酔ったイキオイ
それは言い訳じゃなくて
気持ちを伝えるための勇気
少しくらい卑怯にならないと
本音なんて言えやしない
香り。
印象に残る会話や景色も好きだけれど、香りのよみがえらせる記憶が好き。
意図的に思い出そうとしなくても、ふとした瞬間に鮮明によみがえる。
そして消えていく…その儚さもまたいい。
「私を忘れないで」という魔法。
模索
仲良くなろうと思っていたけど、なれなかった人のことを考える。
私とは「色」が違う人なんだろうな…と思う。
私なら絶対に着ない洋服
私なら絶対に買わない食器
私なら絶対に作らない料理
羨ましいのかもしれない。
お祝いのプレゼントを考える。
模索して
模索して
模索して
でも喜んでもらえないんだろうな。
…きっと。
回想。
かつて、好きで好きで「一緒にいられればいい」と思っていた人がいた。
その人のワンルームマンションに週の何割か転がり込んでは、何をするでもなく一緒にいる時間が楽しくて仕方なかった。彼は感情をあらわにするタイプではなかったので、おそらく私のことは「嫌いじゃないから、いてもいいよ(いたければいれば?)」程度に思われているのだろうと思っていた。彼自身「来る者は拒まないし、去る者は追わない」「やきもちって妬かないなぁ」と言っていたし、実際そんなタイプにも見えていたから。
ある日、私がある知人男性に食事に誘われたので行ってこようと思う…と伝えた。友だち(の旦那様)の友だちで相手はひと回りくらい上だし、私に魅力があるとか何か下心があるというよりも、漠然と「かわいいねぇ」「よし、うまいもんでも食わせてやろう」と言う程度のお誘いだということもわかっていたし。たとえるなら上司が同じ部署の女性陣に「今日は僕がランチをゴチソウするか」と言うような…そんな感じの。
ところが彼はそれを快しとせず、「相手は奥さんも子どももいるんだ。迷惑をかけちゃいけない」とか「一緒に歩いていると不自然だよ」と、どれもピンとこない理由で「断ったほうがいいよ」とかたくなに反対していた。別に私から「奢って」とせがんだわけでも媚びたわけでもないし、別にいいじゃん?と私は最後まで腑に落ちなかった。
今になって、私の想いは伝わっていたのだなぁ…と思う。
今さら…だ。
ほんとうに、いまさら、だ。
彼は、やきもちを妬かない人なんじゃなかった。
自分が妬いていることを認めなかっただけだったんだ。
そんなことを思い出して、少しだけ懐かしかった。
日の丸構図
写真がうまく撮れなくて「何かコツがある?」ってあなたに訊いた。
「すぐにはうまくならないよ」と、構図の話を少しだけしてくれたっけ。
笑いながら「こういうの、初心者の典型。日の丸構図って言うんだ」と指さして。
むくれる私に「少し角度を変えて撮ってごらん。何枚か撮ればわかるよ」と。
「でも、嫌いじゃない」
なぜかそのひと言だけ、照れくさそうだった。
あれから何年経ったかな…元気にしてるかな。
あなたの日常を写したblog、今もたまに見る。
しばしば登場する日の丸構図。
コロコロした子犬と
なでようと伸ばした白く華奢な手が写ってた。
気になったのは、どんなコかな?…ではなくて。
あなたが、どんな顔してコレ撮ったのかな?
きっとそれは変わらない笑顔…元気そうでなによりです。