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カルフォルニアでの技術企業経営について、日々の気づきをまとめます。

実録!日本帰国時の自主隔離期間の短縮

"へへ、お兄さん。シャバにでるまでのお勤め期間を3日に短縮してあげやすぜ。"

そんなうまい話が、、、ありました。「水際対策強化に係る新たな措置」に基づく審査が完了し、11月24日に「審査済証」をいただきました。これで、日本帰国時の自主隔離が3日に短縮されます!せっかくですので、申請の際の詳細について共有したいと思います。皆様のご参考になれば幸いです。

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Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash

先日、外国から日本に出張する者に対し「入国・帰国後14日間の自宅等待機期間内の行動制限の緩和措置」が発表されました。これはざっくり言えば、帰国後14日間自宅や指定の宿泊施設で自主隔離をしなければいけないところ、必要な書類を申請し審査に通れば3日に短縮されるというものです。海外に在住し、様々な理由で日本に一時帰国が必要な人にとっては、まさに朗報といえます。

しかし実際の措置の内容が発表されると、その申請内容の多さや、申請フローの複雑さが明らかになりました。私も初見では「面倒くさっ!」と思いましたし、措置の発表後、私のSocial Media のタイムラインは、プロセスに関する批判の声で埋められていきました… そうなってくると私としては、逆張りしたくなってきます 笑「日本人は、失敗という事を恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は、最低なのである。」(by 本田宗一郎) ということで、「オッケー、受理されなくてもいいじゃん。やってやろうじゃん。」という気持ちが沸々と湧いてまいりました。

前置きはこのぐらいにして、おそらく皆さんが知りたいであろう申請プロセスを、順番に説明していきます。事前にお断りしておきますが、この通りやったからといって必ず3日間に短縮されるとは限りませんし、申請方法も日々変わっているようです。申請の際は、必ずご自身で一次情報にあたることをお薦めいたします。

0. 私の属性

前提条件として、私の属性について述べておく必要があるでしょう。以下に近い属性をお持ちであれば、本記事が参考になるかもしれません。

  • 日本国籍を持っている
  • COVID19 は2回接種済みで、CDC発行の接種履歴カードを持っている
  • 現在の主たる居住国はアメリカ・カリフォルニア州
  • ビジネス要件での出張
  • 帰国後14日間は公共交通機関に頼らない足を確保している

1. 受入責任機関、受入責任者の選出

ここが一番の難関です。自分を受け入れてくれる「受入責任機関」と「受入責任機関の新型コロナウイルス感染症対策責任者」を申請しなければなりません。受入責任機関が法人格をもっていないといけないかどうかはわかりませんが、後述しますが、「入国者の搭乗便等の登録」において、受入機関の法人番号等の入力が必要な箇所があります。法人格をもっていないと厳しいかもしれません。私の場合は、日本側にも代表を務める法人がありますので、そちらを受入機関にしました。 新型コロナウイルス感染症対策責任者は、入国者(私)が決められたルールに沿って行動しているか、管理監督する責任があり、それを宣誓書の形で提出する必要があります。私がルールを逸脱した行動をとってなにかの問題が発生した場合は、感染症対策責任者も責任を問われます。受入機関の責任ある立場の方を選出しましょう。

2. 申請書類の準備

次に書類の作成です。こちらの厚生労働省のサイトから様式1 から様式5までの書類をダウンロードして必要事項を記入します。このうち、様式5については、待機期間終了後に提出するものなので、審査時に提出する必要はありません。

これらの書類の作成の上で必要な項目は、氏名・住所などの基本的な項目以外では、

  • 受入機関名と、その機関における感染症対策責任者名
  • 入国日から14日間の活動計画
  • 入国時の航空機便名と席番号

などです。判子は必要なく、「様式2」に一箇所だけ自署によるサインが必要な箇所があるだけです。その自署部分もスキャンしたPDFなどで電子的に提出可能です。おそらくここで一番面倒なのは、「様式3」の活動計画書でしょう。ここでは、帰国日から14日間の自分の予定行動をすべて記載する必要があります。私の場合、

  • 入国日 入国、待機 (入国日は一日目にカウントされないことに注意)
  • 1日目 待機
  • 2日目 待機
  • 3日目 検査、待機
  • 4日目 勤務、待機
  • 4日目以降 平日は「勤務、待機」、休日は「待機」

としました。めちゃシンプルですね。あまりいろいろ盛り込んでも審査が長引くだけと考えて、今回は、とにかく平日にオフィスに行ければよしとしました。 ここで、「待機」は私の場合自宅待機で、自宅住所を記載します。「検査」は、3日目に必ずうけなければならないPCRテストです。公共交通機関は使えないので、自宅からチャリで行ける範囲で、受診可能なクリニックを記載しました。渋谷の木下グループPCRセンターです。「勤務」には、受入機関となっている私のオフィスの住所と、勤務時間、通勤手段を記載します。ちなみに通勤手段に公共交通機関は使えません。。。私はここもチャリで通しました。めちゃ鍛えられそうで、いまからワクワクします 泣

3. 保健所や医療機関との調整

上記の「様式1」を作成する際に、「入国者が陽性、濃厚接触者等になった際の対応について事前に保健所や医療機関との調整を実施」にチェックをいれないといけません。つまり、調整をする必要があります。私の場合、自宅が品川区なので、品川区の保健所に連絡し、「水際対策強化に係る新たな措置に基づき、3日間の短縮申請をしている」ことを伝え、万が一陽性になった場合にどうしたらいいか問い合わせしました。当初はメールで問い合わせしましたが、後日電話で連絡して欲しい旨のメッセージをもらったのでSkype out で電話して指示を仰ぎました。基本「こうしてください」といわれるので「はい」と言うだけです。何をもって調整か、というのはおいておいて、とりあえず私は最寄りの保健所に連絡一本いれただけです。

4. 書類の提出

準備した書類を自分の担当の省庁の担当係にEメールで提出します。提出先Eメールアドレスは、自分が所属してる産業ごとに異なります(ここからもビジネス出張が前提であることがわかります)。ソフトウエア産業は経済産業省 情報産業課でした。こちらにEメールのリストがあります。

必要な書類としては、

  • 上記の様式1 から4
  • ワクチン接種の証明書(例のCDC発行のカードのコピー)
  • パスポートの顔写真ページのコピー

です。すべて電子的に送付します。

5. リードタイム

提出後の時間経過は以下のとおりです。

  • 11/9日  提出
  • 11/12日 レスがないので催促
  • 11/18日 レスがないので催促
  • 11/18日 返信あり。書類にいくつかの不備を指摘される(基本、私の見落としだった)。
  • 11/20日 修正して再提出
  • 11/21日 返信あり。更に一箇所指摘。即日修正して返信。
  • 11/24日 審査済となり、「審査済証」を送付いただく。Yay!

ということで、提出後15日ぐらいで「審査済証」をいただきました。書類の不備は私のミスだったので(入力忘れ等)、最初から完全な書類であれば、リードタイム10日ぐらいでもいけたかもしれません。

6. 帰国時(これから)

あとはこちらの「審査済証」と、ワクチン接種証明書、他に通常の帰国時に必要な事項を検疫に示せばいいようです。 実際に帰国するのはこれからなので、結局どうだったか、ここに追記を書きますね。

ではまた!

日米でのProject Manager のプライオリティの違い

12月に研修を受けて、認定スクラムマスターを取得したことは以前のブログでも話したとおりです。私は一応、Project Management経験は10年以上、スクラム開発経験も4年以上はありますが、ここ数年はビジネス開発や "Product" Managementがメインでした。このタイミングで「開発プロジェクトを効率よく回す」ということについて復習の機会が得られてよかったと思っています。研修を受けて改めて感じるのは、プロジェクト運営というのは、経験や印象に基づくArtistic な面と、データや分析に基づくScientific な面と、両方使ってうまく回るんだよなぁ、ということ。我々が開発しているSleeek も、たぶんScientific な面には貢献できていると思うのですが、もっとArtistic な面にも貢献できるように製品開発しないといけないと思いました。なかなかチャレンジングなことではありますが。

さて、この研修を通じて、もう一つ再認識した重要事項があります。表題にもある「日米でのProject Manager のプライオリティの違い」ですね。これは、正確にはアジャイルウォーターフォールの違いと言えるのですが、USではほとんどのソフトウェア開発プロジェクトは、全面的、あるいは部分的にアジャイルプロセスを導入していることを鑑みても、日米での違いと言っても言いすぎじゃ無いんじゃないかと思っています。まずはScrum Master 講習で配られたテキストにもあった、以下の図を見てください。

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Iron Triangle

一部、私の下手な字でのメモがありますが、解読いただけると助かります。図で書かれていることは

  • Scope と Time & Cost はトレードオフの関係にある
  • 従来手法(Plan Driven) では、Scope を固定し、Time とCost を変数(Variable)として取り扱う
  • 対してAgile (Value Driven) では、Time とCost を固定し、Scope を変数として取り扱う

ということです。どうですか?これはスクラム開発では基本の「キ」にあたるものなので、Scrum Master であればほぼ誰でも知っていることなのですが、ソフトウェア企業のPMや経営陣を務めてらっしゃる方にとっては、正直「厳しい!」と唸ってしまう方も多いのではないでしょうか。私はこれまで、Sleeek の開発を通して日米で数多くのPMやSMにインタビューしてきましたが、日本では、スクラム開発を採用している企業であっても"Scope" を堅守する意識が非常に強いと思います。これは、「コミットした機能の開発は全てやりきろう」という強い責任感の裏返しともいえます。しかしながらアジャイルプロセスにおいては、リリース時期や投入するリソースは変えず、真に必要な機能にフォーカスする。逆に言えば「いかにやらないことを決めるか」が重要になります。

日本では、多くのソフトウェア開発プロジェクトがアウトソースされていることが、この問題に更に拍車をかけています。私自身、ソフトウェア開発サービス、いわゆる「受託開発」でプロジェクトを行ってきたのでその辺りは痛いほどわかります。いわゆるアジャイルスクラムというプロセスは、受託開発とは決定的に相性が悪いんですね。簡単に言えば、プロジェクトを始める前に契約書に記載されている納品物の記述にガチガチに縛られてしまうのです。しかしながら、ソフトウェアの開発というものはそもそも見積もりが難しいものです。開発期間は本来、「だいたいxx日からxx日の間」などと幅をもってしかるべきであり、「開発期間は xx日です」と開発期間や完了日が固定されてしまっているのは、見積もりというよりはむしろ目標というべきものです(あるいは必要以上にバッファーが含まれているか)。もし開発プロジェクトにおけるTime, Cost, Scope の全てを動かすことができず、必ず完了日までに決められた機能開発を全て完了することを義務付けられた場合どうなるか。いわゆる炎上プロジェクトとなり、リソースの追加投入でなんとかしたり(Cost が超過して開発側は赤字)、最も大事なソフトウェア品質を犠牲にすることになります。発注側、開発側、どちらも幸せになれない結果となってしまうでしょう。。。

では、そのような「受託開発」において、アジャイルプロセスを採用するにはどうするか。簡単ではないですが、発注者やその他のステークホルダー開発プロセスに巻き込むことです。発注側、開発側は、スクラム開発のロールで置き換えればそのままProduct OwnerとDev team の関係になります。半年や一年のプロジェクトであっても、最小の開発期間を1週 or 2週の「スプリント」と呼ばれる単位で区切り、スプリントの最後にはProduct Owner (ここでは発注者)に対してそのスプリントの成果をレビューしてもらいましょう。それにより、開発チームが発注者の描くBig Pictureに沿って動けているか、常に確認できます。また、プロジェクト開始時点ではわからなかったリスクが顕在化した場合、Time やCost、さらになにより大切な「品質」を保つため、どの機能を諦めるか、早めに議論ができます。

改めて強調しておきますがScope の縮小は「逃げ」ではありません。Product Owner とDev team が一丸となって、プロジェクトの成果として何が最も重要なのかを常に考え、タスクの優先順位を決め、最優先開発項目を高い品質でリリースすることで、ステークホルダー全員にとって好ましい結果を得ることができます。Time やCost を動かさず、Scope をUpdate するアジャイル方式が、日本でさらに広まればいいなと思っています。

ホームオフィス環境

カリフォルニアで"Shelter in place" いわゆる外出自粛令が発令されてから一ヶ月半が経過しました。ソフトウェア業界はもともとリモートワークがしやすい状況にあったということもあり、政府からの外出自粛要請に先駆けて100%リモートになった企業も多かったようです。 リモートが日常になってきてしばらくすると、この状況が長引きそうだということもあり、いかにホームオフィスを快適にするかという議論が盛んになってきました。世界的に有名なソフトウェア企業が、自社メンバーのホームオフィス環境を紹介する記事も多く見られるようになっています。例えば、以下のようなブログ記事です。

あまり他人のホームオフィスを見る機会はないので、見ているだけ面白いですね。ただ、おそらくみんな撮影前にめちゃめちゃ片付けしてるんだろうなと、、、お疲れさまです!

さて、私はわりとギリギリまでオフィスで仕事をしていたのですが、流石に外出自粛令が出てからは大人しく自宅から仕事をしています。もともと自宅からも結構仕事をする方なので、ホームオフィス環境は整ってる方だと思っていましたが、やはり一日中家で仕事をするようになってくると、いろいろと改善したいポイントがでてきました。そこで、機材のアップグレードを行い、ようやく理想的なホームオフィス環境を整えることができました。掃除もしたし、今ならすごい綺麗で人様に見せられる(!) 状況なので、ちょっとご紹介したいと思います。みなさんの機材購入の参考になれば。

自分的に譲れないポイントは、1. 大画面モニタ、2. スタンディングデスク、3. 気分転換のエクササイズアイテム、の3点です。これは、オフィスの方の私の環境もそうなっていまして、今回そのオフィス環境を自宅に持ち込んだ感じになっています。まずはデスクの上の写真をさらしましょう。どーん。

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Desk

ちょっとわかりにくいのですが、これは机をスタンディングの高さにした状態です。奥のガンプラの飾り棚がちょうど立った時の目線ぐらいです。机の上にある機材はそれぞれ以下のとおりです

  • スタンディングデスク: SHW 55-Inch Large Electric Height Adjustable Computer Desk
    最重要アイテムです。いわゆるスタンディングデスクは、5, 6 年前は$1500 以上したのですが、普及するにつれてどんどん値段が下がってきていて、今回自宅環境Update のために購入したこのスタンディングデスクは$399.97 です。安い!プログラマーやデザイナーの方で、椅子にお金をかける人は結構多いと思うんですが、椅子に投資するよりも机に投資したほうがずっといいですよ。立って仕事するのって、思った以上に効率的です。ただ、立ったままというのも、これまた集中力は続かないんですね。立ったり、座ったり、ポジションを気軽に変えられることが重要です。なので、手動でなくて電動であることは必須ですし、できれば最適なシッティング、スタンディング、の両ポジションにボタン一つで移行できるメモリ機能も欲しいところです。このデスクはもちろんその機能ついています。USのソフトウェア企業ではスタンディングデスクは思った以上に普及していると思いますが、日本はまだまだだと思います。是非一度使ってみてください。

  • モニタ: Dell U3219Q, 32 Inch ディスプレイ
    4Kモニタですが、本当に4Kで表示させようとすると32 Inch 以上は必須でしょう。私は32 Inch でも4Kフルではちょっと目にきついため、コーディングやデザイン以外の業務では125%ぐらいで使用しています。このDell のディスプレイは、USB-C でラップトップへの給電とディスプレイケーブルを1本にすることができます。もう少し低価格のモニタでもUSB-C でラップトップとつなぐことができるモデルはあるのですが、その場合、給電できる電力を確認しておいたほうがいいです。Thinkpad X1 Carbon やMac Book Pro などのハイパフォーマンスなラップトップの場合、電力が足りず別途電源供給をしないといけなくなることがあるので。

  • ラップトップ: Thinkpad X1 Carbon Gen7
    日本では、X1 Carbon (2019) という名称で販売されているモデルです。2013年にThinkpad からMac Book Pro(MBP) に乗り換えたのですが、7年ぶりに再びThinkpad に戻ってきました。。。もともと私がラップトップに求める一番重要な仕様は「堅牢性」で、過去にThinkpad からMBP に乗り換えた際も、当時使っていたThinkpad でHW不良が続いたことと、MBP の故障率が非常に低いという話を聞いて決断しました。その後しばらくは、素晴らしい製品品質で気持ちよく仕事ができてきましたが、ここ数年のMBPは、、、、うーん。高負荷時の熱問題やキーボード問題があり、またカーネルクラッシュの頻度も昔より上がってきたと感じ、Thinkpad への復帰を決断した次第です。いまのところHWもOSも非常に安定感があり、満足しています。

  • ラップトップスタンド: Wishacc Bamboo 5 Adjustable Angle Ventilated Stand
    以前はラップトップスタンドは使わず、モニタの横に普通においてサブディスプレイとして使っていたのですが、「長時間使用する場合はこれがあると楽」という話を聞いて今回購入したものです。確かに姿勢は良くなるし、メイン⇔サブの目線の移動も高さが合っているので楽になった気がします。$19.99 と安いですし、もっと早く導入すればよかったな。

  • キーボード: Arteck ワイヤレスキーボード ステンレススチール Bluetooth キーボード
    キーボードにこだわる人の定番と言えば、Happly Hacking Keyboard や、FILCO Majestouch東プレ Realforce とかになるんでしょうけど、私は結構ノートパソコンのキーボードのタッチが好きで、昔からIBM Travel Keyboard -> Lenovo Thinkpad USB Keyboard -> Apple Wireless Keyboard -> Apple Magic Keyboard と使ってきました。この度久しぶりのWindows復帰で、キーボードどうしようかなー、と考えたときに、再びLenovoThinkpad キーボードでも良かったのですが、もうトラックポイント(Thinkpad にある赤ポチ)に対するこだわりはなくなっていたので、とりあえずコンパクトでBluetooth のものを探しました。この製品は、Amazon.com でのレートが4.4で、Amazon's Choice にも選ばれていまして、結果としては大満足です!

  • マウス: Logicool ワイヤレスレーザー式5ボタンM570
    マウスというかトラックポイントです。トラックポイントはもはや体に馴染んでしまって離れられないのですが、万人にお薦めできるかというとそうでも無いですね。メリットとしては、とにかく場所を取らないこと。必要なのは手を置く場所だけで、デバイスを動かしたりしないので。また、親指を動かすだけなので右腕的にも楽ですね。で、デメリットは定期的な掃除が必須というところです。ボールは簡単に取り外せて掃除自体は非常に簡単な構造にはなっていますが、地味に面倒です。。。だれか早く掃除をしなくていいトラックボールを開発してほしい。。。

  • スピーカー/マイク: Jabra SPEAK 510
    リモートワークでは音声品質は非常に重要です。このJabra スピーカーは低価格なのにとても高音質。この一台で、スピーカーとマイクを同時にこなしてハウリングなども全くありません。もともとオフィスでもJabra を愛用していました。Amazon.co.jp で製品の掲載があったのでそちらのリンクを載せていますが、2万円かー。私は実際にはAmazon.com で購入していて、そちらでは$100 。日本で買うとちょっとコストパフォーマンスが悪いかも。ちなみに家族が寝た後など、スピーカーで音を出すのを避けたい場合は、Bose のSoundSport イヤホンを使っています。

  • 照明: Drevet LED Desk Table Lamp
    照明は正直何でもいいんですが、机の上をスッキリさせたかったのでUSBや通常の電源プラグの給電ポートが付いているこのLED 照明を最近買いました!テーブルタップやACアダプタ要らずです。

  • スマホ充電台: CHOETECH Qi ワイヤレス充電器
    リンク先は色がホワイトですが、実際にはamazon.com で黒色のものを購入しています。私が使っている携帯はGoogle のPixel 4 なので、ワイヤレス給電のQi に対応しています。この写真では写真撮影のために携帯が置かれていませんが、普段はこの充電台に携帯を置いています。ワイヤレス給電、やっぱり便利ですね。

  • ノート: MIT Moleskine Ruled Notebooks
    デジタルが山のように溢れているわけですが、未だにメモはアナログ派です。ただ実はメモを見返すことはあんまりなくて、基本的には記憶に頼っています。打ち合わせで手でメモを自分で書くことで記憶に残る気がするんですよね。ノートに特にこだわりはなかったですが、前職でMIT とコラボレーションすることがあり、それ以来MITのロゴ付きのモレスキンを連続で使っています。単にテンションがあがるのでw 実用的な効果として、いままで2度ほど「Aki はMIT 卒業なの?」と打ち合わせ後に聞かれることがありました。もちろん答えは"No" なんですが、そこから話が膨らんだりして、営業的には美味しかったですね。

  • ボールペン: Meisterstück Rose Gold-Coated Classique Mechanical Pencil 0.7 mm
    自分で購入したものではなく、頂いたものです。改めて値段を確認して、やっぱり高価なものだったんですね。これからも大事に使います。単なるボールペンですが、やはり書き味は最高です。とはいえ、日本は普通のボールペンの品質が段違いに高いですから、改めて高価なボールペンを買うメリットは相対的に薄いでしょう。逆に、USの文房具屋さんで売っているレベルのボールペンの品質は本当にひどいですよ。。。

  • コースター: 珪藻土コースター
    こちらも購入したものではなくて、某お客様に頂いたものです。いわゆるノベルティ製品なんでしょうけど、思った以上に素晴らしく(ごめんなさい!)、今も愛用しています。吸湿性が非常に高く、冷たい飲み物を置いていても机が濡れることはありません。

  • ペン立て: ArtsOnDesk Modern Art Pen and Pencil Holder
    ペン立てこそ、そりゃなんでもいいんでしょうけど、無駄にかっこいいものを置くことでテンションをあげようという作戦です。

以上、実際にはすべてUSで購入していますが、同じ型番がAmazon.co.jp にある場合はそちらのリンクを貼っておきました。


次に、ちょっと引きの絵で机以外の環境をご紹介しましょう!こちらです。どーん。

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home office

はい。自転車があります(笑)。もちろん、これは業務には関係ないものですが、あればいい息抜きになります。アイコンから分かる通り、私は自転車が趣味なのですが、なかなかガッツリ乗る時間を作りだすのは難しいです。しかし今はこんな感じで、作業机のすぐ後ろにローラー台に載った自転車があるので、朝イチでテンション上げる時や、集中して作業した後の息抜きに、気軽に自転車にまたがることができます。実は、私はコロナ前にもオフィスにステッパーを持ち込んでいて、たまに煮詰まったときに軽い運動していました。他には、ふらっとオフィスの回りを散歩することも好きでしたね。適度な運動はいいアイディアにつながると思います。なので、ホームオフィスでも何か気軽に運動できるデバイスを用意しとくと良いんじゃないかなー、と。まあ、ここまでくると完全に主観ですが。

万が一!機材が気になる人がいるかもしれないので、自転車環境も説明しておきます。以下のとおりです。

いやー、まだZwift 初心者なんですが、このアプリケーション最高ですね。まだZwift 友達がいないので、この記事を見てZwift 友達になっていただける方がいれば是非連絡ください。

というわけで、ホームオフィス紹介でした。Wash your hands. Stay home!

USでCertified Scrum Master の資格を取る

先日Scrum Alliance によるCertified Scrum Master の研修を受け、試験にも合格して資格を得ることができました!試験に合格するとScrumAlliance に自分のページができます。私はスクラムの経験は4年ぐらいはあるのですが、改めてしっかりとした研修を受けることで様々な気付きがありました。その件についてはまたこのブログでも書きたいと思います。

資格獲得に必要な研修は2日間です。私はカリフォルニア在住なのでカリフォルニアで開催されている研修コースを探して受講しました。

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Scrum

さて、ここからが本題です。資格獲得後に日本の友達に研修のことを話すと「いやー、私も取りたいんだけど受講料がね。。。」という反応が返ってきました。調べてみると、日本でCertified Scrum Masterを取ろうとすると30万円かかってしまうようです。会社にサポートしてもらえるならまだしも、個人ではなかなか決心がつかない金額ですね。一応断っておきますが、私自身は、この受講費用が高いとは思っていません。USで作られた製品が日本国内に持ち込まれた際に倍以上の値段になることは、よくあることです。

ただ、もし有給休暇などを利用して1週間程度確保できるのであれば、思い切ってUSで受験するのもいいんじゃないかな、と思います。もちろん英語がある程度できるのが前提になりますが、ペラペラである必要は全くないです。特にカルフォルニアはアジア系の移民が多く、みなさん「変な英語」を聞くことに慣れています(笑)。グループワークも、一生懸命話せばみんな聞いてくれます。また、最後の認定試験はオンライン試験で、日本語を選択することもできます。 ということで、ニーズがあるかどうかわかりませんが、日本から旅行費込でUSにてCertified Scrum Master コースを受講するためにどのぐらいの費用がかかるか概算してみましょう。

まず、コース費用ですが、日本と異なり複数の会社から研修コースが提供されているため、競争原理が働いていてかなり安くなっています。例えば、こちらのcprime という会社だと、早めに予約すれば$995 です。私が受講したのはこちらのRocketnine Solutions という会社のコースです。会社のメンバー3人で受講したので、グループ割引で一人あたり$850 でした。

次に、日本からの航空券費用を見積もりましょう。エンジニアであればシリコンバレーに興味がある方が多いと思いますが、最近は、Los Angles 行きの便の方が安いことが多いです。スカイスキャナーで3月半ばの東京 - Los Angels 便を検索してみると、Delta 航空で$866 からありますね。$1000みておけばよさそうです。米系航空会社はJALANAなどの日系航空会社に比べて食事やサービスがイマイチなところも多いですが、そんな中でDelta はまずまず快適だと思います。

次に宿です。Airbnb で探してみましょう。私の住んでいるOrange County (オレンジ郡)でScrum Master コースを受講するとして、Costa Mesa あたりの宿を探してみましょう。$52/Night で、Private Room, Private Bathの良さそうな家が見つかりました。

www.airbnb.com

研修以外に観光も楽しむなら、6日間ぐらい滞在したいですね。となると費用は$52 x 5 Nights = $260 です。

普段の足ですが、レンタカーは高いし運転に慣れていないと危険です。渡米してすぐは時差ボケもあるでしょうし。やはり、UberLyft を使うのが便利です。Los Angels (LAX) 空港からCosta Mesa までは、渋滞の状況にもよりますが片道$80 ぐらいです。他は、研修に通ったり、観光したりだと思いますが、そんなに遠出をしないのであれば、一日$30 もみておけばいいと思います。$80 x 2 + $30 x 6 Days = $340 ぐらいでしょうか。

食事は残念ながら東京よりかなり割高で、3食外食していると、結構な金額になってしまいます。朝食はパンなどですませて節約し($5)、ランチ$15, ディナー$50 ぐらいみておきましょう。合計で($5 + $15 + $50) x 6 = $420 ですね。もちろん、ランチやディナーをマクドナルドやサブウェイにすれば更に節約できますが、せっかくカルフォルニアにきたんですから、そこは美味しいものを食べていただきたいです。東京だと、安くても美味しい店はいっぱいあるのですが、USだと美味しいものを食べたいのであれば出さないといけないんです。。。味と料金の関係がそこそこリニアです。美味しいお店探しはこちらでは、Yelp が定番です。お店の予約はOpentable で。オンラインであれば英語が苦手でも確実に予約できます。例えば、イタリアン好きならこちらのお店とかオススメです。 www.yelp.com

費用を合計してみましょう。$995(研修費用) + $1000(航空券) + $260(宿) + $340(Uber) + $420(食事) = $3,015 となりました。ここにはSales Tax(消費税のようなもの)がのってないものもあると思うので、もうちょっとかかるかもしれません。USは街によってSales Tax が変わりますが、Orange County は7.5% ぐらいです。

流石に日本の受講費用30万円には収まりませんでしたが、6日間のアメリカ旅行がついてくるとすればどうでしょう?悪くない気がします。

分散ロケーションにいるスクラムチームのコミュニケーション

タイトルのテーマで Sleeek Blog で記事を書いたのですが(まだ公開はされていません)、スクラム初心者向けに文章を大幅に書き直してしまったので、こちらでオリジナルの文章をポストしておきたいと思います。ついでに日本語に訳しておきます。Google 翻訳ベースですので、多少読みにくくてすみません。。。


Sleeekは、リモートチームをより良く機能させるためのツールであると考えています。実際、Sleeekの開発チームは分散しています。プロダクトオーナー、UI / UXデザイナー、BizDevチームは、カリフォルニア州オレンジカウンティにいます。エンジニアチームは東京オフィスにいて、一部はホームオフィスで働いていますし、ベトナムのチームとも協業しています。しかし、最初に断っておきますが、私は、分散チームやリモートワークの伝道師ではありません。 ここで、 INSPIREDの文章を引用 させてください (私はこの本の大ファンです)。

"他のすべての条件が同じであれば、一箇所にまとまったチームは、分散したチームよりもはるかに優れている。それは否定のしようがない。" マーティ・ケーガン, INSPIRED

10年以上のプロジェクトマネジャー経験から、私はこの意見に完全に同意できます。リモートチームには、単一ロケーションチームと比較して様々なオーバーヘッドが存在します。また、単一のロケーションに集まることでイノベーションが起こる可能性が増えます。コーヒールームでのカジュアルな会話の間に何かが起こるかもしれません。シリコンバレーの技術大手であるAppleが、1つの大きなキャンパスにすべての従業員を集めることにこだわっている理由を考えてみてください。

ここまでの文章が記事のタイトルと一致しないことわわかっています。本題にいきましょう。私は単一ロケーションチームの持つ大きな価値を理解していますが、現実には1つのオフィスでチームメンバー全員が働くのは難しくなってきています。少なくとも私のチームにとっては、単一ロケーションチームであるよりも、分散チームのメリットの方が "やや" 大きいと考え、今のチーム構成をとりました。とはいえ、すべての物事には長所と短所があります。分散チームの長所は次のとおりです。

  • 24時間体制でプロジェクトに取り組むことができます
  • 競争の少ない市場で強力な人材を見つけることができます
  • サンフランシスコの残酷なオフィス賃料を支払う必要はありません

もちろん、短所は単一ロケーションチームの価値の逆です。オーバーヘッドが多く、イノベーションの可能性が少ないといえるでしょう。また、チームがスクラム開発を採用している場合、スクラムは基本的に単一ロケーションチーム向けであることも考慮する必要があります。あなたがスクラム開発の経験がある場合、スクラムは多くのコミュニケーションプロセスによって構成されていることを知っているでしょう。この記事では、分散したチームメンバー間のコミュニケーションを改善する方法に焦点を当て、いくつかのアイデアを提案します。さまざまな場所にいる全員が、プロジェクトのステータスを同じように把握することが重要です。

ちなみに以下でコミュニケーション手法を 同期/非同期 でカテゴリ分けするのは、サイボウズさんのこちらの記事からヒントを得ました。

1. 同期通信

最初のトピックは、電子メール、電話、テキストチャットなどの同期通信を改善する方法です。分散メンバーが同じタイムゾーンにいるなら、これはそう難しいことではありません。隣にいる人に話しかけるのと比較して、アクションが一つ (Slackアイコンをクリックするとか、電話を取る) 余計にかかるだけです。この余計なワンステップをなくすために、あるプロジェクトチームは「仮想窓」を使用して、2つの異なる場所をビデオ会議ソフトウェアで常時接続しているそうです。我々Sleeek も東京とアーバイン市をつなぐ "窓" の導入を検討しています。

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リモートチーム

チームメンバーの一部が異なるタイムゾーンにいる場合、状況は少し難しくなります。重要なのは、ローカルチームとリモートチームの両方が同時にそれぞれのオフィスにいる「オーバーラップ時間」です。同期通信を増やすために、オーバーラップ時間をできるだけ長くすることをお勧めします。例えば、あなたがカリフォルニアにいて、リモートチームはアジアにいるのであれば、あなたの作業開始時間を少し遅くし、リモートチームに少し早く始業するように要求する必要があります。

すべてのスクラムイベント(デイリースタンドアップ、スプリントレビュー、スプリント・レトロスペクティブ、スプリントプランニングなど) を、オーバーラップ時間の適切な時間にアレンジしてみましょう。デイリースタンドアップは朝のルーチンである必要はありません。会議時間は、一部のメンバーに苦痛を与えるべきではありません。各メンバーのステータスを定期的に共有することは、「朝の会議」に固執するよりもずっと重要です。また、リモートチーム特有のメリットとして、進行中のタスクを引き継いでもらって、始業したばかりのチームが他のチームが中断したところから再開できます。

私は毎日のデイリー・スタンドアップが本当に好きで、やる気を引き出してくれると思っています。ただし、分散チームの場合、デイリー・スタンドアップのコストは、単一ロケーションチームよりも少し高くなります。チームメンバーの参加へのモチベーションが落ち、他人の報告を聞くことに集中できていないように思われる場合は、会議の数を減らしましょう。デイリー・スタンドアップは、文字通り「毎日」である必要はありません。 GeekBotなど、Slackでテキストベースの毎日のスタンドアップを行うためのツールがいくつかあります。 Sleeek の機能の1つである日報の自動生成 も、優れた代替オプションです。そのようなツールをデイリー・スタンドアップの代わりに週に数回試すことをお勧めします。

2. 非同期通信

分散チームにとって、非同期通信は同期通信よりもはるかに重要かもしれません。非同期通信の例は、Wikiページ、Issueのdescription/コメント、プルリクエストのdescription/コメント、および共有ドライブ内のその他のドキュメントです。これらのドキュメントは、異なるタイムゾーンの各メンバー間の意識ギャップを埋める役目を果たします。 プロジェクトチームを管理し、全員が同じ状況を把握できるようにするために、ドキュメントが重要であることは誰も疑いません。チームWikiページに、チームのビジョン、ミッション、およびポリシーをまとめておくことは良いアイデアです。すべてのチームメンバーは、重要な情報にいつでもアクセス可能であるべきです。新人にとって、このようなWikiページを読むことは、チームに定着するための最良の出発点であるはずです。 1つの場所の参加者のみで行われる会議では、議事録を残し、決議事項を他のロケーションのメンバーと共有しましょう。

また、プロジェクトマネージャーとして、ソースコードの品質とコメントの品質の両方に注意を払う必要があります。ソースコードの品質については、コードレビューが重要です。別の場所にいるエンジニアが書いたコードをレビュー(およびその逆) することは、技術的な詳細を共有するのに役立ちます。次に、コメントの品質は、開発ツールへの各入力をいかに正確にするかにかかわっています。開発ツールへの各入力とは、例えば、課題管理ツール(JIRATrelloZenHubなど)のイシューの説明/コメント、またソースコード管理ツール(GitHubBitbucketGitLabなど)のコミットコメント/レビューコメント等です。 イシュー作成やコミットコメントのフォーマットに関するチームポリシーを作成しておくと役立ちます。Sleeek でも、Sider によるソースコードの品質向上だけでなく、自然言語であるコメント自体の品質を向上するための機能を提供できないか検討しています。

3. 対面コミュニケーション

Slack、Jira、GitHub、Zoomなど、様々な通信プラットフォームによって世界は縮小されました。しかし、リアルの対面コミュニケーションはオンラインよりもはるかに生産的であることは容易に想像できます。 米国とアジアなどを頻繁に往復するのは金銭的にも体力的にも簡単なことではありませんが、特にプロダクトマネージャにとってはそのコストに見合う価値があります(と思って、頑張ってやっています)。