劇場からの失踪

映画をこよなく愛するArch(Ludovika)による映画批評 Twitterもあるよ @Arch_Stanton23

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『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART1』劇場映画批評136回 割かし何も解決してない映画

改めてこれまでのシリーズ作品を鑑賞した上での鑑賞。 多くの語り口があると思うのだが、三つの要点にまとめて語ってみたい。

『君たちはどう生きるか』劇場映画批評135回 教えて下さい「どう生きるんですか?」

どんな説教されるのかと思っていたら、言葉にならないまとまりのない言葉(表現)が羅列され、挙句の果てに「はい、さようなら」と挨拶されてどっかに行ってしまった。 どんな感情よりもまず、"いたたまれなさ"が飛び出してくる映画体験は初めてかもしれない…

『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』劇場映画批評134回 全て"運命"から抗う

本当に素晴らしい。観たいものを超えてきた。 アフターNWHの今、「運命に抗う物語」を本気で描こうとする姿勢に感動してしまった。

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』劇場映画批評133回 会議は未来のために行われる

凄まじい作品だった。 決して劇的とはいえないが、確かに切迫した危機的状況として提示される有限の状況設定で、それぞれのバックボーンや尺度、価値観を尊重しながら重ねられる対話は、何よりも事態を改善しようとする人々の選択を賛歌する。その選択に至る…

『ザ・フラッシュ』 劇場映画批評132回 なかったことにする姿勢

正直残念な出来だった。ドラマ版でフラッシュポイントの話の大筋を理解していて、"時の流れを身勝手に変えてはいけない(色々酷いことになるから)"というフィクション内で深く共有される価値観に則り、母の死を受け入れるという終わりを知っている状態での…

『ソフト/クワイエット』劇場映画批評131回 彼女達の行為を断じて許さないという意思表示

白人至上主義者女性のコミュニティ「アーリア人団結をめざす娘たち」を設立した女性たちの行動を全編ワンカットで追うスリラー作品。

『ワイルドスピード/ファイヤーブースト』劇場映画批評130回 まるでインフィニティウォー

大人気シリーズ第十作目。 エンタメ作品において、どれくらいファンに寄り添うのかはひとつの課題だろう。ファンが求めてるものをそのまま提示することは、期待通りとも言えるし、同時に想像の域を出ない。しかしその想像の域を超えるようとすると、期待外れ…