気分☆第14回(?) 久し振りです。…のこと。

今回小説は…、どうせ進んでないし…。
どうせ趣味だし…。
…ま、いっか?ww
久し振りに日記付けたな私。
V.M.Yのブログ見つけた!…と思ったら見れないし…orz
ちょっと悲しかった…。(何の話ww)
早くDSi戻ってこーい。
受験なんて…うわああああああん!!!(泣
早くボカロ活動に戻りたい…。
色々PVだって作りたいしチャットしたいし色々したいし(ry
(おいといて。ww)
 
えっと。
修学旅行が!
28〜30日まで!!
わ〜。
京都・奈良!!
うまそうだな…(ジュルリ←何がww)
行ってきます。
お土産…?
そうですねペイントでおすそわけ…(なぬぃっww)
行ってくるったら行ってくるのでww
ではっ!!ww

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 7p

清音Side

 
…びっくりした。
だって香賀君が忍だったなんて。
そんなもの、居るわけないって、架空のものだ、って今まで思ってたのに。
ホントに居たんだぁ…って思う。
ううん。
それよりも、今…、
今…の…この…何か恥ずかしい状況が…。
「あの、香賀君、もういいから。降ろしてよ。…ね?」
あたしは、香賀君におぶさられていた。
「駄目です。ケガ人はおとなしくしてなさい。」
あたしに諭すように、何だか先生みたいな口調で香賀君は言った。
「…でも…っ」
「それと」
口を挟まれる。
「学校では話さないですけど、一応。“香賀君”はやめてよ。いいから名前で呼んで。…でないと。調子が、狂う」
―…ドクッ
心臓が、跳ねた。
…何、いまの。
締め付けられるような、カンジ。
…真剣そうにいきなり言われたから、びっくりしただけだよ。きっと。
あたしは自分に言い聞かせて心を落ち着かせて考える。
そして、よくよく考えれば、香賀君の発言がおかしかった事に気づいた。
まるで、もっと昔からあたしと親しかったかのような…。
「香賀…君?」
思わず口を開いた。
「…あのな、俺がさっき言ったこと、聞いてた?」
…あ。
忘れていた。
…でも…
「…ごめん、やっぱり呼び捨ては…」
あたしは遠慮するが…(というか男の子の名前を呼び捨てなんて出来ません)
「だめ。“千里”って呼んで。…て言うか…」
 
             「  呼 べ 。 」
 
はっきりと。
怖いくらいに。
彼は
あたしに命令していた。
「う、……ん……」
あたしは
この発言に逆らえなかった。
逆らう事が出来なかった。
力強すぎて。
- こ わ く て -

…学校では香賀君、いっつも二位なのにな。
…本当だったらあたしが命令する立場…、でもないかも…。
偉そうな考えしてみたところで、香賀君の「名前で呼べ」発言が消えてなくなる、ってワケでもないし…。
「…“千里”…呼んでみ?」
香賀君がせがんで(?)くる。
うっ…///
そっ…そんな上目づかいでせがまないでっっ…!!
何か香賀君が可愛すぐるお〜…///
「あぅ…///せ…、千…里?」
……。
…………。
あーーーーーぅーーーーーーー!!!!!!!
呼んじゃったぁぁぁぁぁあーーーーーー…………!!!!!!
やぁーーーーーーーー///
やっぱ恥ずかしいよぅーーー!!!!
 
あたしが心の中で身もだえしているのも知らずに
千里はその整った顔で、満足そうに笑った。
「…ん。」
と一言。
…。
ダメだ。
さり気ないギャップにやられる…。
 
あたし、生きてられるかな…。
…何かもう、キュン死しそうだ…。
好きとかじゃないんだけど。
むしろ話したことすらなかったんだけど。
…あぁ、何かもう、駄目かも。
キュン死直前、末期だよ…。
ああ…何か
橋の向こうで白い人が手を振ってるのが見えるよ…。
アレって三途の川って言うんだよね…。
あたし死ぬの??
 
「…い…」
何か声聞こえる…。
「おい!清音起きろっ!!」
「…?」
あ、千里だ。
あたしの目の前には、千里が居た。
「安心しろ、まだ生きてるから」
千里はあたしが目を開けたのを確認すると、少し口の端を上げて、そう言った。
「…なっ!?」
「…まったく、どんな夢見てるんですか」
クッ…と喉を鳴らして笑う千里。
…綺麗に笑うよなぁ…。
……って、見惚れてる場合じゃないよ!!
何なのっ!?
さっきのって幻覚だったんかい!!
ってか、夢ですかっ!!?
あの白い人はいったい何だったんですかっ!?
え、その前に寝言聞かれてたっっ!?
「ククッ…、百面相するな…っ!考えてること手に取るように分かって面白すぎだろ!!…クッ…ク…腹いた…っ…ははっ!!」
あたしが真剣に考えてるのに、千里ときたら腹を抱えて笑いだす始末。
もぅ、何なのよぅ…っ
あたしはムッとする。
「そんな笑わなくたって…」
そんなにあたしって分かりやすいかな…。
「ごめんごめん。俺、表情で感情は読めるから。何となくだけど」
ほえ〜。
感心してしまった。
忍ってそんな事も出来ちゃったりするの??
「…それよりも、もう家に着いた。だから起こしたんだけど」
言われて横を向くと、たしかにあたしの家があった。
「あ…、運んでくれてありがとう…」
とりあえずお礼。
運んでもらっちゃったしね。
「どーいたしまして。…じゃあ、足、お大事に。」
「うん」
あたしは返事すると、千里に背を向けて家に這入ろうとした。
「清音!!」
…不意に、千里があたしの名前を呼んだ。
千里を振り返る。
「なぁに?」
千里は、再び口の端を少し上げると、言った。
「…また、今度…、ね。」
「……っ///」
な…っ!!
ホントに何なのっ!?///
あの微笑は何なの!?
…“香賀君”ってつかめない人だなぁ…。
しかも、当の本人はさっさと帰っちゃうし…。
 
…その日あたしは、色々ありすぎて、“香賀君”に聞きたいことがあったのをすっかり忘れていた―…。
 
-to be continued…-
 

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 6p

千里Side
 
「清音…」
あっけにとられる。
…逃げられてしまった…。
…あいつは間違いなく、昼の清音だ。
「ハァァ…」
深くため息をつく。
「仕方ない、全く…。あの2つの人格、何とかなりませんかねぇ…」
俺はとっさに追いかける。
清音の前に立ちはだかった。
尚も清音は逃げようとする。
「な…っ、ちょっ、逃げるなっ…、清音っっ!!」
清音の肩をガシッと掴んだ。
「う…あの…、香賀…君!?…あのっ、やだっ…!!」
振りほどこうとする清音の肩を、更に強くぐっと掴む。
「落ち着けっ!!…っ、清音っっ!!」
…ピタリ。
清音の行動が止まった。
「あ…、ああ、あの…?」
俺はもう一度深くため息をつくと、言った。
「まずは、手当てが先。…それとこの林の敷地、結構広いから一人で闇雲に走ると迷うよ」
そうして俺は、清音の手当てをし始めた。
 
-to be continued…-

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 5p

千里Side

何が起きたのか、よく理解できなかった。
ただ俺が虚ろ(うつろ)に、清音に何か言ったことだけは覚えている。
気が付くと、清音は倒れていた。
「!?…清音っ、清音っ!?大丈夫か?おいっ、清音っっ!!」
うっすらと清音の目が開く。
…次の瞬間、清音はガバッと起き上った。
「清音っ!?」
はた、と目が合う。
「…っ、かっ…、香…賀…君っ!?」
…は?
“香賀君”??
あれ、もしかして…
「き…清音?」
…瞬間、清音は驚いて叫んだ。
「きゃぁーーーっ!?」
…そりゃもう、すごい勢いで。
顔から火を噴きそうなほど真っ赤になりながら。
…あれれー!?
 
清音Side

―…清音…清音…
「清音っっ!!」
ハッ…
あれっ、ここどこ!?
あたし、確か夜…寝てたハズ…―あれ?
香賀君!?
何で!?
何か忍者っぽいなー…って、そんな事はどうでも…いや、良くないけど!!
何であたしが香賀君と一緒に居るの!?
それにこの怪我何!!
…ん?
「清音っ!?」
き…清音って…言った…。
「…っ、かっ…、香…賀…君っ!?」
何で!?
今まで面識全然無かったし、名前でイキナリ…エッ!?
何でぇーーー!?
“香賀千里”君で合ってる、この人ー!?
「き…清音?」
何ぁんーでぇーー!?
…やっぱ、眼鏡無しでも香賀君なのー!?
「きゃぁーーーっ!?」
あたしはその場から逃走していた。
混乱して、やみくもに走る…―
 
-to be continued…-

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 4p

清音Side

痛い。
痛くて動けない。
ダメだ。
今ここで戦わなかったら…。
アレ…?
千里…。
千里が戦ってる…。
あんなに強かった?アイツ…。
…すごい。
…でも…。
「…っ!!」
こっちに来る…!
…でも、なんか…っ
「清…音」
なんか…っ…ヤダッ。
…こんな…こんなの、千里じゃないよ。
「清…音っ!!」
……ビクッ。
「千里…?」
ヤダ。千里の目の色、違う…。
「いい加減に…しなさいっっ!!」
怖 い 。
「いい加減に…しろよっ、いつも一人で飛び出して行きやがって、自分の力を過信した結果がコレだっっ!!」
怖  い…。
「……だ」
「え…?」
イヤだ。
「イ…ヤ…、千…里、怖…い…っ、イヤだっ…!!」
ぐらり。
そこでアタシの意識は途切れた。
 
-to be continued…-

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 3p

千里Side
 
俺たちは、悪者狩りをしに現場まで走っていた。
裏の情報によると、かなり凶悪でタチが悪い“荒らし”を、忍の者がやっていると言う。
場所はこの近くの、結構広い林に囲まれた民家。
…どうやら金持ちの家だけを狙っているらしい。
そして、そういう悪い輩をいっぺん絞めるのが俺達の役目。
面倒な仕事だよな…。
「清音、現場はどうですか?」
俺が走りながら清音に聞く。
「ん。…そう遠くはない…んだけどさぁ、千里ぃ、何でアンタ口調変わんの?夜に眼鏡外すとさぁ…」
俺は清音の方を見ると、フッと笑った。
「や、自分だって人格変わってるじゃないか。人のコト言えませんよ?」
「普通、逆でしょ。明らかにおかしいでしょ。敬語が眼鏡であるべきだと思うんだけどっ」
…いや、どうでもいいと思う。
てか、俺のしゃべり口調にいちいち突っ込むなよ。
「…万年二位、オメデトウ。」
悪かったね、万年二位で。…って。
「…は!?」
いきなり何!!何を言い出すの!!…って突っ込んでやりてぇ…。
確かに万年二位ではあるけれど!
それを万年一位に言われるのは!!
…すっごい、癪…っ。
俺だって頑張ってるのに!!
何で天然野郎に勝てないんだぁ!!!
「…千里、何一人で百面相してるの…。怪しいョ…?」
・・・ 。
あ。
なんかデジャヴった。
シチュエーションは違えども。
「何でもないですよ…」
「…いやね?その顔黒すぎて怖いからやめようね…?ていうかホントやめよう?ね?」
清音…。
こいつ、完璧引いてるな…。
まあいいか。
「…で、いきなり何なんですか?」
話を引き戻す。
「…えっと、そうそう、次のテスト。…賭けしない??」
「…。いや、ホント貴女って脈絡ありませんねぇ…」
賭け…か。
珍しいな、清音が。
「もしもアンタが負けたら、アタシの言う事何でも聞いてよ。でも、アンタが勝ったら、アタシに何でも命令していいよ。…面白そうでしょ?」
…。
何か負けそうな気がしてきた…。
まぁ、いいだろ。
日頃の恨みとか、はらせそうな気がする。
「…いいでしょう。その話、乗った。…後でナシ、とかは受け付けないからな」
「…!…上等じゃん。…いいよ、決まり!!」
絶対勝ってやる。
…こうなったら、気ぃ抜けねぇな。…でも。
「でも、昼の貴女と夜の貴女、人格違う上に、記憶も曖昧でしょう?」
「どうでもいいでしょ、何とかなるし。夜に会えればいいでしょ?」
「…まぁ、そうなんですけれど」
嬉しそうな清音。
…はっ!?
まさか、勝算アリ!?
だからそんな嬉しそうなのか!!?(←鈍い。)
「…千里、何か、場所、近いっ!!」
しばらく走って、いきなり清音が声を上げる。
「やっぱり、情報の通りだ!!」
清音はそう叫ぶと、一人で走りだした。
「…!?清音、一人じゃ…」
止める俺をよそに、清音は
「だーいじょーぶだって!!これでもアタシ強いからっ!!」
などと言って、聞こうとしない。
「…っの、馬鹿ッ!!…もしもレベルが清音より高ければ…あいつっ、消されるぞっっ…!!」
そう。
俺も清音も、昔からずっと続いている、忍の末裔。
そもそも俺が知る限りでは、忍者にもレベルがある。
もし上級の者であれば、一人一人が、自分自身の“能力”を持っている(ゲームに例えるなら、必殺技みたいなモノ)。
下級であればあるほど、“能力”は劣っていく。
それが、レベル。
まぁ、もっとも俺らがどのレベルなのかは知らないんだけど。
「世話の焼ける…っっ!!」
俺はそうつぶやくと、ダッシュで清音を追いかけた。
俺が行くと、清音はすでに戦っているようだった。
相手もかなりのやり手らしく、苦戦していた。
俺も加わろうと、手を伸ばした時だった。
俺の目の前を、鋭く光る小刀が飛んでいったのだ。
「…っ!?」
―…ザクリ。
清音の足から滴る、真っ赤な…血。
「…痛っ!?」
俺は次の瞬間、頭の中が真っ白になって、夢中で戦っていた。
気が付くとすべて片付いた後で、向こうに足を怪我している清音が見えた。
…行かなくては。
手当を、しなくては。
…しかし、その前に。
その前に…―。
 
 -to be continued…-

連載小説 言霊-コトダマ- 第一話“天変地異” 2p

千里Side
 
夜。
静けさが家中を蝕んで(むしばんで)いる。
俺は、時計を見ながらそっとつぶやいた。
「…そろそろか。…ったく、親父達、今は世界のドコに居んだよ?俺にこんな面倒くせぇ仕事を押し付けやがって…。仕方ねぇ。ハァ…、清音ン所、行くか」
俺一人しか居ない、この広い屋敷。
「静かすぎて気味悪ぃ…」
大体、両親はいっつも海外だし、帰って来たと思えば、またドッカ行くし…。
俺の事は昔からほったらかしなんだよな…。
清音は、そんな俺のそばに居てくれたんだ。“夜の間”だけ…。
「清音…?」
外に出るとすぐに、清音が近くに居る感じがした。
「千里?…千里だよねぇ?うわ、この姿で会うのは久しぶりかも」
目の前に、忍(しのび)の姿をした、清音が現れた。
「確かに。ここしばらくはずっと仕事も無かったしな…」
俺は、今の今までずっと付けていた眼鏡を外した。
「さぁ、悪者狩りを始めましょうか…」
俺逹はその場を離れて、現場へと向かった。
                ◆  
「“あの力”我が手中に有り。“あの力”さえあれば、世界を意のままに出来る。…恐ろしい、“力”…。皆よ、植崎清音を…捕らえよ。」
闇で低く嗤う(わらう)声…。今はまだ、届かない…。
 
-to be continued…-