バリキャリ35歳、妊娠したようだ。
生理がこない。なんだか気持ち悪い。
ソワソワしながら、検査をしたら陽性。
最初に来たのは、嬉しさだった。(嬉しいと思えたことに、自分が一番ホッとした。)
夫に伝えると、静かに喜んでいた。
お風呂に入りながら、顔が緩んでいるのがよくわかった。
さて、喜びの次にすぐに来たのが仕事をどうするか?ということ。
もちろんやめる気はない。ただ、今年は絶対にトップセールスを取ると決意し、一年の計画を立て走り出した矢先。
新しく変わった上司とも、お互いの決意を確認したばかりだ。
色々と思うところはあるが、半年後には休むしかない。数字もやりきることは出来ない。
男性と同じフィールドで働いているとつい思ってしまう。彼らの家に同じように、赤ちゃんができても、仕事はそのまま赤ちゃんを迎えられる。
なんだか、不公平な気がして、出産するという喜びももちろんあるのに、悔しい気がしてしまう自分にも悲しくなる。
さて、ここからどうなるのか。
まずは、神様に感謝しよう。
35歳、決して若くはないこの歳に、なんの治療もせず授かれたことに。
生理がくるとなんとなくガッカリする、これが私の本当の気もちなのか?
赤ちゃんが欲しいか、わからない。
口ではそう言いながらも、避妊をやめてから3ヶ月、生理がくるとなんとなくガッカリする。
夫は口にはださないが、なんとなく気にしている様子。
ガッカリしているのは赤ちゃんができていなかったからというより、不妊かもしれない、という現実に毎月一歩ずつ近づいている気がするからなのかもしれない。
夫と話し合う。赤ちゃんが自然にできなかった時、どのタイミングで治療に踏み切るか。そもそも治療をするのか?
周りにはたくさん治療をしている友達がいるからか、どこかで治療は赤ちゃんを作る一つの手段であって、そこに良しも悪しもないと思う。
どの方法がよくて、なにがダメというのもない。
ただ、お金、体力、時間が奪われ、精神的にダメージを受けるのは紛れも無い事実だ。
それでも赤ちゃんが欲しい、そんな強い気持ちが私たちにあるのか?それを日々、夫婦として話し合うことが大切な準備な気がする。
子供を持つか持たぬか 迷うのは間違い?
幼い頃、大きくなったら結婚して子供を産んでお母さんになると信じていた。
結婚するのも、子供を産むのも当たり前だと思っていた。
33歳で結婚した私は、かなりの迷いで次の決断しようとしている。子供を授かること自体が奇跡だから、そもそもその前に自分のジャッジが入ってはいけないのか?
いや、子供を持たない人生 を選んだ山口智子さんのような人を見ると少し勇気をもらう。
子供を授からなかった人を見ると、きっと辛かったろうと思うけど、それも一つの道なのでは?と思ったりする。
何を迷っているのかわからない。
ただ漠然とした不安。子供が欲しいと思ってできなかった時、受け止めるのが怖いだけなのかもしれない。
結婚相手の年収と結婚生活の幸福度
結婚相手の年収は大切か?
この問いに対する答えはYes。
結婚相手は高収入であるべきか?
この問いに対する答えはまだわからない。
自分がわからない世界について、ウダウダ言うのは申し訳ないので私の思うところを検討してみる。
当初私が当たり前のように公言していたことは、「結婚相手は自分より年収が高くないと嫌」、「1000万?全然足りない」と、まぁ大変失礼なことを言っていた。
結果、私は自分より年収の低い、理想の半分の年収の男性と結婚した。正直なところどうか?と問われると、「もっと稼いでくれたらな」とは思う。ただ、そうなった場合この生活は成り立たないかもなとも思う。
自分が仕事を続ける上では、相手の年収が低いことは大きな問題ではない。むしろ、相手が自分を同等の労働者として見てくれることの方がずっと大事だなと。
私の仕事を尊重してくれ、名もなき家事に気づいてくれ、食事の支度をしても、スーパーの買い物に行っても、お風呂のスイッチを入れておくだけでも、「ありがとね。」と感謝を示してくれる。
高い収入を得る人は、その分の仕事をしている場合が多い。でも、低い年収の人がそれだけの仕事をしていないわけではない。
今思うのは、決して年収とその人の価値は一致しないということ。相手の人としての優しさや、性根の良さをしっかり見て人生のパートナーを見つけるのも、いいんじゃないかなと思う。
新婚バリキャリの迷える今後
結婚して3ヶ月。今年もあと3ヶ月。
今後のキャリアプランについて考えてみる。
営業5年目、そろそろ本社勤務も考えていたが、今のタイミングは色々と難しい。周りの目など気にしないと決めても、営業でバリバリやってきたあの娘もやっぱり結婚してスローダウンしたいのねと、囁かれたくないというただの意地。純粋にキャリアアップを狙っていると思われたい願望。
子供がそれほど好きなわけではない。妊娠に思いっきりこだわっている訳でもない。ただ、時は残酷で妊娠できる期間は限られているし、毎年リスクは上がっていく。
そう思うと、早く作らなくてはと焦燥感に苛まれる。子供が本当に欲しいか?今欲しいか?などと考えている猶予を自分自身で失っているのかもしれないね。
今までどれだけの女性が、空気を読み、タイミングを読み、妊娠のタイミングやキャリアアップのタイミングを逃してきただろう。男の同期は、なんの迷いもなくチャンスが来ればその波に乗れる。彼らも結婚や子供を同じように得られるのに、それはそれで別のラインの話なのだ。
女性は全てが同じラインにのっている。何かが進めば、何かはストップせざるを得ないことがある。
ただ、某メーカートップ企業の管理職と話をした際にとても素敵な言葉をもらった。
「確かに女性は、キャリアアップのタイミングは限られています。ただ、限られているからこそ、その風をよんで、飛ぶ勇気をもっているのも女性なのよ。今しかない、今はいけない。その焦りは辛いけど、それを力に変えなさい。意外といつでも飛べる人の方がずっと燻って飛ばないから(笑)
人生にはゆっくり歩く時と、早く走る時がある。そのコントラストが強いのが女性なの。だから飛べるときに飛んじゃいなさい。」
なんだか、とても力が湧いた。ウジウジ言ってないで、自分の芯を見つめるほうがカッコイイわな。
昨日疲れて帰ってきたら、シチューを作って待っててくれる夫。
ほんと、あなたと結婚してよかったよ。
仕事か家庭か、そんな選択まちがってる
33歳、昔想像していたより少し遅いが自分としては悪く無いこの歳に結婚した。
5年間、仕事第一でバリキャリの道を歩いていたし、今この道から離脱するつもりもない。
『結婚しました。』そういうやいなや、『そっちの幸せも、ありだと思うよ』とアラフォー独身先輩に言われる。ん?そっちの幸せ?どっち?
『仕事のキャリアと女としての幸せ、どっちも手に入れようとか欲張りすぎ』
気持ちもわかる。
ただそれを安易に口に出してしまう、未熟さを感じ悲しくなる。
本気で働く女はどちらもしんどいのだ。
結婚すれば、子供を産むことのプレッシャーと闘い、ぐんぐんとキャリアを邁進できる未婚者と比較して、焦る。
結婚しなくても、周りからの結婚のプレッシャーと闘い、わかりやすい幸せの形を手に入れたようにみえる既婚者と比較して、やるせなくなる。
どっちも、しんどい。
でも、どっちも幸せなのさ。
目の前にあることは自分が選んだ道。
だからこれをどう幸せな色に染めるかは、自分次第なんだと思う。