えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/26(金) 相場の流れを変える救世主はGPIF?

4月25日(木)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/24(水)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別株】

www.nikkei.com

https://www.eisai.co.jp/

エーザイ(4523)が反発しています。

www.nikkei.com


同社は24日、米バイオジェンと共同開発した認知症治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」に関し、2024年1~3月期のグローバルでの売上収益28億3,000万円となり、前四半期となる2023年10~12月期比で約2.7倍となったと発表しました。

好調な販売状況が収益面に及ぼすポジティブな効果を期待した買いが入ったようです。

東海東京インテリジェンス・ラボの赤羽高シニアアナリストは「実際の普及に向けて懸念も一部にあったなかで、販売や患者数の伸びを確認できたことはポジティブ。将来的な業績貢献への期待も高まっている」とみているようです。


kabutan.jp

http://www.sakura-rubber.co.jp/


櫻護謨(5189)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社は、24日、業績・配当予想の大幅上方修正を発表しました。

2024年3月期営業利益従来予想6.6億円から11.3億前期比2.7倍にまで引き上げています。

消防・防災事業において、第4四半期に官公庁関連の受注が急増したことが背景となっているようです。


また、期末一括配当従来計画50円から90円へと大幅増額修正しました。


今年1月に続いての大幅上方修正が好感視されて投機資金が攻勢を仕掛けており、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。



kabutan.jp

https://www.smartvalue.ad.jp/


スマートバリュー(9417)ストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。


同社は、本日、さくらインターネット(3778)行政システムのデジタル化を共同で推進するためのマーケティング活動について、基本合意書を締結したと発表しました。

さくらネットのIaaS型パブリッククラウドさくらのクラウドにおいて、同社の自治体向けクラウドサービス群「ガブクラ」を展開します。

デジタル化推進のセミナーなどを共同で実施するほか、ガブクラで提供する地域情報プラットフォーム「SMART L-Gov」について、さくらのクラウドへ2027年末までに移行を完了させるとしています。

また、同社がウイングアーク1st(4432)と共同で開発を進める自治体向け公共施設予約システムに関しても、さくらのクラウド上での構築を推進します。

同システムは今月下旬のサービスリリースを予定するとしています。


スマートバリュー(9417)日足


株価は、昨年末12月5日高値の524円を目指すことになりそうです。


kabutan.jp

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ニッポン高度紙工業(3891)が大幅続伸し、年初来高値を更新しています。


同社は24日引け後に、2025年3月期通期連結業績予想を公表し、営業利益の見通しを前期比57.0%増27億円としています。


主力のアルミ電解コンデンサー用セパレーターは、生成AI関連投資などによる通信設備関連分野や車載分野での需要拡大で売り上げが伸びる見通しです。

また、リチウムイオン電池用セパレーターなども回復の兆しがみられるとしています。

ニッポン高度紙工業(3891)日足

本日の悪地合いの中、同社株は寄り付いたあと売りをこなしながら急伸し高値圏で終えています。

一段高が期待できそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!


ローソク足は、ほぼ全値戻しとなる「陰のたすき線」を形成し、75日線(38,121.92円)5日線(37,629.54円)を割り込んでいます。


本日発表になった投資主体別売買動向では、地政学リスクの高まりとFED金融政策の不確実性が増して日経平均が約2500円急落した4/15-4/19週海外投資家日本株を現先合計で▲1兆1400億円(現物▲5900億円/先物▲5500億円)大幅に売り越したことが発表になっています。

一方で買い下がったのは、個人投資家で現先合計で+1兆1200億円の買い越しになっています。



現物では現金/信用取引バランス良く+4500億円ずつ買い越しています。

その結果、本来相場が下落する時には減少しがちな信用買い残4/19時点4兆8,645億円まで積み上がっています。


上記は、東証プライムの信用買い残の多い順に並べたものですが、先週下落率の高かったものほど信用残が増加していることがわかります。

つまり、個人投資家逆張りに徹している状態です。

この状態では、一段の下落で追証回避の売りがでて整理されるか、少しづつ戻り売りを消化して信用残が減少していくまでは、頭の重い相場が長期間続くことになります。

www.nikkei.com


この流れを吹き飛ばすとすれば、GPIFかもしれません。

GPIFは5年に1度、基本ポートフォリオを見直しており、25年度は新たなポートフォリオが適用される年にあたります。

 

運用額がGPIFと同じく200兆円規模とされるノルウェー政府年金基金は23年3月末時点で全体の7割を株式が占めます。


カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)にいたっては、同時点で株式比率が85%になっています。

GPIF ポートフォリオ


GPIFの現在の基本ポートフォリオは、国内株式と外国株式、国内債券、外国債券の4資産でそれぞれ25%ずつを目安にしていますが、国内と外国を合わせた株式比率は50%で、ここに11%の乖離許容幅を加えても海外の年金基金と比べ高いとは言えない状況です。

野村証券の須田吉貴クロスアセット・ストラテジストは、「今回はインフレ定着下で初めての見直しになるため、債券よりもインフレに強い株式の保有を増やすとの見方につながっている」と指摘しています。


GPIFリバランス売りとは


昨年は、GPIF等のリバランスと言われる信託銀行の現物株の売越額は6兆円を超えています。

GPIFが日本株保有比率を12%から現在の25%に引き上げたのは10年前の14年10月ですが、当時は直前の14年夏ごろからGPIFによる株買い観測がしきりに聞かれ、海外投資家の買いにつながったようです。

足元の相場動向は、決算、日銀政策、米株市況次第と思いますが、相場の流れを変える救世主はGPIFかもしれません。

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4/25(木) 決戦は金曜日⁉

4月24日(水)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/23(火)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

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【個別株】

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https://www.nomura-nms.co.jp/


野村マイクロ・サイエンス(6254)ストップ高まで買われています。


同社は、23日、2024年3月期(前期)連結純利益前期比36%増79億円になったと発表しました。

15%増67億円を見込んでいた従来予想から12億円上振れしています。

純水・超純水装置 | 製品・サービス情報 | 野村マイクロ・サイエンス株式会社

半導体製造の洗浄工程に用いる「超純水」装置の設置工事が順調に進んだほか、為替の円安も利益を押し上げたとのことです。


また、同社は、前期の期末配当190円従来計画100円)から90円積み増す予定です。

同社は4月1日付で1株を4株に分割していますが、年間配当前期比100円増1株当たり250円となる予定です。

野村マイクロ(6254)日足


同社は、1日に株式分割を考慮した上場来高値(6370円)をつけた後、直近の安値まで3割近く下げて調整していたため、売り方の買い戻しが入りやすかった面もあるようです。

市場では「23年に策定した中期経営計画に沿って、順調に業績や配当を伸ばしている」(いちよしアセットマネジメントの大島経寛ファンドマネジャー)との見方がでています。


www.nikkei.com

https://www.renesas.com/


ルネサスエレクトロニクス(6723)が急伸しています。

www.google.com


同社と同様に車載向け半導体に強みがある米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日夕に公表した2024年4〜6月期業績見通し市場予想を上回っており、時間外取引7%を超える上昇になっています。

25日2024年1〜3月期決算を発表する同社にも好業績を期待する連想買いが優勢となったようです。

テキサス・インスツルメンツは、産業機器向けなどで顧客の在庫調整が長引き、しばらく業績が振るいませんでした。

東海東京インテリジェンス・ラボの堤雄吾シニアアナリストは「4〜6月期の売上高見通しの改善などから、在庫調整一巡の兆しがみられた」と話しています。

www.nikkei.com


同社は、閉鎖していた甲府工場を9年ぶりに再開することも発表しており、今回テキサスインスツルメンツ同様に強気の見通しを発表するのか注目されます。


shikiho.toyokeizai.net

https://www.yodoko.co.jp/


淀川製鋼所(5451)が大幅上昇になっています。

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本日、ブルームバーグは、「アクティビストのストラテジックキャピタルが、淀川製鋼所が6月下旬に開催予定の定時株主総会で、PBR1倍以上を目指すための具体的な計画策定を求める株主提案を行うことが24日、分かった」と報じました。

ストラテジックキャピタルは、同社のPBRは過去25年間で解散価値である1倍を安定して上回ったことがないと指摘しており、抜本的な経営改革や資本政策の変更が必要だとしています。

具体的には、PBR1倍を下回った際に、1倍以上を目指す経営計画を策定・公表する旨の定款変更を求め、資本コスト以上の収益性を持たない政策保有株や、賃貸用不動産の売却株主資本配当率(DOE)6%となる配当の実施買収防衛策の廃止株主優待制度の廃止自己株消却等を提案する予定のようです。

ストラテジックキャピタルは淀川製鋼所株式の5.03%を保有しており、同社に対して株主提案を行うのは初めてのようです。

同社の決算は5/10であり、同社がどのような対応をするのか注目されます。


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リンカーズ(5131)が続伸し、ストップ高まで買われています。


同社は23日引け後に、オンデック(7360)と業務提携してM&A支援やプラットフォーム開発、ビジネスマッチングの3領域で相互に協力すると発表しました。

製造業分野でのM&Aアドバイザリー事業を協同で展開する他、オンデックが進めている企業提携に係るプラットフォーム開発で同社の技術マッチングのノウハウ・知見を提供します。

また、SaaS型ビジネスマッチングシステム「LFB」をオンデックに導入することも発表し、顧客のM&A以外のニーズに対しても幅広く支援する体制を整えるとのことです。

リンカーズ(5131)日足


株価は、意識されていた75日線を超過しており、新展開入りが期待できそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅続伸!

高値引けとなる大陽線を形成し、5日線(37,719.78円)75日線(38,065.24円)を超過してきています。


楽天証券のシニアマーケットアナリストの土信田 雅之氏は、今回の下落が10/31を起点にした上昇幅のフィナボッチ・リトレースメント38.2%押しで止まり、100日線を下値支持線としたトレンド転換がなされている可能性を指摘しています。


しかしながら、本日日経平均は900円超の大幅高を演じましたが、東証プライムの約3割は値下りとなっています。

www.nikkei.com


24日の日本経済新聞は、東証信用買い残が4週連続で増え、
94年12月以降で最高になったと報じています。

つまり、それだけ戻り売り要因が多いことを示しています。

xn--r8jzdvima84a.com


目先の方向性を決めるのは決算日銀政策決定会合でしょう。

金曜日の日銀政策決定会合次第では、為替が円安か円高にどちらか大きく振れる可能性があり、どちらにしても日本株にマイナスに作用しやすいことは4/23のブログに書いた通りです。


そして、今週末から決算発表が佳境を向かえます。


本日、引け後に発表になったファナック(6954)の決算は減収減益の見通しとなり、PTSでは売られています。

信用残が多いと、どうしても、重箱のスミをつつくような悪材料で売られがちになります。

www.nikkei.com


テスラ(TSLA)4年ぶりの減収減益の決算を発表しても、次世代低価格EVの前倒し方針が好材料され、時間外で大幅高になるのと対照的な動きになっているように思います。

26日(金)日銀政策決定会合と共に、OLC(4661)日立(6501)コマツ(6301)デンソー(6902)村田(6981)アドバンテスト(6857)ソシオネクスト(6526)などなど気になる会社の決算が目白押しです。

これらの決算と発表後のマーケットの動きも、目先の日経平均の方向性を決める要素になると思います。

やはり、決戦は金曜日かもしれません。

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4/23(火) 週末の日銀政策決定会合は要注意!

4月22日(月)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/19(金)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別株】

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https://www.mufg.jp/


三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が反発しています。

www.nikkei.com


19日に、日銀の植田和男総裁は米ワシントンで「基調的な物価の上昇が続けば、金利を引き上げる可能性が非常に高くなる」と述べたと報じられています。

銀行株はほぼ全面高


早期の追加利上げを織り込む動きが出て、銀行株には採算改善に期待する買いが入ったようで、同社株のほか、三井住友FG(8316)みずほFG(8411)も買われています。

楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストは「国内では賃上げや物価上昇は進んできているものの、すぐに利上げできる状況ではない」と指摘し、銀行株も金利や世界景気の業績への影響を見極めたいとの見方が強まっているとして、金利上昇の思惑といったテーマだけでは株価が大きくは上がりづらくなっているとコメントしています。


kabutan.jp

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ケミプロ化成(4960)が急伸し、ストップ高まで買われています。


同社は、前週末19日の取引終了後、2024年3月期の単体業績について、経常利益計画を3,000万円上回る1億3,000万円前期比7.4%増)で着地したようだと発表しました。

経常利益は減益計画から一転して増益で着地する格好になっています。


主力製品のプラスチック添加剤が想定よりも増加したほか、受託製造製品での追加受注の獲得が工場の稼働率改善につながり、生産休止費用が減少しています。

また、減損処理済みの資産の処分と圧縮を進めたことなども奏功したようです。

本日は差し引き80万株超の買いを残しており、年初来高値を目指すことになりそうです。


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テックファームホールディングス(3625)が急反発になり、ストップ高まで買われています。

youtu.be


同社は、22日、AIを活用した最新の3D技術「3D Gaussian Splatting(ガウシアン・スプラッティング)」を採用した3Dモデル生成ソリューションを開発し、サービスの提供を開始したと発表しました。

同技術は、あらゆるアングルから対象物を撮影し、写真を元にコンピューターで解析、複数の視点の画像から3Dポリゴンを生成する従来の3D技術である「フォトグラメトリ」に対し、複数のアングルで撮影された画像データから3D空間を学習、リアルタイムにレンダリングし3Dシーンを生成する技術です。

「フォトグラメトリ」と比較し、従来の技術では再現が難しかった人の髪の毛や表情、衣服の素材感など細部まで生成可能で、撮影時間を3600分の1に、データ容量も約7割削減することに成功しています。

またブラウザ表示用の3Dビューワーも独自に開発し、既にECサイトに実装した顧客からは、ユーザーの商品体験向上が評価されているとしています。

なお同社では、アパレル業界、エンターテインメント業界、各種メーカー、ペット業界など幅広いジャンルでの利用を見込むとしています。

テックファームHD(3625)日足


株価は3月6日の高値以降続いた調整局面を終えようとしています。



kabutan.jp

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クリアル(2998)が大幅反発になっています。


同社は、19日、オーストラリア・シドニー近郊の総額3,950万豪ドルの物流施設開発プロジェクトにプライベートクレジットによる投資を実行したと発表しました。

シドニー近郊のキラウィーでのセルフストレージ及び倉庫の開発プロジェクトへの投資で、同社として初の海外案件です。

将来的には、海外のプライベートクレジット投資商品と自社のクラウドファンディングプラットフォームを融合させることを目指すとのことです。


また、同社は、同時に、東京都港区の販売用不動産を売却すると発表しており、これも好材料視されたようです。

売却価格は2024年3月期連結純資産推計値の30%相当額以上となるとしており、引き渡しは5月31日の予定になっています。

業績への影響額は、2025年3月期業績予想に織り込む予定としています。

クリアル(2998)日足

株価は本日の大幅高で5日線が上向き、目先の底打ちを印象付けています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は反発!

 

ローソク足「陰の陽はらみ」を形成しており、明日の値動きが上寄りの陽線になった場合は短期的な底入れになる可能性がでてきています。

一方で、3日目が下よりの陰線になった場合は下降トレンド継続ということになります。

日経平均 日足 ボリンジャーバンド 25日線乖離率


ボリンジャーバンドをみても、本日は反発したものの、-2σ(37,504.30円)を上回ることはできず、下向きのバンドウォークは終了していません。

こちらも、明日の値動きで-2σを超過して、下向きのバンドウォークを終了させることができるか注目されます。


【本日のトピック】


さて、今週の目玉は26日(金)日銀政策決定会合になると思います。

 

jp.reuters.com


大方の見方は政策金利は据え置き」になっていますが、
4月19日(金)夜にロイター通信が報じたところでは、2024年度の実質GDPは下方修正、コアコアCPIは2024年度と2025年度が1.9%から2%台に引き上げ、新規追加となる2026年度も2%付近になる見込みとのことです。

この見通しの通りであれば、
植田総裁は3月のマイナス金利解除が正しかったとアピールしつつ、足元の為替動向を踏まえて、タカ派的なトーンの発言をすると思われます。

jp.reuters.com


また、それを匂わせるように、植田総裁は19日、米ワシントンで開かれた20カ国(G20)財務相中央銀行総裁会議後の記者会見で、円安による輸入物価の上昇が基調的な物価上昇率に影響を与える可能性に言及し、「無視できない大きさの影響が発生した場合には金融政策の変更もあり得る」とも語っています。

最大の注目点は国債買入方針です。

前回の会合の声明文では、現在と同じ規模の国債買入を続けるとの文言がありましたが、これが修正されたり、除外されたりすると、市場では「日銀が国債買入を自由に減額させて、短期金利は低く抑えながらも、長期金利を引き上げることで、円安を防ごうとしている」との連想から、為替相場ではサプライズ的な円高になるかもしれません。

一方で、今回、特段の金融政策の変更が見られなかった場合は、次回の決定会合が6月となるので6月まで円安を放置することになり、為替市場は利上げを催促する形で大きく円安に振れると思います。

節目の155円を超えれば、トリガーが発動し、一気に160円まで円安が進むとみる向きもあります。

このように円安が止まらずに、日銀が円安を止めるために利上げを行うような場合には、「円安が止まらない=追加利上げ」の連想ゲームになり、これは日本株全体に大きなネガティブ要因となります。

これまでの円安は、日経平均採用企業の6割が輸出関連であるためプラスに作用してきました。

しかし、それは日銀の利上げを伴わない円安進行の場合であり、これから先の利上げを伴う円安は、日本株にとっては大きなマイナス要因になります。

したがって、今回の日銀政策決定会合では、為替がどちらかに大きく振れる可能性があり、どちらにしても株式マーケットにはマイナスに作用するでしょう。

本日は東証プライムの売買代金が4兆3,000億円まで減ってきたように、来週はGWに突入することを考えれば、積極的なポジションをとるところは少ないものと思われます。

今週末の日銀会合は、しっかりシートベルトを締めて臨みたいと思います。

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4/22(月)「君子危うきに近寄らず」が正解? ピクセルカンパニーズ(2743)

4月19日(金)



【相場概況】


日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/18(木)米株市況

4/19(金) 米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別株】

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さくらインターネット(3778)ストップ高まで買われています。

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19日付の日本経済新聞朝刊で経済産業省人工知能を開発する際に使うスーパーコンピューターの国内整備に乗り出す」と報じられました。

同社など5社のAIスーパーコンピューターの整備に合計725億円を補助するとのことです。

さくらネットの広報担当者は、日経QUICKニュースの取材に対して「最大補助額約500億円を申請しており、2025年3月期(今期)の業績影響は可能なら26日に予定している24年3月期(前期)決算発表時に公表する」と語っています。

AIスパコンの開発に725億円ではケタが違うようにも思いますが、時価総額の約1/4もの補助金が付与される見込みが報道されたことにより、市場はサプライズとして受け取った様子です。

MicrosoftOpenAIは2028年に稼働予定のStargateと呼ばれる人工知能AIスパコンを含む、1000億ドル(約15兆円)規模のデータセンタープロジェクトの計画に取り組んでいます。》


本日は、同社株のほか、同じく補助対象になったKDDI(9433)やAI関連銘柄のLaboro.AI(5586)Kudan(4425)なども逆行高になっています。

さくらインターネット(3778)日足

auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジストは、さくらネットの株価について「需給主導の面があるため予想は難しいが、25日線である5750円近辺での値固めができれば、上値追いの展開になりそうだ」とみているようです。


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ブロンコビリー(3091)が急反発し、年初来高値を更新しています。

同社は18日に2024年12月期第1四半期決算を発表し、営業利益7.8億円前年同期比2.6倍となっています。

据え置きの上半期計画9.4億円同65.0%増に対する進捗率82.7%に達しています。

来店客数の回復による売上高の好調推移やアメーバ経営によるコストコトロールの効果などが好進捗の要因のようです。

 

ブロンコビリー(3091)日足

 

株価は、今後の連結業績予想の修正期待もあり、一時3,985円まで買われるなど、4,000円大台乗せも意識されそうです。


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神栄(3004)が急伸しています。


同社は、2024年3月期連結業績予想について、売上高は電子関連部門の伸び悩みを受けて410億円から402億400万円に下方修正したものの、純利益14億円から前期比74.4%増16億5,500万円へ上方修正すると発表しました。

為替差益の計上や税金費用の減少が寄与する見込みです。



また、配当予想50円から80円に大幅増額しています。


本日の大幅高で株価は3月25日の直近高値1,735円を捕えており、年初来高値を狙う動きになりそうです。


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新都ホールディングス(2776)ストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。


同社は、18日引け後に、金属リサイクル事業を行う北山商事を簡易株式交付により子会社化すると発表しました。

同社は、金属リサイクル事業の仕入れの約70%を北山商事から行っており、金属リサイクル事業を含む貿易部門の一層の拡大を図るのが狙いとのことです。

また、同社の金属リサイクル事業は現在、鉄くずスクラップの輸出が中心ですが、北山商事を子会社化することで、鉄くずスクラップの集荷・切断・圧縮などの工程を得た商品をグループ内で製造できるようになり、それらの商品を取引予定先企業に直接販売とスクラップヤードへの販売が可能となるようです。

株価は、139万株超の買いを残しており、一段高が期待できそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

75日線(37,889.79円)を下離れ、週足も昨年12月1週(3-8日)以来の13週線(38,580.13円)割れとなっています。

日経平均 ボリンジャーバンド、25日線乖離率


ボリンジャーバンドをみても、-2σ(37,708.56円)-3σ(36,790.65円)の間で下落のバンドウォークをはじめており、短中期の下落トレンドを形成しつつある状況です。


ナイトセッションの日経平均先物37,100円 ±0円で戻ってきています。



25日線乖離率-6.26%まで広がっていることや、空売り率が46%まで上昇してきていることなどから、いったんは反発することが想定されますが、短中期の下落トレンドが始まっているため、75日線(37,889.79円)下降トレンドラインあたりまでの「リターンムーブ」に終わる可能性が高く、基本は戻り売りになるものと思います。


【本日のトピック】


さて、本日は極めてきな臭いピクセルカンパニーズ(2743)を取り上げます。

ピクセルカンパニーズ(2743)


同社はシステム開発会社ですが、これまでに何度も主力事業を変えてきており、今回もIR事業(カジノ事業)を停止し、今話題のデーターセンター事業に参入することを発表し、わずか2か月でテンバガーを達成した会社です。


同社は、4/19に三者割当556万株第15回新株予約権24万800個を発行すると発表しました。


社長の吉田弘明氏は、今回調達した40億円は、2月から着工している大熊町コンテナデーターセンター等に活用する方針のようです。


増資等の希薄化を嫌気した同社株はPTSで大きく売り込まれ、一時135円のストップ安売り気配になりました。

しかしながら、終値では140円で終えており、売買代金はPTS市場でダントツの1位になっています。

海帆(3133)大株主

恐らく、著名投資家のトンピン氏が手掛けている海帆(3133)の大株主(株)YourTurnが今回の増資の引受先であると気付いた向きが、きな臭いにおいをかぎ取って買い向かったものと思われます。


ちなみに、トンピン氏は18日に「鬼売り一択」とつぶやいていますが・・・


今回同社が発行した新株予約権固定式で、20日連続で行使価格の150%(202.5円)を上回れば、462円の新株に転換できるというもので、行使が進まなければ同社は予定している資金調達ができません。

YourTurn新株予約権を約1年の間で行使して売却するためには462円以上の株価でないと、行使する必要がなくなります。


同社は、今回の増資を発表する1日前に社長が保有する新株予約権の一部を取締役3人に譲渡することを決めています。

恐らく、今回の資金調達を成功させるために、鬼IRを連発するのではないかと感じます。


今話題のさくらインターネット(3778)となんかやるのではと勘繰る向きもあるようです。
(田中氏はさくらの社長)


ただ、同社は継続前提に疑義注記を受けている会社で、今回の増資の説明文の中にも、「当社は、2023年10月24日に証券取引等監視委員会より、金融商品取引法に基づく開示検査を受けております。」「今後、開示検査の結果によっては、課徴金納付等の行政処分を受けることとなり、業績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。」と書かれています。

 


また、社長の吉田弘明氏は、過去に取締役会の承認を得ずに会社を連帯保証人とする金銭消費貸借契約を締結していたり、インサイダー疑惑が持ち上がったり、反社との付き合いも噂される人物のようです。

現状のようなアゲインストのマーケット環境の時に、仕手株が生まれやすいことは否定しませんし、同社株が大きく変貌する可能性もあるような気もします。

ただ、チキンと言われようとも、「君子危うきに近寄らず」が正解のような気もします。

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4/18(木)ASMLショックは一時的! 反騰のきっかけを探るマーケットか⁉


4月17日(水)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別株】

www.nikkei.com

https://www.resonac.com/jp/


レゾナック・ホールディングス(4004)(旧 昭和電工が急反発し、
2019年4月以来約5年ぶりの高値をつけています。


同社は、16日の取引終了後、2024年12月期連結業績予想について、売上高1兆3,300億円から1兆3,600億円前期比5.5%増)へ、営業利益280億円から470億円前期37億6,400万円の赤字)へ、最終利益100億円から250億円同189億5,500万円の赤字)へ上方修正しています。


上期において、為替水準が想定よりも円安基調で推移していることに加えて、半導体材料やHDメディアの需要回復が想定以上に進んでいることを反映し、半導体電子材料セグメントの売上高・営業利益予想を上方修正したことが要因としています。

また、イノベーション材料、ケミカルの両セグメントについても、足もとのナフサ価格の上昇などを反映して売上高・営業利益予想を上方修正しています。

半導体材料では生成AI(人工知能)向け半導体に使われる「HBM(広帯域メモリー)」用の材料などが好調だったとみられ、野村証券の岡崎茂樹リサーチアナリストは16日付のリポートで「ややポジティブ」と評価しています。


www.nikkei.com

https://soseiheptares.com/


ネクセラファーマ(4565)(旧 そーせいグループが一時6%超の急反発をする局面がありました。


同社は、16日、米ニューロクライン・バイオサイエンシズと第2相臨床試験(治験)を実施中の統合失調症など向け治療薬候補「NBI-1117568」について、長期の前臨床毒性試験に成功したと発表しました。

これに伴い、同社は、ニューロクラインから開発の進捗に伴うマイルストーン収入で約23億円を受領し、2024年4〜6月期の売り上げとして計上する見込みです。

ネクセラファーマ(4565)日足

国内証券の医薬品担当アナリストは今回の発表に対し「試験の進捗は好感できる」としながらも、「足元の地合いではバイオ関連株の人気が乏しいため、よほど大きなニュースでない限り、株価の好反応は一時的にとどまりそうだ」と評価しており、株価も長めの上ヒゲを伴った陰線で終値では小幅高に留まっています。


kabutan.jp

https://www.opt-oxide.com/


オキサイド(6521)が急反発しています。


同社は16日引け後に、アナリストや機関投資家向けの2024年2月期決算説明会における質疑応答の要旨を開示しました。


それによると、同社が四半期毎に損益が改善する計画を示した理由についての質問に対し、半導体事業でセカンドベンダー製の部材を搭載した製品の出荷がすでに始まり、現在セカンドベンダーの生産能力を進めている最中であると明らかにしています。

上半期は、同社が期待する月10台以上の数量を確保できない見通しであるものの、第2四半期(6~8月)以降は調達数量が増加し、下半期は期待する数量を確保できる見込みとしています。

オキサイド(6521)日足

株価は前日に年初来安値を更新していた処からの急反転で底入れに向けて動き出しそうです。


kabutan.jp

https://www.ecomott.co.jp/


エコモット(3987)ストップ高まで買われています。

同社は16日、子会社GRIFFYが、建設現場作業員の体調管理システム「GenVital」大林組と共同で開発したと発表しました。

5月から大林組が施工する全国100箇所程の建設現場で約3000人を対象に運用を始めるとのことで、業績への寄与が期待されています。

www.nikkei.com


 運用を始める体調管理ソリューション「GenVital(ゲンバイタル)」は、リストバンドを通じて収集した作業員の心拍数や位置情報と、計測器を使って集めた暑さに関するデータから、独自のアルゴリズムで計算した指標が一定の水準を超えた際に、管理者に注意喚起メールを送信する仕組みになっています。

昨夕の日本経済新聞電子版でも取り上げられ、好材料視されたようです。

エコモット(3987)日足

同社株は、超小型の貸借銘柄ということもあり、踏み上げ相場への発展を期待する向きもいる様子で、明日以降も物色が続くのか注目されます。


テクニカル分析


日経平均は大幅続落!


終値ベースで2/14ぶりの38,000円割れとなり、ローソク足は、強力な売りサインである下放れ二本黒」を形成しています。

 

www.nikkei.com



また、3/12安値(38,271円)を割り込んでしまい、ダブルトップを形成しています。


大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリスト「38,000円を割り込み、36,000円台まで下げてもおかしくない」とコメントしています。

ただ、私自身は、今回かなり弾性的に下げてきており、25日線乖離率-4.23%まで広がってきたことから、短期的にはリバウンドもあると考えます。

為替の介入懸念もありますし、米株次第なのでしょうが、75日線(37,780.97円)まででは、いったん反発するのではないでしょうか?

 

ファーストリテイリング(9983)日足 RSI

 

そして、反発の号砲となるのは、ファーストリテイリング(9983)でしょう。

ファーストリテイリングRSI14.17%まで下落しており、短期的には明らかに売られすぎです。

日経平均 週足

日経平均は、残り2日で、週足の13週線(38,648.86円)まで回復できれば、中期下落トレンドはダマシになりますので、反発に期待したいところです。


【本日のトピック】

www.google.com


さて、本日、日経平均が引けにかけて下げ足を速めた要因は、14:00に発表になったASMLの決算です。

同社の2024年1Q(1-3月期)売上高は、52.9億ユーロ前年同期比21.6%減となり、市場予想57億ユーロを下回りました。

2022年1-3月期以来8四半期ぶりの減収です。

半導体関連 5分足

これを受けて、14:00から、主力半導体関連が一斉に売りこまれました。

ただ、減収とは言え、もともとASMLが予想していた売上範囲(50〜55億ユーロ)の中間に相当する金額なので、市場予想が高すぎたともいえます。

ピーター・ウェンニンク最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「2024年通期の見通しは変更しない。業界が不振から回復を続けていることに伴い、下期(7-12月)は上期(1-6月)よりも好調に推移すると見込んでいる。24年を移行の年とみている」とし、ロジャー・ダッセン最高財務責任者CFO)も「業界が好転していることは明らかだと思う。24年には業界の回復が見られ、25年はより好調な年になるよう準備を進めている」と説明しています。

要するに、本格的な収益増大期は2025年であり、2024年はあくまで回復期であるという認識でASMLとしては規定路線であるということです。

このような見通しについては半導体製造装置大手のアプライド・マテリアルズ東京エレクトロンなども同様です。


それよりも、販売地域をみると、前年同期は台湾向けが半分を占めましたが、今回1-3月期は中国向けが半分を占めていることがわかります。

中国については10-12月期の時点で輸出規制に関する "駆け込み需要" が顕著でしたが、1-3月期も底堅い需要が見られます。

東京エレクトロンディスコなど日本の装置大手で中国比率が高い企業に関しても、1-3月期の中国向け販売は好調である予測ができ、むしろ朗報ではないかと思います。

t.co


そして、ロイターは9四半期ぶりのパソコン(PC)の出荷がプラスに転じたことを報じています。

PCの出荷が増える中で、DRAMはHBM(広帯域メモリー)に大量にキャパを取られますので、DRAM価格は当然あがるでしょう。

AI半導体関連だけではなく、日本のお家芸である半導体材料にも光があたると思います。

前述のレゾナック(4004)の好決算も納得できるところです。

ASMLショックは一時的なもので、マーケットはリバウンドのきっかけを探っていると思います。

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