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NBAドラフト 2019年指名候補 C編

C編です。ドラフトナイトまでに間に合いました。Cは上位の層が薄い一方1巡目下位〜2巡目上位に優れたポテンシャルを持った選手が名を連ねています。

 

Jaxson Hayes

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テキサス大1年、6-11

主要スタッツ:23.3M 10.0P 5.0R 0.3A 2.2B 

予想指名順位:ESPN:11 draft.net:12 CBS sports:10 tankathon:10 the ringer:14

  優秀なビッグマンを輩出することに定評のあるテキサス大が今年送り出すビッグマン。6-11の身長に7-4のウイングスパン、大きな手、高い機動力を兼ね備え、速攻とP&Rのフィミッシャーとして非常に優れた能力を持っています。FG%は全米3位の72.8を記録し、FT%も74%とビッグマンとしては優秀です。ディフェンス面ではウイングスパンの長さと優れたジャンプ力に加え平面での速さもあり、ブロック以外にも高い素質を持っています。まだ19歳になったばかりと若く、高校時代のランキング100位以下から大学の1年間で飛躍的に成長したため伸び代にも非常に期待できます。

 ただ悪い意味でも素材感が強く、オフェンスではボールを受けてのダンクとリバウンド以外ほぼ何もできず、ディフェンスでは40分換算のファール数が5.7と攻守ともに非常に荒削り。即戦力としては期待できません。

 極めて優秀な素材であることは間違いなく、今年のドラフトはセンターの層が薄いため1桁順位での指名も十分考えられるでしょう。

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Goga Bitadze

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KK Mega Bemax(アドリアリーグ)、6-11

主要スタッツ:24.2M 12.1P 6.4R 1.2A 2.3B 

予想指名順位:ESPN:17 draft.net:19 CBS sports:11 tankathon:21 the ringer:19

 ジョージア出身のユーロセンター。ヨキッチほどの厚みはありませんが機動力があり、攻守にそれを発揮します。オフェンスではポストでのスコアリングとP&Rのスクリーナーとしての動き、カッティングからの得点に秀で、ストレッチ5としての素質も十分。ディフェンスでの貢献も計算できる選手で、ウイングスパンはユーロ選手としては長めの7-2、腕の長さと機動力、反応の良さを活かし40分換算で3.8本のブロックを稼ぎます。

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Bol Bol

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オレゴン大1年、7-2

主要スタッツ:29.8M 21.0P 9.6R 1.0A 2.7B 

予想指名順位:ESPN:15 draft.net:25 CBS sports:21 tankathon:14 the ringer:17

 言わずと知れたマヌート・ボルの息子で、 知名度は今ドラフトトップクラスでしょう。7-2の身長と7-5のウイングスパンという並外れたリーチとストライドを持ち、リバウンダー、ブロッカーとして極めて優秀な数値を残しました。シュートも非常に上手く、3P%は52Pの高確率。しかし非常に接触に弱い選手で、身長に対し体重は95kgと明らかにNBAでやれる体重ではなく、NCAAでも怪我で9試合の出場でシーズンを終えておりここを改善しないとキャリアが大失敗に終わってしまいかねません。巨大なポテンシャルとリスクを両方抱えたギャンブル候補です。

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Bruno Fernando

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メリーランド大2年、6-10

主要スタッツ:30.0M 13.6P 10.6R 2.0A1.9B 

予想指名順位:ESPN:34 draft.net:10 CBS sports:29 tankathon:19 the ringer:34

  屈強な肉体に優れた機動力を持ったセンター。ジャンプ最高点までの到達が早くオフェンスリバウンド、ブロックに秀でています。シュートタッチも悪くなく攻守ともに存在感を示せる選手ですが、状況判断の悪さ、ファンダメンタルの不足が足を引っ張っています。大学の2年間で見せた成長をNBAに入ってからも続けられるかが鍵になりそうです。

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その他候補: Naz Reid, Daniel Gafford, Tacko Fall

 

 センター陣は1巡目下位〜2巡目上位の層が非常に厚く、順位の変動も激しいため今回の記事で取り上げなかったプレイヤーの中にも1巡目で指名される選手がいるかもしれません。時間の関係上取り上げられなかった選手は追記候補に記載しておきますので参考にしてみてください。

NBAドラフト 2019年指名候補 PF編

 PF編です

Zion Williamson

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デューク大1年、6-6

主要スタッツ:30.0M 22.6P 8.9R2.1A 2.1S 1.8B

予想指名順位:ESPN:1 draft.net:1 CBS sports:1 tankathon:1 the ringer:1

 皆さんご存知であろう今ドラフトの目玉。各種予想サイトが全て1位予想していることからも分かる通り他の候補を大きく引き離す圧倒的な1位候補です。

 最大の武器は超人と呼ぶにふさわしい身体能力。身長こそやや低いですが130kgを超える体重に爆発的な運動能力を備え、ジャンプ力は驚異の45インチ(約115cm)。衝突した際の衝撃力はジープ並みと試算されています。しかし、彼を確実な1位指名に押し上げたのは身体能力だけではありません。事実高校時代のランキングは身体能力以外の長所がないことを懸念され5位とバレットやレディッシュよりも低く、大学で評価を上げた選手でもあります。非常に自分の身体能力を活かす術に長けており、オフェンスでのポジション取り、リバウンドの嗅覚、ディフェンスでの反応のよさ、高いバスケIQ、ハッスル、優れたハンドリングが超人的身体的能力をバスケに反映させることを可能としています。

 1番の懸念材料は怪我。圧倒的な身体能力と130kgという全NBAの中でも2位に相当する体重が特に下半身に巨大な負荷をかけており、シーズン中シューズが動きに耐えられず裂けてしまうという事故を起こしています。高校時代から大幅に体重が増加していて体型がシェイプされているとは言えず、コンディションへの懸念はかなり大きいです。また前例のないタイプのプレイヤーであり、現代NBAでどうフィットするかやや手探り感のある選手とも言えます。

 とは言え、圧倒的な身体能力、高いスター性、スケールの大きさは疑いようがなく、怪我などの特段の事情がない限り1位指名されることは間違いありません。

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Sekou Doumbouya

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リモージュ(フランス1部リーグ)、6-9

主要スタッツ:19.0M 7.8P 3.3R 0.7A

予想指名順位:ESPN:9 draft.net:13 CBS sports:9 tankathon:9 the ringer:9

 今年の謎海外リーグ枠の選手。6-9の身長で長いストライドを持ち運動能力が高く、荒削りではありますがハンドリング、シュート、ディフェンス全てにおいて高い素養を感じさせるスケールの大きなプレイヤーです。バスケを始めたのは12歳の時で、現在まだ18歳、身体的にも技術的にも無限の伸び代があり順調にいけばシアカムのような選手に成長するであろうことは想像に難くありません。

 ただ現時点での完成度は高いとは言えず、また参考になる情報がやや少ないためまだ不明な点が多い選手。大成功大失敗どちらにも転ぶ可能性がありますが期待値はかなり高く今後の成長が楽しみです。

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八村 塁

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ゴンザガ大3年、6-8

主要スタッツ:30.2M 19.7P 6.5R 1.5A  59.1FG%

予想指名順位:ESPN:12 draft.net:14 CBS sports:18 tankathon:20 the ringer:23

  もはや語る必要はないでしょう。日本人初のドラフト1巡目指名選手にして、今年のカレッジ最優秀SF(ただバレットと違いかなりPFよりなのでPF編の方に書きました)。高いアスレチック能力を持ったコンボフォワードで、PFの選手にはスピードで、SFの選手にはパワーでミスマッチを生み出せます。ファンダメンタルがしっかりしており、ポストでのフットワーク、ミドルレンジのシュート、カットプレーに長けP&Rのスクリーナーとしても優秀。1試合平均6本のFTを獲得し、eFG%が60%を超える効率のいい選手です。アメリカでのバスケ経験が3年しかなく、毎年大きくステップアップしてきておりまだまだ成長が見込める選手でもあります。

 懸念材料としてはインサイド〜ミドルレンジ主体のプレイスタイルが現代NBAに適合するかがあげられます。3P%は3年次は41.7%の高確率だったものの1試合の平均試投数は1.0とサンプル数としては不十分で、FT%も悪くはありませんがフォームが硬くNBAのレンジに対応できるか不安視されています。SFとしてみるとハンドリングやシュート力が不足しており、DFも身体能力を考えるとまだまだ伸び代があります。

 とは言え現時点での完成度も低くなくさらにまだまだ伸び代が残っていると考えられる選手。日本バスケの希望の星として大きな期待がかかります。

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Brandon Clarke

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ゴンザガ大3年、6-8

主要スタッツ:28.1M 16.9P 8.6R 1.9A 3.2B 68.7FG% 

予想指名順位:ESPN:13 draft.net:20 CBS sports:13 tankathon:11 the ringer:11

  八村の同僚でシーズン中盤から評価を上げてきた選手。サイズ、ウイングスパンともにPFとして平均以下ですが驚異的なジャンプ力(40インチ)と運動能力を持ち、オフェンスではジャンプ力を活かしたダンク、プットバックと合わせで高確率のシュートを決めていき、リム周りのムーブも上手くFG%は68.7%。ディフェンスではジャンプ力と平面のスピードを駆使してブロックとスティールを連発し特にブロックは1試合平均3.2本とNCAAで3位の数値。ファール数も平均2.1と少なくクレバーなディフェンダーと言えます。長所が非常にわかりやすいためそれを求めるチームは少なくないでしょう。

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PJ Washington

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ケンタッキー大2年、6-8

主要スタッツ:29.3M 15.2P 7.5R 1.8A 1.2B 

予想指名順位:ESPN:16 draft.net:18 CBS sports:16 tankathon:12 the ringer:10

  優れたアスリートではありませんが、サイズの不利を感じさせない厚みのある体を活かしたポストプレーや7-2の長い手を活かしたフックシュート、オフェンスリバウンドが持ち味の選手。速攻のフィニッシャーとしても優れており、アウトサイドからの攻めも昨年より向上し3Pは平均2.2本放って成功率42.3%と優秀。

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Grant Williams

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テネシー大3年、6-8

主要スタッツ:31,9M 18.8P 7.5R 3.2A 1.1S 1.5B 

予想指名順位:ESPN:30 draft.net:34 CBS sports:37 tankathon:23 the ringer:20

  八村、モラントと共に大学最優秀選手賞の最終候補に選ばれた選手。厚みのある体の優れたインサイドスコアラーで、スピンムーブ、フックシュート、ターンアラウンドを駆使して得点を稼ぎます。FTも1試合平均7本獲得し成功率80%と優秀。また非常に視野が広く平均アシストは3.2とプレイメイカーとしての素質にも恵まれています。

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Luka Samanic

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ユニオン・オリンピア(スロベニア)、6-11

主要スタッツ:18.4M 8.0P 4.8R 0.9A 

予想指名順位:ESPN:28 draft.net:27 CBS sports:26 tankathon:25 the ringer:36

  今年のユーロストレッチ4枠。外のシュートはもちろん上手ですがそれに加えて機動力とハンドリングもビッグマンとしては優秀です。積極的にゴールへとアタックする姿勢があるのも好印象。ユーロ選手にありがちなフィジカル面の問題が克服できればNBAでも活躍できるでしょう。

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Mfiondu Kabengele

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フロリダ州立大2年、6-10

主要スタッツ:21.6M 13.2P 5.9R 0.3A 

予想指名順位:ESPN:23 draft.net:10 CBS sports:23 tankathon:30 the ringer:30

 NCAAトーナメントで大きく評価を上げた選手。6-10の身長に7-3のウイングスパンと屈強な肉体を持ち、オフェンスリバウンドは40分換算で4.0本を奪取します。ポストから得点を奪うことも外からシュートを打つことも可能な選手で、40分換算で9本獲得するFTは75%と高確率。守備に関しては40分換算2.8本のブロックで存在感を発揮します。状況判断や一貫性が不安視されることもありますが優れたフィニッシャー兼ブロッカーとして1巡目指名が濃厚です。あと全く関係ないですがムトンボの甥です。

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その他候補: Chuma Okeke, Nicolas Claxton, Jontay Porter, Eric Paschall

 

後半は時間がなかったこともありかなり端折った上に校正もしていないので読み辛い部分があったかもしれませんがご了承下さい。ドラフトナイトは明日ですがなんとか残りのC編間に合わせたいです。 あとこれを書いてる途中にトロント・ラプターズが初優勝を果たしました。おめでとうございます。

 

NBAドラフト 2019年指名候補 SF編

SF編です。 

 

De'Andre Hunter

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バージニア大2年、6-7

主要スタッツ:32.5M 15.2P 5.1R 2.0A 

予想指名順位:ESPN:5 draft.net:4 CBS sports:5 tankathon:8 the ringer:7

 バージニア大をNCAAトーナメント優勝に導き評価を急上昇させたコンボフォワード。最大の売りは守備で、スティールとブロックは多くありませんがしっかりした体格と反応の良さ、7-2のウイングスパン、高いクイックネスで1番から5番まで守ることができます。オフェンス面でも成長を遂げており、リム周りのフィニッシュ、スポットアップ、ドリブルからのプルアップ、ポストなど割となんでもこなせます。攻守ともに効率が良く、シュートやパスの選択がクレバーなのも高評価です。

 短所としては、カレッジレベルではエースとして通用する選手ですが現代NBAでSFとしてやっていくためにはハンドリング、シュート力ともに不足しており特に左手でのボールコントロールやP&Rからの展開が苦手です。逆にPFとしてはリバウンド力の低さがネックに。SFとしてもPFとしても中途半端になってしまう懸念があります。ディフェンスがうまいとはいえもっとスティールとブロックを稼いで欲しいところもあり、年齢も2年生ながら一年間レッドシャツだったこともありもうすぐ22歳と伸びしろにも不安が残ります。

 総評としてはディフェンス寄りの即戦力オールラウンダー。本人のNCAAトーナメントでの活躍に加え、よく比較対象に挙げられるカワイレナードがプレーオフで獅子奮迅の活躍を見せているため指名順位は高くなりそうです。

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Cam Reddish

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デューク大1年、6-8

主要スタッツ:29.7M 13.5P 3.7R 1.9A 

予想指名順位:ESPN:7 draft.net:8 CBS sports:11 tankathon:7 the ringer:4

今ドラフト最高の可能性を持っているプレイヤーが誰かと聞かれたらこの選手の名前を挙げる人は多いでしょう。高校時代のリクルートランキングではバレットに次いで全米2位の評価を受けていた選手で、優れた身体能力、ガード並みのハンドリング、レンジの広いクイックリリースのスリー、多彩なレイアップのパッケージ、手癖の悪いスティールを兼備した最高級の素材です。

 問題はその才能が花開くかどうか。デューク大での1年は期待外れといっていい出来で、接触に弱く、ゴール下まで切り込むことができてもフィニッシュまで行けず、かといって外に捌くほどの視野もないためターンオーバーになってしまうことが多々あります。2P%は39.4%と4割を切っており、その確率の低さはESPNの評価を借りると「歴史的な低さ」。バレットとザイオンがいたからと言うのもありますが重要な局面で消えてしまう消極性も指摘されています。

 現時点では荒削りもいいところですが当たると限りなく大きなリターンを期待できる選手。将来の中心選手として賭けに出る価値は非常にあると考えます。

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Nassir Little

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ノースカロライナ大1年、6-7

主要スタッツ:18.2M 9.8P 4.6R 0.7A 

予想指名順位:ESPN:10 draft.net:11 CBS sports:15 tankathon:17 the ringer:10

  こちらも伸び代を評価されている選手。高校時代はバレット、レディッシュに次いで3位の評価を受けていました。優れたフィジカルツールを持った闘志あふれるプレーヤーであり、長いストライドを活かしたドライブ、オフェンスリバウンドの強さ、ディフェンス面でのセンスの良さが評価されています。

 短所はやはり完成度の低さ。アウトサイドシュートはFTこそそこそこ入りますが大の苦手で、ハンドリングも優れているとは言えずパスも下手です。後述するCameron Johnsonとのポジション争いに敗れ今年平均18分しか出場できなかったこともマイナスポイント。事実これらの点が懸念されシーズン初めから徐々に予想順位を下げていきました。指名するには少し勇気がいりそうです。

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Keldon Johnson

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ケンタッキー大1年、6-6

主要スタッツ:30.7M 13.5P 5.9R 1.6A 

予想指名順位:ESPN:19 draft.net:22 CBS sports:21 tankathon:26 the ringer:26

 いろいろなことをそつなくこなすフォワード。速攻でのフィニッシュ、ボールを受けてからのカウンタードライブが得意な選手で、3Pもフォームこそ硬めですが確率は38%となかなか高確率。 身体能力もそこそこ高く、守備も下手ではありません。突き抜けた武器こそありませんがユーティリティプレイヤーとして重宝されそうな選手です。

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Matisse Thybulle

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ワシントン大4年、6-6

主要スタッツ:31.1M 9.1P 3.1R 2.1A 3.5S 2.3B 

予想指名順位:ESPN:32 draft.net:29 CBS sports:40 tankathon:29 the ringer:17

 今ドラフト最高のディフェンダーの呼び声高い選手。7-0のウイングスパンを持ち、パスの先を読んだスティールと相手のシュートに絶妙に合わせるブロックでスティールとブロックを稼ぎまくり、1試合平均スティールはNCAAでダントツ1位の3.5、ブロック数もウイングの選手ながらNCAA18位の2.3とズバ抜けたディフエンス力を持っています。オフェンス力も皆無というわけではなくここ2年は下降気味ですが3Pシュートもそこそこの高確率で沈めることができ、FT%も85%と高確率。細身なため少しフィジカルの強い選手の相手には不安が残りますが3&Dとして非常に優秀な選手と言えます。

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Cameron Johnson

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ノースカロライナ大4年、6-9

主要スタッツ:29.9M 16.9P 5.8R 2.4A 3P% 45.7%

予想指名順位:ESPN:21 draft.net:32 CBS sports:18 tankathon:28 the ringer:24

ピッツバーグ大での3年間、UNCでの2年間を通して着実に成長した選手。非常に成熟した選手で、最大の武器である綺麗なフォームから放たれるクイックリリースの3Pは平均5.8本打って確率45.7%の超高確率、NBAレンジからでも躊躇なく打っていきます。速攻でのポジション取りやカットプレーも上手くeFG%は62%の高確率。ディフェンス面でもヘルプのポジション取りに優れスティールも平均1.2本と優秀。すでに23歳ということもあり伸び代には期待できませんが、非常に高い完成度の選手であるため優秀なローテーションプレイヤーになれるのは間違いなさそうです。

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その他候補: Talen Horton-Tucker, KZ Okpala,Rouis King, Darius Bazley

 

余裕があったら追記していきます。

NBAドラフト 2019年指名候補 SG編

  SG編です。PG編のアクセス数が予想以上に多くもっと真面目に書かなきゃなと思っています。ちなみにドラフト候補紹介ですが、ハイライト、スカウティングビデオ、各種記事を基に執筆しており、各メディアの予想指名順位は私がそれをを閲覧した際の日付のものになっております。参考にした資料はブログ内にリンクを掲載いたしますので是非そちらも合わせてお読みください。では本編に参りましょう。今年のSGはシューター系が少なくスコアラー系が多い印象です。

 

RJ Barrett

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デューク大1年、6-7

主要スタッツ:35.3M 22.6P 7.6R 4.3A 

予想指名順位:ESPN:3 draft.net:3 CBS sports:3 tankathon:3 the ringer:3

 SF編とどちらで紹介するか考えましたが今年大学で最も優れたSGに送られるジェリー・ウエスト賞に輝いたためSG編で紹介することにしました。「アルファ・ウィギンス」とも称されるカナダ人のスイングマンで、U19W杯で38得点をあげアメリカを撃破した高校時代から世代のトップを走り続けclass of 2019からclass of 2018に学年変更、デューク大に入学した後も同期のZion Williamsonと共にカレッジバスケに旋風を巻き起こしました。

 非常に闘争心溢れる選手で、勝負どころでボールを持つことを全く躊躇せず、恵まれた体格と身体能力を活かしガンガンリムにアタックを仕掛け、多彩なステップワークと優れたボディコントロールで得点とフリースローを量産します。リバウンド、アシストに長けたオールラウンダーでもあり、しかも年齢は学年を前倒しした影響でまだ18歳。底知れないポテンシャルを秘めています。

 一方で不安要素もかなり多い選手。シュートがかなり不安定な選手で、今年1試合平均6.2本放った3Pの確率は31%を切っており、FTも67%とよくありません。実際NCAAトーナメントでは最後の最後2点差で負けている場面でバレットがFTを2本獲得し、それをミスして敗退してしまったため、ここが改善できるかどうかがキャリア最大の課題になるでしょう。他にも積極性の裏返しとしての状況判断の悪さ、右手でのボールコントロールのまずさ、攻守の波の激しさなど課題は山積み。ある程度の成績は1年目から手持ちの武器を駆使して残すでしょうがその先に行くためには長い目で見る必要があるかも知れません。

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Jarrett Culver

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テキサス工科大2年、6-6

主要スタッツ:32.5M 18.5P 6.4R 3.7

予想指名順位:ESPN:6 draft.net:7 CBS sports:9 tankathon:5 the ringer:5

  今年大きく飛躍した選手で、チームのNCAAトーナメント決勝進出に貢献し評価を大きくあげ、シーズンが終わってからもドラフトコンバインなどで評価を徐々に上げています。巧みなハンドリング、P&R、シュートフェイク、プルアップ、フットワークを駆使して得点を稼ぎ、また今年は大学でメインハンドラーを任されていたこともありアシストは去年から倍増、味方を活かす術も心得ている選手です。ディフェンス面でも時折ポテンシャルを感じさせるスティールを繰り出し、サボりもしないハードワーカーです。

 短所はシュート精度。3P%は去年の38%から大幅に下落し30.4%、FT%も70%と決して良くありません。ボールを持って自分のリズムを作ってシュートに持ち込むのが得意な一方キャッチ&シュート大の苦手。ディフェンスにおいてもオフボールで相手を見失ったり当たり負けしたりと現時点では優れたディフェンダーではありません。

 優れたツーウェイプレイヤーになるだけの能力を秘めた選手ですが、少しもったいない点が多い選手でもあります。チームプレイヤーとして活躍できるようになるか、シュート精度を向上させられるかが重要になりそうです。

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Romeo Langford

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インディアナ大1年、6-6

主要スタッツ:34.1M 16.5P 5.4R 2.3A

予想指名順位:ESPN:14 draft.net:24 CBS sports:16 tankathon:13 the ringer:15

  スコアリング能力の高いスイングマン。6-6の身長に6-11のウイングスパンを持ち、ハンドリング、ステップバックを駆使してディフェンスとの距離を作ってのミドルシュートや1歩目の速さ、ジャンプ力、長いウイングスパン、優れたボディコントロールを活かした打点の高いレイアップが強力な武器です。フリースロー獲得数も多く、得点を稼ぐ能力は折り紙つきです。

 ただ、これでもオフェンスは大学入学時の期待を下回っています。もともとシュートが下手な選手ではないはずでしたが、3P%は27.2%と期待はずれ。シュートセレクションや味方へのパスなどNBAレベルでやっていくためには自ら攻める以外の選択肢も持つ必要があります。守備でも肉体的なポテンシャルを活かしきれておらず、攻守でのインテンシティを高める必要があります。

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NIckeil Alexander-Walker

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バージニア工科大2年、6-5

主要スタッツ:34.3M 16.2P 4.1R 4.0A 1.9S

予想指名順位:ESPN:22 draft.net:16 CBS sports:17 tankathon:16 the ringer:16

 昨年のルーキーShai Gilgeous-Alexanderの従兄弟。攻守共にそつなくこなす選手で、3Pは2年連続37%超え。ハンドリングやプレイメイクのスキルもそこそこあり、P&Rからオープンの選手にしっかりとパスを通せます。スティールも平均1.9本とかなり優秀。爆発力には欠けますが安定した成績を残せる選手であるため1巡目中位で狙いたいプレーオフチームは多いはずです。

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Tyler Herro

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ケンタッキー大1年、6-5

主要スタッツ:32.6M 14.0P 4.5R 2.5A

予想指名順位:ESPN:18 draft.net:21 CBS sports:22tankathon:18 the ringer:21

 運動量豊富な白人シューター。コート上を駆け回り、トランジションからのレイアップやスクリーンをもらっての3Pにつなげていきます。自分でシュートクリエイトする能力もそれなりにあり、またFT%は93.5%と非常に高確率です。

 ただここまで書いておいてアレですが3P%は35.5%とそれほど高くありません。FT%は高いものの獲得数が少ないためややもったいない感があり、またウイングスパンが身長を下回っておりフィジカルも強くないため攻守ともに接触に弱いです。少し戦力になるまでに時間を要する可能性が高いですがNBAの水に慣れてくればレディックやジョーハリスのように一気にブレイクすることもあり得るでしょう。

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Kevin Porter Jr

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サザンカリフォルニア大1年、6-5

主要スタッツ:22.1M 9.5P 4.0R 1.4A

予想指名順位:ESPN:20 draft.net:26 CBS sports:13 tankathon:15 the ringer:24

 各予想サイト間の予想順位のばらつきがこの選手の評価の難しさを物語っています。才能だけを見ると今ドラフトでも屈指の選手で、恵まれた体格、高い身体能力、キレのあるハンドリング、高いシュート力、物怖じしない姿勢を兼ね備えています。

 しかしながら、アシストを上回るターンオーバー、短い出場時間、低いFT%などマイナス材料も多く、これだけならまだルーキーということで済みますが精神面でもかなり未熟なようでシーズン中に出場停止を食らうなど素行面にも問題があると言われています。

 才能を持った大器であることは確かですが、NBAの舞台で開花することができるか非常に判断に迷う選手。1巡目中位以降で賭けに出る価値はあるでしょう。

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www.sports-reference.com

bleacherreport.com

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その他候補: Dylan Windler, Kyle Guy, Luguentz Dort

 

 SF編に続きます。ドラフトナイトに間に合わせられるか怪しくなってきましたがなんとか頑張ってみます。

NBAドラフト 2019年指名候補 PG編

 お久しぶりです。今年もドラフトの季節がやってきました。今年のドラフトはタンク防止のためにフォーマットが変更され、その結果全体1位指名を当選確率6.0%のニューオーリンズペリカンズが獲得し、2位以下の順位も大きく変動する波乱の展開となりました。

 今年もいつも通りPGから紹介していきますが、今年はPGのドラフト候補がTre JonesやCassius Winstonなどの1巡目中下位クラスの選手の大学残留などでロッタリーに集中、多くの予想サイトでは7位までに3人が指名される一方でなんとそれ以下の順位の1巡目指名には誰もPGの候補がいないという事態が発生しました。というわけでこの上位指名が予想される3人の紹介をやっていきます。

Ja Morant

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主要スタッツ:36.6M 24.5P 5.7R 10.0A 1.8S

予想指名順位:ESPN:2 draft.net:2 CBS sports:2 tankathon:2 the ringer:2

 昨年から一気にスタッツを向上させてトップ指名の一角に躍り出た成長株であり、2位での指名がほぼ確実視されています。6-3の身長、6-7のウィングスパンに高い身体能力を持ち、それらをフル活用して積極的にリムにアタックし目の覚めるようなダンクを叩き込みます。フリースロー獲得数が1試合平均8.2本と非常に多く、確率も8割越え。ディフェンスを引きつけてからのパスも上手く平均アシストはNCAAトップ。身体能力を活かしたディフェンスにも光るものがあり攻守ともに非常に期待できる選手です。

 短所としてはターンオーバーの多さとアウトサイドシュートの不安定さがよく挙げられます。ただターンオーバー(1試合平均5.2)に関してはチーム事情も関係するもので(モラントの今年度のUSG%は33.3%)、アウトサイドも不安定と言われながらも1年時から確率を上昇させ36%以上の確率で決めているため大きな問題にはならないでしょう。1年目から主力として活躍してくれることが期待されます。

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Darius Garland

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ヴァンダービルド大1年、6-2

主要スタッツ:27.8M 16.2P 3.8R 2.6A 3P% 47.8% 

予想指名順位:ESPN:4 draft.net:5 CBS sports:6 tankathon:4 the ringer:6

非常に評価の難しい選手。非常に高いオフェンスセンスを持ったガードで、キレのあるハンドリングとチェンジオブペースでディフェンスを翻弄し、内外から高確率のシュートを沈めていきます。 

 ただ、実はこの選手今シーズン怪我のため5試合しか出場していません。そのため今年発揮されたパフォーマンスが果たして本当のものなのかわからない部分が多く、怪我への耐性にも疑問符がつきます。またアシストを上回るTOの数、6-2の身長と175ポンドの体重といった地雷ポイントもしっかり備えており、博打要素が強い選手と言えます。とは言え、文字とスタッツでは伝えきれないセンスの良さとスター性を感じる選手であることは間違いなく、将来のオールスター候補として指名に踏み切ろうとするチームは少なくないでしょう。

 

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Coby White

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ノースカロライナ大1年、6-5

主要スタッツ:28.5M 16.1P 3.5R 4.1A 

予想指名順位:ESPN:8 draft.net:6 CBS sports:7 tankathon:6 the ringer:6

 アグレッシブな長身コンボガード。ハンドリングとシュート力を兼ね備えペイント、ペリメーター、3Pどこからでも多彩な攻め手で得点が取れます。また速攻での展開力に優れ、相手を引きつけてのパス、優れたボディコントロールを活かしたレイアップで速攻を演出します。

 短所は波の激しさとフィジカル。ウイングスパンが身長と同程度しかなく、体重も83kgとNBAレベルに及びません。NBAで安定した活躍を見せるにはフィジカルとディフエンスの強化は必須。しかしまだ1年生、素晴らしいオールラウンダーになる資質を秘めていることは間違いありません。

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その他候補:Ty Jerome, Carsen Edwards, Jaylen Hands

 

モチベーションが維持できればSG編に続きます。

 

 

 

18-19シーズン開幕

ブログではお久しぶりです。GHiJです。何か書こうかなと思ってるうちに開幕してしまいました。でもまあこんなもんですよね。

今回は、Atlanta Hawksのオフシーズンの振り返り、新シーズンの見所を書こうと思います。昨年連続PO出場記録が途絶え、新たな道を歩み出したホークスは、今オフも改革を進め多くの選手を入れ替えました。

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IN:Trae Young, Jeremy Lin, Alex Len, Justin Anderson, Vince Carter, Kevin Huerter, Omari Spellman

 

OUT, Dennis Schroder,Mike Muscala,

Malcolm Delaney

 

正PGにして昨季の最大戦力だったシュルーダーをメロ絡みのトレードでOKCに放出、代わりに今季保有していた3本の1巡目指名権を用いたルーキーとレン、アンダーソンと言った若手、そしてリンと大ベテランのビンスカーターを加えました。

GSWを目指すと言われているホークスとして理にかなった補強だと思います。シュルーダーを実質プロテクト付きの1巡目1本で放出したのは痛手ではありますが、限界が見えていたのも事実。代わりとしてドンチッチを手放してまで手に入れたのはフレッシュマンながらNCAAで得点とアシストの二冠を成し遂げたトレーヤング。何故ドンチッチを手放したのか不可解に思うと思いますが、真相としてはフロントがヤングをドンチッチより評価し、ドンチッチが欲しかったDALにトレードダウンを持ちかけたようです。

超長距離の3Pが印象に残る選手ですが、サマーリーグでは乱発していた超長距離砲をプレシーズンでは封印し素晴らしいプレーメーカーとしての才能を発揮しました。サマーリーグ、プレシーズンと前半酷く(ソルトレイクシティでのサマーリーグでは3試合でFG%驚異の23%を記録)後半持ち直しており、その色々な意味で派手なスタッツ、今ドラフト最優秀の選手と言えるドンチッチとトレードされた印象の強さ、そして素晴らしいプレーで一気に今ドラフト最注目ルーキーになりました。今ドラフトではドンチッチとエイトンが注目されがちですが、是非ヤングにも注目していただきたいです。

youtu.be

サマーリーグ初戦の(悪い意味で)超ヤバいハイライト

youtu.be

↑ヤングの名前を世界に知らしめたプレシーズンのSAS戦のハイライト

https://basketball.realgm.com/player/Trae-Young/Summary/88934

↑トレーヤングのサマーリーグ、プレシーズンのスタッツ

他の選手に目を向けると、カーター、リンと客を呼び込めそうな人気のある選手に加え、今ドラフトで獲得を見送ったインサイドの補強としてアレックスレンを獲得しました。すっかりネタキャラとしての地位を確立してしまった感のあるレンですが、今季はプレシーズンで3Pを7/11で決めるなど6年目にして一段階上の選手になれる可能性を垣間見せました。キャリアの平均出場時間が20分を切るなどなかなかまとまった出番が無かったレンですが勝ちを焦る必要のないホークスでは多くの出番が与えられる可能性があり(でもPHXもそうだったよな…)、

これまでの低評価を覆すような活躍が期待されます。

昨季の強さも面白さもない枯れたシーズンを経て、ホークスは着実に再建の一歩を踏み出しました。客が来ないことに定評のあったホームアリーナも生まれ変わりました。ヤングを中心に若く見応えのあるゲームを展開し、最大3本のロッタリー指名権(自前、DALのTOP5プロテクト、CLEのTOP10プロテクト)を保有する来年のドラフトに繋げられるか、不人気フランチャイズの歴史を覆すことが出来るか。昨年を再建に取り掛かるシーズンだとすれば、今シーズンは踏み出した再建の歩みを正しい方向に向けられるか試されるシーズンになるでしょう。強い理由もなく応援し始めたホークスですが、3年目にして最高の胸の高鳴りを感じています。この1年皆さん楽しんでいきましょう。是非ホークスの試合を観てみて下さい。後悔はさせません。

https://www.forbes.com/sites/timnewcomb/2018/10/03/atlanta-arena-renovation-erases-notion-of-seats-and-suites-with-fresh-business-blueprint/#3a339aee2e3d

↑ホームアリーナのリノベーションに関する記事

 

NBAドラフト 2018年指名候補 C編

いよいよ明日はドラフトと言うことで、なんとか間に合わせました。Cは上位3人のインパクトが強いですが意外にも1巡目にはこの3人以外ほとんど絡んできません。

Deandre Ayton

アリゾナ大1年、7-0

comparison:Joel Embiid, Karl-Anthony Towns

予想指名順位:1

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今ドラフトの大本命にして、ビッグマンの時代を取り戻す可能性を秘めた至宝。予想順位を1位のみとしているようにそれほど隔絶した選手です。7-0のサイズに7-5のウイングスパンはCとして十分。フィジカル、運動能力も素晴らしく、完成された肉体を持っています。そして何よりこの選手を1位指名最有力候補足らしめているのはその驚異的なオフェンスの完成度。インサイドアウトサイド、ゴール周りミドルレンジ3Pとありとあらゆるところから得点を稼ぎ、ダブルチームされた際適切にフリーの選手に捌く視野の広さもあり、リバウンドも強力。全てにおいて圧倒的です。

DF面での弱さを指摘されることもありますが、チーム事情からPFのディフェンスをこなしていたこともあり、ブロック数も2近くあるのでそこまで問題にはならないでしょう。そしてまだこの完成度で1年生。底知れないポテンシャルをまだ残しています。

僕がインサイド贔屓という事で多少誇張しているかもしれませんが、現時点でも間違いない1stピックな高い完成度に無限のポテンシャルを兼ね備えた選手。オールスター、オールNBAチームは言うに及ばず殿堂入りも今から夢見ることが出来るほど半端ない選手です。

https://youtu.be/UxumZyOy4aA

 

Mohamed Bamba

テキサス大1年、7-1

comparison:Rudy Gobert, Willie Cauley-Stein

予想指名順位:3-6

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ドラフトコンバインで関係者を瞠目させた化け物ディフェンダー。ウイングスパンはドラフトコンバイン史上最長の7-10で、さらにスプリントでウエストブルックを上回る記録を叩き出すなどちょっと信じられないような肉体を持っています。その肉体を活かしたブロックが武器で、カレッジではブロック王に輝きました。オフェンスにおいても、3Pまで狙えるレンジを持ちます。

エイトンと比べると、インサイドの競り合いの弱さ、プレーの未熟さが目立ちますが、伸び代に関してはエイトンより上。ディフェンス面は言うに及ばず、オフェンス面においても素晴らしい選手になるだけのポテンシャルを持った大器です。

https://youtu.be/wiTzrq6Z4Bk

 

Wendell Carter Jr

デューク大1年、6-10

comparison:Al Horford, Derrick Favors

予想指名順位:6-10

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上記の2人と比べると地味ですが、安定した好選手。デュークのインサイドをバグリーと共に担いました。高さはありませんが恵まれた体躯を持ち、安定したポストプレーと卓越したリバウンドでインサイドを制圧します。試投数は少ないですが3Pも高確率で決めることができ、ディフェンスも上手いとエイトンほどではありませんが完成度の高いチームを選ばない選手です。

https://youtu.be/b6LjbzzfCak

 

Mitchell Robinson

アメリカ、7-1

comparison:Thon Maker

予想指名順位:15-25

f:id:GHiJ:20180621181715j:image

今ドラフト最大の謎。大学に行かずにエントリーした変わり種で、YouTubeの動画を見る限り優れた身体能力とスキルを兼ね備えた選手に見えますが高校の試合なので何とも言えません。当然評価も人によって大きく分かれており、予想順位も乱高下。個人的には1巡目下位予想ですがメイカーのように思いもよらない高順位で博打に打って出るチームがあってもおかしくないでしょう。

https://youtu.be/9a4GU7SvUEc

 

以上でなんとか(ガードの紹介漏れが多いけど)全ポジションの紹介が終わりました。ドラフトをしっかり見始めて4年になりますが、やはりドラフトは良いものです。当日はドラフトもさる事ながらそれに付随して起こるトレードも大きな目玉。皆さん都合の良い方は是非リアルタイムで観戦しましょう。