転職と離職と復職

2017年の3月末に仕事を辞めた。

仕事といっても、バイトである。勤めた期間は半年だ。

3年半働いた正社員としての仕事を辞め、

鼻息荒く、やりたいことをやるんだと意気込んで始めた革職人の仕事だ。

 

そして、また6月から正社員としてしていた仕事を始めることになりそうである。

もうあと1週間もない。

 

バイトをやめてから、今日までの約2ヶ月の間、ニートとして暮らした。

また働くことが決まり、

その間のことを日記か何かの形で残しておけばよかったなと思った。

復職までの流れだけでもここに残しておこうと思い、

今これを書いているところだ。

 

 

早速、正社員としての仕事を辞めた理由を挙げていこうと思う。

 

①必要としてくれる人のために働きたい

②結果がみえる仕事をしたい

 

の2つが主な理由だったと思う。たいしてなかったな。

 

前職は病院での理学療法士だった。

病院での仕事は主に入院患者さんのリハビリテーションとそれに伴う書類業務。

たぶん、相手からありがとうと直接的に言われやすい職種だと思う。

 

急性期病院の場合、基本的に患者さんにスタッフを選ぶ権利はない。

また、リハビリをするかどうかもほぼ医師の考えによって決まる。

医師から「リハビリした方がいいですね、明日からリハビリ頑張りましょう」

と言われリハビリが始まることがほとんどである。

なのでリハビリスタッフは指名制ではないし、

リハビリを受けたくないという患者さんもでてくる。

 

 

 

大学時代、

「自分が治した」と思ってはいけないとゼミの教授によく言われた。

その言葉がよくあたまに浮かんでいた。

理学療法士の関わりがあったから、ここがこうよくなった、ということが

言えないことがほとんどだった。

手術後や発症後すぐの急性期では自然回復があることも、言えない理由の1つだと思う。

 

 

「自分がなにかできたかどうかがわかりにくい」と感じていた。

ありがとうと感謝されることは、本当に沢山あった。ただ、その言葉を素直に受け止められなかった。

「自分が何をできたかわからない」と思っていたからだと思う。

 

 

結果がみえる仕事をしたいと思ったのは

「自分が何かできた」ということをしっかりと感じたかったからだと思う。

 

 

 

大学時代から理学療法士ではない仕事をするということにも興味があった。

大学卒業後、3年が経過したとき、自分の置かれている環境の問題も解消され、

結果がみえる仕事、二次産業か一次産業の仕事に挑戦してみようと思った。

 

それが革製品の職人を目指すきっかけになった。

 

 

革の職場では、正社員をめざし、約1年バイトとして働き、見込みがあれば正社員として採用という条件だった。

1年以上かかる場合もあれば、1年未満の場合もあるし、見込みがなければ正社員になれないという感じだ。

 

 

スタッフが少なく、店にいるのはだいたい6人。

人数が少ないため、仕事は制作の仕事もあれば、商品の発送、在庫管理、接客など多岐にわたる。

 

 

半年でやめた理由は、よくある人間関係の問題だった。

自分が通用しなかったということだ。

初めてのことに取り組むということ、それを仕事にするということ、

考えが甘かったと言われればそうだと思うし、自分でもそう思う。

ただ、あのとき、あの職場にあれ以上通い続けることができなかった。

 

 

辞めたいということを伝えてから、実際に辞めるまでは数日しかかからず、

本当にあっという間だった。

辞めてから2週間ほどの間はゆっくりしたいという気持ちばかりだった、

たぶん、限界だったんだと思う。

2週間の間、いろんな人と話、飲みにいき、だいぶと気が紛れたし、元気をもらった。本当に感謝しかない。

自分の周りの大事な人が困っていたら、同じように助けになろうと思う。

周りには優しい人ばかりだ。

 

 

父親にも久しぶりに会った。

辞めたまさにその日にご飯にいき、はじめて父親の前で泣いた。

父親はよく「無理するな、気楽にやれ」と言ってくれる。

優しすぎるのかなと思う。

子供の頃はおじさんと呼んでいた父親と、大人になり、

一緒にお酒を飲みながら、アホみたいに泣く日が来るということを

小学生の頃の自分に教えてあげたい。アホみたいに泣くぞ!

 

 

 

 

革の仕事を経験したことで気づいたこと、ためになったこともあった。

人からお金を頂くということが本当に大変なことだということ、

簡単な仕事なんてないということ、

未来のことはわからないということ、

人と話すことが好きだということ、

結果がみえるということが大事ではなかったということ、

誰かに必要とされたいということ、

できればイライラしたくないということ、

理学療法士の仕事が誰かのためになっていたということがわかったこと、

 

書いていて、まだ甘いこといってんなと自分でも思ったが、

素直に書くとまぁこんな感じ。

 

 

辞めてから1ヶ月程たってから、

また理学療法士として働いていこうと思えるようになった。

人と話をするのが好きだし、必要としてもらえる仕事をしたいなと思った、それなら働きかた次第で理学療法士でも出来るんじゃないかと思った。

 

 

 

転職活動中、人生ではじめて転職会社を利用した。

Twitterでよく流れてきていた広告がきっかけだった。

なんで、理学療法士ってバレてんだ?

どっから情報ひろってきてんだ?

怖わいなおい、

といつも思っていたマイナビである。

 

 

最終的に次に働かせて頂ける職場が決まるまでの間、

担当の方と2回の面談を行い、面談以外にも電話で相談に乗って頂いた。

働き方や働く環境、話を聞きながらベストな選択を一緒に考え、悩んでくれた。

なんか、ふつうに一緒に飲みにいきたいなと思った。

 

仕事だからということも、もちろんあると思う。

ただ、自分の気持ちがわかったのも、次の職場が決まったことも、担当のカイダさんによるところが大きいなと思う。

入職までに、まだ連絡を取り合う機会がある。

最後には感謝の気持ちをしっかりと伝えよう。

 

 

 

 

 

次の職場はクリニックで、前の病院とはずいぶん働き方も変わると思う。

そういう選択を自分でした。

転職と離職を経験したことで、

結果ではなく、「誰かに必要とされている」と自分で感じられるようになりたいんだ

ということがわかった。

復職で不安なところも、もちろんある。ちゃんとやっていけるか。

ただ患者さんから選んでもらえたら嬉しい。

選ばれる人になれるように頑張ろうと思う。

 

 

 

いつも家族や恋人、友達、周りにいる人たちに支えられているなということを、

今回の転職と離職と復職でまた感じた。

おかげさまでだいぶ元気になった。本当にありがとう。

同じように支えになれれば嬉しいなと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、、

 

転職の際は是非マイナビで✌︎