鳥/北北西に進路を取れ/サイコ

鳥は最後のシーンが印象的。主人公の女性の素性がよくわからないが(どうやって生活している人?)。Rod Taylorはいいね。

北北西は「超」巻きこまれ型。ケイリー・グラントは世界一スーツが似合いますね。しかし、CIAの工作にしろ、そもそも最初になぜ広告代理店主の彼がカプランとまちがわれたのかがわからない。

サイコはやはりすばらしい。ここからどれだけ類似の映画が生まれたことか。

レッスン in ケミストリー

ブリー・ラーソン、ルイス・プルマン、アヤ・ナオミ・キング。最初の女性差別があまりにつらく、観るのをやめようとさえ思ったけれど、ある事件が起きてから、観ないわけにはいかなくなった。政治活動をする黒人のお隣さんが泣ける。原作小説だと犬も泣けそうですね。

フレンジー/裏窓/ロープ

ヒッチコック映画のDVDを連続して観ている。フレンジーは本当に名作。主人公の追いこまれ方(最後の瞬間まで)や、犯人がトラック内でジャガイモと格闘するところとか(そのまえの雑談に伏線あり)。

裏窓は名作の誉れ高いが、いま観ると、あまりおもしろくない。グレース・ケリーが美しすぎて現実感が乏しくなってしまうせいかとも思う。それに、そもそも犬は何を掘り出そうとしていたのか。殺人は本当にあったのか。

ロープはさらに問題。超長まわしのカメラワークで話題になったけれど、ひと部屋で長々とパーティ+雑談というのは、話として退屈ではないでしょうか。演劇ならわからないでもないが、映画でやられても……。ラストシーンの3人が絵になるのは、まあよろしいのでは。

ブラック・バード

タロン・エジャートン、レイ・リオッタグレッグ・キニアデニス・ルヘインの脚本ということで観たが、すばらしい。とくにラリー・ホールの造形が。あまり見かけない連続殺人犯のパターンだが、実話にもとづいているというから、現実の犯人もある程度はそういう人物だったのか。