カタウデデモシアワセ

22歳の時、交通事故で右腕を失い現在37歳。障害を持っていても明るく社会の一員として生活できる!、、、同じように障害を抱える方々が、前向きに日常を過ごせるキッカケになれば幸いです。

パパは何でもできる

次男は少年野球をしています。普通の親子なら、父親が息子とキャッチボールをするところですが、残念ながら片腕なので普通にキャッチボールができません。次男には、いつも申し訳ないと感じています(泣)

 

そんな次男が友達から私の腕の事について聞かれたそうで、片腕だと答えたそうです。その後、「でもパパは片腕でも車の運転も上手だし、サッカーもキャッチボールもできるし、パソコンも打てるし何でもできるんだ」と言ったそうです。

 

普通、できない部分に着目しそうなものですが、できる部分に着目するとは子供ながら凄いと思いました。これからも今と変わらず、前向きに純粋に育っておくれ~。

 

ホントすごいなぁ!

自分は障害を負っていますが、日頃は障害を負っていることを忘れています。でも、自分以外の人からは、片腕にしか見えないので障害を負っているとわかります。

 

自分の家内(いつもカミサンと言っているので、以下カミサンと記述します)ですが、家族や二人で外出する際、「義手つけなくていいのに」と毎回のように言います。恥ずかしくないのか?と聞くと、恥ずかしくないと言います。私の立場からすると、私を連れて歩いてたら恥ずかしいと思うのですが、、、理由は腕に負担がかかるからと話します。

 

最初にこれを聞いたときは、優しいと言うより強い人だと思いました。

 

遡りますが事故に遭った時、既にカミサンとはお付き合いしていました。その際、先々への不安や負担をかけたくなかったので別れるようと言いましたが、カミサンは別れたくないと言いました。私が健康になってくれればそれでいいと言ってくれました。今の自分が生きてこれたのも損得考えることなく、純粋に自分を支えてくれていたカミサンがいたからなんですよね。

 

ホントすごいなぁ!

 

皆さんの周囲にも、何らかのカタチでいつも支えてくれる人がいるはずです。考えてみて下さい(⌒▽⌒)

負けん気

私は昔から負けん気の強さだけは誰にも負けない自信があります。負けん気だけで生きれているようなもんです(笑)。例えばパソコン。私は仕事柄書類を作成する仕事なので、パソコンを打つ機会が多いのですが、人よりタッチが早いです。負けん気のおかげだと思います。ケアマネージャーの資格を取ったのも片腕切断した後でした。昔から負けん気は強かったのですが、障害を負ってからより一層負けん気が強くなりました。それは、健常者に負けたくない気持ち、イコール健常者と共に肩を並べたいと言う思いからかもしれません。そうすると、自然と努力します。まだまだ努力が足りないので何か熱中できるものがないか現在模索中です。

 

これからも健常者の皆様と同じフィールドで勝負できるように頑張って行かねば。

周囲の目

障害を持つと、周囲から気の毒がられることが多いです。大抵の人は、私が視線を逸らしている時に義手側の腕を見ます。視線を戻すと相手は逸らします。そして私が視線を逸らすと、また見てます(笑)。健常者の方々は障害が珍しいんでしょう。最初は嫌でしたが、今では人が自分をどう観察しているか見るのが面白いです。

 

今では障害を自分の特徴として捉えています。得なのは、自分をすぐに覚えてもらえること。片腕の人なんて滅多にいないのですぐ覚えてもらえます。「あ~、あの片腕の○○さんね」なんて言われているのでしょう。それでもいいんです。自分と言う人間を覚えてもらえているのなら。

世の中捨てたもんじゃない

ゴールデンウィークも明けて、慌ただしい毎日が始まりました。とは言っても私の仕事はカレンダー通りに休めるような仕事でもなく、連休中も呼び出されては出勤しておりました。そんな連休中の出来事。

 

うちには併設している高齢者入所施設があるのですが、5/5の子供の日にたくさんの面会の方々が来られていました。その中に曾孫さんでしょうか、小さいお子さんが紙で作った鯉のぼりを片手に面会に来られていました。それを入所されているお婆ちゃんにプレゼントとして渡されていました。貰われた利用者様も、いつになく蔓延の笑顔で「ありがとう」と喜ばれていました

 

世の中では少年犯罪など暗いニュースが飛び交っています。小さな子供の頃から高齢者を大事にするような気持ちを持ち合わせることは、育った環境で左右されると思います。このような小さな子供の姿を目の当たりし、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと嬉しくなりました。こんな優しい心を持った子供達が増えると、明るい未来が待っているような気がします

②良かったと思うこともある

先日、私の担当利用者様から相談があり、自宅訪問しお話を聞かせて頂きました。その方は重病をかかえられ、自分の体を思うように操れないご病気を発症されています。通院リハビリについての相談でした。以前は人前に出たくないとの理由で、訪問でのリハビリを希望されていたのですが、前向きな心境の変化からか通院リハビリを希望されるようになりました。

 

その方が訪問時に子供は残酷ですね」毎回話されます。内容は、外出先などで小学生などに遭遇すると、大きな声で、指を指して自分の事をバカにするそうなんです。自分も息子の友達が私の腕の事を面白半分に聞いてくることがあります。、、、その気持ち良くわかります。私も小学生が近くに寄って来ると「俺に触れるな~、腕の事言うな~!」と思うことがあります。まだ、成長期の子供ですので、今から徐々に理解してくれることを願うばかりです。

 

ちなみに私の子には、お友達にパパみたいな人がいても絶対いじめず、その人を助けてあげなさい、、、と教育しています。どれほど理解しているかはわかりませんが。

学校などでも、障害者に対する教育など教えてくれると助かるんですけどね。

①良かったと思うこともある

障害に対して皆さんはマイナスなイメージでしょうが、いいこともあるんです。自分は仕事柄、高齢者の方々と関らせて頂く機会が多いのですが、その高齢者の中には片麻痺だったり、私よりも状態の重い肢体不自由の方も多くいらっしゃいます。その方々の話に耳を傾けると、障害や病気の不自由さを口にされます。そんな時思うのですが、その方々の痛みが分かる、、、とまでは断言できませんが、同じような境遇を歩んでいるためか、健常者の方よりは言われている意味が理解できますその人の身になりケアを行わなくてはいけないお仕事ですので、自分の障害は自分だけの武器であると感じます(⌒ー+⌒)

 

五体不満足の著者、乙武さんが障害は不便だけど不幸ではない」言われていましたが、本当にそうなんですね。

 

五体不満足

五体不満足