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⚡️ "吉田松陰の訓え"
松陰の思想には
1 天下は万民の天下にあらず、天下は一人の天下なり
2 飛耳長目 (ひじちょうもく)
3 草莽崛起 (そうもうくっき)
4 士気七則 (しきしちそく)
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冊子を披繙(ひはん)すれば、嘉言(かげん)林の如し、躍躍として人に迫る。
顧(け)だし、人読まぬなり、即ち読むとも行なはず、苟くも読みて之を行はば、則ち千万世(ばんせ)と雖(いえど)も尽くし得(え)可からず。
噫(ああ)、復た何をか言はん。
然りと雖も知る所有りて、言はざること能(あた)はざるは、人の至る情なり。
古人は諸(これ)を古(いにしへ)に言ひ、今我は諸(これ)を今に言ふ、亦た詎(なんぞ)傷(いた)まん。
士規七則を作す。
【士規七則】
およそ生まれて人たらば、人の禽獣と異なる所以を知るべし。人に五倫あり、君臣の忠、父子の考、これを最たる大なりを為す。故に人の人たる所以は忠孝を本分と為す。
凡そ皇国に生きては、宜しく吾が宇内うだいに尊き所以を知るべし。まさしく皇朝(こうちょう)は万葉(まんよう)一統なり、邦国(ほうこく)の士(もののふ)は大夫(たいふ)にして世々の禄位を襲(つぐ)。臣民は君に忠し父志(ふし)を継ぎ、君臣一体、忠孝一致たるは、これ然り日本国のみと為す。
士道は義より大なるはなし。義は勇に因りて行い、義あれば勇また揮う。
士道は質実欺かざるを以て要と為し、巧詐(こうさ)文過(ぶんか)を以て恥と為す。光明正大、すべて是に由りて出づ。
人、古今に通ぜず、聖賢を師と為さずば則ち鄙夫(ひふ)なる。読書尚友(しょうゆう)は君子の事なり。
盛徳達材、師恩(しおん)友益(ゆうえき)多きに居りて、故に君子は交遊を慎み、死してのち已やむの四字あり、言(げん)は簡(かん)にして義(ぎ)広く。堅忍果決(けんにんかけつ)、確乎として抜く可(べ)からざる者は、是を舎(おい)て術(すべ)無きなり。
右、士規七則は、約し三端と為す。
即ち、立志を以て万事の源と為し、選交(せんこう)を以て仁義の行いを輔(たすけ)、読書を以て聖人の訓(おしえ)を稽(かんが)える。
士(もののふ)たる者、よしんばここに到ること有らば、また人と成るを為すべきなり。
☆漢文を私くし流に書き下ろしてみました。 東屋敷平仁
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原文
披繙冊子。嘉言如林。躍躍迫人。顧人不讀。即讀不行。苟讀而行之。則雖千萬世不可得盡。噫復何言。雖然有所知矣。不能不言。人之至情也。古人言諸古。今我言諸今。亦詎傷焉。作士規七則。
凡生為人。宜知人所以異於禽獣。蓋人有五倫。而君臣父子為最大。故人之所以為人忠孝為本。
士道莫大於義。義因勇行。勇因義長。
士賢以質實不欺為要。以巧詐文過為耻。光明正大。皆由是出。
人不通古今。不師聖賢。則鄙夫耳。讀書尚友。君子之事。
成徳達材。師恩友益居多焉。故君子慎交遊。
死而後已四字。言簡而義廣。堅忍果決。確乎不可抜者。舎是無術也。
右士規七則。約為三端。曰立志以為萬事之源。選交以輔仁義之行。讀書以稽聖賢之訓。士苟有得於此。亦可以為成人矣。