貧しい生活を送っているおれだから言えること.

 こんばんは 底辺生活者であり,PCが生きがい

発達障害(自閉症)と報じられた新幹線通り魔事件について語りたいと思う その(2)

あ,昨日はてなブログにアップした記事を読み返していたら,しょっぱなから文字数1983文字を使って,私が関わったことのある自閉症の子供を持つ親の当事者研究会についてのことを書いてしまった.我ながら回りくどいことを書いてしまったと思っている.

 今回の新幹線通り魔事件の犯人については,直接会ったこともなく,報道で流されている情報のみしか知らないが,私がかかわったことのある発達障害当事者会のことについて,書けば,なかばタブー視されている発達障害の実状がよくわかるのでは,と思って書いているのだ.

 しかしながら,こういった問題をネット上で書くと,実名とかさらしてきてあいつのことだとか言い出したり,悪い噂をネット上で流したりする抵抗勢力も存在するが,はっきりいって,これだけの事件が立て続けに起きていて,発達障害を理解するために,とかいう杓子定規の専門家の話を聞いて,何か得することがあるのかということも申し添える.

 

 実を言うと,この当事者研究会は,ニコニコ生で放送もしており,私は時間が合う限りはよく聞いていた.顔出しなしの真っ暗放送で,いわゆる声のみの放送だったが,代表の親が奇声を発しながら,子供の悪態をついていたり,他の当事者がいろいろとやらかしたことを馬鹿にしたり,笑い飛ばしながら,それに対するフォローはあまりなかったように思える.

 この放送を聞いていて思ったのだが,発達障害について理解を,とか言う,いわゆる支援者というのは,まったく表面的なことしか言っておらず,発達障害と診断された人というのは,相当な障害をもっており,理解を,と一言で言えるような状態ではないこと,また下手な対応をすれば,恨みや嫉妬,さらには今回のような通り魔事件にまで発展する可能性があるということを思い知らされた.

 番組に出演していた当事者は,発達障害という病名そのものよりも,生きていく上で,他人にバカにされたり,笑いものにされたり,トラブルにあったりすることが異常に多い.

番組内で,匿名で語っていた人がいっていたが,台所で料理していたら,電話がかかってきて,その電話に夢中になって,台所で鍋を沸かしていることを忘れてしまい,危うく火事になりそうだった,といってた.

これも発達障害の症状の一つであり,マルチタスクができないという症状である.専門書でなくとも,いま溢れかえっている発達障害関連の情報を調べれば,ADHD特有の~~~とかウィキペディアとかそこらへんのネット情報を見つけてしたり顔で語り出しそうなエピソードのひとつである.

だが,専門家気取りで,「それはADHD特有の症状でですね.いわゆるマルチタスクができないということなんですよ」と,語り出す人間というのは,それこそ空気が読めない人なのではないかと思ってしまう.

つまり,その会場にいて,危うく台所で鍋を沸かして火事を起こしそうになったと語っている人は,火事を起こしていないから笑い話として話せる状態であったが,もしかしたら,ほかの発達障害当事者の中には実際に火事を起こして,例えば,賃貸の物件を全焼させたりとか,自宅で親族がいて, 寝ていたりしたら焼け死んでいたかもしれない.

わたし,発達障害でですね,鍋に火をかけていたら,忘れてしまって,家を全焼させてしまいました,とか,本当に発達障害の人なら笑いながら話し出す人もいるのである.

つまり,発達障害というのはそういう障害であり,支援者や専門家がいかに実態を知りながら,ウソの上塗り,金メッキのようなすぐはがれるようなきれいごとを語って,理解を求めようとしているのか,反論を企てようとする人には,誹謗中傷か,威圧的な言動でやり返す.

そのような行為が発達障害業界では平然と行われているのが,偽る実状なのである.

個人的に,今回の新幹線通り魔事件について,一切語らない支援者や専門家は発達障害について,なにかトラブルが起こったら,逃げたり切り捨てたりする人間であると断言したい.

そして,このような事件が起こった時に,本当に真正面に対峙して話してくれる支援者や当事者たちが,一日も早く現れてほしい.

この事件を契機に,メッキのはがれた真実の発達障害の話が,相当多く出てくるであろう.

そして,その中でどうやって障害について,話し合っていくのか,私もこの問題については静観して支援者たち,当事者たちの動向を見守りたいと思っている.

最後に今回の事件で亡くられた方には,哀悼の意を評したい.

発達障害(自閉症)と報じられた新幹線通り魔事件について語りたいと思う その(1)

 東海道新幹線の車内で起きた通り魔事件.犯人は自閉症であり,今年の1月に家出をしていた.

 報道によれば,実の父親とは折り合いが悪く,伯父夫婦と養子縁組を結んでいたが,なぜか自殺したいといって,今年の1月に家出をしたそうだ.

 

 今回の自閉症を持った人間が犯した凶悪事件.私自身,自閉症と診断されたわけではなく,親子関係でつまずき,登校拒否やらひきこもりなど一応の挫折を経験し,自閉症(発達障害)団体の人間とも関わったことがあるので,私のそのひと夏の経験から,少しこの事件のことについて語らせてもらおうと思う.

 

 とある,自閉症の研究会というところに通ったことがある.そこは,自閉症の子供を持つ母親が,代表を勤めていて,なぜか某キリスト教系の教会で週一のペースで開催されていた.

 そこには,親子関係や家庭問題でつまずいている人が2,30人いて,祈りを捧げたり,いろいろ各自まちまちな活動をしていた.

 それで,その自閉症の子供を持つ会の代表の女性は,かなりのハイテンションで,さらに声もかなりキィキィ声で,あなたにも特性があるのよ,話が一方的なのよ,と一方的に私にまくしたてた.

 まず,その代表の雰囲気,態度,物腰からいって,自閉症の子供を持つ親というのはこういう感じなのか,という先制パンチをもらった.

 私は自閉症があり,いろいろ悩みがあって,仕事もなく,親子関係もうまくいっていない,学校でもいつもイジメられて,成績も悪かった.というような経歴ではなく,自閉症以外の病気で,病院に通院せざるを得ない状況があり,学校に行くことが苦しかった.

 

 みんな健康で病院に行かなければならない状況にはないこどもがいるところで,自分だけが病院に通院しているということ自体が重荷であったし,それをあからさまにこういう病気があって,病院を行くために学校を休むことがあるんだよと,いうこともできなかった.そんなに理論的に話せるほど大人ではなかったし,親自体も私が小さい時に病気になったということで,パニックになっており,私に対して,大声で叱りつけるような人間であった.

 その影響で,親に対しては恨みや怒りもあるし,大声でケンカすることもある.しかし,私の場合,親と戸籍を外す,伯父と養子縁組するまで,親子関係が崩れることはなかった.たぶん,親と戸籍を外すことは私の人生にとってはないことだといっても差し支えない.

 私も,似たような経験をしていることから,この自閉症の子供を持つ親の代表もパニックになっており,子供の症状が安定しておらず,ひとに迷惑をかけたり,壮絶な親子ゲンカを繰り広げたり,学校に通っていたとしてもいじめにあったり,親が学校に呼び出されたりと,相当いろいろあるんだろうなということは,想像することができた.

 なので,あまり真面目に言い返して,その自閉症の子供を持つ親の代表を怒らせるのもどうかと思い,私はあまり反応はしなかった.

 正直,ほとんど会ったことも話したこともない相手に,一方的に決めつけられたような言い方をされて,かなりむっとしたが,ここはそういうところだと必死に自分を収めて,なんとかやり過ごした.

 たぶん,これが自閉症ADHDと診断された多動性のある人であったら,大声で怒鳴り合いのケンカをしたり,または殴り合いのケンカになっていたかもしれない.

 また,この自閉症の子供を持つ親の会長は,ひとの話しによれば,二回離婚していて,女ひとりで3人か,4人の子供を育て,その1人が自閉症と診断されたらしい.その会長に,根掘り葉掘り息子について聞いて回ることもできず,たぶん,聞いたとしても適当にはぐらかされるだろうし,果たしてほんとの話をしてくれるのかもわからない.また,その会長はとにかく他の男の自閉症の話を聞きたいらしく,いろいろとこっちには聞いてくるのだが,自分の息子のことはあまり話さなかった.このことから,だいたいにおいて,自閉症精神疾患の子を持つ親,または親が精神疾患で,子供が面倒を見なければならない家庭というのは仲が悪い.しかも仲が悪いというのは,普通の家庭のケンカとはまったく違う,包丁を持ち出したり首を締めたり,馬乗りになって殴ったりとか,そういうレベルのケンカらしい.個人的には,ひとに対して馬乗りになって殴ったりとか,首を締めたりとかした経験は,長らく生きているけれど,まったくない.

 なので,今回の事件の犯人が新幹線車内で馬乗りになって人を刺していたというのは,すでに何回か馬乗りになって,人を刺しそうになったとか,殴り合ったことがあるのかもしれない.

実の父親とは籍を外し,伯父夫婦も自殺するといって家出した息子にキャッシュカードを渡して,電話で説得するだけの状況.まぁ,はっきりいって死にたくなるわな,私も同じ状況なら,叔母に電話で説得されても帰る気がしないと思う.

その(2)に続く.