波打ち際日記

主に詩を書きます。

やがて僕は解き放たれ

価値観という牢獄の中で

 

目を反らしたときに僕は初めて空の青さに気がついた

 

波の音も、緩やかな時間も、嫋やかな風も、すべてを抱きしめて

 

この身だけの幸福を忘れたくないと祈りをあげた

 

そしてまた横並びの人々に枷を付けられたとしても

 

僕は受け入れよう

 

ただ、いずれ貴方もこの景色を愛せるようにと願うのだ

悲恋

 

ほんの少し赤らめた顔や

ゆっくり溶けた道路の雪も

終電車を待ってた君に

どうしようもなく惹かれてたんだ

 

かじかんだ指を絡ます

その仕草、その声

ずっと握ってたかった手を

なぜ離したんだろう