ハンガリーから発信中

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【ハンガリーで最もおススメの観光スポット】アクインクム博物館について

 

僕は2016年からハンガリーに住んでいますが、アクインクム博物館の存在を知ったのは恥ずかしいことに2022年でした。それまで僕がハンガリーで最もおススメの観光スポットは国会次義堂だったのですが、去年アクインクム博物館を訪れてから僕のおススメのスポットはそこになりました。

 

アクインクムというのはローマ帝国が今のハンガリーのブダ地域(当時はパンノニアと呼ばれていました)を支配していた時に中心的な役割を果たした場所でした。

 

アクインクムには一般庶民の居住した地区と兵士が居住した地区があり、今日アクインクム博物館として整備され、公開されているのは一般庶民の居住地区です。

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地図の左上にアクインクム博物館と表示されている部分が民間人の居住地域です。博物館一帯はオレンジの線(道路と線路)の右側だけです。左側には闘技場跡があり、こちらも見学可能ですが、整備はされていません。

 

兵士の居住地区はオレンジの線を下まで辿っていって11と書いてある部分一帯です。

こちらも見学はできますが、アクインクム博物館と異なり、線路や道路と一体化しているため、見学できる部分はお風呂跡などごくごく一部です。

 

ここをさらに下っていくと兵士用の闘技場があり(黄色で示したところ)、見学することができます。

 

パンノニアおよびアクインクムの歴史についてはNoteで詳しく書いているので、よかったらこちらを読んでみてください。

note.com

 

【完全版】ハンガリーでハンガリー人と結婚する方法

1. OFFIで日本の戸籍謄本の原本を翻訳してもらう
・2週間程度かかり、料金は約5万ft。
* これがハンガリーでは出生証明書として扱われる。


2. 日本大使館で婚姻要件具備証明を作成してもらう
・日本の戸籍謄本の原本とパスポート、1人で行く場合は婚姻相手のIDカードが必要。
・その場で作成してもらえ、料金は3300ft。
* 1と2は同時進行可能。


3. 市役所に戸籍謄本の翻訳と婚姻要件具備証明書を持っていき書類を登録する
・役所の戸籍課にメールを送り、アポをとる。
・当事者2人でいかなければならない。
・日本人側の書類は戸籍謄本の翻訳と行員要件具備証明書、パスポート。ハンガリー人側の書類は役所に要確認。
・役所は住んでいる区以外でもOK。ただし、書類を登録した役所で結婚式は行われるため、注意が必要。また、自分が住んでいる区役所で式を挙げる場合、費用はそんなにかからないが、別の区役所で式を挙げる場合、費用が高くなる。(僕の場合、住んでいる4区の区役所で式を挙げましたが、会場使用料は1000ftでした)
・婚姻の手続きの際にハンガリー語での受け答えがあり、ハンガリー語ができない場合は、通訳を手配してもらえるか、あるいは知人等が通訳になれるかなどを役所に確認する。
・書類が受理されるまで約1ヵ月かかる。その後、式の日時を選択するが、登録時に役所側に希望の日時を伝えることができる。ただし、その日時で必ず式を行える確約はない。
・結婚式で婚姻証明書をもらうが通常は夫婦1枚しかもらえない。後々2枚必要になるので、計3枚もらえるように頼んでおくといい。

 

4. 結婚式の日時の決定
・書類が受理されると、役所から連絡がきて、結婚式の日時等を決めるためのミーティングの日時を指定されるので、その日時に行く。当事者2人で行く必要はないが、1人で行く場合は相方のパスポートやIDカードを持っていく。また、このミーティングには通訳は必要ない。
・このミーティングで正式に式の日時を決めることができる。式の時間は30分間隔で選択できる。また、もしも希望の日にちの時間がすべて他の予約で埋まってしまっている場合、時間外に式を行えるか役所と相談できる。(僕の場合、11時から18時が選択できる時間でしたが、空いている時間がどれも都合が悪かったので、役所と相談し、10時に行いました。そのことによる追加費用は一切かかりませんでした)
・式場の使用料金を現金で払う。
・当日の流れの確認や有料オプションの有無の確認(役所からカメラマンの派遣、オリジナルグッズの作成、キャンドルセッションなど)等を担当者とする。

 

5. 結婚式
ハンガリー語が話せない場合は通訳を同席させなければならない。
・新郎と新婦、双方に立会人が必要。(友人可)
・式の前に担当者と最終確認。
・式自体は約10分程度で終わる。
・流れは以下の通り。
新郎と通訳、立会人は先に場内で待機

新婦入場

宣誓

申し込んでいれば夫婦共同キャンドルセッション

担当者挨拶

フォトセッション

退場
* 30分後に次の予約者が式を行うため、式後にゆっくり写真撮影をすることは難しい。

6. 大使館に戸籍謄本の原本や婚姻届等を提出する
・婚姻証明書原本2枚、婚姻証明書の内容を訳した書類2枚(大使館でもらえる書類に書き込む)、パスポートを訳した書類2枚(大使館でもらえる書類に書き込む)、日本の戸籍謄本原本2枚、日本の婚姻届け2枚を大使館に提出し、日本の戸籍に婚姻を登録する。
・戸籍謄本は取得日から3か月以上経っていてもOK。
・当事者2人で行く必要はないが、1人で場合は相方のパスポートやIDカードを持っていく。
・提出時に書類に不備がある場合、その場で訂正しなければならないので書類作成時に使用したペンを持っていく。訂正箇所に印鑑を押さなければならないが、持っていくのを忘れた場合、拇印でも可。
・婚姻証明書の内容を訳した書類とパスポートを訳した書類、日本の婚姻届けは婚姻要件具備証明書(ステップ2)を作成してもらう際にあらかじめ受け取ることができる。
・提出から戸籍に反映されるまで1-1カ月半かかる。書類に不備がない場合、日本の役所からも大使館からも連絡がこないので、正式に登録されたかは役所に連絡を取り、自分で確認しなければならない。
・婚姻が正式に登録されると、日本人側は現在の戸籍から除籍され、新しい戸籍がつくられる。ハンガリー人側は日本国籍を持っていない場合、日本人側の戸籍の婚姻の部分に登録される。

 

 

ハンガリーでおすすめの美容室 

 

名前 : Social Hair Studio

住所 : Budapest, Török u. 5, 1023 (トラム4か6番でMargit híd, budai hídfő駅を下車して、徒歩5分)

料金 : 男性5500ft-7800ft / 女性メニューによって変わりますが、男性より割高

* カラー等も可能です。

** 現金のみで、クレカは使えません。

*** 超人気美容院なので予約は必須です。

予約は以下のお店のホームページからでき、その際にコースを選ぶことができ、料金を確認できます。

Social Hair Studio - Budapest, Hungary

**** スタッフの方は皆さん、英語が堪能なのでハンガリー語ができなくても問題ありません。対応もすごく丁寧です。お店の雰囲気も良く、すごく居心地がいいです!

(GoogleMapでのお店の評価が5点満点なのも納得です)

 

以前紹介した日本人の美容師、井上さんもおススメなので、日本人の美容師をお探しの方はこちらを読んでください!

japangary.hatenablog.com

 

ハンガリーでポケットWifiを契約してみた Telenor編

 

ハンガリーでポケットWifiを契約しました!

ポケットWifiはプロバイダーでsimカードを契約し、専用の機械にいれるとどこでも持ち運ぶことが可能な自分専用のWifiとして使うことができます。

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メリットはモデムのように電話回線を必要としないのでモデム設置用の工事などは必要としません。また、機械自体が手に収まるサイズなのでどこにでも持ち運びができます。

 

僕はもともとTelenorの月10990ftで100GBもらえ、Telenor同士の通話は無料というプランに入っていました。ただ、月100GBも使わず、通話をすることもまれだったので安いプランへの変更を考えていました。ただ、これより安いプランだとインターネットが月5GBしかもらえないので困っていました。

 

そこでポケットWifi (ハンガリーではMobile internetと言えば伝わります) の存在を思い出し、契約を検討しました。

 

ハンガリーにはTelenor以外にTelekomやVodafoneなどの通信会社があり各社がポケットWifiのサービスを提供しているようですが、僕はそのままTelenorのものにしました。

 

Telenorではプランが3つあります。

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僕は真ん中のMプランしました。

これは月160GB(午前中60GBと午後60GB)使えるプランで、EU圏内であれば11.5GB使えて月6290ftです。

 

契約は店に行った当日にできました。

滞在許可証とアドレスカードを持っていき、プランを選びます。

支払いは月ごとですが契約は1年単位で途中解約の場合は違約金がかかります。

また、月の途中に契約する場合はその月の料金は日割りですが、最初のひと月は1か月の料金を請求されます。その次の月から初月の日割り分が請求書から引かれます。

 

そういった説明を受けた後でポケットWifiの機械を選びます。

僕が昨日行ったときは2種類から選べました。機械は無料で、レンタルでもないので契約が切れてもそのまま所持できます。

 

その後、店員さんがsimカードをセットしてくれ、その場でちゃんと作動するか確認してくれます!

 

また、その場でケータイのsimのプランも最安のものにしました!

 

使ってみた感想

SNSYoutubeは問題なく使えます。

また、ゲームもラグなく快適にプレーできます。

ただし、あくまでもポケットWifiなのでモデムWifiと比べると性能は劣ります。

例えば、ゲームのダウンロードやアップデートはモデムWifiの方が圧倒的に速いです。なので、もしそういった用途に使いたい方には向かないと思います。

 

普段、ネットサーフィンや動画視聴を主にするという方であればポケットWifiの使用を検討されることをおススメします!

 

 

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(移動編)

 

今回のテーマは移動に関することです。

日本では都市部でも地方でも公共交通機関が発達しているので自家用車がなくても

簡単に移動することができますが、ハンガリーはどうでしょう?

また、よく海外では公共交通機関内でのスリの報告件数が多いですが、ハンガリーの場合はどうでしょう?実体験に基づいてお伝えします!

 

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【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(食事編) - ハンガリーから発信中

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(人付き合い編) - ハンガリーから発信中

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(お金編) - ハンガリーから発信中

 

 

移動 ★★★★☆

 1) 公共交通機関

首都ブダペストは公共交通機関が発展しており、バスと地下鉄、トラムで楽に移動できます。都心であれば10-15分おきにきます。電車とトラムは遅れることがほとんどありませんが、バスは交通状況によって遅れることが度々あるので早めにバス停にいるほうがいいです。

ブダペストであっても郊外には地下鉄は通っていないので、バスやトラムを利用することになりますが1時間に1本か2本しか来ないこともあります。

他の街に行く場合は在来線かバスを使います。ブダペストからの1時間当たりの本数は街の大きさによります。

ハンガリーの駅は改札制度がないので、入り口のまえにある機械に切符をいれて日時を刻印してそれを機械の前にいる駅員に見せて、駅の中に入るというシステムです。定期券の場合は刻印せずに見せます。学生の場合は学生証も一緒に提示します。

バスとトラムの場合は刻印するだけでいいのですが、たまにチケットを確認する係員が乗車してくることがありません。その時に切符を持っていなかったり、持っていても刻印がされていないと罰金をとられます。

 

2) 海外旅行

ハンガリーは四方を他の国に囲まれているのでバスや電車で簡単に海外旅行をすることができます。オーストリアのウィーンであれば片道2時間程度で行くことができ、値段も安いです。

また、複数のLCCが乗り合わせているので飛行機でも格安で旅行することができます。

ちなみに、バスで複数の国境を越えて遠くの国に格安で行くことも可能ですが、個人的にはおススメしません。僕は以前ハンガリーからチェコまでバスで片道8時間かけて行ったことがありますが地獄でした。バスの椅子が硬かったのでお尻が痛くなったり、休憩はたまにあるのですがそれ以外はバスの中で過ごさなければならなかったので暇で暇でどうしようもありませんでした。幸い、僕にはどこでも寝れるという特技があるので、バスの大半を寝て過ごしたのですがもう二度とバスで長時間の旅行はしないと誓いました笑

 

3) 車

ハンガリーの車は日本と違い左ハンドルで右側通行です。

オートマもありますが、基本はマニュアルです。

ハンガリー現地で免許をとることも可能ですが、日本の免許があればハンガリーで試験を受けることなく、10年分のハンガリーの免許と引き換えることができます。(日本の免許は引き換えたあとに変換されます)

また、日本に完全帰国する際に仮に日本の免許が切れていても、ハンガリーの免許が有効であれば日本の免許を再取得することができます。

引き換えのためには日本大使館が発行する書類が必要です。値段はほとんどかかりません!

 

4) スリ

朝と夕方は通勤&退勤ラッシュで公共交通機関内はかなり混みますが、個人的には一度もスリにあったことはありません。また、朝はバスの中で寝て職場に向かっていましたがかばんを盗まれたこともありません。とはいえ、かばんをしっかり握って持ってかれそうになっても抵抗できるようにするなどの対策はしていました。

これはどこに行ってもそうですが、どんな人がいるかわからないので安全だと思っても自分の荷物には常に気を配っておくといいでしょう。

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(お金編)

 

今回のテーマは物価や給料、家賃などお金に関することです。

日本ではお金について考えることは卑しいなどネガティブなイメージを持つ人が多いですが、すべての物事は実際お金を通して成り立っています。したがって、どのくらい稼げてどのくらい使うのかをだいたいでいいので移住前に考えておくといいでしょう。

 

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【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(食事編) - ハンガリーから発信中

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(人付き合い編) - ハンガリーから発信中

 

お金 ★★★☆☆

1) 物価

ハンガリーの物価は日本と比べるとかなり安いです。

特に野菜や肉などの生鮮食品やパン、パスタ、米などの穀類加工品、ビールやワインなどのお酒など日本円で換算するととても安く買うことができます。

一方で、例えばイタリアの有名なチョコレートクリームの"Nutella"やアメリカのアイスクリーム"Häagen-Dazs"など輸入品は日本と同じ値段です。

シャンプーやトイレットペーパーなどの日用品は様々なものがあり値段もピンキリです。ここでもやはり"Pantene"などの輸入品は日本と同じ値段ですが、中国人が経営している雑貨屋に行くとかなり安く購入することができます。

 

ただし、これはあくまでも日本円に換算した場合です。

ハンガリーはユーロに属していますが、通貨はユーロではなくフォリントという独自のものを使っていて、通貨価値は日本円の約三分の一です。

僕はフォリントで買い物をするときは1フォリント=1円の感覚で考えています。

なので、例えばビールは1本250フォリント前後なので250円で1本買うのと同じ感覚です。マクドナルドではハンバーガーは1個390フォリントします。日本円に換算するとだいたい150円なので日本と同じ値段ですが、フォリントで払う場合はハンバーガー1個390円という感覚なのでかなり高く感じます。

 

2) 給料

ハンガリーの会社で働く場合、給料は基本的にフォリントで支払われます。

僕が新卒で働いた初年の月給が手取りで20万フォリントでした。この給料はハンガリー人曰く新卒では普通の給料のようです。新卒者が手取り20万円を月給でもらうのと同じ感覚です。

ここに正社員であれば「カフェテリア」というサービスを受けることができます。このサービスについては以下の記事を読んでください!

ハンガリーの社員待遇の1つ「カフェテリアシステム」とは? - ハンガリーから発信中

 

今年の4月まで働いていた会社でも当初は手取り20万フォリントを月給でもらっていたのですが、社員の多くがほかの同種の会社と比べて給料が安すぎるという理由で相次いで退職したことから会社が給料を見直して、僕は手取りで25万フォリントもらえるようになりました。

以前、とある日本企業のハンガリー支社の面接を受けたのですが、その時は月給手取りで60万フォリントという額を提示してもらいました。いろいろあって辞退したのですが、海外企業の支社のほうが給料は圧倒的に高いです。

 

3) 家賃

ハンガリーでは賃貸ならひとり暮らしとフラットシェアとルームシェアの3パターンがあります。フラットシェアは自分の部屋はあるがキッチンや冷蔵庫、洗濯機、トイレ、風呂は共有というものです。ルームシェアは部屋も含め全部共有です。

フラットシェアとルームシェアの場合は光熱費や水道代、ガス代、ネット代は家賃に含まれているか別途一律で請求されます。ひとり暮らしの場合は家賃とは別に自分で使った分は全て払わなければなりません。

ブダペストであれば都心のほうが値段はかなりあがります。

僕は以前ブダペストの7区でフラットシェアをしていましたが、家賃は月85000フォリントでした。1人用のベッド1つと机1つをいれたら部屋の大半は埋まってしまうくらい小さかったです。

ちなみに、同じオーナーが所有するひとり暮らし用の物件は月12万フォリント+光熱費などの費用でした。

また、フラットシェアやルームシェアの場合は家具や布団、タオルなどがついている物件がほとんどです。食器や調理器具なども共有のものがすでにあります。

 

4) 収入と支出

いくらあればハンガリーで不自由なく暮らせるのかについて僕の収入と支出をもとに書いた記事があるので気になる方は読んでみてください!

1ヶ月いくらあればハンガリーで不自由なく暮らせるか? - ハンガリーから発信中

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(人付き合い編)

 

複数のポイントからハンガリーの住みやすさを考える企画「ハンガリーは住みやすい国なのか?」の第2弾!今回は人付き合い編です!

人間関係はどこで生活するうえでも非常に重要な要因の1つです。

食事同様どんなにその国に憧れを持っていても現地の人といい人間関係を築くことができなければストレスで1か月ともたないでしょう。

そんな人付き合いについて考えてみたいと思います。

 

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食事編はこちらから読めます!

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(食事編) - ハンガリーから発信中

  

人付き合い ★★★★☆

1) ハンガリー人の日本に対する印象

ハンガリー親日国家です。

ブダペストでは年に2回"MondoCon"という大規模なジャパンフェスタが開催され、毎回多くの人でにぎわっています。

また、自動車会社のスズキが1991年にハンガリー現地法人を設立して、良質な車を販売し続けているため日本製品に対するイメージがいいです。

個人的には1度だけ日本に対してネガティブなイメージを持っている人に会いました。

以前勤めていた会社の忘年会で会ったハンガリー人に「日本では女性が道具のように扱われているって聞いたけど本当か?」という趣旨の質問をされました。初対面の人にいきなりそんなことを質問するのかと面喰ったのを覚えています。

どういう経緯でそういった情報を聞いたのかわかりませんが、日本に対してネガティブな印象を持っている人は0ではありません。ただ、圧倒的にいいイメージを持っている人が多いです。

 

2) ハンガリー人の性格

ハンガリーについて書かれた日本語の書籍を読むとハンガリー人は短気と書かれています。実際、これは当たっていると思います。もちろん全ての人が短気ではありませんが、短気な人は比較的多いと感じます。

個人的にはハンガリー人は助けてくれる人が多いと思います。

僕がハンガリーに移住する前に一度旅行でブダペストを訪れたのですが、予約していたエアビーのオーナーと連絡がとれず彼の物件の前で途方に暮れていた時に、2軒隣にあったレストランの従業員の1人が僕のもとに状況を聞きにきて、電話を無料で貸してくれ、そのおかげでオーナーと連絡を取ることができ事なきを得ました。

また、道を聞いても丁寧に答えてくれる人ばかりです。

 

3) 特徴的な人付き合い文化

これはハンガリーのというより欧米の文化ですが、友達や同僚との食事や遊びの場に恋人を連れていく風習があります。相手の友達や同僚を知らなくても問題ではありません。むしろ、連れていかないと恋人に対する敬意を欠いているとみなす人もいるようです。

個人的にはこの文化がかなり苦手です。

というのも、連れていくにしても、連れていかれるにしても自分や恋人が相手のことを全く知らなければ話していてもおもしろくありません。また、自分の友達や同僚の場に恋人を連れていく場合は恋人が退屈しないように身内ネタなどは話さないようにするので変に気をつかって逆に疲れます。

おそらく、そういった場に楽しさを求めること自体が間違っているのかもしれないですが、友達との時間はそういった気遣いなしに楽しみたいです。

 

4) ハンガリー語

若者は英語を話せる人が多いですが、アラサー以上で外国人と働いていないハンガリー人はあまり英語を話せない印象があります。なので、あいさつと数字と値段や道の聞き方、料理の注文の仕方くらいはそれほど難しくないので覚えておくと役に立つと思います。

以前、花屋にいったときに店員さんは英語を話せなかったため、僕のつたないハンガリー語でやりとりしたのですが、店員さんはとても喜んでくれ親身になっていい花束をつくってくれました。また、食事編でも登場したよく行くトルコ料理のレストランでは毎回同じメニューをハンガリー語で注文していたので店員さんが僕の顔とメニューを覚えてくれ、いつしかメニューをいわなくても顔を見ただけで「いつものね?」と聞いてくれ作ってくれるようになりました笑

そもそも、ハンガリーの言語はハンガリー語です。みんな英語が話せて当たり前というスタンスでいると意外と苦労するなと6年住んでいて思いました。基礎レベルでもハンガリー語を習得しておくとネイティブレベルの英語力よりも役に立つ場面が意外と多くあります。

 

【滞在歴6年のアラサー男が語る】「ハンガリーは住みやすい国なのか?」(食事編)

 

留学先や移住先の国を決める際に「住みやすさ」は重要な指標の1つだと思います。

どれだけ魅力的な国であっても自分にとって住みやすい国でなければ1か月ともたないでしょう。

そこで今回から数回に分けて在ハンガリー歴6年のアラサー男の筆者がハンガリーの住みやすさについて考えてみたいと思います。

 

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食事 ★★★☆☆

1) ハンガリー料理

ハンガリー料理は肉料理が中心です。

たまに食べる分にはいいのですが、それが毎日続くとなると胃がもたれます。

ハンガリーには海がないため、新鮮な海の幸を入手することはできません。大きなスーパーではエビやマグロ、サーモンなどを買うことができますが、値段はかなり張ります。

ハンガリーでは沼や川魚は比較的安く買うことができるので、ナマズ料理はハンガリーの名物料理としてガイドブックにも載っています。

 

2) アジア食品

アジア食品を扱った店がいくつもあるので、醤油などの調味料や袋めんなどは安く買うことができます。ただし、安く買えるのは中国ブランドのモノが多く、例えば醤油でいえばキッコーマンの醤油を購入することができますが、値段は少し張ります。中国ブランドの醤油は日本のと味がかなり違うので好き嫌いが別れると思います。

 

3) ファストフード

ハンガリーにはマクドナルドやバーガーキング、KFCといったおなじみのファストフード店はもちろん、ケバブやピザのお店もいたるところにあります。マクドナルドなどの世界的なフードチェーン店の価格は日本と同じなので日本円で払う分には変わりませんが、ハンガリーの通貨価値は日本円の約3分の1なのでハンガリーの通貨で払うと3倍払っている感覚なので割高感があります。それでも、毎日多くのお客さんでにぎわっています。

 

ケバブやピザはマクドナルドなどと比べるとかなり安く、サイズも大きいのでおなかが満たされます。僕も前の会社で働いていた時は目の前にトルコ料理のレストランがあり、そこで週に1回はケバブを食べていました。

 

それ以外のレストランだと、中華レストランは値段はそこそこで量がかなりあるのでおすすめです。

ただし、注文の仕方が独特なので注意が必要です。

最初に大きい皿か小さい皿を選び、ご飯か麺(焼きそばのようなもの)を選択します。そのあとおかずを選びます。通常はおかず1人前1品ですが、1人前1品だと量がかなりあって飽きてしまうので、注文時に2品選んで、"half"といって半人前ずつにしてもらい2品楽しめるようにしています。

もちろん1人前のおかずを2品以上頼むこともできますが、値段はその分あがります。

最後にスープやドリンクはいるかと聞かれますが、オプションなので断ることもできます。

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4) 日本食レストラン

日本食のレストランだとブダペストにある"Komachi"や"Biwako"は比較的安く日本料理を楽しめます。また、ブダペストに最近できた"Wafu"もかなり人気です。

上記3つのレストランでは寿司は提供していません。

 

本格的な寿司を食べたい場合は"奥山の寿司"がおススメです。

安くておいしい寿司を楽しみたい場合は"Kicsi japan"や"Itoshi"がおすすめです。"Itoshi"は寿司はもちろん餃子などの料理も時間無制限の食べ放題で楽しめます。ただし、曜日や時間帯によっては多くのお客さんでにぎわうので料理が運ばれてくるまでにかなり時間がかかることもあります。(僕は40分待っても来なかったことがありました)

"Sushiroll"という最近できた海苔巻きのお店もあります。こちらはファストフード感覚でおいしい海苔巻きを楽しむことができます。

sushiroll.hu - corvin

 

5) その他の国の料理

本格的なイタリア料理、インド料理やメキシコ料理、タイ料理を楽しめるレストランがいくつもあります!値段はピンキリですが、安いレストランであってもおいしいところが多いです。

 

6) 宅配サービス

ハンガリーにはウーバーイーツはありませんが、"Wolt"や"NetPincer"という宅配サービスがあります。使い方はウーバーと変わりませんが、ハンガリーではチップを渡す習慣があります。強制ではありませんが、小銭がある場合はチップを渡しましょう。

 

【お知らせ】

初級者の方を対象にしたフランス語教室をやっています。

興味がある方はぜひ以下のサイトに足を運んでみてください!

www.gorakusha.com

ハンガリーで行われるユーロ2020の試合のスタジアム観戦について

 

欧州代表サッカーの祭典ユーロ2020が1年遅れでついに開催されました。

今回は記念大会ということで欧州の複数の都市で試合が開催されます。

ハンガリーブダペストでは4試合行われます。

 

多くの都市がコロナ対策のために観客はスタジアムの定員の20-30%しか受け入れず、観戦中のマスク着用も義務づけられているのですが、ハンガリーはワクチン接種が国民の半分以上終わっていることもあり、スタジアムの定員の100%観客をいれる決断を政府はしました。

 

ただし、スタジアムに入るためにはハンガリー在住者はワクチンを1回以上摂取していることを証明するカードを提示する必要があります。外国人は72時間以内のPCR検査の陰性証明書かハンガリーで認められているワクチンの接種証明書の提示が求められます。

両者とも試合前に所定の場所で提示をして、紙のリストバンドを受け取らなければなりません。試合当日はこのリストバンドと電子チケットが入った専用のアプリとIDカードがあればスタジアム内に入れます。

 

スタジアム内ではマスク着用を呼びかけるアナウンスはありますが、つけている人は皆無でペナルティーもありません。また、飲食物の販売も行われています。

 

 試合観戦後にコロナ感染が発覚したという事例はいくつか報告されており、その場合はその感染者の周りにいた人たちも2週間の隔離対象になります。

 

6月30日現在、大規模な集団感染の報告はありません。

 

 

ハンガリーのコロナワクチンの現状

 

ハンガリーのコロナウイするに対するワクチン接種の現状をお知らせします。

コロナワクチンの種類と接種の方法

ハンガリーでは現在以下の6社のワクチンを使用しています。

 

アストラゼネカ (イギリス)

ジョンソンエンドジョンソン (アメリカ)

ファイザー (アメリカ)

モデルナ (アメリカ)

スプトゥニク (ロシア)

BIBP (チャイナ)

 

接種は基本かかりつけの医師から受けるのですが、もしも自分が希望する会社のワクチンを医師が持っていない場合は入荷したら連絡をしてもらうか、希望のワクチンを持っている医師から受けることができます。(僕はファイザーを希望していましたが、かかりつけの医師が持っていなかったのでファイザーを持っている同じ区の別の医師から受けました)

 

接種のためには専用のサイトから予約しなければならず、その際にハンガリー社会保険番号が必要になります。社会保険番号はTajカードというものに記載されている番号です。

現在は社会保険番号を持っていない外国人も無料で接種が受けられます。

その場合の登録はこちらからできます。

vakcinainfo.gov.hu

 

予約時に希望の日時を選択できますが、早く着いたら予約時間まで待たずに打ってもらえるのでできるだけ早く行きましょう。(僕は1時間以上早く着きましたが、5分くらい待っただけですぐに打ってもらえました)

 

また、外国人は現地でパスポートの提示を求められるので必ず持っていきましょう。

 

接種後は2回目の接種日が記載された紙を渡されます。この紙は次回必要になるのでなくさずに保管しましょう。

その後、副作用がないか確認するため15分ほど別室で待機させられます。

このとき、特に体調に問題なければすぐに帰宅できますし、あればその場の医師に相談できます。

 

接種後の感想

接種自体は打ってくれた医師が上手だったので痛みは全くありませんでした。

その後、打たれた場所が筋肉痛になり、1-2日は肩があがらないくらい痛かったのですが3日目からは痛みは消えました

また、吐き気や頭痛などの副作用はありませんでした。

 

ただ、3週間前にスプトゥニクを打ったアゼルバイジャン人の友人夫婦は今も吐き気が止まらないといっていました。

 

 

ワクチン接種者数の増加に伴う制限措置の緩和

ハンガリー政府はワクチン接種者数の増加に伴い、今まで課していた制限を段階的に緩和しています。

 

400万人達成した際は以下の緩和が行われました。

免疫証明書の保有に有無にかかわらず…
・外出禁止時間は、午前0時から翌午前5時まで。(以前は午後8時からでした)
・お店(レストラン、カフェを含む)の営業時間は、午前5時から午後11時まで。


新型コロナウイルス免疫証明書の保有者のみ…
・劇場公演、サーカス、音楽・舞踏イベントを除く文化イベント、映画館、トレーニング・フィットネス施設、プール、温泉施設、アイススケート場、動物園、遊園地、文化施設(図書館、美術館、博物館)の利用 ※施設利用時にマスク着用義務はなし
・ホテル等宿泊施設の利用、宿泊
・レストランやカフェの店内での飲食 ※飲食時以外はマスク着用義務あり
・午後11時までに終了するスポーツ・文化イベントへの入場 ※施設利用時にマスク着用義務はなし

 

また、先日500万人に達成したため以下の緩和が行われました。

・夜間外出制限を解除する。
・お店(レストランを含む)の営業時間制限を解除する。
・公共の場でのマスク着用義務を免除する。
・公共の場(屋外)でのスポーツを可とする。
・参加人数が50人を超えないプライベート・家族イベントを可とする。
・参列者が200人を超えない結婚式(結婚披露宴)を可とする。
(この場合、開催場所となるホテルやレストランの運営者は、個室での開催となるよう手当てしなければならない)
・参加人数が500人を超えない屋外イベントを可とする。
(なお、屋内でのイベントについては、引き続き免疫証明書を保有る者のみが参加できる)
・音楽・舞踏イベントへの参加については、引き続き、免疫証明書が必要となる。
・16歳から18歳までのワクチン接種者については、大人の同伴なく、イベントへの参加を可とする。

 

今夏予定されているヨーロッパサッカーの大会ではほかの国がスタジアムの20-30%のみ観客を入れるのに対し、ハンガリーでは100%観客を入れる方針です。

 

 

【お知らせ】

初級者の方を対象にしたフランス語教室をやっています。

興味がある方はぜひ以下のサイトに足を運んでみてください!

www.gorakusha.com