追い抜かれたものだけが存在する紙の上

詩,歌,掌編とかを趣味にする人の徒然

安ギター改造計画1

ギターを自分仕様に改造しまくりたい。

…しかし,私の持ってるSZはちょっと値段が張るのであんまり弄るのは躊躇われる…
そしてTalmanは今は希少になっているのでやっぱり弄るのは躊躇われる…
あと弄ろうとしても周りがやめとけとうるさい(笑)

ならってんで,安ギターを買ってきて改造用にすることにした。

最初はギター作成キットを買ってきて,組み上げるところから始めようかと思ったが,
元となるスペックで気に入ったものがあんまりなかったのと,ヤフオクでボディやネックを仕入れたほうがやや安いことに気づいたので,そうすることにした。


で,ヤフオクを一ヶ月くらい睨み続け,ボディとネック,そして配線済みピックガード(いずれもメーカー不明)を手に入れた。
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計5000円成。
ストラトは配線も簡単だし,軽いし,ネックとボディを簡単にバラせるし,標準規格ならパーツも豊富で拡張性も高いので,これにした。
たぶんバスウッドで,ネックはメイプルにローズウッド指板。本当は単メイプルか貼りメイプルが良かったんだけど,拘り続けるとラージヘッドが…とか,リバースヘッドが…とか,厚さが…とか果てし無くなるので,そのうちmusikraftあたりに安くオーダーすればいいと考え,とりあえず一番安いやつを落札。

ボディは元々青かった塗装をサンドペーパーで剥いだ。ここに一番時間を使った。集中しすぎて写真を撮り忘れた。
下地は残して,木目が好きなので軽くクリアを吹いて塗膜を作る。

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なかなかいい感じ。
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めっちゃ垂れた跡とかあるけど,遠目に見たら目立たないし,その素人の手作り感がまたいいじゃないか!



…とここでハプニング。
ヤフオクで,落とせないだろうと思って一応入札しておいたGrecoのジャンクストラトを予想に反して落札してしまった…
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二本もいらねえええぇぇぇぇえええ

ここまで仕上げたやつのほうが軽いし,規格が標準のストラトに近かったのでこちらをとりあえず弄ることにする。

たぶん続く。

アコギ購入までの道程2



先日のの続編です。

ある日,大学軽音楽部時代の同期と連絡を取る機会があった。
彼はギターの輸入代理や国内の工房でギターを作成・販売などをやっている大手企業でギターの作成を行うようになっていた。
私なんかはあくまで素人趣味としてギターを嗜む身なので,ヤンギやギタマガなどで知識を入れてちゃかちゃか弾いて音の良し悪し(というか好み)を判断する程度だけど,彼はプロとしてギター作成やリペアに携わり,既にフェスに自作ギターを出展するほどの人になっていたので,無論手にしたギターやそれに関わるパーツの数は比較にならない。色々と業界話もしてもらい,大変盛り上がった。

そこで私が,アコギの購入を考えている旨を話すと,週末に楽器屋巡りに行こうと提案してくれた。

今回は前回と逆回りのルートで楽器屋を巡ることとなった。最初の2件を軽く流し,三軒目でかねてより興味をもっていたIbanezのAEGを見つけたので,Takamineの8万くらいのギターと弾き比べてみた。

AEGはやはり握りやすく弾きやすい。彼曰く作りも「値段相応以上,さすがIbanezだね」ということだった。
ただ,やっぱりTakamineは良いなと思った。3万くらいがんばって,ローン組むなりなんなりしてTakamineにしたほうがいいのかしら…

あとどうやら5万以下のギターは予算が限られているため中々個性が出しにくい,ということだった。「10万前後になると面白くなってくるんだけどね」と彼は言っていた。

道中も,昼飯の若鯱屋でも多いにいろんな話で盛り上がった(その間,もう一軒かるくみて回った)。工房での色々な話,量産メーカーと小規模の工房との違い,最近きいている音楽,軽音時代の仲間のその後の話,など…
しばらく会っていなかった(4年ぶりくらい)が,この懐かしいノリが本当に心地よかった。

俺「昔,安ギターかって改造しまくったの覚えてる?」
彼「ああ,ロゴをESPみたいな字体に張り替えてスキャロップ加工したりしてたやつだろ」
俺「そうそう,あの時に作った安ギター改造のコミュニティ,いまは2000人くらい人がいるんだよ…ヴァンヘイレンに習ってオリジナリティのあるギターを作ろうとか言ってたな」
彼「うん,レリックしてるのにフレットが減ってないってアレな,練習してなかったから」


コーヒーを飲んで一休みし,最後の一軒,石橋楽器。そこでMeridaという聞いたことないメーカーのアコギがあった。店員の話によると既に数年前に石橋が輸入販売するようになってたらしいけど,初めてみた。渋いヘッドがなかなか気になって,アコギなのにアームレストがついていたりして,比較的小型で弾きやすそう。うっすらバックが膨らんでいる加工も綺麗だった。

見た目が好みで,早速弾いてみることにした。Meridaのアームレストがついたものと,これも見た目で気になったエキゾチックウッドの木目が綺麗に出ていたCortのギター(いずれも5万前後)と,やはりTakamineの8万くらいのもの。

安定のTakamine。これはちょっとハイがキンキンしていたあたりが微妙な個体で買おうとまでは思わなかったけど,やっぱりいい。フォークギターでエレアコじゃないから,比較して音がいいのは当然といえば当然だが。
次にCort。30秒くらい弾いて返した。
最後にMerida。厚みはあるけど小型で,アームレストが厚みを感じさせない。

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弾いてみると…

…!

ミッド・ハイが抜けるのに深みがあって,非常に良い鳴り!先のTakamineにも劣っていない。
コードを適当に鳴らして彼と顔を見合わせる。
「これはいいね!」
単音で優しく弾み,コード弾きでも元気なのにとげとげしさはない。聞くところによると,安いけどナットとサドルにはタスクが使われているらしい。新品でこの鳴りなら,何年も引き込んだら鈴鳴りが見込めるんじゃないだろうか…

もちろんン十万するいいギターには劣るかもしれないが,アコギとしては一本目の自分には充分過ぎるくらいの出来。
一目惚れでその場で購入。

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渋いのに新鋭的で,見てるだけでもなかなか。

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ピックアップもFISHMANのもの。私は知らなかったけど,彼がオススメする点としてもこれを挙げていた。

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ヘッドとサウンドホールの中。これも渋い。

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もっとも大きな特徴とも言えるアームレスト。このほんの少しの工夫で,ボディの厚みを感じさせない。ボディ自体を薄くするより鳴りを犠牲にしないかも。

以外とたくさんのモデルがあるらしいけど,これはC-35OMCESという型で,上位機種らしい。
ボディトップはシトカスプルース単板,サイドバックマホガニー単板。マホガニーネックのローズウッド指板。ローズウッドも明るすぎない色のものを使ってる。染めてるのかもしらんけど。

家で弾いてみても満足!いつまでも弾いてたくなる一本でした。

アコギ購入までの道程1

これまでエレキ一辺倒で、アコギの曲もエレキでなんやかんやしてやってたのでアコギは持ってませんでしたが、アコギ(エレアコ)を買おうと思って楽器屋巡り等しました。最初の一本なので予算は5万前後を想定。その記録をば。

アコギを買おうと思い立ち、最初に楽器屋巡りをしたのは元軽音楽部時代の友人2人とだった。軽音楽部時代に良く通ったルートで、名古屋の繁華街を北から南に抜けるコースだった。
イシバシ楽器で、アコギをみていたはずがいつの間にかピックアップの磁力かなんかでエレキの方に吸い寄せられ、気がついたらヌーノベッテンコートモデルを手にしていた。
私はプレイアビリティ重視のIbanez使いなのだけれど、ヌーノモデルは実に弾きやすかった。軽いボディに細くて薄いネック(2014年上半期時)、ハイフレットの演奏を考慮したジョイント部に、程よく歪み抜けのいいピックアップ。あーほしいなーと思ったけど、2ハムのギターばかりなん本も持ってても仕方ない(し余裕もない)のでグッと堪えつつ、ただビルローレンスへのピックアップのリプレイスメントは考えながら次の楽器屋へ。
※ちなみにここで軽音楽部時代の同期と偶然の再会。仕事も落ち着いてそろそろギター再開しようかと思っていたとのこと。そういう時期に来てるのかもしれない。

島村のアコギはあんまりピンとこなかったので、次の楽器屋へ。

ビッグボスはアコギほとんど置いてなかったので、次の楽器屋へ。

で、コメ兵に。とりあえずいつも通り見た目で絞り込んでから音を聞いてみることにした。

候補に挙がったのは、アリアの2万円ちょいのエレアコフェンダーの4万くらいのエレアコ。完全に見た目で。アリアは青いシースルーでトップの木目が綺麗(プリントだけど)で、小型でカッタウェイだったこと、あとフェンダーもやや小型のカッタウェイで茶色の木目がいい感じ(たぶんプリントだけど)だったので。比較用に8万くらいのタカミネのエレアコも用意してもらった。
※タカミネのこの価格帯のエレアコはその後も比較用に好んで弾かせてもらう。品質が高く安定している気がしてなおかつどこでも置いてあるからだ。予算で買える大抵のエレアコより鳴りが良いので、よい「基準」となる。
 

初めにアリアのものを弾いて、うーん、まあこんなものか…と…
まあアコギなんてそんな知らんからよく分からん、と思いつつタカミネに持ち替えて試奏。

…!!!

これが本当に同じ楽器なのか!

いやまあ、そんなにアコギの良し悪しに造形が深いわけじゃないけど、コード一つ弾いた瞬間に響きの深さが全然違うのはよくわかった。びっくりして目を丸くしていたら一緒にいた友人も、全然違うね!聞いててもわかる!と上ずった声を出していたので、やっぱり気のせいじゃなく随分違うっぽい。
その後暫く鳴らしてまた2万のアリアに持ち替えたら、なんかもうおもちゃみたいな音に思えて弾く気にならなかった。
で、フェンダーを弾いてみる。うーん。タカミネほどじゃないけど、弾く気にならないほど悪くない。結構いいんじゃないか?買うか…?
その後もう一人の友人(あと一人は専ら聴いてた)と交互にタカミネとフェンダーを持ち替えて(なにも言わずとももう友人もアリアを手にすることはなかった)、とりあえず保留にしようということで今回の楽器屋巡りは終了。その後に続く。

詩歌と酒と音楽と

何かこう忙しくしているうちに、最終更新日が一年前になっていました。読者もいなくなってしまったことでしょう。もともとあんまりいませんねはいごめんなさいでした。

さて忙しくはしていたのですが、ここのところ余裕が出て来ました。今の環境に身を置いて3年目なので、たぶんそういう時期なのでしょう。詩や短歌を書いたり、ギターを弾いたりする暇は大学出てからここまであまりなかったのですが、そういうこともぼちぼちやっていけたらと思っています。

そんな内容をこのブログで徒然と書いていけたら嬉しいです。よろしければお付き合いください。

『短歌研究4月号』

お久しぶりです。


Twitter (@shiho_mame)で稀につぶやくくらいであまりWebでの動きがなかったですが生きてます。


えっとですね、初めて口語で投稿した拙作品を、『短歌研究4月号』に掲載して頂いたんですが、それが


悴んだ指温めるホットワインほっと一息次に乗ろうよ

という作品だったのですが。
これ、何に乗るんでしょうね。短歌友達に聞いて見ました。

「ん?電車?」

いや…違うんです。
投稿して掲載されなかった他の短歌を見て見ましょう。

雨降れど気持ち流れず一歩二歩いざ行かんとす夢の国まで

ファストパス持っていながら帰路につく 残せば次も来られる気がして

うん、これ、ディズニー連歌だったんですね。
ディズニーっぽいワードが唯一含まれてないこの句が乗っちゃったので、ちょっと意味がわからなくなってしまったと…。
これじゃあただの酔っ払い乗車で座席に盛大に寝転がるアカン客とか、飲ませてタクシーでいたいけな子をどっか連れてくアレとか、下手したら飲酒運転やないか。どれもしてませんよ。
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連歌投稿の怖いところだなぁと思いました。

え、ディズニー一緒に行った人ですか…
 
  
   
     
女々しくて女々しくて女々しくて
つらいよーーオォオ((((^o^)/)))

2012年

ついに一年の最後の日です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は,今年はとにかく,なんだかんだこれまでになく忙しかった。
今年の手帳をペラペラすると,今年の始めなんかもうものすごい昔のことのように感じます。
一年中研究に没頭してた記憶しかないですね。

あ,実はディズニーランドも行きました。しかし遊んだ記憶はそんなものな気が・・・。酒は毎晩飲んでましたが。

 

さて今年は「反原発」を掲げて暖房冷房使わなくなって2年目でした。

みんなに同じことやってほしいというわけではなく(人それぞれ体調とか身体の強さとかありますしね),立場を表明するという意味でやっていますが,慣れるもんですね。

総選挙も終わり,ポスト3.1.1.にもかかわらず世論はなかなか脱原発をはじめとするマイノリティの視点に立った方向に動こうとはしません。いや,むしろそういう一人一人に余裕がない状況だからこそ,多くのマジョリティが自分の立場を守ることに必死になってしまうのかもしれません。しかしながらこれに打ちひしがれている時間はなく,常に声を上げ続けなければなりません。

またその立場を押していく際にも,「他人がいい思いをしているから他人を自分の立場まで引き下げる」のではなく,「自分もその他人と同じ権利を要求する」ようなスタンスをとっていきたいなあと思いつつ,来年私も出来る限り動いていきたいと思います。

この立場からは「反原発」はもちろんのこと,「高校無償化」には賛成,「憲法第9条改定」も無条件に反対意見を受け入れはしませんが慎重に協議すべきですし,公務員の削減には賛成できません。自民党の掲げた「公務員削減に反対」には?ですが・・・。

 

さて話題は変わりますが,今年書いたものは,1つは詩が『季刊26時』様に掲載され,あとは短歌研究に載ったものだけなので,そんなにプロダクティブな一年であったというわけではありませんが,来年はもうちょっといろいろできるといいなと思います。同人作ってコミティアでも出そうかなと友達と画策しているところです。

さてさてそれでは皆様,よいお年を。来年もよろしく!

『短歌研究』2013年1月号

ご無沙汰しております。

 

師走とはよく言ったもので,私は師ではないのですがばたばたと年末をあわただしく過ごしております。

 

さて,一足早いですが短歌研究の新年号が発売されましたね。

『短歌研究』は1月号から,投稿作の中から入選した数によってポイントが加算されていく「短歌研究詠草」というものがあります。

このポイント制を利用して,大学時代の言葉遊びが好きな飲んだくれ仲間の友人とちょっとした勝負事をしておりまして。

 

その第一回目の勝負が今月号だったんですが,双方とも五首中一首掲載でした。んん,初投稿だししょうがないでしょうか。

 

今月号では,二句目に大破調があるとはいえ一番素朴に書いたやつを採って頂きました。他の奴はちょっと狙いすぎたでしょうか。と,ちょっと反省。

ただ,この歌は本当に素朴にその日の情景を詠ったとはいえ,私が特に好きな五七調の歌で,今月の私の投稿作の中では唯一だったので,これが載ったのは嬉しいなあと素直に思います。

友人のO竹氏も同様に一首ですが,実に彼らしい,真面目な語気の中にユーモアを内包した意欲的作品でした。読んでニヤッとしました。いやはや,負けていられませんのう。。。

 

※ ところで,掲載作品中の「ふわふわ」という擬態語の仮名遣いを「ふはふは」に直して頂きました。

ほえー。ふはふはなんだ。無知でした。しかしこの擬態語だと雲が息継ぎ大変そうですなあ。