雑司が谷の片隅で

映画、格闘技、漫画その他もろもろ

7/26 修斗後楽園ホール大会

先月の話ですが久しぶりに修斗観戦に行きました。


メインは内藤のび太vs澤田龍人の世界フライ級タイトルマッチ。

以下メイン3カードの結果。


ライト級

○大澤茂樹[2R4:03KO]宇野薫×

宇野選手は終始大澤選手の左の距離をつかめず。1Rから被弾していましたが2R4分過ぎにロープにつめられたところで左フックをもらいそのままパウンドでレフェリーストップ。大澤選手は思い切りのいい打撃、組まれても組み勝つレスリング力でかなり怖いファイターですね。

穴の無さが強みの宇野対爆発力のある大澤という構図でしたが大澤選手がレジェンド狩りに成功。

スタミナと調整の不安をなくせば大澤選手は日本の65kgではトップか?


ウェルター級環太平洋タイトルマッチ

△松本光史[3R判定0-1]川名雄生△

(松本がドロー防衛に成功)

1R川名選手の圧力に押される松本選手でしたが、2R前半から距離をつかんだのか被弾が減りタックルも切る展開に。1R川名、2R松本という印象で勝負の3R突入。開始早々川名がテイクダウン!しっかりと時間を使い松本を削る。松本万事休す!と思いきや立ち際にフロントチョーク!!かなり深く極まる。川名も苦しそうな表情だがタップせず。10秒以上はギロチンの体勢でしたが川名が耐え切り首を抜きました。判定へ。

結局0-1で一人川名選手につけましたが松本選手がドロー防衛。

最後のギロチンで3Rの印象をギリギリ挽回したか。とはいえおそらく再戦があるでしょう!


世界フライ級タイトルマッチ

○内藤のび太[4R4:46肩固め]澤田龍人×

修斗史上最高のイロモノチャンピオンのび太。対する澤田は19歳。SEKAI NO OWARIのdragon nightで入場。なんか若い!笑

のび太のセコンドの石渡選手によるとこの試合に向けてずっとdragon nightを流しながら練習していたとのことで図らずものび太陣営からは笑いが漏れたとか。

試合内容はのび太のグラウンドコントロールに澤田が屈した形に。特にバックをとった後、回転した相手に合わせて自分も回転してバックをキープし続けるというめちゃめちゃ疲れそうなムーブは見事でした。普通は回転させて上をキープだと思うんですが完全に澤田とスタミナ勝負を望んでいた模様。


澤田選手も19歳にもかかわらずたくさんの応援団に囲まれて見事な戦いぶりでした。

今回の試合は両者の応援団の多さがその練習熱心さを体現していたでしょう。


久しぶりに更新。最近見た映画は第三逃亡者。

気づけば1年以上更新せず・・・。

 

このままフェードアウトする気でしたが(というかほぼフェードアウトしていましたが)、やはり日々観た映画や格闘技や読んだ本など文章にアウトプットしないとどんどん記憶が薄れる。頭髪も薄れてきました。

 

ということでできれば週3くらいのペースで更新していきたいです。

 

今から就活なので今日は決意表明だけで終了です・・・。

 

ではまた。

悲しみの果てに、いつかティファニーで

f:id:KADOTAKE:20140722205158j:plain

今日は今流行りのグルメ漫画。「いつかティファニーで朝食を」。

最近では「メシバナ」とか「孤高のグルメ」とか、実在のお店を扱ったドラマや漫画多いですね。

 

この「いつかティファニーで朝食を」も帯にあるように大人女子マンガランキングの1位を獲得したようです。オトナ女子が他にどんなマンガ読んでるのか非常に興味ありますね・・・!

 

グルメ漫画とまとめてしまいましたがそれぞれの漫画にコンセプトがあると思われます。「いつかティファニーで」がヒットしたのは”朝食にスポットをあてた”という点で画期的だったのも大きな要因でしょう。

そう、主人公の(主に)4人の女子たちが朝からバカスカ飯を食うんです。出社前にそんな時間ねえだろ・・・と思わなくもないですがフレックスタイムで働いてるんでしょう、多分。

「朝からやってる店」にフィーチャーしてるのでまず家では用意しないであろうおしゃれな朝食が紹介されている(しかもほとんどが1000円以内で食べれる)、というのは確かに面白い。しかもたまに早起きして行くという非日常やカップルの新しいデートプランを提案しているのはう~ん、目からウロコです!マキヒロチ先生やりよる。

たまには気分変えて朝からゆっくりいい物食べるか。となった時のためにあると便利なガイドブック漫画です。

 

そしてしっかりと主人公たちの恋愛や家庭事情も描かれています。結構な確率で失恋している(気がする)。

マキヒロチ先生の「サヨナラフラグ」という短編集読んだのですがこちらも主に失恋話を盛り込んだものですね。マキ先生、けっこうあと引きそうな失恋話描きますよね・・・。切なさの中に人生がある・・・。

 

というわけで最後に切ない気分になった時に聴いてるエレファントカシマシの「悲しみの果て」を紹介してさようなら!


悲しみの果て ≡ エレファントカシマシ - YouTube

三軒茶屋シネマ閉館に思う事

2週間ほど前の話ですが、友人のユーマ氏と三軒茶屋シネマに行ってまいりました。

大通りから路地に入った先に見える「三軒茶屋シネマ」の看板。多くの名画座同様、昭和を感じさせてもらえます。

 

上映作品は「アーティスト」「街の灯」の二つ。学生1100円。二作品ともモノクロ映画ですが、作られた年代は2012年と1931年。「アーティスト」は近年あえてモノクロサイレント映画として作ることでメッセージ性を高めた映画ですね。

今回映画の感想や紹介は割愛させていただいて、三軒茶屋シネマについて書こうと思います。両方とも有名作品ですし、今更僕が下手な紹介する必要もないでしょう!

 

三軒茶屋シネマは昭和30年に「三軒茶屋東映」として建てられた名画座ですが、なんと今年の7月20日で閉館することが決まっております。

閉館の理由は建物の老朽化と今後の展望が見えないこと。つまり採算が合わなくなっていたのでしょうか。残念・・・。

 

恥ずかしながら三軒茶屋シネマに行ったのは今回が初めてだったのですが、廊下に貼られたたくさんのポスターや手作りのボードから映画愛をひしひしと感じる名画座でした…。

一回も行ったことなかったのに閉館残念がるんじゃねえよ、という声も聞こえてきそうですね。申し訳ありません。

 

f:id:KADOTAKE:20140717150559j:plain

こちらはシアター入り口に貼り出されていた過去の上映作品の一部。ただ文字が並んでいるだけなのに味がある、芸術作品のようです!

 

それにしても映画館って独特の場所ですよね。

自分は最近になって映画館目的で見知らぬ地まで出かけるようになりましたが、普通に映画だけ観たい人はおそらく決まった映画館しか行かないでしょう。地元か大きい駅にあるシネコンか。

まして名画座となればに何年、何十年も前の映画が上映されることも多いので、「TSUTAYAで借りた方が安いじゃん。わざわざ映画館行かないっしょ!」って感じの人の方が多いのは当然かもしれません。

最近映画館で様々な企画が打たれているのも他の映画館との差別化という、生き残りをかけた闘いなわけですね。大きなシネコンでも工夫が見られるので、いわんや名画座をや、です。(某池袋の映画館では「ワールズエンド」観に行った時にイギリスのビールを鑑賞中飲めるよう販売してました。嬉しかった。)

 

映画館の魅力は、場内が暗くなった瞬間、嫌でもその映画と向き合わされるということでしょうか。なんか感覚が鋭くなった気がして、観ながら映画に関係ないことまで色々クリアに考えられる気がします。

日常と2時間だけ切り離されて、違う国や監督の日常を味わえる。

超手軽な旅行みたいな感じでしょうか。それが好きなんだと思います。 

 

そもそも映画館が日本に広まって行ったのは戦後。まだ各家庭にテレビもなく、電気屋の小さいテレビを見るために何十人も人が集まっていた時代です。街頭のテレビよりもはるかに大きいスクリーンに、そこでしか観られない日本の映画スターや海外のラブロマンスがある。「お金を払ってでも観たい!」となるのは自然なことでしょう。

その映画館のスタイルが現代まで続いていることの方がむしろ不自然かもしれません。パソコン、テレビ、DVD。格安で映画は見られるし、そもそも娯楽も戦後とは比べ物にならないほど巷に溢れています。映画に限らず、文化というものは時代とともに変化していくもので、名画座の相次ぐ閉館も時代に合わなくなっただけ、ということなのかもしれません。

 

物事が淘汰されるのは当たり前なこと。

しかし思うのは、無くなってしまうモノが持つ魅力や感動が一切無視され、ただ便利さと利益の追求のためだけにこの世から消えていくのは悲しい。最近では書店、CD、銭湯・・・色んなものが巷から消えつつあるようです。

手軽で安いものは間違いなく便利だけど、未だにレコードで音楽を聴く人もいる。規模や市場は縮小しても良いものは無くならない、という希望もあります。

できることは無理やり生きながらえさせることではなく、時代に順応しつつそのものの持つ魅力を多くの人に伝えることでしょうか。

 

やはり長年そこにあったものがなくなってしまう、というのはノスタルジーにひたってしまいます。

f:id:KADOTAKE:20140718110958j:plain

7月20日、皆さんもぜひ最後の三軒茶屋シネマに足を運んでみてはいかがでしょうか?

ちなみに最終上映は「のぼうの城」と「そして父になる」のようです。

バナナマンとG‐SHOCK

風邪ひいてしまいました・・・。鼻水が止まらない。

 

外に出かけられないので映画でも見て過ごそうと思いましたが、いまいち見たいものもない。かといって眠くもないという一日。

 

家にあるバナナマンのDVD観て過ごしました。実は結構ファンなんで何本か持っています。

 

そんなわけで今日はバナナマンの傑作DVDを紹介します。こちら。

f:id:KADOTAKE:20140716203555j:plain

wonder moon」です!

 

バナナマンのDVDでは「spicy flower」や傑作選の「kick」の方が全体の完成度は高いと思うのですが、この「wonder moon」を推すのにはわけがあります。

 

それはこのDVDに入っている

コント「hasty

おまけ映像「コーラを2秒で飲めるか

 

この二つが、飛び抜けて面白いからです!!!

それぞれコント、おまけ映像としてバナナマンの最高傑作!(と自分は思います)

 

とくにコーラの方は何回見ても笑える!(※ちょっと汚いです)

百聞は一見に如かずということでぜひ見ていただきたいですね!

 

バナナマンといえば正月休みは後輩たちと海外で過ごすことで知られています。

バナナマンのラジオ、バナナムーンやそのpodcastでも度々話題に挙げられていますね。

で、そのラジオで日村さんが「ハワイで後輩たちとおそろいのG-SHOCKをみんなに買った」ということを言っていました。

 

う~ん、G-SHOCKというチョイスがいいですね。

Tシャツとかだと着なくなりそうだし、実用性のないものでもゴミになる。G-SHOCKという安くもなく高すぎもしない、かつ実用性もある。

みんなに買うと結構な値段になってしまいそうですが・・・。さすが日村さん。

 

そんなわけでG-SHOCK買ってしまいました。池袋でですが。

f:id:KADOTAKE:20140716204916j:plain

M5610というモデル。なんか入ってた箱もかっこよかったです。

 

シンプルな黒でソーラー電池、電波時計ということで一生使える代物!(のはず)

水没しても大丈夫、気球から落としても壊れないという日常生活には不必要なまでの丈夫さが魅力的ですよね。絶対そんな頑丈である必要はない!笑

そこにそそられてしまいます。

 

いつか友達とハワイ行ってG-SHOCK買える日が来たらいいな~。

そんな夢を見つつ就活頑張っていこうかな。

川越スカラ座で「ダブリンの時計職人」を観た

お久しぶりです。

おとといの金曜日、本川越にある「川越スカラ座」という名画座に行ってまいりました。

川越は「小江戸」をテーマにした街が人気で、埼玉の観光スポットの一つですね。美味しそうなカフェ、イタリアン、パン屋さんなど飲食店が数多くあります。

事前に調べてから来ればよかった…。

帰りにご当地ビール「コエド」の瑠璃を購入。苦味が少なく、飲みやすかったです。

 

さて途中抹茶ソフトを買い食いしつつ、本川越駅から歩くこと15分余り。

「時の鐘」のすぐそばに…

f:id:KADOTAKE:20140713151833j:plain

ありました。「川越スカラ座」!

いや~このレトロな雰囲気たまらんですね!学生は常に1000円。それ以外の方も毎週月曜日はサービスデーで1000円のようです。

 

館内もまるで昭和。客席は小学校の体育館のようでした。懐かしい感じ。

昔の映画のパンフ販売もあるのですが、値段は自由!自分で値段を決めて募金箱に入れるシステム。もちろん上映中の映画のパンフも通常料金で販売してます。

映画のチケットを買うと近くのカフェ「あぶり珈琲」の250円引き券をいただけるのですが、この日はお休みでした…。残念。

そんな一風変わったサービスも嬉しいです。けど250円って大きくないか?! 

とにかく昭和にタイムスリップしたような映画館で、いつまでもいられる場所です。

 

そして今回観たのはコチラ。

f:id:KADOTAKE:20140713152332j:plain

ダブリンの時計職人」です!この日が最終上映日でした。

 

アイルランド映画なのですが、宣伝文句は

ウイスキーのようにほろ苦くもやさしい、人生の再生のものがたり.」

そんなこと言われたらウイスキー飲みながら見たくなっちゃう・・・。けど家じゃないので自重しました。

 

あらすじ

仕事も家も失い、ダブリンの海辺の駐車場に停めた車の中で寝泊りするフレッド。そんな彼と、同じく車で生活する青年カハルが出会います。フレッドに親切にしながらも、いまいちつかみどころのないカハル。そんな中、ひょんなことで知り合った未亡人にフレッドが恋をし・・・。

 

感想

ダブリン田舎すぎる!

ヨーロッパの海辺の田舎町ってホント不思議な魅力ありますよね。

住みたいとは思わないけど、1ヶ月くらい行ってのんびり本読んで酒飲んでスケボーでもしたい。

小さな街なんで仕事も娯楽もなさそう。だから挫折したらやり直すのも難しいしドラッグに溺れる人も増えてしまうのでしょうか。

 

主人公はフレッドと書きましたが、途中からカハル君に感情移入して観てしまいました。一度ダメになると人間なかなか立ち直れないし、周りの人間が嫌になったり。

彼が果たしてただのクズ野郎なのか、それともちょっと道を誤った優しい青年なのか、それは映画を観て確かめてください。

さらに未亡人の女優さん、優しそうで綺麗な方でした。けど見ず知らずの太った中年にあんなに優しくしてくれるおばさんいないよ・・・!まあ映画だから良いんですけど。

 

周りの人に恵まれるかどうかは、運次第ではなく自分のあり方によるんだよ。ってことでしょうか。

 

もう川越スカラ座ではやってませんが、またどこか都内の名画座で上映されると思うので、機会があったらご覧になってはいかがでしょう。

八方塞がりな人生に、何を見出しますか?!

おにぎり片手に読みたい!「七帝柔道記」

サッカー王国ブラジル、歴史的大敗を喫したようですね。

エース格の二人がいないだけであんなにも崩れてしまうとは…。士気が下がってたのもあるのでしょうが、それでも他の11人もブラジルを代表する選手たちなわけで。

つくづくチームスポーツとは難しいな、と。

 

自分はブラジリアン柔術という格闘技、いわゆる個人競技の経験しかないのでチームプレーにはけっこう憧れます。勝ってみんなで喜びを分かち合うなんて楽しそう…。

 

とはいえ個人で行う競技でも練習は相手が必要だし、自分が所属するチームもある。

よく自分の先生が言うのは「相手を強くする練習をしろ」ということ。

特に自分より軽い相手や帯が下の相手と練習する時ですね。

ガツガツ取りに行く練習が必要な時もありますが、技を崩さずに基礎に忠実に綺麗に動けば、相手に教えることになります。

これが力任せに動いて雑に勢いで攻めると、相手は「力負けした…」「雑でもいいから無理やり動けばいいのか」としか感じません。

個人競技とはいえ、練習中はチームスポーツなわけです。

 

今日はそんな個人競技なのにチームスポーツ、その究極の競技を扱った小説をご紹介。

f:id:KADOTAKE:20140709195955j:plain

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%83%E5%B8%9D%E6%9F%94%E9%81%93%E8%A8%98-%E5%A2%97%E7%94%B0-%E4%BF%8A%E4%B9%9F/dp/4041103428

(画像はアマゾンより)

七帝柔道記」(増田俊也著、角川書店)です!

この本にぴったりな言葉はただ一つ、「継続のみが力なり」!

 

内容

著者の増田氏の北海道大学柔道部での経験をベースに描いた、自伝的小説です。

甘い言葉につられて入った柔道部…。

そこはこの世の地獄だった。

キツすぎる練習と辞めていく同期たち。そんな青春に増田は見出すのか。

 

主人公の増田くんが、良い意味で普通じゃなくなっていきます。

その過程が抜群に面白いです。

 

魅力

とにかく出てくる人がみんな変人!これが現実ベースというから恐ろしい。

「カンノヨウセイ」という嘘みたいな儀式があるんですが想像しただけで笑えます。一年生目線だと全く笑えないけど!

読む予定の方は間違いなく山場の一つなのでお楽しみに。

 

あと飯食いすぎです。

この小説に北海道の某寿司屋の「梅ジャン」というメニューが出てくるんですが、他のノンフィクション小説か何かでも出てきたので北大生の中では有名店なのでしょう。とことん飯食って、ありえないほど運動するというのが、一番のダイエットなのかも…。

外食シーンが、いちいち男らしい。物語上けっこう重要なんですよね。

行儀は悪いですがご飯食べながら読むといいかもしれません。

 

まとめ

柔道や部活の経験がなくても、楽しく読めると思います。

だってこんなめちゃくちゃな練習やってるとこ、ほとんどないだろ!って感じですもん笑

 

スラスラ読めますが、単行本は結構分厚いので読後の満足感はひとしおです。

どうやら三部構成の一作目ということなので、続編に期待!

 

以上です。ありがとうございました。