大野圭一のブログ

建築のことと日々のことと、

深夜のラジオで

昨晩、久しぶりの徹夜作業。

 

4時頃に何気なくつけたFMラジオの番組が面白くて、聴き終わった直後にradikoのタイムフリーでもう一度聴き直してしまった。DJの声のトーンや、話の内容、選曲、どれもしっくりきてお気に入りの番組になった。こういう思いがけない収穫があった時はとてもうれしいし、徹夜した甲斐があったともいえる。

その番組の中で笑えた話をひとつ。

そのDJは子供のころ、家に帰ってきて「疲れた」という言葉を発すると、母親から、聞かされた側もネガティブな気分になるからやめなさいといつも怒られていたという。

そしてある時、母親から、疲れた時は「疲れた」と言わずに、「大好き」に言い換えなさいと言われたことを彼は回想しながら面白おかしく話していて、僕は深夜一人でしばらく笑っていた。この文面だと面白さが伝わらないと思うけれど、とにかく僕のツボにきた。

でも、改めて考えてみると、この「大好き」という言葉の選択はなかなか秀逸だなと思った。そしてこのお母さん、すごいなと思った。

単純に「疲れた」の対義語で「元気」などを使うと、ただ疲れに抗うだけの空元気になってしまうけれど、ここで「大好き」という完全にベクトルのずれた感情に言い換えることで、疲れたという感情が、よく分からない別のところへ行ってしまっている自分に気づく。また、何も知らずに聞いた人は「?」となってしまう状況もこれまた面白い。そして結果、疲れているのになぜか笑えてくるという不思議。

そこで早速今晩、風呂上りに家族にこのことを話し、「あ~、大好き」などとみんなで面白がりながらやってみたけれど、、

おそらく日常には定着しないだろうなと思った。

本当に疲れている時は、大好きと言い換える余裕なんてないだろうからね。

 

その番組で流れていた曲。大好き(疲れた、でなく)。

 

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祝、ブログ再開。

ほぼ毎回が再開。

 

明けましておめでとうございます

前回のブログからずいぶんと月日が流れました。

前回のブログ投稿の2日後、我が家に第2子が産まれたのですが、

産まれる2日前に、蝉を題材にした至って普通の日常をブログに綴っていたことに

自分自身、驚いています。

 

それはさておき、今その赤ちゃんが無事4か月半を迎えたということで、このブログもおよそ4か月半ぶりということになりますが、この間、仕事の上でもちょっとした変化がありました。

 

昨年9月から、形態としては出向という形になるのでしょうか、ちょっとしたご縁で、とあるインテリアデザインの事務所に通って、そこの仕事のお手伝いを始めることになりました。

その事務所では施工も一部請け負っているため、現場に足を運ぶことも多く、これまでの仕事では経験できなかったことも経験させてもらい、時にはお叱りも受けながら新たに勉強させてもらっています。この期間を通じて、これまで自分に足りなかったことや、その反面、自分にとって守っていきたい大切なことなど、違ったフィールドで仕事をすることで、今の自分をもう一度見つめ直す良い機会になっています。こちらでいつまでお世話になるかは決まっていませんが、この期間を有意義なものにすべく、今年も頑張っていきたいなと思っています。

そのようなわけで、なかなかハードな日々を送っていたため、ブログを更新する余裕が無かったこと、お察しいただけると幸いです。

 

もちろん、同時に僕の事務所で受けているお仕事も鋭意進めて参ります!

 

それでは本年もよろしくお願いいたします。

 

最後に、年末ラジオを聴いていてふと耳にとまった曲を。

この曲の歌詞が映画になったら面白そうだなと思いました。

https://www.youtube.com/watch?v=fi6dPMtQi8o

 

 

 

 

蝉の話

昨年の夏、「来年はクマゼミを捕まえたい」と願って迎えた今年の夏。

今のところ、近くの公園で鳴き声を一度聞いただけでいまだ姿は拝めぬまま。

 

息子も鳴き声を聞いて蝉の種類を聞き分けたり、その姿を探すのは好きなようですが、捕まえることにはあまり興味がない、というより捕まえるのがまだ怖いようで、虫取り網を持って公園に行ったのは今年はまだ一度だけ。

以前僕が、蝉は逃げる時におしっこをかけて逃げるという話をしたことが、どうやら息子にとってはショッキングだったようで、それも怖さの要因となっているようです。どんだけデリケートなんでしょうか(笑)。

でも今年は僕の手を借りず一人で蝉を捕まえることができたので、去年より少し成長したかな。

 

僕が小学3年生の時の夏休み、一人で毎日のように蝉を捕まえに行った記憶がよみがえります。蝉がよくいる近所の松の木に、一日に何度も虫取り網を持って様子を見に行ったものです。今思えば、蝉を求めて家と近所の松の木を往復するというルーティンをこなす変な小学生だったなと。でもあの時はただただ楽しかったことを思い出します。

 

そういえば今年、広島県の高校生が蝉の寿命を調べるために、一度捕まえた蝉の羽にマーキングをして、放した後に再捕獲をし、その生存日数を記録していたという話がニュースで紹介されていました。

一度捕獲した蝉を再捕獲しようという発想もさることながら、そのためにひと夏で捕獲した蝉は860匹という数には驚きというより脱帽です。結果、そのうち再捕獲できたのは15匹(再々捕獲は4匹)と、非効率極まりない方法ながら、それにより、俗説とされていた寿命1週間という日数を大きく上回る、最高32日(アブラゼミ)という結果が得られたそうです。

このニュースを知り、彼の将来が楽しみになったのと同時に、純粋な探求心はいつまでも忘れてはいけないなと、改めて学ばせてもらった次第です。

 

写真は、今日、庭のシマトネリコにとまっていたアブラゼミを、息子が恐る恐る手を伸ばして撮影したもの。「もっと近寄って、もっともっと」と僕に促されながら頑張って撮りました。ちなみにこの時もおしっこかけられそうで怖いと言っていました。

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天窓の訪問者

ある日の早朝、妻が、「天窓の上にカラスがいて気持ち悪い」と言うので、天窓を見上げてみると、カラスが2羽、ガラスの上で取ってきた木の実を食べていました。なぜあえて天窓のガラス面の上に立つのかは分かりませんが、下から見上げると、こちらを見下ろすカラスと時々目が合うように思えて、ちょっとした親近感が湧いてしまいます。

元々カラスに対しては、鳥類の中でも特に頭が良かったり、真っ黒な艶やかな風貌が見方によっては美しく見えるため、僕自身、嫌悪というよりむしろ好意的であったので、その光景を見た時は、密かな喜びを感じていました。

とはいえ、そのままカラスを居座らせるわけにもいかないので(面目上)、子供のバットを借り、屋上に上って一度は追い払ったのですが、大して怖がっていないようで、近くの電線からこちらの様子をうかがっています。しばらくして部屋に戻ると、案の定、再び我が家の屋上に戻ってきました。

おそらく追い払う僕の姿を見て、本気度の低さを察したのでしょうね。むしろ友好的な気持ちを感じ取ったのかもしれません。

その後も何度か我が家の屋上にカラスはやってきましたが、ここ数日は音沙汰がありません。もしかしたら、僕以外の家族がカラスの来訪を嫌がっているということを察して僕に気を使っているのかもしれない、「おお、カラスよ、なんていいやつ奴なんだ。人間でさえそこまでは察してくれないぞ」という、ありもしない勝手な想像をしながら、カラスの再来をこっそりと待つのでした。

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20年前

今日、運転中にラジオを聴いていたら、m-floの新曲「EKTO」が流れていました。デビュー20周年だそうです。そう、20年前僕は彼らが所属するレコード会社にいて、配属された名古屋でプロモーションの仕事をしていた頃でした。

確か入社して間もない頃、研修か何かで会議室にいた時にパーテーションの向こうでラジカセからflo jack(曲のタイトルは後から知ったのだけど)のデモが流れているのを耳にして、隣にいた同期入社の友達と、「今の曲、やばくない?絶対売れるよね。」なんて話をしていたのを思い出しました。

デビュー前から各地で精力的にプロモーションをしていたm-floでしたが、名古屋はもちろん、担当エリアだった北陸や静岡などへもラジオプロモーションやクラブイベントに足を運んでいたので、行動を共にさせてもらった時間が多く、僕にとっては思い入れのあるアーティストの一組でもありました。

僕が会社を辞めた後もm-floの曲は聴かせてもらっていましたが、改めて20周年と聞くと、20年前、同じ年にm-floはメジャーデビュー、僕は新社会人として、共にスタートした場を共有できた同士として(完全に一方的な思いで恐縮です。。)とても励みになります。

今はオリジナルメンバーに戻って活動するm-flo、やっぱりヴォーカルはLISAですよね。これからの活躍を陰ながら応援させていただきます。

 

ということでリンクはm-floの新曲。ではなくて、

僕が初めてm-floと出会ったこの曲で。懐かしいな~

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昨日うれしかった事

昨晩、うれしい出来事がありました。

 

F1オーストリアグランプリにてホンダエンジンを載せたレッドブルが今季初優勝!ホンダとしては13年ぶりの優勝ということで、家族が寝静まった後、一人で静かに喜びをかみしめておりました。

 

2015年からホンダがF1に復帰して以降、しばらくぶりにF1を見るようになりましたが、一昨年までの戦いは惨憺たるもので、遅いし壊れるしでエンジン供給していたチームのマクラーレンからはさんざん非難された挙句、契約解除という憂き目に。

そして、2018年からはトロロッソという小さなチームとなんとか契約を交わして新たなスタートを切りました。ホンダとしては悔しい思いで新たなスタートを切ることになりましたが、そこからのたゆまぬ努力のおかげでエンジンの信頼性は格段にあがり、ようやく戦えるエンジンを作れるように。そして今年、ビッグチームのレッドブルとの契約を勝ち取り、大きなプレッシャーの中、ようやく今年初めて優勝をあげることができました。

 

たぶん、これまでF1をみてきてここまで嬉しい勝利は無かったと思います。

F1に復帰してからの3年間、まったく結果が残せず、屈辱的な時期を過ごしてきたホンダ。大きな企業としては、企業イメージや収益の面などもあったでしょうから、当然プロジェクトの打ち切りということも考えられたと思います。しかし、それでも歯を食いしばって(かどうかはわかりませんが)、努力を続けてきて結果を出したというプロセスから、合理性よりもモノづくりのプライドを優先させた企業の姿を見たように感じ、なんとか勝ってもらいたい、勝たせてあげたいという気持ちが沸々と湧きおこってきたのです。

 

ただ、まだ戦いは終わっていません。ホンダの担当者も、ようやく一歩が踏み出せたと言った通り、これから勝利を重ねていくことが今回の勝利を本物にすることにつながり、新たな歴史の始まりの1ページにすることができるのだと思います。

関係者の皆さん、これからも頑張ってください!僕は応援し続けます。

 

そして、今朝、家族にもその感動を共有してもらいたいと思い、ハイライト動画を見てもらいました。結果、予想を超える無関心レベル。へ~、で終わり。ま、そうなりますよね。

これからも家で一人、僕だけの楽しみにしようと心に決めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019 Austrian Grand Prix: Race Highlights - YouTube

完成後の家にて

先月、完成した住宅の撮影をしてきました。

昨年末に引き渡しをし、うかがうのも久しぶりだったので、新しい家でどんな生活を

しているのか、快適に過ごせているか、何か不備はなかったか、うかがうのが楽しみでもあり、少々心配でもあり。

でもうかがってみると、すでにこの家を使いこなしてもらっている様子がうかがえてひと安心。小さな住宅なので、設計時から収納スペースの確保に苦心しましたが、なんとか工夫して納めてもらっていました。というより、僕が想定したよりきれいに収納されていたので、とてもありがたかったです。

 

また、設計時からのご要望でもあったハンモックのほうも、天井が最も高く、天窓がついたところの真下に設置されていました。ここは想定通り使ってもらっていて、天窓から見える空が心地よいと好評でした。また、緩さの象徴でもあるハンモックがリビングダイニングの中心にあるのを見ると、これが全体的にのんびりした雰囲気を醸し出しているように感じられて、これはうれしい発見でした。

 

撮影のほうもご協力いただきながら無事に終了。

帰りにお土産にもたせてもらった手作りのりんごジャム、とても美味しかったです。

いつもありがとうございます。

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