またのんびり海外自由旅行を楽しめる日が戻ってくるように
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの最終回。
55回に渡って書き尽くしてきた旅行記のまとめとなります。
首都ダブリンを流れる夕暮れのリフィー川、きれいでした。
◇今回のアイルランド旅行のハイライトビデオはこちら
【2019年夏】アイルランド旅行|アイルランド観光の見どころと魅力をコンパクトにご紹介
◇アイルランド編の第1回から読む場合はこちらから
本当はこの夏にアイルランドを旅行する人の参考になればと思っていました。
そこに突然巻き起こった新型コロナウイルスによるパンデミック。ヨーロッパでも猛威をふるい、グローバルな人の流れはパッタリと止まりました。アイルランドでもこれまでに約3万人が感染し、1,700人以上が亡くなっています。絶対数はそれほど多いとは見えませんが、アイルランドの人口はわずか490万人のため、人口比に直すと英国に匹敵する数となります。
最近は少し落ち着きを取り戻し、観光地なども順次再開しているようですが、そもそもアイルランドへの入国時には2週間の待機期間を求められている(アイルランド政府が定める「グリーンリスト」に掲載される以外の国からの入国の場合。現在、日本は掲載されていない。)ため、実質的に観光目的での渡航はまだ当分難しいでしょう。
その意味では、昨年旅行できて本当に良かったと思います。もう1年あとだったら行けなかった訳ですからね。第1回に記載したとおり、アイルランドは長年に渡って私が行きたかった国。ロブくんとの出会いによって、そのチャンスが巡ってきたことはラッキーだったと思います。
予想以上に面白い国でした。隣の英国が少し格式ばった雰囲気なのとは違い、とてもフレンドリーというか、のんびり、大らかな雰囲気。長く英国に支配された苦しい歴史、またつい20年前までは北アイルランド紛争もあった訳ですが、現在はそういった空気は感じられません。恐らく2000年以降の「ケルトの虎」と呼ばれる経済発展により、現在は国際的にも高い経済水準の豊かな国を実現できているからでしょう。
そして便利で清潔、歴史と文化を楽しめる首都ダブリンに対し、そこを一歩離れると、郊外地は手つかずの自然がたくさん残されています。
いろいろなコントラストの楽しみがある、魅力的な国だったと思います。
今回、レンタカー利用にチャレンジし、問題なく使えたことで、アイルランドを楽しむコツは分かりました。世界で左側通行の国はそう多くありません。日本人にとってはとても快適に旅行できる国です。
今後、アイルランド旅行を計画される方は、ぜひレンタカーを利用して、今回ご紹介できなかったところも含め、アイルランド郊外の素晴らしい大自然を満喫されることをお勧めします。
私たちのアイルランド旅行のきっかけとなってくれたロブくんは、トリニティ・カレッジを卒業し、医療系のスタートアップに就職。新型コロナウイルスに対する簡易PCR検査キットの提供を行うなど、いまの社会にタイムリーな仕事を始めたようです。
また、コロナ禍のためにインターンシップ活動ができない後輩学生たちのために、学生と企業とをマッチングする無料サービスも立ち上げたようです。
混沌とする社会の中で、新しい道を切り開こうとする若い力は本当に楽しみです。これからも彼の活躍を陰ながら応援したいと思います。
新型コロナウイルスの影響により、世界の観光産業や航空業界は大打撃を受けています。グローバル化の流れも止まってしまった訳ですが、私は必ず再び世界を往来できる日が戻ってくると信じています。もちろんこれまでとは違ってソーシャル・ディスタンスをとるとか、「新しい日常」に準じた対策は必要になるでしょうが、世界の経済や産業はすでに後戻りできない強い結び付きを持っています。
いつか必ずまたのんびりと自由旅行が楽しめる日が戻ってくると信じ、次はどこへ行こうか企みたいと思いますし、またアイルランドに興味を持つ方がいれば、このブログを参考にプランを考えていただければと思います。
では、また次の旅でお会いしましょう!
アイルランド迫力の大自然、モハーの断崖
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第55回。
いよいよ今回ご紹介するのが、このアイルランド旅行記最後の観光スポットとなるモハーの断崖です。アイルランド島の東の端にある首都ダブリンから、レンタカーで約3時間、ハイウェイを走ってきたアイルランド島の西の端にあります。
◇前回ブログ
◇モハーの断崖の場所
大西洋に突き出た約8kmに及ぶ断崖絶壁がモハーの断崖です。この旅行のきっかけとなった留学生ロブくんもイチ推しの観光スポットです。
広い駐車場に到着。チケットセンターで入場料を支払います。大人€8(約1,000円)、学生€7(約870円)でした。簡単なチケットですが、3枚とも図柄が違います。
小雨交じりの天気だったせいもありますが、とにかく8月というのに震えあがる寒さでした。訪れる方は、とにかく防寒対策を忘れないようにして下さい。写真の観光客もみんな寒そうでしょ。
モハーの断崖は、最も高いところで214m。最果ての地というか、自然の要塞とも言える、まさに絶景が広がっています。
モハーはゲール語(実はアイルランドの第一公用語)で「廃墟になった崖」を意味するそうで、かつては実際に要塞として使われていたそうです。
崖の北側にある円い塔がオブライエン塔。要塞が廃墟となった後の断崖を眺望するために建てられたそうです。
残念ながらオブライエン塔は閉まっていて、上れませんでした。
しかしオブライエン塔付近からの景色は、見渡す限りの「ザ・自然」。よくぞここまで来たなと、長年の憧れだったアイルランドを旅行できた喜びをしみじみと感じた時間でした。
いかがでしたでしょうか。
もうちょっと天気が良かったら・・・とは思いますが、それはアイルランドではなかなか望みにくいことです。
ともかくレンタカーを飛ばして、ロブくんイチ推しのモハーの断崖にも来ることができ、大満足のアイルランド旅行だったと思います。
この後、ドゥーランのレストランで食事し、巨人のテーブルを見学したのは前回ブログのとおり。そして2日間のレンタカーの旅を終え、またハイウェイを飛ばして首都ダブリンに戻ったのでした。
さて、55回に渡ったこの旅行記で、昨年夏の1週間のアイルランドの内容は書き尽くしました。次回は最終回として、総まとめを書きたいと思います。
荒涼とした自然岩の奇景、巨人のテーブル
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第54回。
この旅行記もいよいよ最終盤です。
レンタカーの旅の2日目に、アイルランド島を東西に突っ切って、西の端にあるモハーの断崖を目指しました。モハーの断崖の紹介は次回、最後に取っておくとして、先にその後に訪れた巨人のテーブルについて紹介しておこうと思います。
◇前回ブログ
◇巨人のテーブル(Portal Dolmen)の場所
巨人のテーブルは、モハーの断崖から車で30分ほどのバレン(Burren)という地域にある、自然石で作った墓石です。これをドルメン(Dolmen)というそうです。この辺りは約2億6000万年前の地殻変動により押し上げられた石灰岩が広がる光景。荒涼とした岩場が広がっています。
そして、古代民族がその自然石を立てて作った墓石が、巨人のテーブルです。
想像していたよりは小さかったのですが、それよりも周りの景色がゴツゴツの岩場で、ジャイアンツ・コーズウェイとまではいかないまでも、結構な「奇景」でした。
この辺りは車でドライブしても、変わった光景、そしてのどかな美しい景色が楽しめます。
さて、この巨人のテーブルを見学する前に、ドゥーランという街で昼食をとりました。奥さんがネットで良さそうな店を探してくれました。Riverside Bistroというお店です。
◇Riverside Bistro(Tripadvisor)
魚料理、肉料理、パスタなどを頼んで、€61.35(約7,500円)でした。なかなか評判の良いお店ののようで、美味しかったです。
さて、順番が後先になりましたが、いよいよ次回はアイルランド旅行記で最後にご紹介するモハーの断崖となります。
意外と運転しやすいアイルランドのハイウェイ
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第53回。
レンタカー利用の初日を終え、2日目はアイルランド島の西の端まで約3時間を走って、モハーの断崖に向かいます。
今回は、アイルランドのハイウェイのドライブについてご紹介します。
◇前回ブログ
アイルランドの道路は大きく4種類に分かれており、
M:Motor Way(高速道路)
N:National(一般国道)
R:Regional(主要地方道)
L:Local(一般地方道)
として、道路標示も色分けされているので、分かりやすいです。
高速道路は基本的に無料ですが、首都ダブリンを取り巻くM50環状高速だけは有料となっています。料金所は無く、通行時にナンバープレートを写真に撮られていて、通常は翌日までにインターネットで支払う仕組みだそうです。非常に合理的だし、日本のETCのように車に装備を付ける必要がないので、良いですね。
レンタカーの場合は、後日レンタカー会社より料金引き落としがあります。今回の旅行でも、初日のニューグレンジに行く際の往復路でM50を通行しましたので、後日€4.9(約590円)が引き落とされました。往復でこの金額なので、片道約300円。短い区間だったからでしょうが、安いですね。
アイルランドでは後部座席もシートベルト装着が義務付けられています。取り締まりもあるようですので、注意しましょう。
私たちが借りたボルボのXC60 D4は、本当に装備が素晴らしい車で、とても快適でした。アイルランドの高速道路は基本的に時速120km制限ですが、ところどころ工事規制などで80km制限になっている区間もありました。そんなとき、運転席のコンソールにちゃんとその場所の制限速度が表示されるようになっており、見落としがなくとても助かりました。
また、前にも書いたとおりGoogleマップのナビ機能に頼っていたため、電源につないで使えるよう、シガーライターソケットも日本から用意していっていましたが、車にUSB端子が備え付けられており、これもとても便利でした。
昔のディーゼル車というとうるさいという印象ですが、このXC60 D4は音も気にならず、快適なドライブが楽しめました。
とにかく交通量が日本よりだいぶ少ないので、時速120kmで快適に飛ばしてドライブできました。
ただ、ダブリンへ戻ってくる途中、事故っている車も見かけました。交通量が少ないとは言え、車間距離を十分取って安全運転を心がける必要があると思います。
さて、50回余りに渡って書いてきたアイルランド旅行記もいよいよ最終盤を迎えました。
次回はモハーの断崖・・・といいたいところですが、その前にモハーの断崖の後に見学した「巨人のテーブル」から先にご紹介したいと思います。
Park Rite駐車場を予約して利用する
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第52回。
前回、前々回とダブリンから1時間ぐらいでいける世界遺産のニューグレンジやタラの丘をレンタカーで観光したことについて紹介しました。レンタカーは2日間借りましたので、その日はホテルまで戻ってきて、ホテル近くの駐車場に停めました。
今回はその時に利用したPark Rite Smithfieldについて紹介したいと思います。
◇前回ブログ
本当はホテルに駐車場があれば、そこを利用するのが一番便利ですが、今回泊まったHeuston Aparthotel Ellis Quayと事前にメールでやり取りする中で、ホテルの駐車場は用意できないため、こちらの駐車場を利用して欲しいと勧められたのが、ホテルから徒歩5分ぐらいのところにあるParl Rite Smithfieldでした。
出発前に調べると、「Evening Rate」というプラン(午後6時から終了(深夜0時)までで税込み€8(約1,000円))があったので、それを事前予約していきました。Eメールでレシートが送られてきますので、印刷してもっていきます。
ホテルにチェックイン後、付近を散策がてら場所を探すと、こういうところでした。
◇Park Rite Smithfieldの入り口(Googleストリートビュー)
中は結構広いです。
レンタカー利用初日を終え、ホテルに戻ってきた後、大型スーパーのTESCO Metroに買い出しにいきました。この様子は以前に紹介しましたので、ご覧下さい。
そしてその後、Park Rite Smithfieldに無事駐車できました。日本と同じように駐車券が発行されます。
ただ、翌朝8時頃に車を出しに行き、事務所で駐車券を見せたところ、Evening Rateというのは、終了までに車を出すプランだったようで、追加料金が必要になりました。追加で€8を支払って、無事出庫することができました。合計一晩駐車して、約2,000円ということになります。
というわけで、いよいよレンタカー利用2日目、アイルランド島を東西に突っ切って、モハーの断崖の観光に向かうこととなります。
次回は、アイルランドのハイウェイのドライブについてご紹介します。
アイルランド人の心の故郷、タラの丘
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第51回。
前回はダブリンから車で約1時間で行ける世界遺産ニューグレンジについて紹介しました。前回も書いたとおり、ニューグレンジの見学はガイドツアー方式で、午後の見学になってしまったために、先にそこから30分程度で行けるタラの丘を見学に行きました。
今回はそのタラの丘について紹介します。
◇今回のアイルランド旅行のハイライトビデオはこちら
【2019年夏】アイルランド旅行|アイルランド観光の見どころと魅力をコンパクトにご紹介
◇タラの丘のホームページ(英語)
◇タラの丘の場所(ニューグレンジからのルート)
紀元前200年頃からアイルランド島に渡ってきたケルト人たちが、大小の国を形成。その中心となるタラの王を決める儀式が行われたとされるのが、このタラの丘です。
大きな山脈などがなく平坦なアイルランド島。タラの丘からは、島の4分の3が見渡せるのだそうです。
タラというと思い出すのは、アカデミー賞9部門受賞の往年の名作「風とともに去りぬ」の主題歌「タラのテーマ」。アイルランド移民の話で、この名前自体はアメリカのジョージア州タラという地名から来ていますが、地名の由来はアイリッシュの望郷、タラの丘であると言われています。
◇タラのテーマ(Youtube)
「 風と共に去りぬ タラのテーマ Gone with the Wind Tara's Theme」マックス・スタイナー、Max Steiner
タラの丘は自由に見学可能です。丘を登っていきます。
丘からの景色。残念ながらこの日も曇り空ですが、それでもかなり遠くまで見渡すことができます。風も爽やかで、本当に気持ちが良かったです。
タラの丘からの雄大な景色は、冒頭のYouTube動画でも紹介していますので、ぜひご覧下さい!
実は小型のトイドローンを持って行っていて、チャンスがあれば飛ばして撮影したかったのですが、残念ながらタラの丘はドローン飛行禁止でした。
少し先に、さらに小高い丘が。きっとあれが、タラの王を決める儀式の場所だったのでしょう。
およそ2000年前の儀式の場にいるような、不思議な感覚を感じます。
アイルランド独特の「ハイクロス」と呼ばれる十字架。十字に重なる円形は、日輪(太陽)を表しているそうです。
丘のふもとにあるビジターセンター。教会を改装して使っているのでしょう。
雄大な景色が本当に気持ち良かったタラの丘を後にします。
ちょうどここでお昼どきになりましたので、タラの丘の入り口のすぐ近くにある、Mguire's Cafeでランチをいただきました。
◇Maguire's Cafe(Facebook)
Soup of Dayなどをいただき、3人で€25.35(約3,100円)でした。
いかがでしたでしょうか。
ドローンを飛ばして撮影してみたかったです!
ですが、そうでなくともタラの丘から見渡す広大な景色は、本当に印象的でした。
ぜひまた多くの人が訪れることのできる日が戻ってきてもらいたいと思います。
ピラミッドより古い!アイルランド古代の神秘ニューグレンジ
こんにちは、コウです。
昨年(2019年)の夏に家族でアイルランドを旅行した際のことを紹介するブログの第50回。
前回までアイルランドでレンタカーを借りる方法などについて紹介してきましたが、今回よりいよいよレンタカーで訪れたアイルランド郊外の観光スポットについて紹介していきます。まず今回は、首都ダブリンから1時間ほどで行ける古代遺跡ニューグレンジです。
※ニューグレンジの遺跡見学については、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在外からの見学のみになっており、墓所内部の見学は中止されているようです。
◇前回ブログ
◇ニューグレンジのホームページ(英語)
◇ニューグレンジの場所(ダブリンからのルート)
ニューグレンジはアイルランド共和国を代表する古代遺跡。ボイン渓谷の遺跡群として1993年にユネスコ世界遺産に登録されています。首都ダブリンからは車でだいたい1時間くらいで行けます。公共交通機関を使うと、乗り換えがあったり面倒なようなので、ぜひレンタカーを使うことをお勧めします。
近いので、私たちはレンタカーを借りた初日にトライしました。朝9時過ぎにダブリンを出発し、10時頃には着いたと思います。
ですが、この時点でかなり混んでいました。ニューグレンジはガイドツアー形式の見学となっており、自由な見学はできません。スタートが午後の時間帯となってしまいましたので、先にタラの丘を見学に行きました。タラの丘については次回に紹介します。レンタカーだとこういうところが自由自在ですね。
午後、チケットセンターまで戻ってきて、いよいよ見学です。遺跡は広いエリアに散在しており、バスで向かいます。
まず向かうのはノウス(Knowth)と呼ばれる古墳。ボイン渓谷の遺跡群の中でも最大のものだそうです。
これらの遺跡群はだいたい紀元前3000年頃、つまり今から約5000年前のものと推定されています。イギリスのストーンヘンジより約1000年古く、エジプトのギザのピラミッドよりも500年古いものとなります。奈良の高松塚古墳は紀元7世紀頃、仁徳天皇陵(大阪府堺市)は紀元5世紀頃のものですので、はるかに古いものとなります。
それほど古いだけに、どのような民族が造り上げたのか分かっていない点も多く、謎の多い神秘的な遺跡です。
古墳の内部に入ることもできます。内部は埋葬場所として使われていたようです。
古墳の上に上がることもできます。この丘の上には古代人が住居を建てて住んでいたと推定されているそうです。
古墳の上からは、どこまでも広いアイルランドの地平を見渡すことができます。
ノウスの遺跡の基底部には巨大な岩が埋め込まれており、そこには渦巻き模様など様々な模様が描かれています。これが何を表しているのか。岩の裏側など、目に付かないところにもあるため、装飾ではなく宗教的な意味合いのものと推定されているようですが、余りにも古い遺跡なだけに、謎の多い古代芸術です。
ノウスの見学を終え、再びバスに乗って、今度はニューグレンジ(New Grange)に向かいます。
ニューグレンジは5000年に渡って土中に埋まっており、1960年代から70年代にかけて発掘され、復元されたものだそうです。塚の屋根の部分は、土中に埋まった状態で5000年間も保持され、防水性も保たれた状態だったそうです。
私は大学では土木工学を専攻していましたが、こうした古代の優れた土木技術には本当に驚かされます。
こちらも古墳内部に入ることができます。
年に一度、冬至の日の日の出の光が、この地下の通路内に差し込み、墓室の床を照らすようになっているそうです。何とも神秘的ですね!太陽神信仰によるものと推定されていますが、墓所であるとともに、神聖な場所として使われていたことがうかがわれます。
(墓所内部に日の光が差し込む様子は、上記のニューグレンジのホームページ内の動画で見ることができます。)
謎に満ちた神秘的な遺跡の見学を夕方に終え、ニューグレンジを後にしました。
この後、ダブリンに戻りました。レンタカーは2日間借りていますので、この夜はホテル近くの駐車場に停め、明日はいよいよアイルランド島の西の端、モハーの断崖までのドライブとなります。
この日訪れたノウスとニューグレンジ、日本人には馴染みの薄いアイルランドに、意外にもピラミッドより古い古代遺跡があったことに驚きました。
次回は、このニューグレンジから車で20分程度のところにあるタラの丘をご紹介します。