いやもう5月ですね。
ゴールデンなウイークですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
では、2024年4月のメモです。
今月も周回遅れになりつつの、気になった音源達です。
1.Vampire Weekend:「Only God Was Above Us」2024.4 release
オルタナティブであることをグラミーから証明され表彰されたバンドの、5年ぶり5作目のニューアルバムが来ました。メジャーレーベルからリリースされているし、フジロックのヘッドライナーとしてステージに立つ彼らを最早インディーバンドとは呼べないのかもしれないが、オルタナティブなポップセンスは以前にも増して際立っていると思う。特に、「Classical」のウッドベースのベースラインのループで聴かせる『テクノの流儀』に沿った様なミニマルなポップスが素敵。
Vampire Weekend – Classical (Official Video)
2.Feeder:「Black / Red」2024.4 release
Feederの前作『Torpedo』から続くアルバム3部作の完結編となる2枚組のアルバム。
Feederは私が初めて彼らを知った「Buck Rogers」や「Just a Day」の頃とあまり変わっていないところが良いな。『Feeder節』が感じられるところが好い。
話は変わるが、私はプレステのゲーム『グランツーリスモ』を"3"からやり始めて"7"までプレイしているのですが、最近のバージョンは何か物足りない。バージョンアップと共にグラフィックは綺麗になり、車の挙動もリアルに近くなったのかもしれないが、何か物足りない。B-specが実装されていないから?
いや、BGMに『Feeder』が居ないからだ!
Feeder - Sahara
3.Dee C Lee:「JUST SOMETHING」2024.4 release
スタカンファンの皆さん、お待たせしました。我らがDee C Leeの26年ぶりのフルアルバムがリリースされました!
今回のアルバムは、Style Councilのアンソロジー盤『Long Hot Summers』のリリースをきっかけに始まった企画らしいです。楽曲のアレンジから音の空気感まで80年代後半から90年代前半の「あの感じ」が詰まっています。年齢を重ねて深みの増したDee C Leeの歌声も良いです。最新のUKネオソウルやジャズと比べると随分と古臭い印象はありますが、敢えて「それがいい」んですよね。
Dee C. Lee - 'Don't Forget About Love'
4.Fabiana Palladino:「Fabiana Palladino」2024.4 release
イギリスのシンガーソングライター、マルチ・インストゥルメンタリスト、音楽プロデューサーにして、伝説的セッション・ベーシスト「Pino Palladino」の愛娘でもある「Fabiana Palladino(ファビアナ・パラディーノ)」が、自身の名前を冠した1stアルバムをリリース。父親のPino Palladinoと、兄弟でYussef Dayesバンドのベーシストである Rocco Palladinoも参加しています。
80~90年代のR&B、ソウル、ポップ、ディスコを彼女の感性で再構築したサウンドは、どこか懐かしさもありつつ「今に生きている感じ」をしっかりリスナーに届けてくれます。
Fabiana Palladino - Stay With Me Through The Night
5.和久井沙良:「Into My System」2024.3 release
和久井沙良の1年3か月ぶりとなる2ndアルバム。前作は「クラシックを経由した新世代ジャズ」な趣でしたが、今作はよりバラエティ豊かな作品集となっています。「Ado」「yama」「TK from 凛として時雨」など、サポートミュージシャンとしてJ-POPのフィールドに関わっている彼女ならではのサウンドで、今作は打ち込みが多数なんだとか。お馴染みの森光奏太(B)と上原俊亮(Dr)に加えて、ギターのイシイトモキやバイオリンの須原杏や、中村佳穂など多彩なゲストミュージシャンも魅力なアルバムですが、何より和久井さんの音のセンスが好きです。
和久井沙良「行間 feat. 中村佳穂」-Official Music Video-
6.DURAN:「Electric Man」2023.11 release
7.DURAN:「30 SCRATCHY BACKROAD BLUES」2024.3 release
藤井風の『Tiny Desk Concerts JAPAN』でのギターが印象的だった「DURAN」。この人はギターが上手い。プレイが正確なだけではなく、タメや緩急、紡ぎ出すフレーズのセンスなど、こんなにギターが上手い人に久しぶりに出逢いました。そんな、DURANのアルバムを2枚聴きました。
「Electric Man」はパワフルなギターリフから繰り出されるヘビーなロック。「30 SCRATCHY BACKROAD BLUES」は渋くキメた伝統的なルーツ・ブルース。この振り幅の大きさは流石です。ギターのプレイも勿論ですが、どちらのアルバムも、『本当に音楽が好きなんだろうな~』というのが伝わって来る良作です。
DURAN - Raging Fire (Official Video)
DURAN - Jojo's Echo Blues (Official Video)
8.Leina:「tulip(EP)」2023.10 release
9.Leina:「ReUnion(EP)」2024.4 release
Spotifyにお勧めされた「Leina」。私はこの方を存じ上げなかったのですが、14歳から作詞作曲を始めて楽曲をリリースしたり、「宮城麗菜(本名?)」としてTVの歌うま番組などに出演したりして、注目されているようですね。私は彼女の歌声に興味を持ってリリース音源を2枚聴いてみました。
なるほど、『同世代女性からの圧倒的な支持を得ているシンガーソングライター』との触れ込み通り、今時の20前後が日々感じる喜びと不安を、ポップでありながらも暗さと毒を秘めた言葉で語る、そんな印象でした。
Leina『うたたね - utatane』MV
Leina 「Highway」MV
10.BREIMEN:「AVEANTIN」2024.4 release
「無礼メン」から数えて9年にもなるベテランですが、この作品がメジャー1stアルバムなんですね。
このバンド、メンバーそれぞれがセッションミュージシャンとして引っ張りだこで、フィロのスともレコーディング等で繋がりがあるという点で「LAGHEADS」との共通点が多いですが、あちらがジャズやソウルのテイストをJ-POPに落とし込んでいるのに対して、こちらは“オルタナティブ・ファンク・バンド”と自称するだけあって『J-POPリスナーを置き去りにしないファンク(癖強め)」という印象があります。今作はそんな路線も引き継ぎつつも、『ルイス・コールとかフィアレス・フライヤーズあたりを意識してのかな』というのが伺えるサウンドでした。(あ、これは私の感想なので本当のところはわかりません・苦)
BREIMEN「ブレイクスルー」Official Music Video
11.阿部芙蓉美:「Super Legend」2024.3 release
こちらもSpotifyにお勧めされた阿部芙蓉美さん。活動歴が長いんですね。今作は11年ぶりのフルアルバムとの事です。シンプルなトラックに乗せた優しい歌声が沁みますね。心地良い時間がゆっくりと流れていきます。
Organdy
12.月刊偶像:「SUPERBLOOM feat. 日向ハル(フィロソフィーのダンス)」2024.4 release
アイドルの"歌力"を発信するプロジェクト「月刊偶像(ゲッカンアイドル)」の第二弾として、FIVE NEW OLDの楽曲提供による日向ハルさん歌唱の音源、「SUPERBLOOM feat. 日向ハル(フィロソフィーのダンス)」がリリースされました。『本当に世知辛い世の中だけど、ありのままの自分を信じて生きよう』というメッセージとして受け取りました。リスナーに寄り添うように歌う日向さんの優しさが伝わってきます。
”日向さん、ありがとう!”
「SUPERBLOOM feat. 日向ハル(フィロソフィーのダンス)」Music Video - 月刊偶像 2024年四月号
13.フィロソフィーのダンス:「ランデヴー」
この先に音源のリリースの予定があるのか分かりませんが、シャイトープ「ランデヴー」をフィロソフィーのダンスがカバーしたMVが公開されました。アレンジは、最近のフィロのス楽曲で気の利いた音を提供してくれているきなみうみ氏が手がけています。ミディアムテンポのソウルフルなバラードに仕上がっていて、MV中のストーリーに勝手に入り込んで妄想する小父さん達の姿が目に浮かびますねw