頭が回らない

 いろいろやるべきことが溢れている。ただ、今はそれができない。どういう頭の構成をしているのか知らないけれど、一週間近くほぼ全く作業をしないまま、ちょっとしかない作業を延々とあと伸ばしにしている。どうやらこれは何も終わらせられないらしい。今日はもう無理だ。諦めよう。

 こういうループに入ってしまうと、抜け出し方を全く忘れてしまう。社会の要請を全く無視して空回りし続ける謎のアルゴリズムが勝手に私生活をめちゃくちゃにしてしまう。山積した予定はすべて消え去り、信用は地に堕ちる。苦しい。

 まあ死にはしないか。休学はしたい。

 

 ところで話は変わって、今日の生理的欲求について。今日何をしていたかというと、延々と出会い系アプリを操っていた。それをする暇があったらやるべきことをやれよ、という話ではあるのだが、そうも行かないところが僕の頭の歪み具合である。なぜ出会い系なのかといえば、ありていに言って出会いがほしい。会話の相手がほしい。異性からの承認がほしい。肉体関係がほしい。とまあ、要するに多種多様な面で人間に飢えていた。特に女に飢えていた。女は食い物ではないし、しっかり尊厳と自由意志を兼ね備えた人間なのだが、その議論は今はどうでもいい。人間として尊敬せよという話と相手をモノとして扱うことは両立するんじゃないかと本気で思っている。

 なんかもう疲れすぎていて、そういう刺激なり安心感なりがなければやっていけないような気がしている。本当は違うのだが。例えばまず異性との安心感を求める前に、同性との友人としての繋がりを求めたほうがいい。なぜかといえばコストが低く楽しめるからだ。そういうことはわかっている。わかっているんだけど体が動かない。気づいたときにはいそいそとプロフィール欄を完成させていた。一日で二人とマッチングした。片方はメッセージが有料なので会話さえできない。バイトをするのもだるいので。

 病気なのだろうか。本当に病気なのだろうか。わからないが今は何もできない。ループ。ループ。これで連続四年間だね。本当に実害がすごい。

 そんなこんなでマッチングアプリでは僕の欲求は満たせなかった。特に会話がしたかった。女性の声が聞きたかった。承認されたかった。焦燥感があった。飢餓感があった。体全体がだるい。つらい。頭が回らない。

 そういうわけでTwitterでもさんざん喚いた。喚いたけど「通話しよ」とは言わなかった。声をかけてもらうのを待つ、というラインで自分の欲求にセーブをかけた。せめてもの意地だ(嘘である。意地などもはやない)。

 そんな状態が最近多発するので僕はそれをコミュニケーションタイムと読んでいる。こいつは突然現れて突然消える。ついさっきまでそれが現れていた。さっきは草川栞で抜いたら消えた。ただの性欲だったのだろうか。その時はそうだったのかもしれない。酷な話だ。僕に恋人がいなくてよかった。いきなりコミュニケーションを求めてきたと思ったら、精子が抜けただけで一気にそっけなくなる。最悪のパターンである。ちなみに草川栞はすごい。すごいぞ。覚えておいてほしい。

 色んな理由でコミュニケーションタイムは終わるっぽい。まだ全貌は見えてないがそれは今後のセルフモニタリングで明らかにされていくだろう。今日もだるい。頭が回らない。