日記
胃が気持ち悪い
吐きすぎてノドが焼けているし
もう全部放り投げて部屋に閉じこもってたい
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貴方が吐いた嘘よりも
貴方の吐いた事実の方が残酷で
それでも重ねて吐き出す言葉は、
行為として現れたそれよりは多分
真実からは程遠い。
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いつだって
君の逃げる先を残しておくために
僕は最後に口を噤むのです。
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貴方を縛り付けておくために
言霊を紡いでいたのです。
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貴方の声が
聞こえたような気がして
時々
振り返ってしまうのは
きっと自分から延びる足跡が
どこまでも一人分でしかないことを確かめたくて
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貴方の傍に
永久に居られるのなら
この恋が続かない等と云うことが
解っているから、
いつでも貴方を愛している
等と言える二律背反。
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貴方の吐く戯言が
私の体を通り抜けて行く度に
貴方の
左手を切り捨ててしまいたくなるのです。