理由

あれだけ電車好きだった息子の興味は、ここ最近、かなりWiiの方に傾いている。最近になって『ゲームしたい』と何度となくいうようになり、その都度妻に『さっきやったばっかりでしょ』とか『時間を決めてやりなさい』などと繰り返され、それでもゲームをしたい息子は、とうとう僕に直接交渉するようになった。

(じっとテレビの方を見つめながら)
    『〇〇くんさ〜、なんかヒマだな〜』
(妻の昼寝直前)     
    『ママがねたらさ〜、ゲームやりたいな〜』
(妻と娘が買物中)    
    『おねえちゃんとやるとさ〜、ぼくできないからさ〜、いまゲームしたいな〜』
(妻に面白いテレビやってないねと言った直後)
    『いま、〇〇くんさ〜、ゲームしかおもいつかないな〜』

こんな小さな子供でも、本当に満たしたい欲求があるときは、いろんな理由をどうにかひねり出してくるものなのだなあと、妙に感心した今日この頃。

気弱

昨日帰宅した息子の弁当箱には、朝かけていたはずの弁当箱バンドがかかっていなかったそうだ。妻が幼稚園に連絡を入れようとすると、ちょうど、ある園児の親御さんから電話があり、その園児が息子の弁当箱バンドを気に入って持って帰ってきてしまったと謝罪されたという。

ところで、妻が息子にそのあたりの事情を直接聞いたときには、息子は『う〜んあのねえ、あげちゃったの〜』と言っていたのだそうだ。だがその園児は気が強いガキ大将タイプらしく、おそらく小心と言うか気が弱い息子はその子に対してはっきり拒否できず、無理矢理持っていかれてしまったのだろうと思う。

自分に似たのかそれとも妻に似たのか、少々気弱すぎる気がしなくもないが、妻と二人、何となくだけど立場が逆じゃなくて良かったよねえと、ほんの少し安心した火曜日の夜だった。

移転

Iknow!のアンテナサービスが、何の前触れもなく(あったのかもしれないが)9月で終了してしまった。他に知ってるアンテナというとはてなしか無いし、ふと気がつくと放ったらかしのブログがあってそのまま放置ってのも何かなと思い、データだけ移すつもりで、揃ってはてなにしてみた。余計なアカウントもザクザクと退会して随分すっきり。

ただし、タンブラは思いつきで最近アカウントを作ってしまったので、のんびり使用法を考えるつもり。こっちで賄えそうだったら記事だけ削除、かなあ。あ、そうだ、写真添付も試してみよう。

秘密

定時帰宅できて夕食を早くとれた夜、妻が子供の寝かしつけをしている間に夜食を買い出しに行くことにした。帰宅後、スナック菓子・カップラーメンを完食しさらに冷食の準備をしている僕に、妻はあきれ顔で「ほんとよく食べるね〜」と言った。

寝かしつけ最中に帰宅して、厚切りバウムクーヘン1ホールを食べたことはとりあえず秘密にしておこうと思った。

鉄分

『パパってさ、鉄道オタクだよねぇ』

A列車で行こうDSをプレイしている僕に妻は言った。『俺ぐらいじゃそんなことないんじゃない?』と返すと、妻は『でも思い当たること、いくらでもあるでしょ』と言ったので、できる限り思い出してみることにした。

●乗車する電車の形式称号が気になる
    (新幹線のN700系、通勤電車のE231系とか)
●電車乗車中は大抵車内の路線図を眺めている
●よく立ち寄る場所の乗継・時刻表・ダイヤは必ずチェック
    (どのルートが効率的かを調査。階段の位置まで。)
●鉄道関係のゲームを結構持ってる
●たまに大回り乗車する
    (コロプラのためだけに大回りして千葉県制覇とかしちゃう)
●初めて乗車する路線はちょっとテンションがあがる
●先頭車両で運転業務の様子を見るのが好き
    (最後尾車両で車掌業務の様子を見るのも好き)
●息子のためにプラレールを作っているといつの間にか自分が夢中になる

こうして挙げてみると、自分が意外に多くの鉄分を含んでいることに気がつき驚いた今日この頃。撮り鉄・録り鉄成分はないが、乗り鉄・ダイヤ鉄成分を結構含むといったところだろうか。

ひょっとすると、車の免許を持たず営団地下鉄全線の路線図をバッチリ記憶していた父から、『ぱ〜え〜る(プラレール)つくってお〜』としきりにせがむこの息子まで、鉄の血が受け継がれているのかもしれない。

心配

週末恒例となった約一時間の早朝踏み台昇降運動を終え、体重計に乗った僕を見て妻は、『今どのくらいなの?』と訊ねた。『BMIで20ちょっと』と答えた僕に、妻は、『心配だからやりすぎは止めてね』と言った。

心配なのは僕よりもむしろ、BMIが18しかない妻の方だと思う今日この頃。できることならこの有り余る食欲を分けてあげたい。

成長

息子のトイレトレーニングは、娘のそれに対して比較的早く始めた。妻によると、早い段階からパンツに一度お漏らしさせて不快感を体験させるということらしい。それによりトイレに行きたいと思わせるのが狙いだとか。

先日、妻が娘と買い物にいくというので、息子と二人で留守番することになった。その日もパンツで過ごしていた彼は、僕がテレビを見ている傍でブロックで遊んでいる様子だったが、ふと気がつくといつの間にかいなくなっていた。

気になって家の中を探そうと立ち上がり振り返ると、すりガラス仕様のドアに、向こう側から顔を押し当てている彼の姿が見えた。彼は泣いていた。ママが帰宅するまで我慢できなかったことに対してなのか、パパに言う勇気がなかった自分に対してなのか理由は定かではないが、パンツをはみ出してズボンの内側からこぼれ出てしまったウンチを踏みしめながら泣いているその姿から、それが悔し涙に違いないことは即座に理解できた。

彼は、僕が後片付けや掃除、非常用に用意されたオムツへの交換を行っている間中、二次被害を最小限にしようとしてくれたのか、じっとしながら微動だにせず、泣くのを堪えていた。その表情を見た時、トイレトレーニング云々以前に、我が息子が精神的に強くなっていく姿をみたような気がして、とても嬉しく感じたのだった。

というようなことを、いくら説明しても、『どうしてノホホンとテレビなんか見てんの!』『ずっと見れくれていればこんなふうにならなかったのに!』と言って妻は僕を叱責した。

『一度お漏らしさせて…』というのは、どうやらオシッコのことを想定していたようだ。