投資家の思考法

 

ビジネスマンで成功するために投資家の思考法を利用しましょうってお話です。まぁただなんというか投資法の説明なのか、自己研鑽の考え方提供なのか、単なる自分語りなのか、とても中途半端な内容に読めました。これなら橘氏の著作読んでいればずっとまとまってて良いですね。結局自分の資本が何なのか、それを活かしてどう運用していくかという観点になるのですから。投資家のように思考をフル回転して考えろというのももっともだと思いますが、そんな人はこんな本読まないですね。それに事例で出してる企業事例も良いところだけ切り取った感があって興醒めなんですよね。企業の栄華盛衰を見ていると単なる一時上手く行ってても、その評価は数年後に譲るべきだと思えてならないのです。

株の投資大全

 

株の投資大全と書いてありますが、まず成長株投資と書いてある時点で大全を名乗るにはどうかと思いました。その意味で実にオーソドックスで株の初心者に向けての初めての一冊にはちょうど良いかもしれません。一方この程度の知識で株をやるのもまた火傷の元なので、なかなか悩ましいところです。まぁ株本あるあるですが、都合の良い事例を探し出して解説しているわけで、そんなにうまく行ったらみんな株で儲けているわけなのです。帯に「10倍、20倍になる株を割安に買う方法がわかる」とか書いてますが、マジで訴えられそうなコピーです。

なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること

 

勉強のやり方を好き、嫌い、得意、不得意の4章限に分けて、それぞれで勉強の仕方を変えてやってみようというお話です。まずは己を知ること、そしてそれに基づいて戦略を立てることです。果たして好きなのに不得意とか、嫌いなのに得意とかいう分野があるのか謎ですが、それぞれに応じて戦略を立てるというのは重要なことのように思えます。

 

本書はドラゴン桜を度々引用しているので結局それを読めば十分なようにも思えますが、重要なポイントを示してくれているのでまずはそれを参考に来たるべき大学受験に備えるのが良いと思います。

医療記者のダイエット

 

冒頭のダイエット始めた経緯が面白いですね。掴みバッチリです。

本書を読んで改めてわかったことはダイエットにおいて運動も大事ではあるけれど、それ以上に重要なのが食事制限なのです。つまりカロリー制限をきっちりやること。これに尽きるのですね。そのためには管理栄養士がいるようなジムと契約して、きっちりカロリー及び栄養コントロールを行った上で、基礎代謝向上のために運動をするということです。運動のみでダイエットを行うというのは相当量のカロリー消費が必要となるため、相当困難ということですね。そんなわけで日々の摂取カロリーをきちんと計測して、所用上限を超えないという生活以外には減量の道はないということです。最新科学と書いてありますが、結局王道です。これしかないということですね。

住まい大全

 

本書の主張は以下となります。

  • ライフプランを作成して、夢とキャッシュフローに見合った住まいを建てること
  • 高機能住宅は初期費用は高くなるが、トータルキャッシュフローの観点からは安くなること
  • よって高機能住宅を建てることが人生を通じて満足感が高いものになる

で、まぁ後は住宅を建てる上で何に気を付けなければならないか、結果として高機能住宅のメリットがどこにあるかという説明となります。基本的には戸建てが前提なのでマンション居住者はあまり読んでも意味がなかったです。まぁマンション居住者が間取りをどうこう出来る余地すら少ないのですが。

高機能住宅が備える機能ですが、断熱/通気性が高い内壁。メンテナンス性の高い外壁。太陽光発電や防犯設備。後はデザイン性ですね。ただこれらのものは機能性は高いかもしれませんが、陳腐化するのも割と早いような気もしますがどうなんでしょうね。意外と世の中、住めれば良いという人が多くて大事な住環境を整えるということに気を回す人も少ない気がします。

八ヶ岳倶楽部

 

 

八ヶ岳を愛し、そこに棲家を作り、森を拓いた柳生博さんの自叙伝です。八ヶ岳に別荘を持つなんて昭和的な考えですが、とても羨ましいですね。贅沢な時間の使い方だと思います。はじめに別荘を持ち、森を切り拓き、それらが長じてお店まで開いてしまったのが1冊目。それからまた10年以上立ってお店のことや周りの仲間に触れたのが2冊目といったところでしょうか。八ヶ岳に行く機会は何度かあったのですが、八ヶ岳倶楽部については行ったことなかったですね。行っておけばよかった。柳生博さんはもう既に亡くなられて数年経ちます。その後の八ヶ岳倶楽部がより盛況となっていることを祈っています。やっぱり今度行ってみようかな。

世界はなぜ地獄になるのか

 

リベラルが世界に推し進めた”革新解放的”な考え方により、世界がどれだけ地獄に行き着いたかということを色々な方向から言及したものです。リベラルというか左翼、レフトと言った方が正しいでしょうか。

 

しかしまぁ欧米の動きに比べたらまだ日本はマイルドで良いですよね。本書には書かれてませんが、環境左翼も日本はまだまったりしていて救われてると思います。何でもかんでも欧米が進んでいて正しい、日本は遅れてるという人がいますが、もはやそんなことはなくって日本のまったりスタンスでちょっとずつ変化していくというのが良いです。BBCに毒されて胡散臭いLGBT番組押し付けてくるNHKとか、FinancialTimes読んで日本の自動車会社はEV造らなくってけしからんとか言ってる日経とか放っておいて良いと思うんです。トランプの躍進も急進的で横暴なリベラルに対するアメリカ保守層の危機感の表れという言い方も出来るでしょう。「地獄への道は善意で舗装されている」とは言い得て妙、善意が必ずしも正しい訳ではないのです。

 

もちろんSNSの影響は大きいのですが、それはそれ。個人的にはあまり積極的に参加はしないでキャンセルカルチャーに引っかからないように気を付けて生きていきたいと思います。