マニアの人ならきっと、マキ電機とかコスモウェーブとか聞けば『ああ、マイクロ波ね』なんてなるんでしょうか?ネットで調べると西新潟クラブさんが色々と情報発信しています。
西新潟クラブ JH0YQP マイクロウェーブ West Niigata Club in JAPAN
とはいえ、自分にはちょっと難易度が高いように思えましたから本を2冊ほど入手しました。
これで勉強してちょっとずつ知識をつけていきたいと思っています。
2022年の6mコンテストでマイクロ波を初めて運用しました。アンテナの向きを横方向にも縦方向にも角度も変えて頑張ってやりました。HF,V,Uは高校でもやっていましたが、そのようにアンテナを動かしたりはなかったのでとても楽しかったです。
たくさんお話させていただいて、その中でマイクロ波との出会いについてもお話したりしました。
マイクロ波を初めて知ったのは、中3の夏。期末試験が終わって牧野と6adコンテストに参加すべく神奈川県は大山に行ったときのことです。二日目からの参加でしたが、牧野は神奈川県民ということもあり都民の僕より一足先に山頂に着いていました。山頂では他にも無線家の方がいてその方がマイクロ波をやっていました。(というのは後日牧野に教えてもらったもので、僕はマイクロ波とは気づきませんでした。)
僕はそれまで放課後に都内某所のビルに連れて行かれ運用したことはありましたが、本格的な移動運用というのは初めてでした。ですから自分たちの学校外の無線家を見たのも初めてで、とても興奮したものです。
担ぎ上げ運用という言葉は何度か運用中に聞いたことがあります。バッテリーとか無線機とかアンテナなんかをリュックに詰め込んで山を登って運用する、というのはなかなかハードです。当時は僕も牧野もハンディー機しか持っていなかったので二人とものバッテリーが切れたら終了して撤収しました。
帰りの神奈中バスで反省会...とは行かずすぐに眠りコケてしまったのですが、後日学校で話をするわけです。
「今度は勝つためにも担ぎ上げ運用したい」
「いやいや、例えばDJG7とか買ってもっと上の周波数をやったりするのはどうか」
「あれは耳が悪いらしいし、1200なんて人いないだろ」
「1200とかマイクロ波とか機材少なくて移動向きだろ」
「いやいやあの辺はメーカー機ないし、自作はめっちゃむずいぞ」
などなど、僕も牧野も自分を曲げないですから対立すると絶対に収集しません。僕から言わせれば「牧野は折れない頑固者」なんですが、彼から言わせれば「物分りの悪い馬鹿」なのかもしれません。ですが、彼も僕も結構な熱量があったんでしょう。
なので言ったことは次々実行していくのです。実際に二年後の2020年には6mコンテストで担ぎ上げ運用を断行し優勝しましたし、22年にはDJG7の購入にも踏み切りました。
牧野が面白すぎた
結局、牧野が面白すぎました。大学生になったがあいつより面白いやつに出会えず詰らないと感じる。彼の計画は穴が多くて危なっかしいし、本当にアホなので、ブレーキをかける僕としてはとても面倒であるけど楽しかったらしい。でも、ブレーキも少しずつ熱をもらってしまうわけです。
僕は学校社団がある高校出身なのだが、6mコンテストはJQ1ZZTという牧野の作った社団で参加しました。うちの部活は予算ほとんどなかったので現実問題できなかったのです。(無線機もいつのだよって感じの古いものであったし。)
よってコンテストは手段だったのです。予算をもぎ取って無線機を買い替えたりしたいというところで、実績作りの一つとしてコンテストでの優勝を目指していました。
ジュニア部門なら誰でも優勝できると言う人も居るがそれは設備を考えれば難しいものです。現実には一桁順位に入るのがやっとであったし100局できれば万々歳でした。結局優勝するのはいつも同じような顔ぶれで、うちのような負のスパイラルに陥っているようなところに勝機はなかったのです。
ただ、牧野は真面目なので電信技術を頑張ったりし始めたのですが、僕はそうではなかったのです。違うベクトルを考えることにしまして、僕が目をつけたのは自作品コンテストでした。自作品コンテストだけはほかのアマチュア無線のコンテストと違って、自分の回路や製作についての知識で勝負するものですし、これなら自分の腕次第でどうにかなるなと思ったのです。
自作をやってみる
自作をやるにしても普通科の高校でしたし、まずは知識をつけないといけません。電子工作の本などを探したわけですが、最近の流行りでもないのでなかなかトランシーバーをつくるような本はなかなかありませんでした。なんとか見つけた書籍でとりあえずラジオの製作から始めてみました。
www.nicovideo.jp
その後もFCZコイルを使って作った再生式受信機とダウンコンバーターで50MHzの信号を受信することもしまして動画にしています。
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この後も少しずつでも製作して知識をつけて、狙っていきたいと思っています。作成記録をまとめて同人誌にする予定です。
マイクロ波の自作はなかなか難しいと聞きます。周波数が高いと集中定数回路とはならないということですし、導波管を使ったり、金属加工的な部分も難しそうに感じます。
ただ、ラズパイとソフトウェアラジオを活用したマイクロ波トランシーバーの製作というのも海外ではあったりします。Langstone Projectというものです。
wiki.microwavers.org.uk
まずは、これをやってみたいと思っています。じつは所属社団でこれの製作を提案しようと思っていたのですが、IcomからSHFは10Gまで出せるトランシーバーが発表されましたし、だいぶ難しくなってしました。
自分でどこまでできるかはわからないですが、頑張ってみたいとは思っています。