TOV(R) 49~51
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 49~51
目次
49 沈黙するエアル
リタ:あの時よりエアルが弱いけど間違いないわ……
・
ユーリ:来やがったぞ!
エステル:なんとか魔物たちを鎮める方法はないんでしょうか…
ユーリ:やられる前にやるしかないな…!
カロル:ボク達、生きて帰れないかも…
・
エステル:気を抜いたら命取りになります!
・
リタ:木も、魔物も、絶対、あのエアルのせいだ!
カロル:ま、また来た!
ユーリ:世界一の軽薄男、ここに眠るって墓に彫っといてやるからな
レイヴン:そんなこと言わずに一緒に生き残ろうぜ、とか言えないの……!?
・
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エステル:誰……?
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リタ:ちょっと、待って!
デューク:…………
リタ:その剣は何っ!?見せて!今、いったい何をしたの?エアルを斬るっていうか……。ううん、そんなこと無理だけど
デューク:知ってどうする?
リタ:そりゃもちろん……いや……それがあれば、魔導器の暴走を止められるかと思って……
前にも魔導器の暴走を見たの。エアルが暴れて、どうすることもできなくて……
デューク:それはひずみ、当然の現象だ
リタ:ひず……み……?
エステル:え……?
リタ:エアルクレーネって何?ここのこと?
デューク:世界に点在するエアルの源泉、それがエアルクレーネ
リタ:エアルの……源泉……
ユーリ:あんた、いったい……こんな場所だ。散歩道ってこともないよな?
デューク:…………
ユーリ:ま、おかげで助かったけど。ありがとな
リタ:……まさか、あの力が『リゾマータの公式』……
ここだけ調べてもよくわからないわ。他のも見てみないと
・
カロル:他のか……。さっきの人、世界中にこういうのがあるって言ってたね
レイヴン:言ってたねぇ
リタ:それを探し出して、もっと検証してみないと確かなことは何もわかんない
エステル:……じゃあ、もうここで調べることはないんです?
ユーリ:んじゃ、ダングレストに戻ってドンに会おうぜ
・
・
・
リタ:エアルの異常で魔導器が暴走、そのせいで魔物が凶暴化……
それがあいつの言うひずみと関係あるなら、この場所だけじゃすまないのかも
レイヴン:さっきからぶつぶつと……
・
カロル:うわっ、何!?また魔物の襲撃?
エステル:あ……あの人たち……
カロル:ドン……!
・
ドン:……てめえらが何かしたのか?
ユーリ:何かって何だ?
・
カロル:ボクたちが、エアルの暴走を止めたから、魔物もおとなしくなったんです!
ドン:エアルの暴走?ほぉ……
リタ:何、おじいさん、あんた、なんか知ってんの!?
ドン:いやな、ベリウスって俺の古い友達がそんな話をしてたことがあってな
カロル:……ドンが南のベリウスと友達って本当だったんだ……
リタ:何よ、そのベリウスっていうの
カロル:ノードポリカで闘技場の首領をしてる人だよ
リタ:ノードポリカ……
ドン:で?エアルの暴走がどうしたって?
カロル:本当大変だったんです!すごくたくさん、強い魔物が次から次へと、でも……!
ドン:坊主、そういうことはな、ひっそり胸に秘めておくもんだ
カロル:へ……?
ドン:誰かに認めてもらうためにやってんじゃねえ、街や部下を守るためにやってるんだからな
カロル:ご、ごめんなさい……
・
ドン:……ん?そこにいるのはレイヴンじゃねえか
何隠れてんだ!
レイヴン:ちっ
レイヴン:迷惑ってなによ?ここの魔物大人しくさせるのにがんばったのよ、主に俺が
カロル:え!?レイヴンって、天を射る矢の一員なの!?
ユーリ:どうも、そうらしいな。……ドン・ホワイトホース
ドン:何だ?
ドン:若えの、名前は?
ユーリ:ユーリだ。ユーリ・ローウェル
ドン:ユーリか、おめえがこいつらの頭って訳だな?
最近、どうにも活きのいい若造が少なくて退屈してたところだ。
話なら聞いてやる。が、代わりにちょいとばかり面貸せや
レイヴン:あちゃー、こんな時にじいさんの悪い癖が……
リタ:なにそれ?
レイヴン:骨のありそうなの見つけるとつい試してみたくなんのよ
カロル:た、試すってなにを!?
レイヴン:腕っ節を、よ!
ドン:はっは、それでこそだ。こい!
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・
ユーリ:はぁっ、はぁっ、化け物か、このじいさん…!
ちいっ、まだまだ!
ドン:おおっと、ここまでだ。これ以上は本気の戦いになっちまうからな
男性:ドン、お話中、すみません
・
・
・
ドン:ん、わかった。野郎ども、引き上げだ。
すまねぇな。急用でダングレストに戻らにゃならねえ。
ユニオンを訪ねてくれりゃあ優先して話を聞くから、それで勘弁してくれ
ユーリ:いや、約束してもらえるならそれで構わねえよ
ドン:ふん、俺相手に物怖じなしか。てめぇら、いいギルドになれるぜ
ユーリ:……ギルド、か……
カロル:作るん、でしょ?
ユーリ:そんときが来たらな。
さ、ダングレストに戻って、ドンに会ったらバルボス探しの続きだ
ケーブ・モックに入ったリタ氏は、そこで大量に噴出するエアルが、この森異常の原因だとする分析結果を出した。
一人の男性が、エアルの噴出を収めたが、男性が去ってしまったため、詳細は不明。
魔物の撃退に森を訪れていたドンは、ユーリ氏と力試しのために刃を交えた後、街へ帰還したとのこと。ユーリ氏はこの後、ダングレストでドンと面会予定。
ドン・ホワイトホース
ユーリ:……まさか、あんなじいさんに負けるとはな
カロル:ドンに勝つつもりでいたの?無理だよ。いくつもの武勇伝を持つドンだもの。勝てるわけないって
レイヴン:そうそう。ピンシャンしてるだけでもよかったわよ。もうおっさん、ドンとやり合うって聞いただけでドギマギものだったもの』
ユーリ:なんでだよ
レイヴン:ドンとやり合った若いもんは大抵、あばらのほとんどをボロボロにされてしばらく起き上がれなくなるのにさ
ユーリ:どこの乱暴者の話だ、それは
レイヴン:いやいやホント。じいさんの機嫌がよくて助かったね』
カロル:若い頃には一人でギザギザ甲羅の魔物トータスをまとめて100匹、倒したこともあったらしいよ
レイヴン:それにダングレストの結界魔導器、あれ倒れそうになったのを鎖引っ張って一人で直したって伝説もあるよ
ユーリ:そりゃ、化けもんだな……でも、ま、いつか、勝てるさ、きっと
カロル:まだ、勝つつもりでいるよ……
レイヴン:あの青年、負けず嫌いなのね、本当は
どこまでもうさんくさいレイヴン
カロル:それにしても、レイヴンが天を射る矢の一員だったなんて
ユーリ:見たところ、ドンとも親しいみたいだったな。結構重要なポストなんじゃねえか
カロル:う、うん……信じられないけど、たぶん天を射る矢の幹部クラスだと思うよ。天を射る矢の一員で、街を離れて仕事するのは、ドンに信用された一部の人間だけだから
リタ:あんなおっさんがねえ
エステル:人は見かけによりませんね
ユーリ:ますますうさんくさくなっただけだけどな
50 皇帝候補からの書状
フレン:……ユーリ
ドン:なんだ、てめぇら、知り合いか?
フレン:はい、古い友人で……
ドンもユーリと面識があったのですね
ドン:魔物の襲撃騒ぎの件でな。で?用件はなんだ?
ユーリ:オレらは紅の絆傭兵団のバルボスってやつの話を聞きにきたんだよ
魔核ドロボウの一件、裏にいるのはやつみたいなんでな
フレン:なるほど、やはりそっちもバルボス絡みか
ユーリ:……ってことは、おまえも?
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フレン:ユニオンと紅の絆傭兵団の盟約破棄のお願いに参りました
バルボス以下、かのギルドは、各地で魔導器を悪用し、社会を混乱させています
ご助力いただけるなら、共に紅の絆傭兵団の打倒を果たしたいと思っております
ドン:……なるほど、バルボスか。確かに最近のやつの行動は少しばかり目に余るな
ギルドとして、けじめはつけにゃあならねえ
フレン:あなたの抑止力のおかげで、昨今、帝国とギルドの武力闘争はおさまっています
ですが、バルボスを野放しにすれば、両者の関係に再び亀裂が生じるかもしれません
ドン:そいつは面白くねえな
フレン:バルボスは、今止めるべきです
ドン:協力からってからには俺らと帝国の立場は対等だよな?
フレン:はい
ドン:ふんっ、そういうことなら帝国との共同戦線も悪いもんじゃあねえ
フレン:では……
ドン:ああ、ここは手を結んで、ことを運んだ方が得策だ
おいっ、ベリウスにも連絡しておけ
いざとなったらノードポリカにも協力してもらうってな
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レイヴン:『ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とす』
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フレン:何ですって……!?
ドン:うわはっはっは!これは笑える話だ
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ドン:どうやら、騎士殿と殿下のお考えは天と地ほど違うようだな
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フレン:これは何かの間違いです!ヨーデル殿下がそのようなことを
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フレン:ドン・ホワイトホース、聞いてください!これは何者かの罠です!
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エステル:フレン……!どうして?
ユーリ:早まるなって
下手に動けば、余計フレンを危険にさらすことになるぜ
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ドン:客人は見せしめに、奴らの目の前で八つ裂きだ!二度となめた口きかせるな!!
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カロル:た、大変なことになっちゃった!
リタ:おかげであたしらの用件、忘れられちゃったわよ
ユーリ:ドンも話どころじゃねえな
エステル:わたし、帝都に戻って、本当のことを確かめます!
ユーリ:早まるなって言ったろ。ちょっと様子を見ようぜ
エステル:わ……わかりました
フレンピンチ&陰謀について
エステル:ヨーデルがあのような書状をフレンに預けたなんて 私には信じられません。きっと、何かの間違いです
リタ:あたしらもヨーデル殿下には会ってるしね。確かにそういう性格には見えなかったけど
カロル:でも、現にドンの首を差し出せって、書状に書かれてたんだよ?
ユーリ:となると、ヨーデルとフレンの行動を邪魔したい連中の仕業ってとこだな
リタ:あくまで想像でしょ?
ユーリ:ま、そうだな。今、はっきりしてんのは、このままだと、フレンがやばいってことだけだ
フレン小隊長がユニオン本部を訪れ、バルボス対策で協力を求めるヨーデル殿下からの書状をドンに手渡した。
書状にはバルボスの不祥事をドンの首と引き換えで不問と書いてあったため、ドンは騎士団の宣戦布告と解釈、現在、ダングレストと騎士団は一触即発状態になっている。
なお使者であったフレン氏は牢屋に幽閉されたと見られ、氏の安否が気遣われる。
51 友情の結晶
ユーリ:あれ……?おかしいな
カロル:どうしたの、ユーリ?
カロル:こんなときに何やってんの!
ユーリ:ドンのとこで落としたかな?ちょっと探してくる。そのあたりで待っててくれ
カロル:う、うん。早く探してきてよ!
ユーリ:さてと、フレンの姿、見に行ってやろうか
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フレン:ユーリ、か……僕の無様を笑いにきたんだろ
ユーリ:そうそう、どんな神妙な顔して捕まってるか、見にな
ユーリ:あんな物騒な書状を持ってきておいて、何、呑気なこと……
フレン:あれは赤眼どもの仕業だ。ユーリと別れた後でまた襲われたんだ
ユーリ:らしくねえ、ミスしてんな。部下が原因か?
フレン:それも含めて僕のミスだ
ユーリ:そうかい、けど、赤眼どもってことは裏にいんのはラゴウだな
フレン:ん?どうしてそれを?
フレン:そんなことがあったのか
ユーリ:で、やつらの狙い、わかってんのか?
ユーリ:だとすると、やばそうだな。騎士団にも似たような偽の書状がいってんじゃねえか?
フレン:ああ、騎士団を煽るために
ユーリ:そこまでわかってんなら、さっさと本物の書状を奪い返してこいよ
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ユーリ:…………
フレン:君はここにいてくれ
ユーリ:オレ、身代わりかよ
ユーリ:おまえ、オレを見捨てる気まんまんだろ
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フレン:そうだな、もし戻ってこなかったその時は……
ユーリ:ああ……
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ユーリ:わざわざ見張りをなくした大間抜けなじじいに言われたくないね
ドン:ふんっ、騎士の坊主に秘密の頼みがあったんだよ
ユーリ:フレンに?
ドン:こんな茶番を仕掛ける連中だ。その辺で高みの見物としゃれ込んでるだろうよ
ユーリ:茶番だってわかってんならギルドを煽んなよ
ドン:やる気見せねえと、黒幕が見物にこねえだろうが
それに、こうでもしなけりゃ、血の気の多いうちの連中が黙っちゃいねえよ
まあ、そういうわけだ。騎士の坊主が戻らなけりゃあ、当然、てめェの命をもらう
ユーリ:わかってるよ
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ドン:帝国の作ったルールじゃあ、俺の大事なもんが、守れねえって思ったからだ
ユーリ:帝国にいた方が、守りやすいもんもあったろ
下町でさえ結界に守られてた。魔物は絶対に入ってこねえ
ドン:だから、その他の気に入らねえことをてめぇは我慢してんのかよ
ユーリ:……それは
ドン:帝国の作ったルールが気にいらねえなら、選択肢はふたつだ
あの騎士の坊主のように、変えてやろうと意気込むか
もしくは帝国を飛び出して、てめぇのルールをてめぇで作りあげるか、だ
ユーリ:はっきりしてんのな
ドン:そうそう。うちの大切な人質を逃がした責任は取れよ
ユーリ:身代わり以外に、まだなんかやれっての?
ドン:茶番を仕切ってる黒幕が街にまぎれてるはずだ
あの騎士の坊主に探させるつもりだったんだがな
ユーリ:それ、オレに探せって?
ドン:責任の取り方はてめぇに任せる
連れの娘っ子だってケガ人相手に、駆けずり回ってんだ
てめぇだけのんびりってのは性にあわねえだろう
ユーリ:……エステルがね。ま、あいつらしいか………………
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ユニオンを脅迫する書状を騎士団から携えてきたため、牢に幽閉されたフレン氏が、ユーリ氏と、入れ替わっていたことが判明した。
これはユーリ氏が親友のために身代わりとなったもの。ドンは、その友情に厚情を示し、ユーリ氏を解放、騎士団とユニオンの混乱の収拾を、ユーリ氏に依頼したと言われている。
ユーリ:ケガ人の治療は終わったのか?
エステル:どうして、それを?
ユーリ:ドンに聞いたんだよ
カロル:そんなことより、大変なことになってんだよ!
カロル:見たんだよ!
エステル:紅の絆傭兵団です!バルボスはいませんでしたが……
カロル:リタとラピードが、今あとをつけてるから
ユーリ:ドンの狙い通りか……
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カロル:リタ……!
・
ユーリ:ありゃ、ちょっと無理矢理押し入るってわけにゃいかなそうだな
エステル:でも、あの中にバルボスがいるとしたら……
ユーリ:指くわえて見てるってわけにもいかねぇよな
カロル:どうしよっか……
・
・
リタ:……また、あんたか
ユーリ:おいおい、いいのか、あっち行かなくて
レイヴン:よかないけど、青年たちが下手打たないようにちゃんとみとけってドンがさ
ゆっくり酒場にでも行って俺様のお話聞かない?
ユーリ:二度騙されるのも三度騙されるのも一緒だ
でも、仏の顔も三度までって言葉、おっさん知ってるよな
レイヴン:そんな怖い顔しなくても、わかってますって
ほら青年、笑って笑って。こっちよ・・・
つづく。
TOV(R) 46~48
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 46~48
目次
46 愛する街を守るため!
カロル:ま、でも心配いらないよ。最近やけに多いけど、ここの結界は丈夫で、破られたこともないしね。
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・
!
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リタ:何か憑いてんのよ、あんた
ユーリ:……かもな
エステル:ユーリ、魔物を止めに行きましょう!
この街いったいどうなってんだ
ユーリ『魔物が来たとたんに結界が消えるって、この街いったいどうなってんだよ』
カロル『生まれたときからダングレストにいるけど、こんなことボクもはじめてだよ」』
リタ『そのはじめてが、なんであたしらが来たときに起こるのよ!」』
カロル『ボクに聞かれたってわからないって』
ユーリ『おいおい、なんか憑いてるなんて話、本気にしてんじゃねえだろうな』
ユーリ:とんでもねえじじいだな。何者だ?
カロル:ドンだ!ドン・ホワイトホースだよ!
ユーリ:あの、じじいがねえ
・
・
ドン:騎士に助けられたとあっては、俺らの面子がたたねえんだ。すっこんでろ!
フレン:今は、それどころでは!
ドン:どいつもこいつも、てめえの意志で帝国抜け出してギルドやってんだ!いまさら、やべえからって帝国の力借りようなんて恥知らず この街にはいやしねえよぉ!
フレン:しかし!
ドン:そいつがてめえで決めたルールだ。てめえで守らねえで誰が守る
ユーリ:何があっても筋は曲げねえってか……
なるほど、こいつが本物のギルドか
カロル:そこのって、ボクっ!?え、ど、どこへ?
ユーリ:それしかなさそうだな・・・
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エステル:リタ、危ない!後ろ!
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男性:ん?なんだおまえたち
カロル:5大ギルドに関係があることなんだ
男性:見ない顔だな。どこのギルドだ?
ユーリ:どこって、どこでもないけど
男性:……あいにくドンは魔物の群れを追って街を出てったぞ
カロル:魔物の群れを?
男性:ああ、魔物の巣を一網打尽にするんだと
ユーリ:なるほど……教えてくれてサンキュな
カロル:そんな勝手に
リタ:面倒な仕事はさっさと終わらせたいの
カロル:けど、それなら、エステルも一緒ってこと?
エステル:そうですね。アレクセイにはそう言いましたし……だいじょうぶですよ。ふたりでもちゃんとやれます
ユーリ:そうもいかねえだろ。ケガでもされたら、オレがフレンに殺される
カロル:いいの、ユーリ?
ユーリ:ま、有力な手掛かりもねえしな
ダングレストの結界が消滅し、街に魔物が侵入した。ユーリ氏とフレン氏の協力で、ギルドユニオンは魔物を撃退した。
ユニオンのトップ、ドン・ホワイトホースは、魔物を巣ごと撃滅すると決定し、追跡軍を組織、自らが率いて街を出た。
ドンとの面会が延期となったユーリ氏は、 その間、リタ氏の調査護衛のため、街南西のケーブ・モックへ向かった。
フレンは何をしに?
カロル『そういえば、フレンは何をしに、ダングレストまできたんだろね?帝国とユニオンは基本的に仲悪いから、騎士がくる事なんて滅多にないのに』
ユーリ『ただの観光なわきゃねえからな。当然なんかの任務でってことだろうよ』
エステル『フレン、大丈夫でしょうか?ギルドの人たちの風当たりは強かったみたいですし』
ユーリ『その程度でつまづくほど、あいつはデリケートにはできちゃいねえよ。なんせ、騎士になるまでずっと、下町で育ってきたんだからな』
エステル『そうだといいんですが……』
47 翠に眠る大森林
その湿気の高さ、巨大に成長した草木、そして凶暴化した魔物たち。足を踏み入れるなり、様々な不安要素で侵入者を脅かす森、それがケーブ・モック大森林である。
この異常さの原因は何か。その調査のためにリタ氏らは森の奥深くへ踏み入った。なお、森の入り口でレイヴン氏も護衛として合流。ノール港でのことがあるため、あまり評判はよろしくないようである。
ユーリ:こんなとこで何してんだよ?
レイヴン:自然観察と森林浴って感じだな
カロル:うさん臭い……
リタ:本気で歓迎されるなんて思ってたんじゃないでしょうね
レイヴン:そんなこと言うなよ。俺、役に立つぜ
カロル:役に立つって、まさか、一緒に来たい、とか?
レイヴン:そうよ、一人じゃ寂しいしさ。何?ダメ?
リタ:背後には気をつけてね。変なことしたら殺すから
レイヴン:なあ、俺ってば、そんなにうさん臭い?
ユーリ:ああ、うさん臭さが、全身からにじみ出てるな
レイヴン:まあ、俺のことは気にせずに、よろしくやってくださいよ
エステル:どうします?
ユーリ:そばにおいといた方が、下手な真似しやがったときに色々やりやすいしな
レイヴン:おいおい、色々って……
リタ:……それもそうよね
レイヴン:なんか背筋が寒くなってきたんだけど……
エステル:えと、それなら、よろしくお願いします
レイヴン:はい、よろしく
レイヴン、まじうさんくさ
リタ『あらためて言うことじゃないけど、おっさん、まじでうさん臭いんだけど』
カロル『どこまで一緒に来るつもりなんだろね』
エステル『ケーブ・モックの森に、用があるんでしょうか?』
ユーリ『とか、言われてるけど、なんか答えられることねえのか?』
レイヴン『ん?そりゃどこまでもついていきますよ。それと森にきた理由は、本当の自分を探すためって言ったでしょ?』
リタ『あんたがさっき言った理由は、自然観察と森林浴でしょうが!』
レイヴン『あれ、そうだっけ?』
ユーリ『そう頻繁に記憶が飛ぶんじゃ、自分も探したくなるわな』
レイヴン『そういうこと!』
カロル『……本当に、うさん臭いね』
48 虫と戯れる少女
エステル:この声、どこかで……
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カロル:パ、パティ……!?
レイヴン:なに?お馴染みさん?
カロル:助けなきゃ……!
レイヴン:あーほいほい。俺様にお任せよっと……
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ユーリ:で?やっぱりアイフリードのお宝って奴を探してるのか?
パティ:のじゃ
リタ:嘘くさ。本当にこんなところに宝が?誰に聞いてきたのよ
パティ:測量ギルド、天地の窖が色々と教えてくれるのじゃ
連中は世界を回っとるからの
リタ:それでラゴウの屋敷にも入ったって訳?結局、なにもなかったんでしょ
パティ:100パーセント信用できる話の方が逆にうさんくさいのじゃ
レイヴン:ま、確かにそうかも
リタ:あんたは100パーセントうさんくさいわよね
レイヴン:ひどいお言葉……
パティ:とりあえず、うちは宝探しを続行するのじゃ
エステル:一人でウロウロしたら、さっきみたいにまた魔物に襲われて危険なことに……
パティ:あれは襲われてたんではないのじゃ。戯れてたのじゃ
カロル:たぶん、魔物の方はそんなこと思ってないと思うけどな
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エステル:パティ、後ろ……!
・
パティ:一緒に行くかの?
ユーリ:せっかくだけど、お宝探しはまたの機会にしとくわ
パティ:それは残念至極なのじゃ。でもうちはそれでもいくのじゃ
カロル:行っちゃった……
エステル:本当に大丈夫なんでしょうか
リタ:本人が大丈夫だって言ってるんだから、大丈夫なんでしょ
ユーリ:だといいんだがな。ま、気にしてもしかたねえ。オレたちも行こうぜ
ケーブ・モック大森林で、魔物にさらわれそうだった少女が救出された。
少女は、冒険家のパティ嬢。パティ嬢は宝物を探して、こちらの森に来ていた模様。
パティ嬢はユーリ氏一行と会話を交わした 後、再び宝探しのために森の中へ消えていったという。
ユーリ氏一行は調査のために更に森の中を 探索中。
つづく。
TOV(R) 41~45
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 41~45
41 魔導器の異変
変な音がする... ヘリオードを訪問中のリタ・モルディオ氏が、街の結界魔導器についてそう発言していた事がわかった。
カルボクラムでもエアルの異常を目撃していることもあり、リタ氏の不安は大きくなるばかりだ。
しかし、今回は街を騎士団が訪れていることもあり、ユーリ氏は事態の解決を懇意にしているフレン氏に委ねるとした。
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42 天才魔導士の活躍
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ヘリオードで結界魔導器が暴走し、街が大量のエアルに飲み込まれかけた。
あわや爆発寸前でリタ氏が魔導器を調整し、事態は収束した。
その際、リタ氏は暴走に巻き込まれ負傷した。
騎士団によって宿屋に運ばれたが、現在、エステリーゼ姫の治癒術による必死の看病が夜を通して続いている模様・・・
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・・・
43 竜使い、再度襲撃
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ヘリオードを竜使いが襲撃した。 各地で魔導器を破壊して回っているのと同一人物と思われる。
竜使いはリタ氏が静養している部屋を襲撃したが、ユーリ氏が武器を持ち、応戦し、撃退した。
その際、エステリーゼ姫が身を呈してリタ氏をかばった。リタ氏は姫の行為に心を打たれた模様。
44 与えられた使命
魔導器暴走を収めた功績を買われたリタ氏は騎士団より、ヘリオード西にあるケーブ・モック大森林の調査を任された。調査にはこれまで行動をともにしてきた、帝都に戻る予定だったエステリーゼ姫、ユーリ氏らも同行するという。
なお、一行は、紅の絆傭兵団の情報を得るべく、大森林へ向かう途中にあるダングレストにも立ち寄る予定。
エステルと呼ぶようになった
リタ「エステル、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
エステル「はい、なんです?……ん?」
リタ「ん?どうかしたの?」
エステル「さっきのもう一度言ってもらえます?」
リタ「だから、聞きたいことがあるんだって」
エステル「その前です!」
リタ「…………!?エス……テル?」
エステル「やっと、そう呼んでくれるようになったんですね。ちょっとみんなに教えてきます………………」
リタ「………………ま、いいか……」
リタの変心
リタ「……ほんと、あの娘……」
カロル「何?」
リタ「エステルよ。すぐ無茶するし、やめろって言ってるのに、勝手に行動するし……」
リタ「ま、前から、そうよ……何言ってんの?」
カロル「それに……なんか声の調子、変わってる気がするの……気のせい……?」
リタ「き、気のせいなのだ!」
カロル「くくっ、なのだ、だって……」
リタ「う、うるさいわよ。いいでしょ、なんでも!」
ユーリ「ああ……なんでもかまわねぇ。これからもよろしくな」
リタ:「ん……!」
45 ギルドの巣窟
ユーリ氏一行が、ギルドの中心地ダングレストに入った。魔核泥棒事件の黒幕バルボスについてギルドユニオンの長、ドン・ホワイトホースに相談するものと見られる。
なお、ギルド間の揉め事の調停を始め、ギルド活動の振興全般については、ダングレス トの中央にあるユニオン本部で取り扱われているとのこと。
つづく。
TOV(R) 36~40
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 36~40
36 罪を逃れた小悪漢
ノール港の執政官ラゴウ氏が、トリム港でフレン小隊長の取り調べを受けた。不正な魔導器使用の他、皇帝候補ヨーデル殿下の誘拐容疑でも告発されていたラゴウ氏であるが、証拠不十分で釈放された。
一方、ユーリ氏は、バルボス氏率いる紅の絆傭兵団と見られる集団の情報を得、トリム 港の北西の街を目指した模様。
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37 魔狩りの警告
トルビキア大陸内陸部の都市カルボクラムを、ギルド・魔狩りの剣が封鎖し一般人の立ち入りを禁止した。
同都市は10年前の地震で滅びた廃墟であるが、魔物が徘徊しているために魔狩りの剣には絶好のハンティングポイントである。
そこで、魔狩りの剣のナン嬢が、立ち入ろうとしたユーリ氏一行に同伴するカロル氏と、 言い争っていた様子が目撃されている。
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地震で崩れた感じじゃない
エステル「ここ、本当に地震で滅びたんでしょうか?建物の感じとか、少し違う気がしますけど」
ユーリ「ああ、オレも同じこと思ってた。別に揺れで家が崩れた様子もないし、ちとおかしいな」
カロル「え、じゃあ、なんで滅びたの?」
ユーリ「さあな。昔ここに住んでたやつにでも、聞きゃわかるんだろうけど」
リタ「別にあたしらの目的には関係ないからどうでもいいんじゃないの?」
ユーリ「ま、そうなんだがな」
魔狩りの剣とは?
エステル「魔狩りの剣とは、主に何をするギルドなんです?」
カロル「その名の通り、魔物狩りを生業にしてるんだ」
ユーリ「ま、結界の外に出るときには、魔物がどうしても邪魔だからな。商売は繁盛してそうだな」
カロル「うん、依頼も確かにたくさん受けるよ。でも、魔狩りの剣は依頼があるから、魔物を倒してるんじゃない。魔物は悪。だから、その悪を討つ。それが、魔狩りの剣の信念なんだ」
ユーリ「そりゃまた、魔物になんか恨みでもあるのかね」
カロル「うん、そういう人が集まってるのは事実だよ。ナンも子どもの頃に目の前で、両親を殺されてるから」
ユーリ「なるほどね。そりゃ、魔物が憎くもなるわな」
38 廃墟の地下空洞に
カルボクラムの地下に巨大な魔物がいた..この程、魔狩りの剣のギルド員がそう語った。
魔物を捕えていた魔導器が竜使いに壊されると、魔物は暴走を始めたという。 魔物を収めたのは、ユーリ氏一行。
一行の攻撃を受けておとなしくなった魔物は、地下水道に帰っていった。
また、各地で魔導器を破壊する竜使いの目的も不明のままだ。
ユーリ氏たちは当初の目的を果たすため、街を出るべく地上に上がったという。
バカドラとか
リタ「今度会ったら絶対にあたしの魔術でぶっ飛ばしてやるんだから」
ユーリ「あいつ、なに怒ってんだ?」
エステル「竜使いを取り逃がしたのが悔しかったみたいですよ」
ユーリ「竜使いね……カルボクラムの地下にまで魔導器を壊しに来るとは思わなかったな。あれは、あれですげえ執念だよ」
リタ「次こそはあたしがこの手で息の根を止める!」
エステル「リタの執念もすごそうですけど……」
39 下町青年の逮捕
カルボクラムで、ユーリ氏一行が騎士団によって逮捕された。
同時にエステリーゼ嬢が皇位継承者であると判明、ユーリ氏はその誘拐の咎に問われている。
氏には多くの余罪があるとし、騎士団では彼をヘリオードに連行し、追及する見通し。
なお、ユーリ氏が紅の絆傭兵団と見なした情報は、ガセか魔狩りの剣のことだったと見られる。
・
逮捕されるユーリ氏一行
エステルはお姫様
カロル「それにしても、エステルがお姫様だなんて、ボク、びっくりだよ」
ユーリ「騎士のフレンと知り合いだし、育ちはいいわで、何かあるとは思ってたけどな」
リタ「あんたは気付いてたんでしょうが」
ユーリ「さてな」
カロル「どうしよう?ボク、なんか失礼なことしてなかったかな?」
ユーリ「まず言葉遣いがなってなかったな。不敬罪で、カロル先生は打ち首と。短い付き合いだったけど、楽しかったぜ」
カロル「ユ、ユーリの方が、よっぽど無礼だったじゃん!」
ユーリ「んじゃ、ふたりとも打ち首だ」
カロル「え~!そ、そんな……」
リタ「バカっぽい……」
40 すべての罪は白紙に
騎士団はユーリ・ローウェル氏の手配を無効にした。ヨーデル殿下救出とエステリーゼ姫の護衛の褒賞とのこと。
カルボクラムで逮捕された直後だけに喜びも大きいかと思われたが、ヘリオードで釈放された彼らには、喜ぶ様子は見られなかった。
現在、ヘリオードに滞在中のユーリ氏は、帝都に帰還予定であるエステリーゼ姫との面会を求めている。
アレクセイ騎士団長とユーリ氏一行
・
・
アレクセイについて
カロル「騎士団長のアレクセイって人が、話のわかる人でよかったね」
リタ「あたしも、もっと頭の固いいけ好かないやつかと思ってたわ」
エステル「ユーリは面識があったんです?」
ユーリ「オレの方からは知ってたけど、向こうはこっちを知らなかったんじゃねえか?騎士団にいた時期なんて、すごく短かったんだからな」
カロル「どういう人なの?あの人」
エステル「厳しいところはあります。でも、帝国騎士の鑑のような人です。彼に憧れて騎士になる方も多いとか」
ユーリ「フッ。俺とは縁がなさそうなヤツってことはわかったわ」
つづく。
TOV(R) 31~35
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 31~35
目次
31 リブガロを捕獲しに
ユーリ氏一行が、ノール港付近の平原で、金色の魔物を倒した。
これはノール港の執政官ラゴウが放った魔物リブガロ。しかし、彼らは高価と言われるツノだけ切り取り、リブガロは逃がした。
これにより、魔物自体に価値がなくなったため、執政官が納税できない者たちに狩りをさせる意味がなくなったと言える。
32 魔物のいる地下
執政官ラゴウ邸にレイヴンと名乗る賊が侵入した。彼はユーリ氏一行を囮にして、官邸内に忍び込んだようである。
その際、一行は警護の傭兵を気絶させた。
なお、ユーリ氏一行は、レイヴン氏にはめられ、地下に閉じ込められてしまった。屋敷の地下では魔物が飼われているというが、執政官がそこで何をしているか定かではない。
彼らは無事、外へ脱出できるのか?
レイヴンについて
リタ 「ちょっとあんた、あのレイヴンってのをあたしの前に連れてきなさいよ」
ユーリ 「はあ?なんでオレに言うんだよ」
リタ 「だって、あんた知り合いなんでしょ?」
ユーリ 「だから、別に知り合いじゃねえって」
リタ 「どうだか。だいたい会ったのが牢屋ってのがうさん臭すぎるのよ」
ユーリ 「……その点は否定できないな」
エステル 「変わった方だとは思いますが、わたしには悪い人には見えませんでしたよ」
カロル 「いや、けど、いい人でもないと思うよ……」
33 少女との再会
執政官ラゴウ邸の地下に閉じ込められたユーリ氏一行だが、その後、少年一人と官邸に侵入し捕まった少女を救い出した模様。
少年はポリー、少女は冒険家でパティと名乗ったという。
子どもたちを連れて、ユーリ氏一行はなお、執政官邸地下を探索中。
34 ラゴウ邸大混乱
執政官邸で火災が発生した。
官邸を襲撃した竜使いが、邸内の魔導器を破壊したことが原因と思われる。
近くを警備中だったフレン小隊が駆けつけ偶然にも法に抵触する魔導器を発見。
執政官を追及するも、船で海上へ逃亡。
追跡を諦め、騎士団は消火に専念した。その場に居合わせたユーリ氏一行は代わりに執政官の追跡に向かった。
竜使いについて
カロル 「まさかラゴウの屋敷で、竜使いに会うなんて考えてもいなかったよ」
ユーリ 「竜、だっけ?あんな魔物見るのもはじめてだったな」
エステル 「はい。なんだか他の魔物とは全然雰囲気が違っていました。あのあと、どこに飛んでいったんでしょう」
カロル 「どこかにアジトがあるんだろうけど、ちょっと情報が少なすぎるね」
リタ 「あ~、もう!あたしの前で、バカドラの話しないで。思い出しただけでも腹が立ってくる」
35 沈みゆく船から
トリム港沖でラゴウ氏の船が沈没した。
同乗していた紅の絆傭兵団の首領バルボス氏が、魔核泥棒の黒幕だった模様。
執政官らは救助艇で逃げたが、乗り合わせたユーリ氏一行は、船とともに沈んだ。幸い全員、騎士団船に救助されたが、その際、ユーリ氏は船内から少年を救い出した。
フレン氏は事情を聞くため、トリム港の宿屋でユーリ氏の訪問を待っている。
危機一髪ね
エステル 「ユーリを乗せたまま、船が沈んだときはもうだめかと思いました」
カロル 「ほんと、はらはらもんだったよ。無事でよかった」
ユーリ 「思ったよりも早く沈みやがったからな。オレも、さすがにあせったよ」
リタ 「死にかけておいて、あせったで済ませるあんたの神経を疑うわ」
ザギについて
カロル 「ユーリって、妙な知り合いが多いよね。カプワ・ノールであったレイヴンとか、襲ってきたザギってやつとかさ」
リタ 「ザギって方は妙なんてもんじゃないわよ。なんなのよ、あれは」
ユーリ 「んなもん、オレが聞きたいよ。あんなんに好かれてもちっとも嬉しかねえぞ」
エステル 「でも、海に落ちたみたいですし、もう会うこともないんじゃありませんか?」
ユーリ 「どうだろな。ああいうやつには、オレらの常識通じねえだろうし」
カロル 「やだなあ、ボク、二度と会いたくないよ」
リタ 「ま、出てきても、どうせ狙いは、ユーリでしょ。あたしには関係ないわね」
ユーリ 「ま、そん時はそん時だ」
つづく。
TOV(R) 26~30
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 26~30
26 海が見える丘
エフミドの丘の結界魔導器が突然、現れた竜使いによって破壊された。
これによるケガ人はないが結界が消失したため、現在、騎士団で警護を行っている。
同じ頃、結界魔導器に近付こうとした女性魔導士が付近で騒ぎを起こしたことから、騎士団が出動した。この魔導士はリタ・モル ディオ氏と見られる。彼女を連れたユーリ氏一行は丘の上へ逃げた模様。
竜使いについて
ユーリ 「世の中にはおかしな趣味のやつもいたもんだな。魔導器を破壊して回るなんて」
エステル 「趣味とは違うと思いますけど」
リタ 「どこかで会ったら、あたしがぶっ飛ばしてやる」
カロル 「何か、壊す理由があるんじゃない?」
リタ 「わけがあろうがなかろうが、魔導器を破壊するなんて、あたしは許さないのよ!」
カロル 「わ~、ちょ、首、首を!ぐへええ~~~!だずげで、ユーリ……」
ユーリ 「やだよ、面倒くさい。がきんちょ同士、仲良くしとけ」
カロル 「エステル……」
エステル 「えと……がんばってください」
騒動なしでは進まないのね
ユーリ 「赤眼が出てきたり、騎士に追い回されたり、もうちょっとゆっくり旅を楽しめないもんかね」
カロル 「それ、ユーリが言うんだ」
リタ 「騎士に名前を呼ばれてたのはあんたでしょ」
カロル 「魔導士ともめたのは、リタだけどね」
エステル 「いいじゃないですか、みんな無事だったんですし、これはこれで楽しかったです」
ユーリ 「追われんのを楽しめるなら、これからもエステルの旅は楽しいことだらけだな」
カロル 「きれいにまとめたつもりかもしれないけど、追っ手の問題とか全然片付いてないから!」
結界魔導器の価値
ユーリ 「しっかし、結界魔導器ひとつ壊れてえらい騒ぎだったな」
カロル 「ボクにはリタの起こした方が大きな騒ぎだったと思うよ」
リタ 「小さいこと気にしてんじゃないわよ」
エステル 「ことが結界魔導器ともなれば、仕方がないと思いますよ、それだけ人々の生活に、魔導器は密接に関わっていますから」
ユーリ 「ま、そりゃ、もっともだな、下町なんて、水道魔導器が壊れただけで、大騒ぎだからな」
エステル 「早く直るといいですね」
ユーリ 「ああ。そのためにわざわざこんなところまで足を伸ばしてんだからな」
27 丘を越えて行こう
エフミドの丘を越えようとしていたユーリ氏一行が、ガットゥーゾの襲撃を受けた。ガットゥーゾは以前ハルルの街を襲った魔物の生き残り。
幸い、ユーリ氏一行にケガはなく、返り討ちにした模様。今後、ハルルが凶暴な魔物の襲撃に脅えることはなさそうである。
なお、ユーリ氏は丘から海を展望した後、道を下り、ノール港へと向かった。
フレンと会えるのか?
エステル 「ノール港に行けば、今度こそフレンに会えるでしょうか」
ユーリ 「また行き違いになるような気がオレはしてるんだが……」
カロル 「もしかしたら、こうしてる間に麓の道通って、帝都に戻っちゃうかも……」
エステル 「でもフレンは手紙を残したんだから、きっと待ってます!」
ユーリ 「どうだか……」
リタ 「大体、なんでこんなイレギュラーな道、通らなきゃなんないのよ」
カロル 「リタのせいじゃん」
リタ 「し、仕方ないでしょ、あん時は……!人責めてるヒマあったら、足動かしなさいよ!本当に行き違いになっちゃうわよ!」
エステル 「そ、それもそうですね。ノール港に急ぎましょう」
28 不穏な港街
ノール港路地裏で、街を訪れていたユーリ氏が赤眼の集団の襲撃を受けた。騒ぎを聞きつけた騎士団小隊長のフレン氏が駆けつけ、集団は撃退された。
エステリーゼ嬢は、帝都から旅をしながら探していたフレン氏と無事再会を果たし、現在、宿屋で対面中である。
なお、ユーリ氏はこの対面が終了するまで、街を散策中である。
キャラクター紹介 フレン・シーフォ
法が間違っているなら、まずは法を正すことが大切だ
名前:フレン・シーフォ
性別:男性
年齢:21歳
身長:180cm
クラス:帝国騎士
ユーリと共に帝都の下町で育ち、
同じ理想を抱いて騎士団に入った青年。
ユーリが幻滅して辞めた後も騎士団に留まり、着実に実績を積んで昇進する。
騎士団の中では貴族出身者からは成り上がりとして疎んじられ、逆に平民出身者からは希望の星と目されている。
責任感が強く弱い者の味方だが、法を守る立場との板挟みになってしばしば思い悩む等、生真面目で少々融通の利かない面がある。
またなにかとユーリに小言をしがちだが、
それは狭い下町でくすぶり続ける友を案じてのこと。
29 奇妙な少女
執政官邸前で一人の少女が官邸へ押し入った。
通りがかったユーリ氏が、門番と少女がもめている様子を目撃していた。
目撃者の証言によると、少女は黄色い煙幕のようなものを張って逃走、姿をくらましたという。
なお、この後、ユーリ氏は宿屋へ向かうとのことだった。
ユーリの憂い
ユーリ 「 帝国がでかい顔してるのは、どこの街も似たようなもんなんだな。旅に出る前は、下町のことしか頭になかったから、全然考えもしなかったけどさ」
ラピード 「クーン……」
カロル 「特にここ、イリキア大陸は帝都があるし、よけいだよね。それにトルビキアみたいに大きなギルドの拠点があるわけでもないから、帝国の思いのままなんだよ」
ユーリ 「やっぱ、このままじゃいけねえよな」
ラピード 「ワン!」
30 横暴なる執政官
ノール港を治めるラゴウ執政官に暴政の疑惑が上がったことから、エステリーゼ嬢は面会を求めたものの拒否された模様。
執政官がリブガロなる魔物の角を求めていることから、ユーリ氏らはリブガロ捕獲のため、街近郊の平原に向かったらしい。
一方、騎士フレン氏もアスピオの魔導士ウィチル氏を通じ、強制調査権限の発動準備を始 めた模様。
強制調査制限って?
エステル 「ねえ、リタ、フレンの言っていた、魔導器研究所の強制調査権限ってなんです?」
リタ 「ああ、あれね。要するに、帝国が認めた魔導器調査であれば、どこでも入っていけますというものよ」
ユーリ 「なんだ、そんなすげえ権限あったのかよ」
カロル 「ボクらが苦労する必要って、全然ないんじゃないの?」
リタ 「たぶん、無理だと思うわよ。例外とかいって、よく弾かれるのよ」
ユーリ 「帝国のやりそうなことだな」
つづく。
TOV(R) 21~25
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 21~25
21 シャイコス遺跡の奥の人型魔導器(ブラスティア)
シャイコス遺跡にあった人型魔導器が突如動き出し、調査をしていたリタ氏がその攻撃を受けて軽い怪我をしたが、同行していたエステリーゼ嬢が、治癒術で治癒した。
人型魔導器を動かしたのは、アスピオの魔導器研究員と名乗る遺跡荒らしの盗賊で、彼らの背景を洗えば魔導器盗難の犯人にもつながるとして、ユーリ氏は逃げた人物を追う模様。
なお、リタ氏を襲った人型魔導器はユーリ氏一行が破壊した。
22 盗賊なんて怖くない
遺跡荒らしの盗賊が捕まった。
彼の証言で、背後に大規模な魔核(コア)泥棒の組織とその黒幕の存在が明らかになった。黒幕はトリム港にいる隻眼の大男だという。隣の大陸にあるトリム港に行くにはまずノール港に行く必要があり、ユーリ氏らはひとまずアスピオに戻ることにした模様。
なお捕えた盗賊はアスピオの警備担当に引き渡されるものと思われる。
23 天才魔導士も仲間に
変人と評判のリタ氏の姿が見えなくなったとアスピオの警備に問い合わせがあった。街を出る姿が目撃されていることから、旅に出た模様。
どうやら、すでにハルルに戻ったというフレン氏を追うエステリーゼ嬢らに付いていったらしい。復旧した結界魔導器を確かめるのが目的とか。
ちなみに疑いの晴れたリタ氏にユーリ氏は謝罪したという。
24 魔導士の好奇心
アスピオを出たと見られる魔導士リタ氏が、ハルルの街で目撃された。
リタ氏は、枯れたはずの樹を見て驚き、深く関心を寄せていたという。
ハルルの樹の復活が彼女の好奇心に火をともしたようだ。
この後、樹の下へ走っていった彼女の姿を多くの街の人が目撃しており、樹の研究に向かったものと思われる。
25 賞金首
騎士団が新たに懸賞金を賭ける犯罪者のリストを発表した。
その中には、ユーリ・ローウェル氏の名前も。
ユーリ氏は、この手配を受け追捕に出た騎士団、ルブラン小隊を見事にかわして逃げた。
ユーリ氏は魔核(コア)盗難の重要参考人の隻眼の大男を追い、西のノール港を目指す。エステリーゼ嬢の探すフレン氏もノール港にいる模様。
つづく。
TOV(R) 16~20
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 16~20
16 奇跡を起こす少女
枯れていたハルルの樹が元に戻った。ユーリ一行の合成したパナシーアボトルには効果がなく、一時諦めムードも漂うが、エステリーゼ嬢が奇跡を起こした。
彼女が使った力が樹を復活させたが、そ れがどういうものなのか、今のところ不明。
ユーリ一行はその後、謎の集団の追跡から逃れるため、街の外へ向かった。ハルルの長は、奇跡の娘として後世まで伝えたいと語った。
17 学術閉鎖都市アスピオへ
長の話によると、ハルルの樹に奇跡を起こしたエステリーゼ嬢が探すフレン小隊長は、東に向かったとのこと。
ユーリの目指すアスピオもハルルの東であることから、ユーリとエステリーゼ嬢は引き続き、行動を共にしているらしい。
ギルド仲間と合流するため港に行きたいカロル少年も同行している模様。
18 山の下に潜む街
学術閉鎖都市アスピオの玄関口に入場許可証を持たない男女の三人連れと犬が押しかけ、 街に来たはずのフレンを出せと迫った。
また男の方はモルディオ氏との面会を望んだ。警備の騎士が拒否すると一行は引き下がったが、諦めたようには見えなかったという。
不法な侵入の可能性も見て、警備当局は今後、裏口等も厳重に警備を固める見通し。
なお三人連れはユーリ氏一行と見られる。
19 アスピオの天才魔導士
アスピオの街の外れで爆発があったと通報があった。爆発があったのは、リタ・モルディオ氏の自宅である小屋。
魔導器盗難事件の犯人とされる彼女をユーリ氏が追い詰めた末の行動とされる。リタ氏は容疑を否認しており、その証明をするためにユーリ氏一行とともに街の東のシャイコス遺跡に向かった模様。
キャラクター紹介 リタ
何も傷付けずに望みを叶えようなんて悩み、心が贅沢だからできるのよ
名前:リタ
性別:女性
年齢:15歳
身長:150cm
クラス:魔導士
魔導器研究にその人ありと謳われる天才少女。
魔術の使い手で、研究以外に興味がなく、歯に衣着せぬ
物言いをするため、地元でも変人扱いされているが、
本人はまるで気にしていない。
普段は冷めた態度を取るが、研究のこととなると一転、
熱い語りが入る癖がある。
20 湧水に浮く遺構
リタ氏が研究のため、アスピオ東部のシャイコス遺跡を訪れた。当遺跡では、壮麗なる石造りの廃墟の下にも広大な空間が広がっていることが昨今の研究で明らかにな っている。
一行はそこで複数の人間が出入りしている痕跡を発見した模様。ここもまた、盗掘に遭っているというリタ氏は、一行を連れて遺跡の広大な地下区画に潜入したらしい。
つづく。
TOV(R) 11~15
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 11~15
11 倒れる少女
エステリーゼ嬢がクオイの森で突然、体調の不良を訴え、倒れた。
同行したユーリが看病し、回復はしたが、原因は不明。
近くに壊れた魔導器があったといい、それ が間接的に原因となったのでは、と見ている。
なお、アスピオを目指すユーリは、クオイの森を抜けるために、更に森を進んでいるという。
12 魔狩りの少年の襲撃
クオイの森出口付近で、旅をし てきたユーリとエステリーゼ嬢がギルド所属のカロル・カペル少年に襲撃されるという事件があった。
カロル氏の誤解であったため、衝突は避けられたが、ギルド関係者にはこういうことがないよう注意を促したい。
その後、ハルルの街から来たというカロル少年は、ユーリと一緒に街に戻った模様。
キャラクター紹介 カロル
凛々の明星はボクの、ボクたちのギルドだから……ボクも一緒に行きたいんだ!
名前:カロル
性別:男性
年齢:12歳
身長:135cm
クラス:少年戦士
魔物退治専門のギルドの一員で、でっかい武器を振り回して戦う
元気一杯の少年。なにやら事情があるらしく、
ユーリたちにくっ付いていくことに。
なにかといいところを見せようと張り切るまではいいが、
意気込みの割に、もうひとつぱっとしないのが悩みの種。
13 花の街の顛末
花の街ハルルの結界魔導器が停止し、街が魔物に襲撃される事件があった。巡礼中の騎士によって魔物は倒されたが、怪我人が多数出た模様。
村人によると、ハルルの結界魔導器は巨大な樹木が補っており、その樹木が何らかの原因で枯れたそうだ。
街を訪れたエステリーゼ嬢が怪我人を治癒したが、停止した結界魔導器(樹木)の方は修復されないまま。
樹木の様子を見に行ったユーリに、何か良い打開策があるのかと街は期待を抱いている が、果たして。
14 樹よ、再び美しく
パナシーアボトルがあれば、樹木の枯れる原因を作ってる土を浄化できる...
これはカロル少年の見解で、彼はユーリとともに、その材料となるエッグベアの爪と ニアの実を取りに、再びクオイの森に向かったという。
なお、残りの材料であるルルリエの花びらは長が持っているとのこと。
15 樹木を元通りに
ユーリとその一行はクオイの森でエッグベアに遭遇、退治した。
これはカロル少年がニアの実の液を体に塗ってエッグベアをおびき寄せたのが功を奏したものである。
この後、街へエッグベアの爪とニアの実を持ち帰った一行は、ルルリエの花びらを合わせパナシーアボトルを合成した。この報を聞き、住民は樹木の復活を大いに期待している。
つづく。
TOV(R) 06~10
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 06~10
06 秘密の地下通路
騎士団は城内から貴族街へと続く地下道を 発見したと発表した。ユーリ容疑者やザギと名乗る男が、ここを通って城外へ脱出したものと見ている。
また、ユーリー容疑者に関しては、住まいのある下町に逃げたとの公算が高いため、引き続き騎士団は追跡を続ける。
尚、皇立学術会議のA研究員は「非常時に皇族などが抜け出すために地下道が作られたのだろう」と話す。
07 帝都の青年、北へ
下町在住のハンクス氏の証言でユーリが騎士の追跡を逃れ、帝都を出た事がわかった。 ユーリは、魔核泥棒の容疑者モルディオ を追ったのだとハンクス氏。その際、エステリーゼというかわいい女性も一緒だったとい う。
ユーリ氏がモルディオ氏を追ったのならば、 アスピオへ行くため、街道を北に進んだのでは、と考えられる。
08 外敵を拒む砦
デイドンは帝都の北にある砦である。北の平原を魔物が徘徊する季節には、門が閉ざされ、通行が禁止になる。
このほど、帝都を逃げ出したユーリ氏が、この砦に辿り着いた模様。
砦では、足止めを食った商人や旅人の間で交流が行われるのは珍しいことではない。
ユーリも、他の旅人に交じって、情報の交換などをしていると見られる。
09 髪の救出劇
砦を襲撃した平原の魔物から避難し遅れた人々を、ユーリとエステリーゼ嬢が救うという事件があった。
この騒ぎで砦の通行は禁止され、二人は帝都へ引き返したと思われていたが、幸福の市場のカウフマン社長が、彼らに西側のクオイの森を抜ける道を教えたことがわかる。
西にあるクオイの森はいわくつきの森、彼らは本当にそこへ行ったのだろうか。
10 呪いに喘ぐ森
ユーリ氏がクオイの森に入ったと見られる。
一旦は、デイドン砦の通行禁止でアスピオ行きを諦めるものと見られたユーリだが、敢えて危険な森に挑むことで、望みをつないだ模様。
クオイの森には呪いがあると証言するのは、同行するエステリーゼ嬢。しかし、目的のために彼らは勇気を奮い、森に踏み入ったようだ。
つづく。
TOV(R) 00~05
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 00~05
基本情報
タイトル:テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER
対応ハード:PlayStation4/XBoxOne/STEAM/Nintendo Switch
ジャンル:正義を貫き通すRPG
発売日:2019年1月11日(金)
00 テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERの世界観
万物を構成する源エアルとそのエアルを糧に作動する魔導器(ブラスティア)によって支えられる世界テルカ・リュミレース。
人々は都市を巨大な結界で包むことで、魔物から護られ安全に暮らしていた。
世界を統治するたったひとつの帝国は、旧文明の遺産である魔導器を厳しい統制下に置いたため、時と共にその恩恵は一部の人々に偏っていった。
これに反発した貧しい人々は権利を求めて互助組織ギルドを設立、衝突と和解の歴史を経て、双方が絡み合った複雑な社会が形成されるに至った。
十年前には魔物が大挙して押し寄せた人魔戦争があり、また先の皇帝崩御後、帝国では空位状態が続いてはいたが、世界は概ね平和に見えた。
01 水道魔導器壊れる
帝都ザーフィアス下町で水道魔導器が故障し噴水が壊れ、広場が水浸しになるという事態に陥った。住民による必死の水かき作業が行われているが、復旧のメドはついていない。
下町在住のユーリー氏が、噴水の管理をしていた貴族街の魔導士モルディオ氏を追及するため、モルディオ邸宅へ向かったという。
ユーリー氏は、モルディオ氏が魔導器の原動力の魔核を抜いたのが故障の原因とみている模様。
キャラクター紹介 ユーリ・ローウェル
「世のためだろうがなんだろうが、それで誰かを泣かせてりゃ世話ねえぜ」
名前:ユーリ・ローウェル
性別:男性
年齢:21歳
身長:180cm
クラス:元騎士
かつて騎士団に憧れて入団を果たすも腐敗した現実に失望して辞めた過去を持つ青年。
親友・フレンが騎士団にとどまり続ける中、生まれ育った下町で
民の用心棒のようなことをしながら暮らしていた。
散々お上の横暴を見てきた為、貴族や役人が嫌い。
さばさばとした皮肉屋で口は悪いが、
なんだかんだと言いつつも困っている人を放っておけない為
周囲からは兄貴分として慕われる存在。
キャラクター紹介 ラピード
名前:ラピード
性別:オス
年齢:4歳半
身長:170cm(尻尾含む)
クラス:戦闘犬
隻眼と顔に走る大きな傷跡が特徴的なユーリの相棒(?)。
前の主人の形見であるキセルをくわえているが、
吸う訳ではない。無愛想だが、認めた相手は
決して裏切らない。どっしり構えた物腰で、
もしかしたら、一行の中で一番分別と落ち着きのある存在。
02 ユーリー氏、拘束?!
ユーリー氏がモルディオ邸に侵入し、キュモール隊長率いる騎士団に拘束された。
また、ユーリー氏は、騎士団のアデコール、ボッコス両氏に暴力を振るった罪にも問われており、現在、城内の地下牢に拘禁されているとのこと。
騎士団はユーリー氏が追っていたモルディオ氏からも話を聞くとしているが、すでに帝都を離れてしまっている模様。
03 ユーリー容疑者脱獄!!
ユーリー容疑者が城内の地下牢から逃走した模様。
逃走前、釈放される中年男性と話をしていたのが看守に確認されている。
唯一の手掛かりを握るとと思われる中年男性はすでに釈放された後とのこと。
04 エステリーゼ嬢との邂逅
城内に住むとされるエステリーゼ嬢が脱獄したユーリ容疑者とともに行動していることが、彼女を護衛していた騎士の話でわかった。
護衛の騎士を攻撃、相手が失神して倒れている隙に、ユーリ容疑者はエステリーゼ嬢を連れ 去ったという。
一部の騎士の話では、エステリーゼ嬢は騎士団小隊長フレン氏に会いに行ったとも囁かれているが、詳しい話はわかっていない。
キャラクター紹介 エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン
旅が続けば……もっといろんなことを知ることができる……
名前:エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン
性別:女性
年齢:18歳
身長:165cm
クラス:貴婦人
お城の中でユーリと奇妙な形で出会う娘。
本名はエステリーゼだが、ユーリからエステルのあだ名をもらい、
以後そう名乗る。
上流階級らしい浮世離れした物語と、
夢見がちな言動でしばしば周囲を混乱させる。
一方で読書好きで豊富な知識を蓄えている。
想像とかけ離れた城の外の現実を目の当たりにして衝撃を受けるが、
ひたむきに自分の目で本当の世界を見極め、自分のできることを探そうとする。 相手が怪我をしているとみれば自分そっちのけで治療しようとする強固な治癒術の使い手
05 ザギと名乗る男の襲撃
城内でザギと名乗る男と、ユーリ容疑者が、フレン小隊長の部屋で争うのを城内関係者が目撃した。両者は共にフレン氏を訪ねて鉢合わせた。フレン氏は騎士の巡礼で不在だった。
その後、逃走したユーリ容疑者にエステリーゼ嬢が同行したという噂もあるが、警備担当者 は、城の中から逃げ出すことは不可能、としている
つづく。