NonStopmusiK

耳に引っかかった音楽

2020年よく聴いた音楽

2020年ももう終わりを迎えるという時に、
ふとこのブログの存在を思い出したので久々に更新してみます。

近年仕事が忙しくてじっくり音楽を聴く頻度が減ってしまいました。

通勤で音楽を聴くというのは何度もトライしたけど、
自分には合わなくて習慣化できず、結局家で暇な時か、
自動車に乗っている時くらいになってしまっています。

そんな中でもよく聴いた音楽というものがあったので、
未来の自分が振り返るかもしれないので書き残しておこうと思います。

Bring Me The Horizon - Ludens: Live in Tokyo

これは何回聴いても飽きないので今でもめちゃめちゃ聴きまくっています。

特にサビのベースライン、間奏からサビに入るあたりの雰囲気、
全体のリズムと曲構成など、まあかっこよすぎるんじゃないかと。

しかもVo. のオリヴァー・サイクス曰く、5日で作ったんだとか、天才かよ!

初めて聴いてから1年以上経つけど、まだまだ聴き続けられそうな一曲です。

ちなみにYouTubeに上がっている動画は、
MVではなく来日公演のライブ映像の方が個人的には好きだったりします。

このライブは自分も行こうと思っていたけど、
仕事の都合で行かなかった(頑張れば行けていた)のでめっちゃ後悔しています…。

While She Sleeps - GATES OF PARADISE (Lyric Video)

アルバムの中の何てことはない1曲ですが、 不思議とハマって今やヘビロテです。

間奏前後で曲の雰囲気がガラッと変わるのも面白い。

気分を上げたいときに聴くべき一曲ですが、寝る前に聴くと大抵眠れなくなります。

MUSE - The Dark Side [Official Music Video]

気がつけばもう20年前くらいから聴いているMUSEですが、
新曲が出るたびに「何か違う…」と思わされるのに、
しばらく聴いていると「これは前作より良く、しかもオシャレだ!」となります。

そういえばLinkin Parkも似たような感じでした。(しょんぼり…)

MUSEは来日のたびにライブを観に行っていますが、
新型コロナのせいで当面来日はなさそうで残念です。

というわけで、他にも聴いた曲はたくさんあるけれど、
ヘビロテはこのくらいでした。

オルタナティブロックに偏っているので、
来年はもう少し違うジャンルのもので良いものを見つけたいな思います。

それでは残りわずかですが、よいお年を!

Shatter Me feat. Lzzy Hale (Lindsey Stirling)

Lindsey Stirling が演奏をし、Lzzy Hale が歌う Shatter Me が耳に引っかかりました。
2014年には発表されていたようですが最近知ったので紹介します。

Lindsey Stirling と言えばダブステップ&バイオリン&バレエの印象が強く、
音楽が飽和した現代においてもまだまだ未開のジャンルが(というほどではないか?)
あるものだと思わされたアーティストです。

そこにHalestorm のヴォーカル&ギターを務めるLzzy Hale が加わって、
途轍もない作品が生まれてしまったようです。

Halestorm のことはあまり知らないのですが、
凄まじい歌唱力を持ったヴォーカルだと思います。

声がパワフルすぎるのか、歌詞"Shatter"の部分がオーバーロードしている気がしますが、
それが逆に臨場感が出ていて気持ちいいです。

…とLzzy Hale ばかりに耳が行きがちですが、
Lindsey Stirling のバイオリンもこのヘビーな音色の中で(だからこそ?)
埋もれずに活きていると思います。

彼女一人だとバイオリンがメインになってくるので、
どうしても単調になってしまいがちなのですが、
コラボしたことで見事にメリハリがついて飽きさせない作りに昇華させています。

この二人でずっとやってくれたらいいのにな…。

ついでなので、Lindsey Stirling の曲の中でも特にテンションが上がるやつを貼っておきます。
Roundtable Rival という曲ですが、音楽もMVも最高ですね。

1619kHz (Chouchou)

Chouchou(シュシュ)という日本の音楽ユニットから
1619kHz という音楽が耳に引っかかりました。

個人的にアンビエントは全く聴けないかメッチャ聴けるかに分かれるのですが、
この曲は後者で延々と聴いていても飽きないです。

「夜」や「浮遊感」などを感じられる音楽は大変好物なのですが、
「夜を旅する」というコンセプトで作成されたアルバムの中の一曲ということもあり、
存分にそれらを感じさせてくれます。

特に音色やエフェクトの使い方が「夜」を感じさせてくれ、
コード感が「浮遊感」に繋がっている気がしました。

更にナレーションの淡々とした口調や内容が「孤独」や「恐怖」の
味付けをしてくれていて、独特な雰囲気を作り出していると思います。

パッと聴くと言葉遊びの部分に目が(耳が?)いきがちではないかと思うのですが、
曲の方も色々と作り込まれていてとても気になります。

バーブなのかコーラスなのかのフィルタが突然深くなったり、
文節毎にナレーションのパンを振ったり音の鳴らす/止めるのタイミング制御 etc...
実際のところはどう制御しているかわかりませんが、
常に何らかのパラメータが動いていて飽きさせない工夫が施されています。

そうして曲の深いところに引き込まれて引き込まれて、
最後に曲が終わり「高速道路情報をお伝えしました」の声が残ることで、
ハッと現実に引き戻される感覚を味わえるところまで含めて、
感動させられました。

インスト版もあるようなので、そちらの方も聴いてみようと思います。

Oh No (Bring Me the Horizon)

Bring Me the Horizon というイギリスのバンドから
Oh No という音楽が耳に引っかかりました。

彼らの初期はデスメタル的な方向性だったので、ちょっと自分の好みから外れるのですが、
近年の、特にこの曲が入っているアルバム「That's the Spirit」はかなりオススメです。

というか、最初はシングルの曲を紹介しようと思っていたのですが、
だんだんハマってきた&シングルに引けを取らないクオリティーだと思ったので、
あえてこの曲をチョイスしました。

全体的に少し寂し目、かつリバーブ深めで、闇に漂っている感じが気持ち良く感じます。

4つ打ちのリズムのおかげで踊れる曲にもなっているのではないでしょうか。

特に曲の後半などは、ライブで聴衆がコーラスに参加して盛り上がるのが想像に難くないですね。

また、この曲のモチーフとなるフレーズが、終始様々な楽器や声で表現されているのも面白く感じているところで、
個人的には2回目のAメロで鳴っている(おそらく)クリーンなギターに コーラスとディレイとリバーブ
調合したモチーフがどストライクで何回でも聴いていられます。

ちなみに、曲が始まる直前に何かゴニョゴニョ言っている言葉、
あれMVにしか入ってないようなのですが、日本語だったんですね。

ちゃんと英語字幕もあるし、何で日本語にしたんだろうw

RIP Chester (Linkin Park)

7月20日の朝、リードボーカルチェスター・ベニントン氏が
この世を去ったニュースを見た時のショックは忘れません。

哀悼の意を表して、各々の時代における心に残った曲を、
1アルバム1曲のみ厳選して紹介します。

In The End (Hybrid Theoryより)

Numb (Meteoraより)

What I’ve Done (Minutes to Midnightより)

New Divide (Transformers: Revenge of the Fallen Soundtrackより)

The Catalyst (A Thousand Sunsより)

Lost In The Echo (Living Thingsより)

A Light That Never Comes (Rechargedより)

Final Masquerade (The Hunting Partyより)

Good Goodbye (One More Lightより)

ここからは個人の感想です。

私はNumbでLinkin Parkを好きになりました。

In The Endは当時洋楽を全く聞かなかった妻が知っていたという、思い出の曲です。

New Divide、The Catalyst、Lost In The Echoあたりはカッコよすぎて、
ハンマーで頭を殴られたかのような衝撃を受けました。

結婚式では使いづらいと言われるLinkin Parkですが、
曲、歌詞と共に使えると判断したのがA Light That Never Comesでした。

Final Masqueradeは後期の曲の中では最も心に刺さるメロディでした。

そしてチェスター氏はGood Goodbyeを残してこの世を去りました。
因果なものですね。

11月の来日公演をとても楽しみにしていましたが、
もうチェスター氏の美しいシャウトを生で聴けないと思うと残念でなりません。

合掌。

Physical Education (ANIMALS AS LEADERS)

8弦ギター×2人&ドラムというクレイジーでテクニカルなインストバンド
ANIMALS AS LEADERSのPhysical Educationが引っかかりました。

Cognitive Contortionsという曲もよく聴くので迷ったけど、
彼らを知るきっかけになったPhysical Educationの方が、
PVも含めてインパクトが強かったので紹介することにしました。

CDショップで初聴きしたときは、
「お前らどうやってリズム刻んでるねん!」と、
心の中で何度も叫びながら聴いていました。

まあ、演奏の技術力高過ぎです。

彼らは難解な変拍子&意表を突いたタイミングで音を鳴らしてくるので、
構えて聴かないとドンドン置いていかれます。

しかも、大半の曲がそんな感じなので、
理解するためにずっと聴いていると、いつの間にかハマるのです。

いい加減にしろ動物代表!(褒め言葉)

また、黒人がいるバンドは凄い音楽が生まれやすいというか、
イノベーション起こしてくるなーと勝手に思っていますが、
Djent系はこういう難解な構成が普通なんでしょうかね。

ちなみに、音楽だけでなくPVもクレイジーで、
特に用務員役のMattはいい味出し過ぎて反則ですね。

地下鉄の動態 (ハイスイノナサ)

ハイスイノナサという日本のバンドから
地下鉄の動態という曲が引っかかってしまいました。

まず導入部の不思議なリズムとサイン波系のシンセの音、
もうこれだけで期待値が自ずと高まります。

ここに特徴的なピアノのフレーズが重なった瞬間、
もうハンマーで頭を殴られたかのような衝撃が走りました。

こういったミニマルな音楽は打ち込みっぽくもありますが、
打ち込みではないところが職人技という気がしますね。

あと意外とベースが激しくて、リズム隊とうまく絡んで気持ち良いです。

久々に素晴らしい音楽に出会えました。

また、このPVは映像作家の大西景太氏とのコラボ作品で、
2012年の文化庁メディア芸術祭で新人賞をとったりもしたそうです。

この映像が音楽の素晴らしさを引き立たせているというか、
逆に映像に音が付いていると捉えても差し支えないほどのクオリティです。

導入部では楽器とオブジェクトとの連動規約説明的な部分があり、
その規約に従って或いは発展させてオブジェクトの連鎖が始まります。

その連鎖がまるで電車の各パーツの動きを表すかのように表現されていて、
まさに「動態」と言えるかと思います。

「地下鉄」としたのも映像の持つ表現や雰囲気からなのか、
もしくは語呂の良さなのかわかりませんが、うまい言葉を選んだなという感じです。

類語として「電車」「列車」「鉄道」等が思い浮かびますが、
「地下鉄」という言葉から普段隠れてなかなか見えないものを暴くような
ワクワク感すら感じさせられる気がして、最も適していると確信しています。

こういった図形の動きと音楽が組み合わさった作品として自分が一番に思い浮かべるのは
2001年頃に発表された砂原良徳のLOVE BEATでしょうか。

ここでの紹介は省きますが、あの音楽も地下鉄の動態と同様に、
図形の動きと音楽がうまくマッチした作品だと思います。

ちなみにこの地下鉄の動態、何度か聞いたとき歌詞があることに気付いたんですが、
調べてみるとカラオケのDAMに入っているようで、これもある意味衝撃でした。