沖縄で野鳥観察

主に沖縄本島内を歩き回っています

4月最終日の豊崎

4月のまとめでも書いたのですが2024年の4月は豊崎海浜公園に始まり豊崎海浜公園で終わる鳥見生活となりました。

 

海浜公園内の人工海浜に海鳥達が集まってくるのに気づいてから はや一年。

 

去年の秋に引っ越したせいでほんの少し遠くはなりましたが、用事で訪れることが多い場所から近くて駐車場もあるので頻繁に訪れるようになってしまいました。

 

この日最初に遭遇したのはキョウジョシギの小規模な群れ。

キョウジョシギ豊見城市2024年4月30日)

6羽ほどの群れで、そのうちの2羽は幼鳥です。

 

そして今シーズン初のコアジサシ達。

コアジサシ豊見城市2024年4月30日)

この日確認できたコアジサシは5羽ほどの先遣隊のようで、これから数週間の内に後続のコアジサシ達が次々と飛来してきます。

写真が多いのでコアジサシは記事を分けます。

 

人間に驚いて逃げ出したキョウジョシギが戻ってきました。

キョウジョシギ豊見城市2024年4月30日)

キョウジョシギの成鳥はもう夏の装いです。

 

帰るために駐車場へと公園の中を歩いていると芝生にシロチドリが2羽。

シロチドリ(豊見城市2024年4月30日)

1羽が呼びかけるものの周辺が騒々しいため、もう1羽の耳には届いていない様子。


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シロチドリの動画も撮影したのですが雑音が強すぎて所々音声を絞って編集したので、あまり良い出来にはなりませんでした。

 

さてさて今週末は久しぶりに晴れ間が見えそうなので、潮目が合えば豊崎に再度行ってみようかと思っています。

 

ベニアジサシやオニアジサシにも会えるといいな。

 

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2024年4月の野鳥

5月に入りましたね。

 

今回は月初恒例になった2024年4月1ヶ月間の振り返りとまとめです。

 

4月は平日の豊崎海浜公園からスタート。

 

メダイチドリミユビシギ豊見城市2024年4月2日)

シギ・チドリの混群に遭遇したので観察。

キョウジョシギメダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

この日確認できたのは、メダイチドリキョウジョシギ、シロチドリ、ミユビシギ

メダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

オオメダイチドリらしきシギも居たのですが明確な写真が無くて残念です。

 

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そしてまたもや平日に三角池へ行ってみたりしました。

アオサギ豊見城市2024年4月10日)

この日はタイミングが悪く珍しい野鳥には会えず いつものレギュラーメンバーの観察で終わりました。

タシギ・コガモ♀(豊見城市2024年4月10日)

とはいえ久しぶりの晴れ日だったからか、普段は葦に隠れたり池の隅で寝ているタシギ達が 池の真ん中で活発に動き回っていたりしたので、それなりに観察を楽しむことができました。

コサギ豊見城市2024年4月10日)

前述のタシギの写真は別記事にまとめているので興味のある方はそちらの記事を見てください。

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あとこの日はクロツラヘラサギも目立っていたのでそちらも別記事にまとめてありますのでよろしければ。

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豊崎周辺を散策した翌日は久しぶりに漫湖水鳥湿地センターへ行ってみました。

ムナグロ(豊見城市2024年4月11日)

水鳥湿地センターではこれといった収穫はなし。

 

その週の週末は妻と一緒にこれまた久しぶりに国頭村の比地大滝へ。

シジュウカラ国頭村2024年4月13日)

生憎の雨でしたがノグチゲラをゆっくり観察できたので良い一日となりました。

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その翌週も比地大滝へ行ってみたのですが、キャンプ客が多くて野鳥観察には向かない様子だったので、そこから移動して国頭村森林公園へ行ってきました。

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ブーグルマップのタイムラインによると森林公園は5年ぶりになるということですが、この5年間に色々なことがありすぎて 時が目まぐるしく進んでいったので 5年も経ったというのがピンとこない。

それはともかく森林公園では初めてヤマガラに会うことができました。

 

その翌週の3連休は二日酔いと破天でバードウォッチングには行けず。

 

そして4月の最終日は 晴れ間が見えたので豊崎海浜公園へ。

コアジサシ豊見城市2024年4月30日)

今年もコアジサシの先遣隊が到着。

キョウジョシギ豊見城市2024年4月30日)

キョウジョシギ達も鮮やかな夏羽に換羽完了。

 

平日ではあったものの既にGWに突入しているので人出が多かったので遊泳開始に合わせてひきあげてきました。

シロチドリ(豊見城市2024年4月30日)

意識したわけではないけど豊崎海浜公園に始まり豊崎海浜公園で終わった一ヶ月になりました。

 

それにしても今年の4月はとにかく雨が多くて暑かった。

先程見ていたTVのローカルニュースによると例年の2倍の雨量だったとのこと。

 

おそらくこのまま梅雨入りして沖縄の一年で一番憂鬱な時期が始まります。

 

早く梅雨が開けて夏が来ないかなぁ…

 

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春のクロツラヘラサギ

この3連休はビアフェスなどのイベント目白押しで飲んだくれ続けてバードウォッチングに行けなかった。

 

そんなわけで新しい写真がないので4月上旬に撮影したクロツラヘラサギの写真をまとめてみようと思います。

クロツラヘラサギ豊見城市2024年4月10日)

大半のクロツラヘラサギはすでに北に向かって飛び立った後ですが、今年も居残り組が数羽 沖縄で越夏するようです。

クロツラヘラサギ豊見城市2024年4月10日)

動画も撮影してきたのでよろしければ見てください。


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毎年越夏する個体が数羽いるのですが、居残るのは若い子たちだそうです。

 

くちばしにシワがなく色が橙色寄りなのが若い個体の特徴。

クロツラヘラサギ豊見城市2024年4月10日)

居残り組の中に1羽、婚姻色が出て換羽が伸びている個体がいます。

 

すでにクロツラヘラサギが居るのが当たり前になった感がある沖縄の風景。

 

今回の撮影地である与根の三角池こと第一遊水地がある豊見城市の市鳥にクロツラヘラサギが起用されたのも自然な流れなのかと思います。

クロツラヘラサギ豊見城市2024年4月10日)

今後も居てくれるといいですね。

 

さて4月も今日で終わりです。

 

今年2024年の4月は少雨傾向だった3月までとはうってかわって雨天曇天が続いています。

断水の可能性は回避されましたがこうも雨が続くと野外活動が滞る上に天気予報も当てにならないので行動計画がたてられない日々がもうしばらく続きそうです。

 

私の持ち物は ズームマイク以外は防滴・防水なので雨具を着れば雨は問題ないのですが、この時期の沖縄の開けたフィールドでは落雷が怖い(今も外から雷鳴が聞こえています)。

 

5月はそのまま梅雨入りしそうなので憂鬱です。

 

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今週も山原(野鳥少なめ)

先週末は2週連続になった国頭村でのバードウォッチング。

 

今回は野鳥の写真が少なくて番外編気味です。

 

まずは前回撮りそこなったホントウアカヒゲの写真を撮りたく思いキャンプ場へ。

リュウキュウハシブトガラス国頭村2024年4月21日)

しかしこの日は、キャンプ場の利用客が多くて野鳥観察に不向きな状況。

こういうとき巣にカメラを向けていると普段は野鳥に興味がない層の人たちがレンズの先に野鳥がいることに気づいて 寄ってきた挙げ句に はしゃいで大きな声を出したりするので 今回は場所を変えることにしました。

そいうわけで数年ぶりに国頭村某所に行ってみることしたのですが、その道中に野鳥の声がやたらと聞こえる賑やかな場所で車を停めていろいろな囀りを録音してきたので、宜しければお聞きください。


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ホントウアカヒゲリュウキュウアカショウビンの声が目立っていますが、ヤンバルクイナノグチゲラの声も聞こえます。

 

さて移動した先の国頭村某所ですが、野鳥の気配で埋め尽くされ様々な鳴き声が響いているものの、希少な小動物が足元を歩き回っていて 踏まずに歩かないといけないというハードモードゲーム。

アオカナヘビ国頭村2024年4月21日)

小動物を踏まないように下を向いて歩くだけで精一杯で頭上を見る余裕ができない。

直射日光が当たって地面がカラカラに乾いているところは小動物達が居ないので歩きやすく辺りを見ながら歩いているとヤマガラに出会いました。

ヤマガラ国頭村2024年4月21日)

とっさのことで写真は上の3枚だけですが 初めてヤマガラの写真が撮れたのでこれだけでも行ってよかったと思います。

 

その後はまたもや日陰で地面が湿った場所を慎重に歩くことになり気が張り詰めます。

オキナワシリケンイモリ国頭村2024年4月21日)

絶滅危惧種のオキナワシリケンイモリがそこかしこをノソノソと歩いているエリアが難関でした。

 

沖縄の固有種達は肉食哺乳類がいない環境で進化した生き物が多いので、敵を感知すると逃げずにその場でフリーズしてやりすごうそうとするのが厄介。

この習性が外来種による捕食を招いたりロードキルにつながったりしているのです。

 

妻が先に気づいて警告してくれたので踏まずにすんだリュウキュウヤマガメの子供。

リュウキュウヤマガメ国頭村2024年4月21日)

落ち葉に擬態する絶滅危惧種で天然記念物のリュウキュウヤマガメ

大人になると甲羅の縁のギザギザは無くなるそうです。

 

そしてまたもや絶滅危惧種のオキナワトカゲの幼体。

オキナワトカゲ(国頭村2024年4月21日)

幼いうちは尻尾が青いオキナワトカゲ。

 

その近くの水場から離れた森の中でダイサギを発見。

ダイサギ国頭村2024年4月21日)

雨上がりであちらこちらから這い出してきた小動物を狙って森の中に入って来たのでしょうか。 

森林性の鳥達の数倍の巨体を持っているため 翼が枝にあたって飛びにくそうにしていました。

 

歩いていくとまたもや固有種で絶滅危惧種オキナワキノボリトカゲの幼体に遭遇。

オキナワキノボリトカゲ国頭村2024年4月21日)

脱皮したばかりなのでしょうか。口のあたりに古い皮が残っています。

 

今回は野鳥成分控えめになってしまいましたが5年ぶりに訪れた場所だったので楽しかった。

 

それにしても上記のオキナワトカゲやこのオキナワキノボリトカゲは以前は那覇中心部でも公園など緑地に行くとよく目にしたのですが、最近は自宅の庭で年に数回見かける程度になりました。

 

その庭も維持補修が困難になり地すべり防止の為 取り壊すことになり現在は影も形もありません。

 

絶滅危惧種でもあるオオタニワタリが生い茂りオキナワイシカワガエルが美声を披露してくれる庭を取り壊すのは躊躇いが大きかったのですが、先代と先々代がお人好しだったが為に杜撰な手抜き工事で作られた擁壁(鉄筋が数本しか入っていないコンクリブロックを積み重ねただけの代物)が倒壊して近隣に被害を与えかねない状況を放置するわけにもいかず、泣く泣く取り壊すことを決めたのが去年。

 

現在は建築基準に適合した擁壁が土留を果たしており昨今の異常な豪雨でもびくともしない土地に生まれ変わって一安心のOkiyasuです。

 

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三角池のタシギ

前回のノグチゲラの記事と撮影日が前後します。

 

4月に入ってから急に雨が続き週末は家にこもりがちになり 青空に恋い焦がれるあまり憂鬱な気分になっていたので、久しぶりに現れた晴れ間に心を踊らせながら三角池へ行ってきました。

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

この日目立っていたのはクロツラヘラサギを除くとタシギ達。

 

彼らはとても警戒心が強いので 他の場所では 日中に開けた池の真ん中で日光浴をするタシギを見ることは稀ですが、三角池では比較的よく見る光景。

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

天気が良くて気分が上がっているのは私だけではなくタシギ達もテンション高めです。


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初めて目にしたのですが、クチバシをフェンシングのように打ち合うんですね。

 

この日三角池で確認できたタシギは9羽。

 

南西諸島では冬鳥という扱いになってはいますが なんだか一年中三角池にいるような印象を受けます。(あくまでもイメージで実際 夏の間は姿が見えません)

タシギ(豊見城市2024年4月10日)

30分ほど観察を続けさせてくれたタシギ達ですが、複数のアオサギが飛来してきてそれに驚いたのか葦原の中に逃げ込んでしまいました。

 

時間帯もあるのですが普段よりも活発に行動しているタシギを観察することができて楽しかった。

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特別天然記念物ノグチゲラ

週末は妻と一緒に国頭村ノグチゲラに会いに行ってきました。

 

実際のところは土曜の朝はツミに会うために読谷村へ向かっていたのですが、急に気が変わってそのまま北上して国頭村へ行くことに決めました。

 

着いて車のドアを開けるとホントウアカヒゲの大合唱。

 

結果から言うとホントウアカヒゲには会えませんでした。

 

その代わり特別天然記念物ノグチゲラの姿をたっぷりと拝んできました。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

最初に遭遇した個体は 気づくのが遅れて写真を撮ることができなかったのですが、その後 少し歩いたところで巣作り中のメスに遭遇。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

巣内部の拡張工事に夢中で、私達に気づいていないように見えます。

ノグチゲラ♀(国頭村2024年4月13日)

キャンプ場の管理人さん情報では今年は例年より1ヶ月早く営巣を始めているとのこと。

 

動画も撮影できたので宜しければ御覧ください。


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掘っては木くずを外に捨てるを繰り返して どんどん拡張していきます。

 

近くにオスのノグチゲラも居ました。

ノグチゲラ♂(国頭村2024年4月13日)

オスは頭頂から後頭部にかけて赤いのが特徴。

 

どうやら先程のメスの番のようです。

ノグチゲラ♂(国頭村2024年4月13日)

前述の管理人さんによると今年は4組の番が営巣を始めていて、そのうちの2組はまず土地に慣れている人でないと見つけることができないであろう場所に巣を作っているそうです。

 

天気予報が外れて生憎の雨でしたが 久しぶりの本格的なバードウォッチングだったので那覇に帰ってきた後もテンションが下がらず、そのテンションのまま妻と外飲みに出かけてしまいました。

 

ホントウアカヒゲにも会いたかったな。

 

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シギ・チドリの集会in豊崎

4月に入ってから週末は雨天になりがちだったので、平日に鳥見。

 

今回も当ブログではおなじみの豊崎海浜公園に用事のついでに立ち寄り 積極的に探しに行くのではなく流れに任せた出会いを楽しむ受動的なバードウォッチングを行ってきました。

タイワンシロガシラ(豊見城市2024年4月2日)

シギ・チドリの混群は いつもの護岸に居なかったので会えないかと思っていたら この日は 海水浴場の砂浜に集まっていました。

シギ・チドリ混群(豊見城市2024年4月2日)

メダイチドリを中心に キョウジョシギ、シロチドリ、ハマシギミユビシギ等で構成されている 混群です。


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前回の訪問時よりさらに鮮やかな羽色になったメダイチドリのオス達。

メダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

野鳥たちの衣替えで季節を感じる今日このごろ。

メダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

メダイチドリたちの間を忙しそうに歩き回るミユビシギ

ミユビシギメダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

ミユビシギは雌雄同色なので判別が難しい。


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ミユビシギはまだ冬羽のままです。

 

沖縄ではミユビシギは冬鳥で飛来数も少ないので こちらで夏羽のミユビシギを見ることができたら幸運なのだとか。

 

メダイチドリ達に囲まれているキョウジョシギ

キョウジョシギメダイチドリ豊見城市2024年4月2日)

満腹なのか まったりしているキョウジョシギたち。

キョウジョシギ豊見城市2024年4月2日)

キョウジョシギ達もまだ冬の装いのままです。

 

あまり時間をとれなかったので40分ほどの滞在でしたが、それなりに楽しむことができて、少し気が晴れました。

 

この日の最後は口の周りを草の種で汚しているシマキンパラに見送られながら海浜公園を後にしました。

シマキンパラ(豊見城市2024年4月2日)

シギ達が換羽を始めると、冬鳥が北の繁殖地へ向けて旅立つ季節であるということを実感し 代わりにやって来る夏鳥達との邂逅を期待して胸が踊るのですが、それにしても今回は野鳥の渡来が少なくて なんだか不安になる冬鳥シーズンでした。

 

結局、あれだけ探し回ったにもかかわらずシロハラシマアジに会うことはできずモヤモヤしています。

 

夏鳥達はちゃんと姿を見せてくれるのかが 今から心配です。

 

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