Out of Office サラリーマン週末旅行記録

とあるサラリーマンの週末旅行記&搭乗記。2022年より米国在住。

往路1区間目:JAL JL3 ニューヨーク(JFK)〜羽田 ビジネス

今回の一時帰国は深夜便のJAL3便で。深夜の時間帯なので空いているいつものターミナル8から出発です。この時間帯だとTSA Precheckのレーンは既に閉まっているとのことで、久々に一般レーンを利用して保安検査を通過しました。

この日のこの便の出発時刻は0:35。冬ダイヤは夏ダイヤと比べて出発が1時間以上早まることを把握しておらず、夏ダイヤ気分で23:30頃空港に着いたらチェックインカウンターのクローズにギリギリでした。おかげでラウンジに立ち寄る暇もなく直でゲートへ。

ゲート前のアナウンスが英語の前に日本語というのはさすがJAL。更に英語の後には中国語もありました。深夜便は羽田経由での中国各地への乗継客の利用が多いというのはどうやら本当のようです。

やっと年始から新型機材であるA350-1000のJFK線への導入が始まりましたが、この深夜便はまだ旧機材のまま。復路は新機材便を予約しているのですが、とりあえず往路は今まで通りのB777-300ERで向かいます。ただ、アメニティキットはこちらの便も既にHERALBONY仕様に入れ替わっていました。

ウェルカムドリンクはいつものジンジャーパイナップルジュース。やはり深夜便だとこれ1択になってしまいます。

今回は定刻通りにサクッと離陸。右側に座っていると、今回は上昇時にマンハッタンの夜景がよく見えました。

この時は期間限定で全クラスの乗客向けにWi-Fi無料キャンペーンを実施していました。個人的にはダイヤモンド会員特典でWi-Fiは常に無料なので、このキャンペーンのせいでWi-Fiに接続する乗客が多くなり回線速度が遅くなるのではないかと若干不安だったのですが、フライトを通じて問題なく接続できました。意外としっかりした設備を導入していたようです。

前回は12月にJL5便の方に乗ったのですが、機内食については3便も5便も同内容で、かつ12~2月の3ヶ月間は同じメニューを使い回すので、この時に乗った便とメニューと全く同一。

ただし、この便は深夜便なのでメインミールのサービスは離陸から約8時間後ということになっています。まずは大体すき焼き丼をもらっているところですが、いつも同じものでも芸がないので、今回はアラカルトからフミコの和食セットをもらいました。

ちょうど食事の最中でトロント上空を通過。珍しくコックピットからも右手にトロントの夜景が見えていますとのアナウンスも流れました。

食事の後はそのままチーズステージへ。乗っているチーズの種類からカットのされ方まで、2ヶ月前の便と全く同じです。

最後にほうじ茶プリンをもらって夜食は終了。アラカルトメニューにアイスクリームとフルーツ以外のデザートが載るようになったのは最近のことな気がします。

その後はしばらくPCで作業。食後はお茶が欠かせないのですが、やはり日系の航空会社でサーブされる日本茶がベストです。

寝る前にギャレーも偵察してきました。ここの配置は毎回パターンが違うので、その日のクルーの個性に任されている様子。今回のクルーは赤ワイン推し。

この後はフルフラットにして爆睡。メインの食事については離陸前にクルーに希望を聞かれたので、離陸8時間後の食事の時間は寝ていたら起こさないように伝えた上で和食の取置きを依頼しておきました。結果的に着陸の2時間半前まで寝続けたので、起床したタイミングで食事をオーダー。

時間短縮のためか、いつも最初にサーブされるオリーブ&ナッツと前菜セットがまとめて配膳されました。

続いて和食のメイン。この肉料理の方であるショートリブ煮込みは味も薄いしJALにしては珍しくハズレメニューだった気がします。

デザートの苺のパンナコッタは和洋共通。

食事が終わるともう羽田はすぐ。今回はちょうどアンカレジの真上を通っていくルートだったようです。

早朝ということで、騒音対策の関係か房総半島をぐるっと回って東京湾海上を降下していくアプローチ。

羽田に到着。このまま金浦へと乗り継ぐのですが、羽田でピックアップして空港宅配で送りたい荷物があったので一度入国しました。

ちなみに、入国時に税関のところにあるモニターを見たのですが、この便は日本人客43名、外国人客183名とのことでした。やはり深夜便は外国人比率高めです。

2024年1月 フィンランド旅行 まとめ

14年ぶりのフィンランド。前回はヘルシンキのみでだったのですが今回は初めて北部のラップランド地方まで足を伸ばしてみました。

気温はマイナス25度を下回る極寒、11時に日の出と思ったら14時には日の入りという極端に短い昼間など、中学校の地理の教科書でしか見たことがなかったような気候を初めて自ら体感。スノーボード犬ぞりなどアウトドアアクティビティはなかなか過酷でしたが、伝統的なサウナを楽しんだり、夜空一面に広がる綺麗なオーロラを眺められたりと冬のフィンランドを満喫する旅行になりました。

また、今まで訪れた最も高緯度だった場所はアイスランドだったのですが、今回の旅行ではその記録を更新。今後これを超えるとしたら、スヴァールバル諸島かウトキアグヴィク(旧名バロー)くらいでしょうか。

 

【フライト】

フィンエアーJFKからヘルシンキまで直行便を利用。往復ともにマイルを利用した特典航空券で、往路はキャセイのアジアマイル、復路はJALワンワールド特典を利用しました。JALの特典は最大8区間まで使えてストップオーバーも比較的自由とかなりフレキシビリティの高いプログラムなので、2区間目以降はまた来月以降に利用予定です。

フィンエアーの新ビジネスクラスシートであるAirLoungeは初めての利用。座席がリクライニングしないという奇抜な新型シートですが、クッションを背中に入れて調整することでリクライニングの有無はあまり問題ではなくなりますし、背もたれを残したままフルフラットに出来ることでより快適に過ごせ、かなりナイスアイデアなシートでした。

 

旅行記

1日目:フィンエアー AY16 ニューヨーク(JFK)〜ヘルシンキ ビジネス

2日目:ヘルシンキ市内観光(空港ホテル、市内への移動、観光地巡り)

3日目:フィンエアー AY601 ヘルシンキ〜イヴァロ エコノミー

3日目:ラップランド滞在(キーロパー、犬ぞりツアー、電気サウナ)

4日目:ラップランド滞在(サーリセルカスキーリゾート、スモークサウナ、オーロラツアー)

5日目:フィンエアー AY635 イヴァロ〜ヘルシンキ エコノミー

5日目:フィンエアー AY15 ヘルシンキ〜ニューヨーク(JFK) ビジネス

5日目:フィンエアー AY15 ヘルシンキ〜ニューヨーク(JFK) ビジネス

国内線からの乗り継ぎですが、別冊航空券だったためスルーチェックインが出来ず、こちらで再度チェックイン。

搭乗券を出してもらったり、久しぶりにSSSSに当選。以前は90%以上の確率で引いていたSSSSですが、米国に拠点を移した後は当たったことが無かったので、がっかりする一方で少し懐かしい気持ちにもなりました。

なお、優先カウンターでチェックインをすると、そのまま右奥にある優先セキュリティレーンへと繋がっておりシームレスな動線が確保されています。ただ、この優先セキュリティレーン自体は、JALを含むフィンエアー以外の各社やAMEXプラチナ会員でも利用可能なよう。

ここも他の欧州の空港と同様の構造で、保安検査を抜けるとまずはシェンゲン域内線の発着エリアに出ます。このエリアにはittalaやmarimekkoなどフィンランド土産になりそうなショップが多数。前者のショップでは日本語も聞こえ、日本人のスタッフまで存在しているようでした。

今回の搭乗は欧州域外線ですが、一応域内エリアのラウンジも使えます。そちらは往路の時に言及したので今回は省略。

今回は域内エリアはスルーして、出国審査を通過してシェンゲン域外線エリアへ。先進国パスポートは自動の機械で出国が可能なので行列とも不要。こうした時に日本パスポートの有り難さを実感します。

シェンゲン域外線エリアのマップ。こちらにも先ほど紹介したittalaやmarimekkoといったショップはありますが、域内エリアに比べると人も少なく静かな印象でした。

域外エリアにあるフィンエアーのラウンジ。ヘルシンキ発の便に乗るのは初めてなので、実は今回が初めての入室です。

内部は2つの区画に分かれており、それぞれBusiness LoungeとPlatinum Wingと呼ばれています。Platinum Wingの方が格上で、ワンワールドエメラルドステータスで入室可能。フィンエアーはファーストクラスの設定が無いにも関わらずこうやってラウンジも分けているのは感心します。

ということで、Platinum Wingの方は人も少なくかなり快適でした。ただ、窓が無く少し息苦しい雰囲気があるのが玉に瑕。

長距離線に備えてシャワー。実はこのラウンジはフィンランドらしくサウナも併設しているとのことですが、時間の関係で今回はパスしました。

Platinum Wingにはダイニングエリアも用意されています。JFK線とほぼ同時刻にJALの羽田便の出発もあるせいか、日本人乗客の姿もちらほら見受けられました。

今回は搭乗後の機内食があるのでパスしましたが、オーダー制のミールもある模様。トナカイバーガーやサーモンなど、フィンランドらしいメニューが並んでいるので次回はぜひ試してみたいと思います。

バーカウンターもあり。全体的にシンプルでミニマリズムが意識されたような北欧らしい空間の演出ができているラウンジでした。

ゲートへ。いつも通り指示に従ってSSSSの追加検査を受けてから機内へ向かいます。

今回の機材も往路と同様A330-300。ちょうど綺麗なマジックアワーの時間帯でした。

少し出遅れたせいで、ボーディングブリッジの行列に並ぶ羽目に。これを体験するたびにスムーズな搭乗の日系キャリアが懐かしくなります。

今回も往路と同じAir Loungeのシート。シーズンオフの時期ということでマイルでも取りやすかったのですが、蓋を開けてみれば満席のフライトでした。

シート周りやアメニティ等はこちらで触れたので今回は省略。

ヘルシンキ発だとアルコール提供も問題なく可能ということで、シャンパンをもらいました。

個人モニターは食事サービスのタイミングが記載されているタイプ。

夕方でもう暗くなったなかを離陸。16:55発、18:55着というスケジュールなので、このスケジュールだと飛行中ずっと暗いままです。

水平飛行に入ると、まずは水のペットボトルが配布されました。

食事メニュー。どうやら今年はフィンエアーの100周年記念だそうで、かなり歴史のある航空会社でした。

ドリンクメニュー。ワインはシャンパン1、白ワイン3、赤ワイン3、デザートワイン2とかなりの種類。これだけ種類がありながら新世界のプロダクトが1つも無いことにはフィンエアーの拘りを感じます。

まずは温められたナッツからディナーサービススタート。

ミールは前菜・メインがまさかのワンプレートでした。アメリカン航空ですらコースでサーブしてくれる欧州発の大西洋路線でフィンエアーがワンプレートとは、正直かなり残念。せっかくビーフを選んだのですが、前菜を食べているうちにメインが冷め始めてしまいます。

続いてチーズ。小さいサイズではありますが、デザートorチーズの選択ではなく、両方選べるようになっているのはGOOD。

そしてデザートのブルーベリーパイ。ワンプレートサーブだったのは残念でしたが、リフィルはしっかり来てくれますし急かされる感じもなく全体としては良いサービスでした。

最後にお茶をお願いしてサービス終了。ティーバッグのままではなくきちんと出してくれたお茶をサーブしてくれたり、さりげなくチョコレートを一緒に持ってきてくれたりするあたりも良いポイントです。

まだまだアイスランド上空あたり。こう見ると、アイスランドの火山が噴火すると欧州〜北米間のフライトに甚大な影響を与えることがよくわかります。

眠るような時間帯のフライトではないので、食後は映画をみながら時間つぶし。途中、起きている乗客向けにクルーがフルーツのミニプレートを持って周っていたので、ありがたくもらいました。

それがこの辺り、グリーンランドを越えてやっと北米が見えてきます。

その後は少しだけ昼寝をして、到着2時間ほど前に2食目のサービス。選択肢なしで野菜とチーズのキッシュがサラダと一緒にサーブされましたが、こちらはキッシュはモサモサしているしサラダも乾き切っているしでちょっとがっかりな内容でした。

ヘルシンキからニューヨークまで7,000km弱。東京からホノルルより少し長いくらいで、太平洋と比較した際の大西洋の小ささを実感します。

JFKに到着。預け荷物ピックアップのベルト番号が表示されており、フィンエアー便は2番と書いてあるにも関わらず、なぜかそこから出てくるのは1番と書いてあるはずのキャセイの荷物。結局フィンエアーは3番から出てきますとのスタッフのアナウンスがあったのですが、最後までモニターの表示は間違ったままでした。非英語話者には厳しい環境で、相変わらずの米国らしいカオスな運用です。

5日目:フィンエアー AY635 イヴァロ〜ヘルシンキ エコノミー

ラップランドともお別れ。往路と同じ直通バスでキーロパーからイヴァロ空港へと向かいます。

8時前にイヴァロ空港に到着。気温はマイナス27度と最後まで極寒でした。

8:30出発の便に対してバスが空港に到着したのは7:40。この時間帯だともうチェックインカウンターもガラガラで、待たずにすぐチェックインを完了しました。帰りはこの便とヘルシンキから米国への国際線が別手配だったのですが、両方ともフィンエアー便であるにも関わらず、荷物のスルーチェックインは出来ないと言われてしまいました。この辺りは別冊航空券に厳しいワンワールドのスタンスが浸透しています。

イヴァロの空港を出発するのは1日3便だけ。1便目と3便目はKittilä(キッティラ)経由のヘルシンキ行き、2便目はヘルシンキ直行便で、全て国内線です。JALコードシェアはこのような小さな地方空港までたどり着いているようでした。

このような小さな地方空港なのでラウンジは無し。出発ゲート前で搭乗開始を待ちます。

8:05には搭乗開始。ボーディングブリッジは存在しないので、極寒の中を歩いて機体まで向かいます。

朝が早かったので着席するとあっという間に眠りに落ちてしまい、気がつくともう経由地のキッティラ空港に到着。イヴァロ〜キッティラ間は直線距離で150km程度しか離れておらず、飛行時間は20分程度です。

ヘルシンキまでの通しの搭乗客は機内で待機しますが、その間前方の扉は開きっぱなしなので、最前列に座ると寒い風に晒されることになり、この席は失敗でした。

40分ほどの滞在で再度出発。この時点で9:50ですが、やっと明るくなってきたという程度です。

離陸後、朝食を食べていなかったので、物は試しで有料メニューにあったカルボナーラパスタを注文してみました。6.00€でホットミールにしてはお手頃だなと思っていたら、出てきたのは想定外のインスタント麺。

蓋を開けてみれば、要はクノールのスープパスタでした。これだと6€は少し高い気もしますが、機内ですし仕方ありません。

ヘルシンキに到着。ここまで南下してくると随分と空が明るく感じられます。

乗り継ぎですが、1度荷物をピックアップする必要があるのでArrivalsへ。どちらかというと乗り継ぎに特化した空港だからか、Arrivalsへの通路は地味なところにひっそりとあり少し見つけるのに苦労しました。

 

4日目:ラップランド滞在(サーリセルカスキーリゾート、スモークサウナ、オーロラツアー)

サーリセルカ滞在2日目はスノーボード。この街にはヨーロッパ最北のスキーリゾートがあるというので、そこへ行ってみることにしました。このようにそれなりの広さのスキーリゾートですが、この日は強風により右側半分の山は丸々クローズ。左側半分を楽しむことにします。

リフトに乗って山頂へ。リフトは1日券で49.5€、板のレンタルは1日30€と、この辺りは日本と比べてもそこまで高い値段設定ではありませんでした。

昼12時でもこの低い位置にある太陽。針葉樹林帯が広がる幻想的な光景の中で滑るのは初めての体験で、人が少ないこともあって思う存分楽しんで滑りました。

ただ、気温は昨日より更に下がり昼間でもマイナス25度。自分の吐いた息がゴーグルに付着して凍りついてしまうほどで、かなり過酷な環境です。

頂上部分にあるレストハウスもこの通り。氷河期再来のSF映画のような光景を直接目にするとは思いませんでした。

昼食はレストハウスで注文したトナカイ肉ソテーのベリーソース添えとサーモンのスープ。特にサーモンのスープは、極寒の外で滑ってきた後には身体の芯から温まりかなり重宝しました。このレストハウスはバスでもアクセスできるのですが、ここのスープは結構な名物なそうで、スキーヤースノーボーダー以外にもバスで訪れる観光客も結構見受けられるほどです。

3時頃まで滑った後は、麓にあるレストランでグロッグを楽しみながら帰りのバス待ち。グロッグとはスパイスが入ったホットワインで、フィンランドでは冬の時期のメジャーな飲み物だそうです。温かい飲み物ですがしっかりアルコールも効いていて1日運動した後にはピッタリ。

サーリセルカの周辺はこの路線バスが運行しており、1日5€で乗り放題。朝と夕方の2回だけですがキーロパーにも立ち寄ってくれるので便利です。

キーロパーに戻った後はスモークサウナへ。こちらは昨日の電気サウナと違い事前予約が必要なのですが、薪を燃やして温める昔ながらの方式でサウナ室全体にスモークの香りが籠っており、温度も電気サウナよりも熱くなります。

そしてスモークサウナで温まった後は、氷点下の池にダイブして身体を冷やすのがフィンランド流。私も地元民に勧められるがままに入ってみましたが、10秒ほど肩まで浸かって最後に顔まで沈めてから上がると、身体がぽかぽかと暖まってきて日本のサウナ施設でもなかなか経験できないレベルにしっかり整うことだでき、素晴らしい体験になりました。

なお、もし今後このサウナを訪れる人がいるとしたら、サウナ室から池の往復で足裏が恐ろしいほど冷たくなるのでサンダルは必須です。

そしてシメはオーロラツアー。この日はサーリセルカ近辺は雲が出ているとのことで、車を1時間ほど飛ばして90kmほど北上し、ロシア国境近くのNelim(ネリム)という町の近くまで行って観察することに。

すると着いた瞬間からこの大絶景。写真だと一瞬しか切り取れませんが、刻々と色を変えながら絶えずゆらゆらと動き続けるオーロラは、わざわざここまで来た甲斐があると思わせてくれるほどの感動的な光景でした。

今回お願いしたツアー会社はArctic Timetravels。料金は1人120€でしたが、その日の天候を見ながら最適な場所まで連れて行ってくれますし、こちらがオーロラ観察を楽しんでいる間に火を起こして温かいコーヒーやソーセージを用意してくれたりと、至れり尽くせりで大満足でした。TripAdvisorで評価が高いのも納得です。

これにてラップランド2泊滞在も終了。翌日は帰国の途につきます。



3日目:ラップランド滞在(キーロパー、犬ぞりツアー、電気サウナ)

イヴァロ空港からは今回の滞在先であるKiilopää(キーロパー)という宿泊施設まで直行。近くの地方都市サーリセルカの郊外の森の中にポツンとあるキーロパーですが、到着便に接続する空港バスが直通で向かってくれるので助かります。キーロパーまではバスで約45分、料金は19€でした。

キーロパーに到着。山スキースノーシューファットバイクなどのアウトドアアクティビティの拠点となるような施設です。朝9時半でもまだこの暗さ。

まだ朝ですが、部屋が空いているとのことでチェックインさせてもらえました。朝食付きで2泊で220€。清潔で室内にシャワーもありますし、値段相応といったところでしょうか。

この日は犬ぞり体験。サーリセルカ近辺では一番評判の良さそうなHusky&Co.というツアー会社が提供する2時間半のツアーに参加しました。参加費は1人あたり210€で、ホテルまで往復送迎してくれます。

防寒具一式は無料レンタル可能なので、手ぶらで行っても大丈夫なツアーです。ただ、マイナス20度近い極寒の環境での犬ぞりはなかなか過酷で、そりに座っていると風を真正面から受けることになるので、十分な防寒対策をしたつもりでしたが身体の芯まで冷え切ってしまいました。

そりに乗って走るのは正味1時間くらいですが、寒さ的にはこれくらいでもう限界。終わった後は屋内に戻って、暖かいお茶を飲みながらハスキー犬の生態等についてのレクチャーを20分ほど受けました。

最後は子犬たちと触れ合って終了。良い経験にはなりましたが、それなりの値段もしますしまあ1回で良いかなというのが正直な感想です。

ツアー後は宿に戻り、フィンランドといえばということでサウナ。キーロパーには電力で温める電気サウナと薪で温めるスモークサウナの2種類があり、初日は電気サウナの方に入りました。

フィンランドのサウナは男女ミックスが基本なので、水着を着用した上で入ることになります。こちらではサウナ文化は人々の間に深く根付いているようであり、この日も現地の人たちと会話を楽しみつつ正しい楽しみ方等を教えてもらいながら、全部で3セットほど楽しんでしっかりと整いました。

夕食はキーロパーのビュッフェ。28€でサラダ、スープ、魚料理、肉料理、ポテト料理、ソフトドリンク等が楽しめるなかなかお得な内容です。

追加料金にはなってしまいますが、サウナ上がりなのでビールも欠かせません。ラップランド地ビールLapin Kultaは北欧らしいコクの深いビールでした。

夜は宿の周辺でオーロラ鑑賞。この日は遠くにうっすら出ているのが見えましたが、ちょっと距離があるせいかあまりパッとせず。森の中にある宿なのでここでも綺麗に見えるかと思いきやこの程度だったので、翌日はオーロラツアーを申し込むことにしました。そちらに期待です。

ちなみに夜になると気温はマイナス20度を下回ってきますので、十分な防寒対策は必須です。

 

3日目:フィンエアー AY601 ヘルシンキ〜イヴァロ エコノミー

朝6:50発のフライトですが、空港直結のホテルなので5時過ぎまで寝られるのは大きなアドバンテージ。5:30頃に出発ロビーにやって来ると、まだ早いせいか人も少なくかなり静かでした。

向かって右奥がフィンエアーの優先チェックインカウンター。今回のフライトはエコノミーのみのモノクラス運航なのですが、ワンワールドステータスを持っていればこちらのカウンターが利用可能です。

保安検査を越えて制限フロアへ。羽田・仁川・香港・シンガポールなどアジア各地からのフライトが朝5時台に到着するので、それらのフライトからの乗り継ぎ客でこちら側はこの時間帯でも賑わっていました。

ホテルは素泊まりだったので、朝食を摂るべくフィンエアーのシェンゲン域内線用ラウンジへ。

ヨーロッパらしく、パンとハム・チーズを中心にしたコールドミールの朝食ラインナップでした。

一応ホットミールコーナーもあったので、昼以降は何かしらのホットミールもサーブされるような雰囲気ではあります。

一方お酒類は朝からセット済。

ラウンジのデザイン。このようにうなぎの寝床のようなデザインで、入ってすぐのエリアはフードコーナーもあり混み合っていましたが、奥の方には結構スペースもありました。

この時間帯の出発便一覧。早朝にも関わらず、国内線から欧州便まで、朝到着するアジア便に合わせて各地へのフライトが設定されています。

出発ゲート前。フィンエアーは持ち込み手荷物のチェックが厳しいと有名で、このスクリーンにもゲートで荷物チェックがあるとの表示がありましたが、この便は空席率が高かったおかげか、特段チェック無くスルーで搭乗することが出来ました。

搭乗。今回は事前に1Aを指定していましたが、ステータス保有者以外はこの列の指定は有料ということもあってか、1列目は他の乗客は最後まで現れませんでした。

一応ビジネスクラスとの表記はありますが、フィンエアーは国内線にはビジネスクラスの設定が無いので今回はエコノミーとしての搭乗。ビジネスとエコノミーで同じシートを使うという欧州域内線だからこそ出来るフレキシブルな運用です。

ありがたいことに席の隣りには毛布がセット済み。後ろを見たら他の席には置いていないように見えたので、細かいところでステータス優遇があるのかもしれません。

気温はマイナス10度、外は真っ白です。

ということで、融雪剤をきちんと散布してからの出発。

フライト中のコンプリメンタリーサービスはソフトドリンクのみ。フィンエアーなのでやはりブルーベリージュースをもらいました。

それ以外は有料という、最近の欧州キャリアでは見慣れたパターン。アルコール飲料やフード類はまだしも、コーヒー・お茶まで有料とは世知辛い世の中です。

1時間20分ほどの飛行時間でイヴァロ空港に到着。既に8:30ですがまだ真っ暗です。ボーディングブリッジもない小さな地方空港なので、マイナス20度の極寒の中をタラップで降機。

Arrivalsの標識に沿って空港ビル内に入ると、パスポートコントロールがお出迎え。この便は国内線なのでここはスルーして先へ進めましたが、一応国際線にも対応している空港のようです。

初のラップランド上陸。これからここに2泊して極北地域を遊び尽くします。