【オカルト】感想:オカルト雑誌「ムー2024年6月号」あなたの知らない「源氏物語」

ムー 2024年 6月号

webムー 世界の謎と不思議のニュース&考察コラム https://web-mu.jp/

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ムー|株式会社ワン・パブリッシング
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ムー 2024年 6月号 雑誌 2024/5/9
出版社:ワン・パブリッシング (2024/5/9)
発売日:2024/5/9

【※以下ネタバレ】

総力特集 聖書の暗号「666」大預言


これまで世界の研究者が読み解こうとしてきた『聖書』の文字列に隠された預言がある。鍵となるのは有名な悪魔の数字「666」と、あとふたつの数字。かくして明らかになった『聖書』の暗号に記されていた未来とは? もし、これが正しければ年内にも、恐ろしいことが起こるかもしれない。

 
 文:嵩夜ゆう

 聖書には暗号があって、それを解読すると、一般大衆は上級市民に支配される云々と書いてあるので、それを阻止しようぜ! 


<コメント>
 突拍子もないネタでお馴染みの嵩夜ゆう先生の文章ですが、あんまりに凄すぎてちょっとついていけません……

2色刷り特集 あなたの知らない「源氏物語

 
 NHK大河ドラマ「光る君へ」便乗企画。「源氏物語」の謎を徹底追及! まあさすがにオカルトネタではなくて、


源氏物語のオリジナルは存在するのか
 →もう散逸してしまった。今に伝わるのは写本のみだが、微妙に異なる複数のバージョンがあるので、どれがオリジナルなのか、そもそも全部違うのか、そのあたりはもうわからない……


源氏物語は全54巻?
 →鎌倉時代源氏物語の研究書を調べてみると、現代には伝わっていない話が有ったらしい……


・作者は本当に紫式部
 →紫式部が監督して複数の人間が書いた? あとから別人が書いた話が追加されている? 父親の藤原為時との合作? など諸説ある。


<コメント>
 正直オカルトとはまるで関係なくね? という内容ですが面白かったので良し。詳しい人には常識レベルの話かもしれませんが、こちとら源氏物語素人なんで楽しめました。


ムー 2024年 6月号

ムー 2024年 6月号

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【映画】感想:映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023年:日本)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/8L75G2JGY3/
放送 NHK総合。2024年5月6日(月)

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

荒木飛呂彦・原作×高橋一生・主演の人気ドラマシリーズ劇場版第1弾。漫画家の岸辺露伴が、編集者の泉京香とともに美の殿堂ルーヴル美術館を舞台に「黒い絵」の謎に迫る!


露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性から、この世で最も「黒い絵」の話を聞く。時は経ち、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は、取材とかつての慕情のためフランスを訪れる。しかし美術館の職員すら「黒い絵」の存在を知らなかったが、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫だった。そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…

 

あらすじ

 岸辺露伴は新作のための取材中に、オークションにフランスの画家「モリス・ルグラン」作の真っ黒な絵が出品されることを知る。露伴は「黒い絵」にある思い出があり、編集者の泉京香に手配させてオークションに参加すると、その絵を落札した。

 ところがオークションで露伴と絵の落札を競って負けた男たちが、突然露伴の自宅に押し入り絵を奪って逃走した。強奪犯の一人は人気のないところで絵の裏側を探すが何も見つからず、次の瞬間見えない何かに襲われて死んでしまった。絵は露伴の元に戻るが、その裏側にはフランス語で「これはルーヴルで見た黒。後悔」と書かれていた。


 過去。露伴がまだ漫画家としてデビュー前の時期、執筆に集中しようと都会から離れた祖母の家で漫画を描いていた。祖母は下宿を営んでおり、ただ一人の下宿人は奈々瀬という美女だった。奈々瀬は露伴に「この世で最も黒く邪悪な絵」について語り、それは日本の画家・山村仁左右衛門(やまむら・にざえもん)の作品でルーヴル美術館にあることを示唆する。その後、奈々瀬は突然姿を消してましい、やがて露伴も祖母の家を離れた。


 露伴は仁左右衛門の絵を見るため、泉京香と共にパリ・ルーヴル美術館へと向かった。通訳のエマ野口からはルーヴルには日本人の絵は無いはずといわれる。やがて露伴たちの目の前で、エマから仁左右衛門の絵について調査を頼まれていた同僚が、見えない何かにおびえた挙句高所から転落する。

 エマはその同僚の調査から、今は閉鎖され何も収納されていないはずの地下倉庫「Z-13」に仁左衛門の絵があると知り、露伴・京香、さらに案内の消防士二人と共にZ-13へ向かった。その途中、露伴のファンだという日本人キュレーター・辰巳隆之介が現れ、彼らに同行することになった。

 Z-13の中で伝説の画家フェルメールの未発見作品と思しきものが見つかるが、辰巳は一目で偽物だと断言し処分させようとする。しかし露伴は絵は本物だと言い切り、ある仮説を披露する。それはルーヴルに絵を偽造する犯罪者グループがあり、まずモリス・ルグランが誰も来ないZ-13で絵を模写し、模写を本物としてルーヴル美術館に渡し、本物はモリスの絵の裏側に隠して運び出し、オークションでモリスの絵を落札して手に入れる、というシステムがある。そしてこの犯罪には、ルーヴル内を自由に行き来できる消防士やキュレーターが加わっているはずだと。

 やがてZ-13の中で仁左衛門の絵が見つかるが、消防士の一人がいきなり銃に撃たれたような姿で死に、もう一人は焼死した。また辰巳はいきなり現れたモリス・ルグランに殺されてしまう。そしてエマも様子がおかしくなり、露伴は京香にエマを倉庫の外に連れ出させ、自分は絵と対峙する。

 仁左衛門の絵を見たものは、おそらく自分の過去の後悔や、あるいは先祖の犯した罪の報いによってむごたらしい死を遂げる。そして露伴仁左衛門に襲われるが、露伴はとっさに自分自身にヘブンズ・ドアーの能力で「記憶を失う」と書き込みZ-13から逃れる。そして倉庫の外で記憶を失った状態で手に書いてあった「顔の文字を消す」という指示で書き込みを消して記憶を取り戻す。

 結局Z-13倉庫の異常事態は、人間に有毒なガスがたまっていて、入った人間が幻覚を見てしまい、それで殺し合ってしまった、という事で決着した。ルグランはZ-13倉庫であの仁左衛門の絵を見て、それを元に黒い絵を描いたのだと思われた。


 露伴は帰国すると、忘れられていた仁左衛門の墓を見つけるが、そこに奈々瀬が現れる。露伴ヘブンズ・ドアーで奈々瀬の記憶を読む。その昔、奈々瀬は代々絵師の一家の跡取り山村仁左衛門に嫁入りした。しかし仁左衛門は新しい表現を求めて西洋の作風を取り入れようとしたため、親から破門され奈々瀬と共に家を追い出される。やがて奈々瀬が病気となったため、仁左衛門は父親に許しを請い、父親からは彼の絵を超える作品を描くように命じられる。

 仁左衛門は奈々瀬の黒髪を表現する黒い画材を求めており、奈々瀬が見つけた神木の黒い樹液こそ理想の画材だと喜ぶ。しかし、跡取りの地位を奪われそうになった弟から神木を傷つけたという偽りの告発を受けて役人にとがめられ、奈々瀬を殺されたため逆上して役人たちを殺す。そして神木を斧で傷つけ、そこから噴き出した樹液ですべてが黒い絵を描いて死ぬ。その絵は見たものに後悔と罪を与える邪悪な絵と化し、奈々瀬もその絵に囚われていた。

 奈々瀬は露伴を巻き込んだことを詫びて消える。実は奈々瀬は露伴の遠い先祖だった。そして露伴はいつもの日常へと戻った。


感想

 評価は○(まあまあ)

 NHKが2020~22年と三年連続で年末に放送していたドラマ「岸辺露伴は動かない 」の映画版。まあまあの面白さでした。

 原作は、かの荒木飛呂彦先生が、天下のルーヴル美術館から「うちに飾りたいので新作お願いします!」と頼まれて描き下ろしたフルカラー漫画。という出自があるからか、この作品の映像化にあたっても適当に日本国内のそれらしい美術館でお茶を濁したりせず、フランスまで行って本物のルーヴルで撮影したという豪華スペシャル版です。そらNHKも映画館で公開してお金貰いたくなるよな(下世話な感想)

 高橋一生演じる岸部露伴も4年目ということですっかりおなじみに。原作漫画のキャラデザとは全く似ているとは思わないのですが、これはこれで有りだ、という魅力があります。特に泉京香のすることにいちいち突っ込みを入れるところとかいい味出してましたね。

 ストーリーは基本的には原作漫画と同じ流れですが、ルーヴルに巣くう犯罪者グループというオリジナル要素が追加されていました……、が、あんまり印象に残らなかったので「この設定必要だった?」という感も無きにしも非ず。

 お話のクライマックスとなるZ-13倉庫内の異変ですが、ちょっと物足りなかったかな、という感じでした。原作のあの情景を再現するにはCGを駆使した派手な映像にすればいいのでしょうけど、それはこの高橋一生露伴のシリーズの進む方向ではないという判断でしょうか。舞台劇でもやれそうなくらいの地味な映像でしたが、そこは製作者のポリシーでしょうか。


 まあ話としては面白かったので、まずまずの評価というところでした。
 
 

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
[総合] 2024年05月06日 午後3:55 ~ 午後5:54 (1時間59分)


【出演】高橋一生,飯豊まりえ,長尾謙杜,安藤政信,美波,木村文乃,【原作】荒木飛呂彦,【脚本】小林靖子,【音楽】菊地成孔/新音楽制作工房,【監督】渡辺一貴


“この世で最も黒く、邪悪な絵”の謎を追い、美の殿堂ルーヴルへ


特殊な能力を持つ漫画家の岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性からこの世で「最も黒い絵」の 話を聞く。それは、最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は、取材とかつての慕情のためにフランスを訪れる。しかし、不思議なことに美術館の職員すら「黒い絵」の存在を知らなかったが、データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下にある「Z-13 倉庫」だった。 そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる...


出演者・キャストほか
岸辺露伴 高橋 一生
泉京香 飯豊まりえ
岸辺露伴(青年時代) 長尾謙杜
辰巳隆之介 安藤政信
エマ・野口 美波
奈々瀬 木村文乃

 

2024年視聴映画のあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
 
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原作コミック
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【ドラマ】感想:NHK番組「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2」第5夜「あいつのタイムマシン」(2024年5月5日(日)放送)

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/4JZM8MV1Q2/
放送 NHK BS。

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

国民的漫画「ドラえもん」の生みの親 藤子・F・不二雄が描いた刺激的でシュールなSF短編漫画を実写化!

 

第5夜「あいつのタイムマシン」(2024年5月5日(日)放送)

 

あらすじ

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2 あいつのタイムマシン
[NHK BS] 2024年05月05日 午後9:45 ~ 午後10:00 (15分)


国民的漫画家藤子・F・不二雄の傑作SF短編をドラマ化!シーズン2はNHKBS毎週日曜日夜9時45分。1話15分完結×8話。今日は第5夜あいつのタイムマシン


漫画家・正男(渡辺大知)の友人・鉄夫(奥野瑛太)は、いい年をして子ども時代からの夢のタイムマシンづくりに夢中。正男は鉄夫に職を紹介しようとするが、鉄夫は無関心。その執心ぶりは常軌を逸している。正男の妻(木竜麻生)はもともと鉄夫の幼ななじみ。正男はある時編集者(安井順平)からタイムマシンをテーマにした作品執筆をもちかけられるものの作業が進まない。妻は正男に、鉄夫に相談してみることを勧める。


【出演】渡辺大知,奥野瑛太,木竜麻生,安井順平

 
 漫画家・正男の少年時代からの友人・鉄夫は、いい年をして、子供の頃に正男と二人で夢見た「タイムマシン」の開発を未だに続けていた。正男は就職もせず未だに夢を追いかけている鉄夫に仕事を紹介するものの、鉄夫は全く興味を示さない。

 帰宅した正男は美人の妻に状況を報告する。正男の妻は鉄夫とおさななじみで、そのため鉄夫の事を気にかけていた。鉄夫はどうも正男の妻に好意を抱いていたらしかった。


 ある日、正男はクライアントからリアルなタイムマシンをテーマにした短編を依頼されるが、なかなかクライアントが満足するストーリーが思いつかない。正男の妻は鉄夫に相談してみたらと勧めるが、正男はプライドが邪魔してそれを拒否する。

 しかしどうしても作品作りが進まないため、結局鉄夫のところに相談に行くと、鉄夫は電球がついた変な板の上に乗っていた。しかし正男が調べるとそれは本当にただの板で機械ですらなかった。正男が鉄夫を問い詰めると。鉄夫は「未来の自分がタイムマシンの作り方を、現在の自分に教えに来てくれるのを待っている」と変なことを口走る。


 鉄夫によれば

1「未来の鉄夫がなぜタイムマシンの作り方を知っているか → 現在の鉄夫がタイムマシンの作り方を知っているから当然未来の自分も知っている」

2「現在の鉄夫がなぜタイムマシンの作り方を知っているか → 未来の鉄夫がタイムマシンの作り方を教えてくれるから」
(以下1と2を延々と繰り返し)

 だという。


 正男は鉄夫の破綻した論理にたまりかねて、それは堂々巡りだと非難するが、鉄夫はその堂々巡りの中に入りこめればいいのだと言い返す。そして突然未来から自分がやって来たと言い出して走り去ってしまう。


 呆れた正男は自宅に向かうが、何が変わったような不思議な感覚を覚える。そして一人暮らしのむさくるしい部屋に戻ると、鉄夫がおさななじみの美人の妻と幸せそうに暮らしている写真が届き、自分も結婚したいと嘆くのだった。


感想

 評価は○。

 時間SFでよくある堂々巡り(ドラえもんにもあった)をテーマに、そのループを意志の力で引き起こして歴史を変えてしまう、というネタがすごくよかった。これは面白かったです。
 
 

“僕にとっての「SF」はサイエンス・フィクションではなく「少し不思議な物語」のSとFなのです。”
藤子・F・不二雄


世界中の子供の心をつかむ「ドラえもん」の作者、藤子・F・不二雄が大人向けに描いた刺激的でシュールな味わいのある「SF短編漫画」を実写化した「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シリーズ。第1シーズンのご好評にこたえて待望の第2シーズンの放送が2024年4月からNHKBSで始まります。初回放送は4月7日(日)夜9時45分。全8作品を、毎週日曜日に1作ずつ放送予定です。どの作品にも、コメディ、SF、ホラー、ジュブナイル、ミステリー、ヒューマン、と多様な魅力がギュッとつまっています。連ドラは見たくても中々見られない、という忙しい現代人にもちょうどよい「1話15分完結」というサイズ。疲れて帰宅した夜に、「少し(S)不思議(F)」なドラマをどうぞお楽しみください。


◆「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シーズン2 放送予定
NHKBSにて2024年4-5月、毎週日曜日 夜9:45~ 1話完結 全8話


4月7日(日) 夜9:45~
『鉄人をひろったよ』 脚本・演出・VFX キムラケイサク
風間杜夫 犬山イヌコ金児憲史古谷徹(声)


4月14日(日) 夜9:45~
『マイシェルター』 脚本 遠竹ミファ 演出 遠竹真寛
浜野謙太/安達祐実/池村碧彩 かずき/福島リラ モロ師岡田辺誠一


4月21日(日) 夜9:45~
『アン子 大いに怒る』 脚本・演出 山戸結希
新井美羽 皆川猿時矢柴俊博 青木崇高濱津隆之 岩田奏/荻野目洋子


4月28日(日) 夜9:45~
『3万3千平米』 脚本・演出 本多アシタ
山寺宏一峯村リエ 三浦 ?太/土田晃之 酒井敏也 関智一田口浩正劇団ひとり


5月5日(日) 夜9:45~
『あいつのタイムマシン』 脚本・演出 家次勲
渡辺大知 奥野瑛太/木竜麻生 安井順平


5月12日(日) 夜9:45~
『じじぬき』 脚本・演出 村井敦
泉谷しげる原田美枝子マキタスポーツ 池谷のぶえ 窪塚愛流 宮崎莉里沙 般若 今野浩喜柴田理恵 岩井ジョニ男 永見諒太 ニシダ・コウキ 川﨑宗則/平泉成


5月19日(日) 夜9:45~
『旅人還る』 脚本・演出 宇野丈良
森山未來成海璃子林原めぐみ(声)/春海四方 嶋田久作


5月26日(日) 夜9:45~
『いけにえ』 脚本・演出 倉本美津留
一ノ瀬ワタル/松井愛莉/シュウペイ 街裏ぴんく 賀屋壮也/山西惇 板尾創路斎藤工

 

【時事】Togetter「投資は『損切り』が大事」という漫画なのだが…内容に違和感を持つ人続出」

なぜ損切りできないのか?: 株で1000万円を失ってわかった投資の心理

「投資は『損切り』が大事」という漫画なのだが…内容に違和感を持つ人続出 Togetter
https://togetter.com/li/2359145

togetter.com

 
 インベスターZって投資漫画がありまして、その中の話で、

投資家の心得として「映画を見に行ったらクソつまらなかった場合、金を払ったからと言って、元を取ろうとか最後まで見続けるのは時間の無駄。とっとと見るのをやめるのが正解」

という話があるのですが、


 これに映画好きがめっちゃ吹き上がっているのが面白いというかなんというかで、「最後まで見なきゃ解らんだろ! ラストにどんでん返しがあったらどうするんだよ」とか大騒ぎしているのに苦笑。


 そういう話じゃないだろと。別に映画の批判をしているわけではなくて、いわゆる「サンクコスト」、赤字が出続けているのに「一度投資しちゃったからもったいなくてやめられない……というのはイカン」という話の事なのに、比喩を比喩とうけとる能力が無く「作者に映画を馬鹿にされた~、炎上させてやる!」みたいな事に走っちゃうの情けないと思う。



 これを批判している人は今後

・「食べ物を一口食ったらクソまずくて吐きそう。でも最後の最後にうまくなるかもしれないから全て食う」
とか

・「連載漫画の初回がクソ面白くなくて飽きた。でも最後の最後に面白くなるかもしれないから全て読む」
とか

・「今期始まったテレビアニメの初回がクソ面白くなくて苦痛過ぎた。でも最後の最後に面白くなるかもしれないからラストまで全て見る」
とか

・「入社した会社がブラック過ぎて死にそう。でも最後の最後にいい会社になるかもしれないからやめずに最後まで働く」
とか


しないと「映画だけは途中で投げ出さず最後まで見ろって叫ぶくせに、他の物は途中で放棄するのか? ダブルスタンダードすぎるだろ」って言われると思うぞ。
 
 

【SF小説】感想「時の目撃者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 711巻)(2024年4月20日発売)

時の目撃者 (ハヤカワ文庫SF)

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時の目撃者 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2024/4/20
エルンスト・ヴルチェク (著)
出版社:早川書房 (2024/4/20)
発売日:2024/4/20
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

ようやくパウラ・ブラックホールから逃れたローダンらは故郷の天の川銀河に降り立ったが、そこは軍国主義的な世界に激変していた

 

あらすじ

◇1421話 時の目撃者(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:嶋田洋一)

 ローダンたちの乗る《ハルタ》はNGZ490年の銀河系に出現してしまい、ギャラクティカーに不審船として攻撃されてしまった。ローダンはタイム・パラドックスを起こさないため、自分たちが未来から来たことは隠し、停滞フィールドに42年間閉じ込められていたという偽のストーリーを共有するが、直後拿捕されてしまった。

 この時代の銀河系は42年前からハウリ人との戦争「百年戦争」を戦い続けていたが、さらに正体不明の種族カンタロも出現し平和を要求してギャラクティカーに攻撃を仕掛けていた。ギャラクティカムはこれらの敵との戦いのため、戦争遂行を最優先する全体主義体制へと移行していた。またギャラクティカーの団結を強めるため、ローダンたちは42年前に戦死した事にされ殉教者として祭り上げられていた。

 ローダンたちは、ギャラクティカムの戦争大臣になったガルブレイス・デイトンと再会するが、デイトンは死んだはずのローダンたちが帰還した事を迷惑がる。さらにローダンたちが何かを隠していることにいら立ち、敵対的な態度を取り始めた。(時期:過去、NGZ490年3月2日~)

※初出キーワード=銀河戦争評議会。百年戦争。電光。電光撃。テンポ型輸送艦。メルツ型宇宙船。惑星ウェスンドIII。



◇1422話 カンタロの日(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:嶋田洋一)

 ローダンたちは、ギャラクティカムの政策を決定しているネーサンの判断でテラへの帰還を禁じられ、医療惑星タフンに送られた。その後、デイトンの妨害にも関わらず、この時代にはまだ存命だったワリンジャーや、アダムス、キャプテン・アハブ、皇帝アーガイリスたちと再会した。アハブはカンタロとの接触に成功し、ギャラクティカーとカンタロの和平会談を惑星オリンプで開催する約束を取り付けた。しかし同じころ惑星マルディグラはカンタロの兵器「電光」による「電光撃」で壊滅した。

 ローダンたちは元の時代に戻るため、アダムスたちの協力を得て《ハルタ》を取り戻し、脱出の準備を開始した。オリンプでの会談では、カンタロが一方的にギャラクティカーに自分たちの要求を通達した。《ハルタ》はペルセウスブラックホールに突入して消え、デイトンは今度こそローダンたちは死んだと宣伝した。

 《ハルタ》はブラック・スターロードを通ってパウラ・ブラックホールからNGZ1143年へと帰還した。(時期:過去NGZ490年3月~4月29日)

※初出キーワード=恒星アルガメ/第二惑星ジャンク。


あとがきにかえて

嶋田洋一氏
 趣味のスポーツ吹き矢の話。

感想

・前半エピソード「時の目撃者」 原タイトル:ZEITZEUGEN(意訳:時の証人)

 ローダンたちが今度はNGZ490年の銀河系にタイムスリップしてしまう話。

 ギャラクティカムが戦争遂行を最優先する全体主義国家になっているのが悪夢ですが、さらに久々に登場したデイトンがすんごい嫌な奴になっているのも大ショック!



・後半エピソード「カンタロの日」 原タイトル:DIE TAGE DER CANTARO(意訳:カンタロの日)

 ローダンたちがNGZ490年を脱して元の時代NGZ1143年に戻るまでの話。

 謎の種族カンタロの行動がようやく具体的に語られたことや、超兵器「電光」の描写、そして歴史家ヴァニティ・フェアがローダンかブルの子種をもらった的な描写(笑)、などなど、中身の濃い話でした。

 ところでキャプテン・アハブは何ゆえに銀河系で重要人物として活躍しているのか? 故郷の力の集合体エスタルトゥを立て直す仕事をしているんじゃなかったっけ?

 あと、さりげなくP139で月面脳ネーサンがポジトロニクスからシントロニクスに入れ替えられたことが語られています。そんなに簡単に取り換えられるものなのかしらん?
 
 
 

700巻~750巻(「カンタロ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com

ローダン・シリーズ翻訳者一覧は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2024年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

【海外ドラマ】感想:海外ドラマ「特攻野郎Aチーム」シーズン2 第7話「激突!タクシ-キャブ大戦争」

特攻野郎Aチーム シーズン 2 バリューパック [DVD]

特攻野郎Aチーム シーズン2 https://www.twellv.co.jp/program/drama/a-team-s2/
放送 BS12。

【※以下ネタバレ】
 

不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する。俺たち、特攻野郎Aチーム
命知らずの個性派集団“Aチーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー

 

シーズン2 第7話「激突!タクシ-キャブ大戦争」 THE TAXICAB WARS

あらすじ

Aチームはタクシーキャブ大戦争に転がり込み、ラブ・タクシーの恐怖支配からローン・スター・タクシーを救う。

 
 タクシー会社「ローンスター・キャブ」のドライバーたちは、ライバル会社の社長クレーンの妨害を警戒していた。そのうちの一人が客を乗せて人気のない場所に行くと、クレーンとその部下のごろつきたちが現れ、客もクレーンの回し者だった。クレーンたちはドライバーに暴力をふるった後、タクシーに火をつけ、とっとと会社をたたんでしまえと脅す。


 ローンスター・キャブの社員たちは、タクシーが二台だけになってしまい、しかも助けを求めたAチームからその後の連絡がないため、会社が続けられそうにないと弱り切っていた。そこにダラスから来たという大金持ちが現れ会社を買収したいと社内を調べ始める。しかしその金持ちはハンニバルの変装で、罠ではないとわかって他のメンバーもやって来た。

 ローンスター・キャブはライバル会社ラブ・キャブの社長クレーンに目を付けられ、徹底的に営業妨害を受けていた。ラブ・キャブのドライバーたちは乱暴な前科者たちばかりで、タクシーのメーターをごまかすなど平気で行っており、邪魔なローンスター・キャブをつぶそうと躍起になっていた。しかし警察には何度相談しても証拠がないと取り合ってもらえないという。

 Aチームはラブ・キャブのために輸送中の新車のタクシーを盗み出すと、ペイントをローンスター・キャブの物に塗り直し、早速業務を開始した。ところがコングの車が客を乗せて走り出した途端。ラブ・キャブのタクシーが体当たりで走行を妨害し、駆け付けたハンニバルとフェイスマンの車も集まって来たラブ・キャブの車に圧倒され結局全車走行不能になってしまう。

 ハンニバルは仕切り直しのため、大富豪に変装し、おい役のフェイスを連れてクレーンの元に乗り込む。そしてローンスター・キャブを買収した新しいオーナーで、クレーンのために被った約20万ドルの損害を弁償しろという。クレーンはせせら笑い、部下に命じてハンニバルとフェイスマンを痛い目に合わせようとするが、そこにコングとモンキーを乗せたバンが乗り込んできて銃を乱射し、ハンニバルとフェイスを連れて無事脱出する。

 さらにハンニバルとフェイスはラブ・キャブの会社に乗り込み、銃を撃ちまくってタクシーをすべて滅茶苦茶に破壊してから逃走した。怒り心頭のクレーンは部下を連れてローンスター・キャブまで乗り込んでくるが、コングがタクシーを装甲車化して待ち構えており、逆襲されて一網打尽となった。またモンキーはその間にクレーンの金庫から損害賠償分をちゃっかりもらってきていた。

 クレーンたちが殺人を目的として乗り込んできたことで警察に捕まり、ローンスター・キャブの危機は去った。

感想

 アメリカではシーズン2屈指の人気を誇るエピソードですが、ホントこれは面白いエピソードでした。

 悪徳ライバル会社につぶされそうなタクシー会社を救うため、Aチームが自らタクシー運転手になって走り回るという展開がなんとも楽しい。またハンニバルが要所要所でテンガロンハットをかぶったダラスの大富豪をノリノリで演じているのも面白いです。

 しかし今回の一番の面白ポイントは、モンキーの演じるヒーロー「キャプテン・キャブ」(笑) モンキーが自分の片手に靴下をかぶせてキャプテンの相棒の「ソックス犬」を演じて存在をアピールした後、終盤にモンキーがクレーンの屋敷に忍び込む際、わざわざ電話ボックスに入って黄色い布切って作ったマントと覆面(ローンレンジャー風)を身に着け、その格好でタクシーを運転するシーンが滑稽の一言(笑) 

 途中白バイ警官に並走されて車の中を覗き込まれると、覆面が見えないように手で顔を隠す場面とかコントみたいでしたし、金庫を破ってお金を頂く際、ソックス犬とキャプテンの二役をモンキーが楽しそうに演じてるし(笑)

 以前に視聴したのは35年位前ですが、キャプテン・キャブの事はきっちり覚えていました(笑) とにかくAチームらしい楽しいエピソードでしたね。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

特攻野郎Aチーム シーズン2
命知らずの個性派集団“Aチーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー


シーズン2も”ハンニバル”ことジョン・スミス(ジョージ・ペパード)、”フェイスマン”ことテンプルトン・ペック(ダーク・ベネディクト)、”コング”ことB・A・バラカス(ミスター・T)、そして”クレイジーモンキー”ことH・M・マードック(ドワイト・シュルツ)の金しだいで何でもやる腕利きの軍人チームが、ジンバブエにあるダイヤモンド鉱山からベルエアーの怪しげな通りまで危険な冒険を繰り広げる。
(日本語吹替)



【出演者】
キャスト:役名(吹替)
ジョージ・ペパード:“ハンニバル”ジョン・スミス(羽佐間道夫
ダーク・ベネディクト:“フェイスマン”テンプルトン・アーサー・ペック(安原義人
ドワイト・シュルツ:“クレイジーモンキー”H・M・マードック富山敬
ミスター・T:“コング”ボスコ・アルバート・バラカス(飯塚昭三


【スタッフ】
製作総指揮:スティーブン・J・キャネル、フランク・ルポ

 

【IT雑誌】「Mac Fan」が月刊から隔月刊行雑誌になっていた!【偉大なるアップル製品の雑誌が?!】

Mac Fan 2024年5月・6月合併号

Mac Fan(マックファン)Web | マイナビブックス
https://book.mynavi.jp/macfan/

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 4月末に「さーて、Mac Fanの最新号はどこかな……?」と探したらなぜか見つからない。仕方がないので三月末に発売した号を手に取ったら「2024年5月・6月合併号」と書いてある……、慌てて編集後記を調べたら「この号以降隔月刊になるのでよろしく」と…… ようやく隔月化したことに気が付いた……


 うぁぁ、それで藤原鉄頭氏の連載「トライ&エラー GOハッピー」が終わりになったのかぁ。くっそ、この連載、というか藤原鉄頭氏の仕事を追うためにこの雑誌を読んできたのに……


※藤原鉄頭氏 なぜか1990年代初頭の美少女ゲームムックで今とおんなじ絵柄で9コマ漫画を掲載していた人……


 それにしても、偉大なるアップル社の誇る超スーパーマシン・マッキントッシュの事を日本で唯一扱う雑誌なのに何故隔月刊行になるんだ? 信じられない! 
 
 

トライ&エラー GOハッピー
https://book.mynavi.jp/macfan/type_list/contents_type=495

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【コミック】「週刊少年ガール」の中村ゆうひ氏が時代劇雑誌の「コミック乱」に描いていた!【ビックリ】

週刊少年ガール(1) (週刊少年マガジンコミックス)
週刊少年ガール(1)

株式会社リイド社コミック乱 2024年06月号
https://www.leed.co.jp/4910138270649

www.leed.co.jp

●【本誌初登場】短編の名手が放つ特別読切
[変わり刃奇譚]中村ゆうひ

 
 時代劇雑誌「コミック乱」の最新号をペラペラめくっていたら、見覚えのある、しかし時代劇雑誌にはまるでそぐわない絵柄の漫画が乗っていたので慌ててチェックしたら、なんと中村ゆうひ氏が描いていてびっくり!


 この人は、多分十年位前になりますが、講談社少年マガジン系の雑誌で「週刊少年ガール」という、ショートSF漫画を連載されていて、絵柄は独特なので今回発見した時、一目で「あの人だ!」と分かりました。


 内容はというと「江戸時代。侍が刀を抜くと、なぜか中身が刃以外の物(蛇とかこんにゃくとか)になっている超常現象が発生。とあるお侍が店の女店員とそのことを話していると……」というもので、この人らしいあっと驚くオチがつきます。

 ということでショート漫画としては良いのですが、なぜよりにもよって絵柄からは最も遠い時代劇雑誌の乱なんだろうと小首をかしげました……、世の中には不思議なことがあるもんです。


週刊少年ガール(2)
週刊少年ガール(2) (週刊少年マガジンコミックス)

週刊少年ガール(3)
週刊少年ガール(3) (週刊少年マガジンコミックス)

http://www.amazon.co.jp/dp/B0D2KQLLMN
コミック乱 2024年06月号 [雑誌] Kindle

 
コミック乱 2024年06月号
コミック乱 2024年06月号 [雑誌]