Puka

映画や音楽など。思うところ思うまままに。

犯罪都市 - NO WAY OUT -

Ma Dong-seok Illustrated by Katharine

さて。霊長類最強軍団と言えば
チャック・ノリス
吉田沙保里
そして、マブリーことマ・ドンソク
この三人は外せない。

犯罪都市」シリーズとは、
そのマ・ドンソクの強さが堪能できる痛快アクション映画。

今回は、待ちに待ったシリーズ続々編
犯罪都市 NO WAY OUT』

マ・ドンソク演じる主人公マ・ソクトの一撃必殺は健在。
敵が立ちはだかるたびに、彼が放つワンパンチアクションは期待裏切らずで
悪役たちに
「あーあ、お気の毒に。。」
とスクリーン見ながら、手を合わすこと幾たび。
「強すぎるやろ!?」とか、「そんなアホな!」「アンタ、生きてるんかーい!」
などのツッコミは、韓国映画鑑賞の際はご法度です、はい。


今回の敵はイ・ジュニョク演じるチュ・ソンチョル
いわゆる麻薬売買に手を染めまくった汚職警官。
二作目「犯罪都市 THE ROUNDUP」では、
まじで凶悪犯カン・ヘサンに恐怖を覚えたけれど、
三作目の敵は「コイツ、ほんま腹立つなぁ!!」でした。
ホワイトカラー的な汚職警官って、ホント”たち”が悪いのよね。
ほんま、ケーセッキャー!개새끼!です(失礼っm(__)m)

(イ・ジュニョクは、役作りで20kg以上の増量したらしい。
それでも、カッコいいってどういうこと?やっぱり腹立つわあ(笑))


今回、ついに初日本上陸!という謳い文句だったけど、
ストーリー的には、ちょっと欲張り過ぎたかもね。
詰め込み過ぎで雑多な感じになった感も否めないかな…(あくまで個人的感想。)


とはいえ。
日本俳優陣、青木崇高さんの殺陣は渋いっ!し、
國村隼さんの立ち振る舞いが親分役にバチっとハマる。
だからこそ、余計に勿体ないねぇ。。と思ってしまったのかもしれない。

 

随所に挟んでくる、アドリブなのか、脚本なのか?
マ・ドンソクと強力班の刑事たちの毎度お楽しみの絡みジョークも楽しめる。
ブラザーや、美男<イケメン>バンドグッバイ・シングルなどでマ・ドンソクが見せていた茶目っ気に癒される。これが、マブリーと慕われる所以だろうなあ。
※回るベッドとマ・ドンソクのシーンは、サイコー♬

 

シリーズ物とはいえ、初見でも十分楽しめます🎥
もう一回見たいので、Netfrixはじめストリーミングサービスでの公開を待ち望んでいる今日この頃です。


あ、エンディングは、お見逃しなく。
※以下ネタバレですが
エンディングの成金仕様のチャン・イスを観て
「よしっ!続編確定!」
とガッツポーズしたことを追記させていただきますm(__)m

【公式サイト】『犯罪都市 NO WAY OUT
今回鑑賞したシアター:なんば Parks Cinema シアター11 ※毎度経路迷う映画館w

hanzaitoshi3.com
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OPPENHEIMER オッペンハイマー

OPPENHEIMER Illustrated by Katharine


OPPENHEIMERを観終わって既に数週間。
 クリストファー・ノーランに苦しめられた数週間。
悩みに悩んで、自分なりに感想を書いてみる。

 

観る人によって捉え方が違うだろう映画であることには間違いない。

ある人にとっては怒り。
ある人にとっては歓喜
ある人にとっては悲しみ。
あるひとにとっては恐怖。

日本人にとっては、特に複雑な感情が渦巻く(はず)。。。

 

ま、個人的な感想は末尾に書くとして。
まずは、”映画”としての感想から書いてみる。

 

すべてのシーン、
映像に覆いかぶさる「」が、観客の脳を洗脳していく。
キャラクター達の感情は、あらゆる「」によって増幅されていく。
観る側の心拍数はそれに比例して跳ね上がり、脳ごとスクリーンに持っていかれる。
強烈なインパクト。

 

スクリーンの中で大気が爆発する。
核エネルギーの中に放り込まれる。
光と影のバランスが凄い。
タイムラインは、絶妙なモノクロとカラーの組み合わせ。
さすが、というしかない!
よね。

 

それに反して、”人”は淡々と描かれているように思った。
心の奥底では、色んな感情が渦巻いているにもかかわらず。
「見る側のあんたが、自分で想像しろよ。」
と、言わんばかりに。

 

オッペンハイマー役は、キリアン・マフィー
想像もできないほどの複雑過ぎる物理学者の心情、弱さゆえのプライドや心の葛藤を、
手の震えや足取り、見開く眼などなど、細かい動作で演じていく。
まさに適役。

 

題材が戦争ものだからか、メインキャストはほぼほぼ俳優陣(だったように思う)。
その中で女優陣の二人。
妻を演じたエミリー・ブラントと、愛人役のフローレンス・ビュー 
相対する強さと弱さ。
オッペンハイマーという人物像の描写を、
それぞれの立場で、見事に引き出していく。


映像は、スタートした時点から、案の定、クリストファーノーラン節。
一瞬でも映画から思考を外すと置いて行かれてしまう。
大!大!!大!!! エンターテイメント映画ではあるけれど、
観客にポップコーンを、頬張り味わう時間など
与えてはくれない。

上映時間3時間。
一瞬でもうとうとと寝てしまったら、
はい、もう一巻の終わり…である。

今から鑑賞される方は、心して挑まれますよう。。
アドバイスとするならば、
この時代の歴史を、前もって少しかじっておいたほうが良いかもしれません。


【公式サイト】『オッペンハイマー
今回鑑賞したシアター: TOHOシネマズ なんば IMAX

www.oppenheimermovie.jp

 

【個人的感情 > 映画感想】※以下はあくまで個人的感想。

 

ピカドン

広島と長崎に原爆が投下されたのは、私が生まれる僅か18年前のこと。
どれだけ酷いものであったかを伝え聞き今に至る。

このエンターテイメントMovieに、被爆国日本目線の表現はない。
広島や長崎の犠牲者たちは、表現されていない。
原爆の威力を確認するシーンに、その惨状は映されない。

原爆投下されたのが日本じゃなかったら、この感情は違ったかもしれないけれど、
当時のアメリカが「早期終戦のため」と体のいい大義名分を掲げ、ただただ、自国の戦力を誇示したがったがために原爆投下したのだと、理解した。

トリニティ実験の前日、ストームが明けるのを待つ間、
スクリーンを見ながら「雨よ、上がるな。」と失敗を祈った。
祈ったところで、歴史が変わるわけではないのに。


原爆投下成功の発表を聞き、靴を鳴らし、笑顔で狂喜する研究員たちやその家族。
映像にのせた耳障りな靴音は、胸を締め付け、
悔しくて悔しくて。

号泣した。

世界一美しい方程式 E=mc^2 から悪魔の方程式を導いた
想像力の欠如したこの物理学者に
同情などしない。

惨状を聞いた後に後悔と自責の念に駆られたという彼に
同情などしない。

「トリニティ実験」

あの段階で
リトルボーイが投下した後のヒロシマナガサキ
想像できたはずだから。

 

「我は死なり、世界の破壊者なり」といったオッペンハイマー

「ああ、その通りだよ!」

と言ってやりたいと思う。

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ゴジラ - 1.0

ゴジラ - 1.0 「どんなゴジラだろう?」と興味津々観てきました。

監督: 山崎貴
撮影: 柴崎幸三(ALWAYS 続・三丁目の夕日など)
VFXディレクター - 渋谷紀世子[白組](ALWAYS 続・三丁目の夕日, アルキメデスの大戦など)
製作: 東宝、 ロボット、 TOHOスタジオ
シアター: TOHOシネマズ ららぽーと門真

爆発的ヒットした「シン・ゴジラ」とはあきらかに違った視点の今回の
"呉爾羅(ゴジラ)"。

ただの怪獣映画でも戦争映画でもない、
良い意味での山崎監督のALWAYS感。

戦禍の跡の荒廃した焦土と化した中で荒む心と喪失感の中で生きる人々。
生きたいと願い、反して願う事への罪悪感も合わせ持つ人々。

戦争という生と死が極限まで表裏一体であった時代に
戦争の傷跡に抗い苦悩する人々が、それぞれの心の傷がゴジラと戦う中で、
苦悩し、少しずつ救われていく様が描かれている。

戦闘シーンでゴジラを倒すことに手に汗握る映画というより、
映像だけでなくそれぞれの”生”の重さや心情を想像させて、
観ているほうを熱くさせていく映画だなと感じました。

 

  • ゴジラのフォルム
    今度のゴジラは、顔もフォルムもカッコ良い。
    ゴジラが振り向きざまにビルを手で払い壊すシーンのスピード感。
    恐怖感が増す鋭い眼光。
    ワタシの中では、メカゴジラゴジラゴジラのフォルムが一番でしたが
    抜きましたね。

  • VFX
    全体通して、わざとVFXだとわかるように仕上げているように思ったのだけど違うかな。。?

  • キャスト
    主役の敷島浩一は、ワタシが日本で一番好きな俳優 神木隆之介さん
    どうしてこんなに感情があふれ出る演技ができるのだろうなあ。
    吉岡秀隆さんも安藤サクラさんも、俳優陣に抜かりなし。
    橋爪功さんのカメオ出演も、マイッタ!

また何年後に、きっとまたゴジラを題材とした映画が出てくるんだろうけれど

こんなに人間の心を描いたストーリー性のあるゴジラは初めてだったかもしれません。

あと、ラストシーン。
気になりましたよね?
ここを彼女を(あら、ネタバレw)どう捉えるべきか❓
と、ずーっと考えながら帰宅したことも寸評に付け加えておきます。


 

【公式サイト】映画『ゴジラ-1.0』公式サイト

godzilla-movie2023.toho.co.jp


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Pencil Drawing - 鉛筆画 - 小林未奈さん

たまに「鉛筆画」を描きます。そう鉛筆だけで描く絵(わざわざかかずとも笑)。

これが奥深い。まだまだ発展途上の趣味というにはおこがましい。
根気がないからたまにしか描かないけど、好きな事であることには間違いない。

題材は、ほぼほぼ Liveで歌うアーティスト。
この日は、シンガーソングライターの小林未奈さんを描いてみた。


この絵は、彼女が手越祐也さんに楽曲提供した「ドラキュラ」

手越祐也 / ドラキュラ【手越祐也 LIVE TOUR 2023「CHECKMATE」】 - YouTube

を歌っているところを描いてみた。お団子頭がなんともかわいかったのよね。。💕

youtu.be

小林未奈さんといえば。
とても小柄なのにパンチがあって、なおかつハイトーンでクリアな歌声の持ち主。
コロコロ笑う明るいのではあるが、時に、いや、サザエさんに匹敵するぐらいのおっちょこちょいでもある。
そんな彼女の作る歌は、とてもすなおで繊細で。
彼女が手越祐也さんに提供した楽曲でシナモンもとても優しい。
甘くささやく手越君の声にぴったりの、大好きな曲の一つ。

youtu.be

 

鉛筆画からMusicに話が飛んでしまったけれど、

もっともっとメジャーになってほしいと思うアーティストの一人

小林未奈さんを鉛筆画で描いてみた

という話。

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Puka (Katharine)

 

トップ・ガン マーベリック(TOP GUN MAVERICK)

トップ・ガン マーベリック(TOP GUN MAVERICK)を観てきました。

 

言わずもがな、トム・クルーズ主演の1986年公開の『トップガン』の続編です。
US Navy 戦闘機搭乗員養成機関「トップガン」伝説のパイロット、マーベリックが、超難題の大事成し遂げるべく教官となり、Best of Bestの訓練生たちに訓練をする。
束縛された過去の記憶。様々な想いが織りなすエモーショナルで胸熱なドラマ。
満を持して映像となった戦闘機のスカイアクションもド級の映画です。

 

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オンライン制作音楽『花火』- 奥野涼BAND -

 

2020年の夏。
窓の中から見上げたプリズムめいた太陽と
レース越しのフィルタをかけた青い空

疲弊の産物に嫌気がさした夏の終り。
彼らが花火を打ち上げた。
春の「」に続くオンライン制作音楽
奥野涼BAND「花火

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Dramaticな夜 -奥野涼オンラインライブ-

奥野涼オンラインライブ

奥野涼というアーティストが居る。*記事中敬称略
奈良県出身の4人組バンドKIDS(キッズ)でメジャーデビューを果たし、2015年に解散。現在は、シンガーソングライター奥野涼として、そして最近は、奥野涼BANDとして作詞作曲&Guitar & Vocalバンド編成で活動されている。
ハイトーンなハスキーボイスを活かし、女性アーティスト達ともコラボしたり、いつも「何か」を追い続けているアーティスト。
もっともっと、この奥野涼というアーティストについて深堀したいけれど、今日は、 彼の2020年5月9日のオンラインライブの事を書こうと思う。
あくまで、個人的な感想として。

ご存じの通り、得体のしれないウイルスに対し、今、誰一人、強烈なカメハメ波を打てる者はいない。悲しい事だけど、それが現実。
ただ、Social Distanceが必要ということは判っていて。その影響もあって、日本、いや世界中では人が密集する「ライブコンサート」は自粛。
彼、奥野涼も世のアーティスト達と同じく、その波をもろに受けた。
丁度、2020年4月6日、BIG CATでの「奥野涼BAND」としては初のワンマンコンサートを控えていた矢先のこと。
未だ緊急事態宣言が出される前、そう、世の流れというよりも、奥野涼自身の判断でコンサートは延期。きっと彼もメンバーも、落胆したに違いない。

ただ。However. But.である。
混沌とした今の状況になる以前から、彼自身、常々、今の音楽配信の在り方や「エンターテインメントとは?」を模索していると話していた。
だから、現在、我も我もとアーティスト達がこぞって使い始めた動画配信アプリも、彼はすでに駆使して配信を始めていた。
なので、有難いことに自粛要請の波にのまれながらも、彼の音は鳴りやまず、ちゃんとファンに届いている。(ワタシにも。)

限られた中で限られたことをしても面白くない。
”限られた”と誰が決めたのかい?狭ければ広げればいい。それだけの事。
彼を見てて何時も感じるのは、そんな感じ。先日の『』がまさしくそれ。

その彼から、twitterを通して「オンラインライブをする」と告知されたのが2020年5月2日だった。

オンラインライブなんて、もはや目新しくもないと思うだろうが、
1つのアルバムをオールフルでライブをするとなると、話は別だ。

ギタボの息子曰く

「アコギだけの曲ならまだしも、自分で作った曲だでも、音(ライン)は耳にちゃんと残ってはいても、鍵盤やその他のパートやコーラスが乗っかった時点で、音は変わる。だから、急に弾けと言われても、鼻歌で歌える程度にしか弾けないんだよ。それを魅せれるというのは凄い事なんだよ。」

と教えてくれた。(なるほど。パーカッションバカのワタシは、そこまで考えていなかったかもです。)

1本のアコギで弾くには、フレーズを編曲しなおすことにもなる。
それをフルで歌うとなると、キーを調節する必要もあるだろう。
ハモは?鍵盤は?リズム隊のFillは?
プロのシンガーソングライターとして半端な配信は出来ないだろうし。

加えて、彼、奥野涼が今回、Allフルでライブすると言ったアルバム
「Kiss is dramatic sound」
は、彼のファンの中では神盤と呼ばれるアルバム。弾き語りではなくバンド形態で、さらにFeaturingもある。
それこそ、ファンの心の中では、曲を聞いて、個々にイメージ膨らませていることだろうし、思い出もあるだろう。音楽は、その人の人生に何かしら関影響を与えているので。

・・・考えるとこちらが怖くなってきた。(ワタシが勝手に、です。)
アルバムの曲を丸々オールフルで、それも1本のアコギで弾くって事自体、大胆不敵なことなのに。

オンラインライブ当日。
告知からたったの1週間という、短時間でやってのけた天才が
リモートで繋いだ四角いPCのモニターの中に居た。

とにかく彼は嬉しそうだった。
いつもはシャイで天邪鬼な奥野涼が、とても楽しそうなのだ。

時折リスナーに音量を確認したり、チューニングしたり。
音が変わる。アルバムの中の曲がフェイクされたり、キーが変わったりして
新しい音となって流れてくる。
歌詞の一つ一つがイヤホンを通して音符に乗って入ってくる。

オンラインならではのコメント打ち込み call and Response もあり。
生ライブでは、口にすることはないツッコミの文字も流れる。
それを読んで笑いあう。微笑ましく、優しい時間が流れていく。

拍手喝采の夜。
本当に「Dramatic な夜」だった。

「Kiss is dramatic sound 」の1曲1曲については、それぞれで感じて欲しいアルバムなので。感想は此処には書かずにおこうかなと思う。
なので、タイトルだけセトリとして残しておこう。

1.kiss is dramatic sound
2.Birth
3.アンチテーゼ
4.aglio olio
5.僕の日曜日は月曜日
6.トキスデニオシシ
7.ミサイル
8.告白(OVA)
9.日々、辛くても
10.ラストソング
(全10曲)
*アルバム「Kiss is dramatic sound」->  OKUNO RYO NET SHOP 

オンラインライブについては、ワタシなりに少し思うところがあるので、
それは、また次回。

オンラインライブアーカイブはこちら-> ツイキャスおっくんとキチ
 
*5/16にも、開催予定だそうですよ。

奥野涼さんのHP : https://www.ryo-okuno.com/
奥野涼さんのTwitter@kidsvogt
奥野涼BANDは奥野涼さんのTwitterから。
今回のnoteの画像は、奥野涼さんのHPからお借りしました。
 photo by noriko Kageki @norikophoto424


最後まで読んで下さってありがとう。
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Puka (Katharine)

Post date: 2020年10月1日