大物経営コンサルタントと会談


昼遅くに起きる。

朝4時半に寝て10時半に目が覚める。

いつも長く寝なきゃ起きられない僕がなかなかやるなと思いつつ3度寝くらいをして14時半とかになる。

洗濯物をしながらシャワーして部屋の整理してたら17時になる。

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大阪で18時15分から父と待ち合わせてたのであわてて出る。

65歳くらいの経営コンサルタントの方と会う。

銀行30年、証券会社10年を経て金融界のドンとなった超が付くほどの大物コンサルタント

中国に12万坪の土地を買って投資するプロジェクトの顧問をやってるとか、どこそこの中国の金融界のドンに会長として引き入れられたとか、今の国家主席となになにをしたとか、そういう話ばっかり。

本当しらなかった世界の話。

実は僕の父方のおじいちゃんもサッカーファンであった訒小平にサッカーユニフォームを手渡しでプレゼントしたとか結構懇意にしてたみたいで偉い人だったんだなーと思った。

僕が7歳の頃に無くなったが、結構優しくしてもらった記憶しかない。

閑話休題

その経営コンサルタントの方は人脈を活用して中国、日本に広がる幅広い財界人同士を紹介しあう仲介者としての存在。

単に情報をコントロールするのではなく人に信頼されなければいけないので、非常に人間的魅力が必要だと思った。


学んだこと(理解が深まったこと)は

・日本人は金の投資に対する理解が浅い。貯蓄が無駄になっている。

・香港の商売は90%がサービス業。サービス業=IT、金融、コンサルタント。日本は企業支援サービス(コンサルタント)が出遅れている。

・日本は円安政策だが、カネを呼び込みたかったら円高政策にすべき。通過が対ドルで安くなってしまったら国としての投資の魅力は減る。

アメリカは一貫したドル高政策。

●日本の製造業は空洞化が進むが、これはやむ終えない。いかにして貿易業を栄えさせるか、が課題。

・日本人は商売がヘタである

・日本の投資対象としての魅力がない理由:円安、低金利、株利益に対する税金(10%。アメリカや諸外国は0%)


ただ経営コンサルタントとは言っても、自分が目指す戦略コンサルタント的発想は無かった。

また、あまり疑問をはさむ余地はなく、時間の85〜90%は相手の話を聞く形になった。

質問したいことが山ほどあった。

上記得たことのうち、●の質問は特に自分が疑問を持って質問したが、あまり詳しい原理については答えてくれなかった。

戦略コンサルではなく、人脈を用いた思考回路はいわゆる文系のコンサルタントの方で、自分とは目指す方向が違うと感じた。

以下は会話しながら疑問を持ったこと。

アメリカは一貫したドル高政策。

→世界でドル安に合意したプラザ合意はどうなるのか。

→以下の仮説を提示しようとしたけど「とにかくドル高政策だよ」といってあまりロジカルな答えは返ってこなかった。一緒になって問題を考える理系的考え方ではない。

・いわゆる国際市場の中での「交換比率の切り下げ」を行っただけなのか。肝心なのは「交換比率」ではなく、「交換比率の変化係数(1の価値が例えば1年後1.1になること)」が重要なのではないか?つまり、絶対値ではなく変化の方向が重要なので、プラザ合意は一時的にドルの交換比率を下げた・・・という事でこれはドル高政策に矛盾するものではないというか、別の考え方ができるのではないかという提案をしようとした。


●日本の製造業は空洞化が進むが、これはやむ終えない。いかにして貿易業を栄えさせるか、が課題。

→これも以下のように「空洞化」は避けられる道筋はないんですか、という質問に対してあまり明確な答えはいただけなかった。

・コスト高が進むから空洞化が進む? というより、グローバルアライアンスが進む堀場製作所みたいに、「ある機能に特化した」企業が栄えて、垂直統合型の企業はムリがくるとか、「特化が進む」という意味ではないのかと質問したかったけどそれも話ができなかった。


※ちなみに、僕の仮説は間違っているところもあると思います。今は間違っているなら「君の意見はこういう部分がこういう風に間違っている」と指摘して欲しかったけれども、その会話ができなかったという意味で挙げています。


ロジックの通ったものばかりがコンサルタントではないけども、ロジックが通ることは人脈を作ったりシゴトをしたりする上でそんなに重要ではない、というかあまりいらないのかなぁと思った。

クラスの元社会人の方々を見てみても、やっぱり普段からロジカルに考えている印象はない。

自分の目指す「戦略コンサルタント」の持つ強みは、シゴトをするうえで必要な強みとイコールではなく、かなり限定的な状況で重宝される思考パターンではあると思う。

※もちろん、能力は役には立つけれども、ロジックだけでビジネスができるというのはやはり間違いだよなぁ、という意味で。

つまり、戦略コンサルタントは万能ではないと垣間見たものでした。

例えば、自分の今回のロジックを重要視して、会話に疑問を挟む聞き方は、相手からすると「プレッシャー」を感じてしまい気持ちよく話せるものではないかもしれない、というかもっと素直に聞く方法はあると思う。

僕の場合は「100%言っていることを理解しない方が失礼だ。だから質問しよう」となるのでした。この考え方が相手にとって「失礼というより歓迎だ」となるのは、ある程度限定的な場面であって、ビジネスの場では必要とならない場合が多いんだろうなぁと思った次第です。