飼い慣らされておいで

ああ、大変だ。
まるで切望してたかの様に
雲が固まって落下。


逃げる場所もないのに
焦ることもなく歩みを進めて
転がる石ころなど全て蹴散らして


履かないと誓った中庸の取れないサンダルも
妙にこの両の脚に合致してしまった。


ああ、そうか。
これまでの全ての苦しみはこの今現在の為なのだろう。
脚に残った靴擦れが
無駄に出来たものなどではないと
声を出す。


私はまた、歌い出すのだろう。
泡沫、泡沫。


6月6日は豪雨 のち 晴れ

近づいてくるだなんて知らないわ。

余ったように感じる血液を絞りだして憤慨


僕が死んで預かり生まれた日が近づいてくるという
妙な首の後ろの違和感。


この日に失い、そして、書き加えられた記憶を
引き摺り出してはひた隠しにして
目玉を青く染めるために空の元へ走る


手の甲に出来た傷が連れ戻すセカイ
馬鹿みたいに走り抜けて死んだあいつの為に
僕はイキルタメニイキル。


代わりに括られ締まった紐から抜け出して
その日にまた立ち上がろう
足元が針の筵だとて如何だって好い。


アカグロイカタマリヨロコンデナガメヨウジャナイカ

蔑むという、残酷さよ

本人を思いやらない批評というものは冷たく鋭い。
それをシラズカシッテカ。
自分を確立する業とする者がいる。


どうしてか。


他人を蔑むことでしか、自分を安心させられるものがないのかもしれない。
哀れなり。


さあ、鏡を除こうか。

そうだから 昇り詰めて あでゅ

また、
イメージの庭には何も無い
と 君はいう


困ったような顔をして


何処まで行くのだろう


行動に移せと解釈した僕に


それはだめだよ、と
訳も言わずに悟した事が
今更になって知り惑うなど
夢にも見ない


途方に暮れた先にいるのは
必ず君のあの声と





そして