Kindle開封の儀

販売予約のメールが着信して30秒後にはポチってしまった、Kindle paper white。本日9:15に無事届きました。
以下、開封の儀の様子。

いざ開封


Kindleの箱。軽い。



開けてみる。



出してみる
本体の下にはUSBケーブル。長め。



電源ボタンを入れる
お馴染みの画面が表示される




言語選択画面になる
もちろん日本語を選択



設定中・・・1〜2分でした。



チュートリアル画面に
ここまで10分かかってない。


Kindleストア接続まで


といっても、「WiFiに接続」をタップして、接続先を選択するだけなのだが・・・



繋がったので、事前に「ほしい物リスト」に入れておいたアイテムを購入。1クリックで終了。



読みやすい。ルビも良い感じで入っている。そして軽い・・・



最後に、一緒に買っておいたカバーを取り付け。


以上です。

辞書とかもろもろの使い勝手などは、後日書けるといいな・・・

何というか、呆れ果てた、としか言えない判決が出た。

http://goo.gl/q7Ro3

被告をアスペの影響があったと認定した上で、

家族が同居を望んでいないため障害に対応できる受け皿が社会になく、再犯の恐れが強く心配される。許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持に資する

として、求刑(懲役16年)を上回る懲役20年の判決。


発達障害への対応を刑務所でどこまでできるのか


何という判決だろう。刑務所は罪を償う場所であるはずだ。彼の障害に対応できる受け皿がこの日本に無い、というのか? だから、検察の求刑より長い期間刑務所に入れると? では、その延長された4年間で、障害に対応できるための療育が刑務所にできるのか? できるわけない。発達障害だと量刑が増えていいのか?


この判決では、再犯を繰り返す可能性があるなら、刑務所に入れとけ、と言っているに等しい。今後、発達障害だと量刑が増える判例が続くとすれば、被告が知的障害であることは、判決を出す上で量刑が増える要因となり、主張されなくなってしまう。


刑務所と福祉の連携を!


刑務所で軽度の発達障害の人が増えているとの報道は記憶に残っている。刑務所内で発達障害に対する十分な配慮が受けられず、そのまま社会に放り出され、再犯を繰り返す人は多いという。


こういう事例が決してレアケースでない以上、刑務所と福祉的な受け皿が連携できないのだろうか? 刑務所の中で行われている作業にしてもそうだ。発達障害の人がより適応しやすくするため、ジョブワーカーが入ることができれば、より良い結果になるはずだ。


今回の判決を見るまでもないのだが、司法はあまりにも発達障害、知的障害に大して無知なのではないか。犯罪を引き起こす原因という部分では、判決を出すのに必要だから、ある程度の理解はあるのかもしれない。だが、その後の矯正段階においては、あまりにも配慮が無いと言わざるをえないのだ。


知的障害、発達障害で社会に適応できず、犯罪を起こしてしまった人が、一般人と同じ対応で刑に服したからと言って、同じ結果になるとは思えない。同じ結果を期待するのであれば、それに対応した矯正の手法をとる必要があるだろう。


今こそ刑務所と福祉は連携を密にしなければならない。でなければ、こうした頓珍漢な判決が日本標準になってしまう。こんな日本標準を、私は望まない。

一体誰が悪いのか・・・

居住している市の障害担当部署から、「特別児童扶養手当障害状況届の提出について」という封書が来たのは、年明け間もない1月11日のことだった。提出期限は3月末だが、毎回提出書類が煩雑なので、早めに書類の準備を始める。これが今回の災厄の始まりだった・・・


私は書いてある通りに手続きしただけ

封書には、12月27日付の県からの書類も同封されていた。そこには、3月末日までに、「特別児童扶養手当障害認定診断書」を提出するように、と明記されている。


市からの書類には、「療育手帳○A、Aの方の場合、療育手帳の判定日が平成24年2月又は3月に限り療育手帳の写しのみの提出でかまいません。それ以外の判定年月日の方は「診断書」の提出が必要になります」(太字と下線(赤字部分)も原文のまま)

これを手に入れるには、非常に煩雑な手続きが必要だ。


先ず県の福祉相談窓口から「証明書等交付願」を取り寄せ、必要事項を記入した後、返信用切手を貼った封筒を同封して返送する。この場合は「判定結果書」を請求することになる。1週間ほどで「判定結果書」が返送されるので、それを持って娘の罹りつけの病院に提出、診察は不要だが、提出用の「診断書」を依頼する。保険の請求に必要な診断書と同じで、これには5,000円程度の費用が発生する。


娘がインフルエンザで学校を休んでいた最中、私は義母に娘の看護を代わってもらい、罹りつけの病院に行って「診断書」の発行を依頼した。1月30日のことだった。ソーシャルワーカーの方がテキパキ手続きをしてくださり、申請はあっという間に終了した。


帰り際、「不要になったで場合も申し訳ありませんが、費用はいただきますが、よろしいですか?」と尋ねられ、「分かりました」と快諾。別に無目的に依頼している訳じゃない。お役所が出せと言っているのだ。不要になるわけない。「2月末に取りに来て欲しい」とのことだった。


連絡は余りにも突然に


昨日のこと。仕事をしていたら妻から電話。


「○AとAの人は療育手帳の判定期限内であれば、診断書の提出は不要と県から言われたので、提出しなくて結構です」と市から連絡があったという。


・・・え?


(つд⊂)ゴシゴシ


・・・え?


有償の診断書ですよ。もう頼んじゃいましたよ。つーか、後は取りに行くだけなんですよ?


5,000円程度でどうこう言うつもりは無いが、「どうしてこうなった」か知りたいと思い、県の福祉事務所に連絡、顛末を説明する。


担当の方は「先日国から通知が来まして・・・」と申し訳なさそうな声で丁寧に今回の事情を説明してくれたそうだ。そうか、国が悪いのか・・・。


結局、どういう事だってばよ!


で、ググってみる。手続き以上に分かりにくい条文や附則を読んでいくが、直近で変更されたとは書かれていない。色々探してみると、平塚市のHPで、


「●療育手帳(A1またはA2)、または身体障害者手帳[1級から概ね3級まで。ただし視覚障害視野狭窄を除く)、聴覚障害、肢体不自由(欠損の場合のみ)、音声・言語障害等]をお持ちの方は、診断書を省略できる場合があります。」(赤線部は筆者)


という記述を見つけた。更新日は不明だが、文中に「平成23年4月分から」という記述があるので、その前後だろうと推測できる。


診断書の提出を「省略できる場合」というのが、どんな場合なのかは、具体的に書かれていないので、これが今回の我が家への連絡に関係しているかは分からない。


ただ、「省略できる場合」の運用が、自治体毎にバラバラなので、国が何らかの連絡をした、と考えることはできる。


さらに厚生労働省のHPを検索すると、我が家に連絡があった前日の2月20日


「障害保健福祉関係主管課長会議」


が開催されている。県や政令指定都市中核市を対象とした会議のようだ。
資料(PDF)が公開されていたので、読んでみると「特別児童扶養手当」の項目もある。しかし、関係すると思われる内容は見つからなかった。斜め読みをしただけなので、記述があった場合はお詫びする。


議事録は公開されていないので、関連する質疑があったのかは不明だ。想像を逞しくすれば、特別児童扶養手当について、どのような場合が診断書の提出を「省略できる場合」なのか質疑があり、県や市が提出を省略していいと判断して、急遽連絡してきたのではないだろうか。(※これはあくまでも想像!)


いずれにしても、結構な時間をこの件については割くことになってしまった。今回取得してしまった「診断書」には当然、賞味期限があるわけで、別な目的に使うことはできない。お高い紙を買ったと思って、諦めるしか無いのだろう。

GALAPAGOSのAndroid2.3化メモ

4月末に一目惚れして購入したGALAPAGOSの5.5型モデル「EB-W51GJ-R」。GW中はこれに2000ページほどのPDFファイルを入れて、読んでいた。


その後、GALAPAGOSストアにラノベが結構ラインナップされていることが分かり、結構な数を勢いで買ってしまった。最近ではMF文庫などもレーベルに加わり、購入ペースは上がっている。


そこにきて、今回のAndroid2.3化アナウンス。本来は7月25日予定だったが、大人の事情(?)で8月11日に延期となっていた。昨日、そのアップデート作業を行ったので、メモにしてみた。


バージョンアップ!


Wifiをつなげて、「サーバ確認」をすると、バージョンアップのお知らせと手順が落ちてくる。その後まずはシステムのアップデートに約20分。この段階では以前の画面と同じ。もう一回「サーバ確認」をしてAndroid2.3化のアップデートのお知らせが落ちてくる。Android2.3化も約20分。ここまで問題なく終了。逐一見ていたわけではないので、時間は適当。


詳細はバージョンアップ手順| メディアタブレット:シャープ
ACアダプタは繋げておいたほうがいいですよ〜。バージョンアップ中に電源落ちたら((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


なん・・・だと・・・


Android2.3化して、まずやりたかったのは、Evernoteを入れること。ストアに接続して、Evernoteを検索するが、出てこない。ま、他のアプリを入れるか、そのうち見つかるだろ、と、火狐やオペラ、AdobeReaderを投入。セキュリティ対策も行う。


で、ブラウザ上げて「おー、オペラはブラ三動くやん!」とか感動しながら触っていたのですが。。。それでも見つからない。


ようやくEvernoteのダウンロードページにたどり付き、「ダウンロード」のボタンを押すと・・・「導入機種を選択してください」の画面。クリックすると「EB-W51GJ-R」の文字はあるものの、アクティブ化していない。脇に一瞬だけ「この端末は対応していません」の文字。


orz


ストアで検索しても出てこなかったのは、対応してないからなのか?


分かってはいました。全てのアプリが動くわけではないこと。個人開発のアプリが動かないことはあるんだろうな、と。でも、Evernoteのようなメジャーなのが動かないはず無いと思ってた。


2011/10/29追記
昨日久々にアンドロイドマーケットに行ったら、対応したみたいで、無事導入できました^^
快適だぁあ!

仕方ないので色々入れる


まー、wifiモデルだし、仕方ない・・・と自分を鼓舞してさらにランチャーやらコミックビューワーやら、メモ編集アプリ入れる。文字のフリック入力は最初加減が分からず、妙に力が入ってしまったが、何とか慣れた。YouTubeは結構綺麗にカクカク感もなく表示できた。

全体的な感想としては、GALAPAGOSのAndroid 2.3化はお得感のあるアップデートだった - ITmedia eBook USERと同様、お得感、ワクワク感はあります。


ただ、あの発熱はどうにかならないだろうか・・・。Kindleでは何時間使っていても発熱を感じることなど無かった。GALAPAGOSでは、充電中だけでなく、普通に本を読んでいるだけでも、結構な熱を感じる。ケースを付けているが、それでも熱くてたまらない。


↓ケースはコレね。
[rakuten:elecom:10013990:detail]


装着すると厚くなって、システム手帳っぽくなってしまうけど。もう少しKindleの皮ケースみたいに薄くできないものか。縫製もよくないし。


ついでに書籍コンテンツについて


これまでGALAPAGOSショップで購入した書籍は、バージョンアップ後も全て同じように読める。表示レスポンスも変わらない。システムのバージョンアップをすることで、フォーマットの違う講談社の本も買えるようになったみたい。「宇宙兄弟」「へうげもの」「のだめカンタービレ」などのメジャーな作品がラインナップに入っている。


ただし現在発売されている全てが読めるわけではないのは、お約束なのか。印刷代もかからないのに、値段は同じだし・・・。まぁデータ作成にお金はかかっているでしょうけど、同じ値段なのもどうなんだろう。


ラノベをよく買うというのは先に書いたけど、これの挿絵やカラーページについても一言いいたい。出版社によって、挿絵やカラーページの規格が違うように見える。小さい画像サイズでしかも解像度が低い出版社がある一方、画像が荒れない程度の品質の社もある。また、ラノベでありがちな、見開きカラーページは、GALAPAGOSを縦にしようが横にしようが同じサイズ。拡大もできない。本文は三段階に拡大できるんだけど、画像はできないみたい。だから、見開きカラーページに文字が入っていても、読むことは正直難しい。


いいところも少し。GALAPAGOSストアでは、先日お亡くなりになった小松左京先生の追悼特集で、「日本沈没」や「さよならジュピター」などの作品が急遽ラインナップされた。こういう取り組みは嬉しい。私も懐かしさでつい買ってしまった。こうした取り組みがさらに進んで、各種文学賞を受賞した作家の作品が受賞作も含めて(←これ重要!)、すぐに読めるようになってほしい。


コンテンツとしては、GALAPAGOSストアはそこそこ持っている方だと思う。今は各出版社の足並みが揃っているとは言えないし、ストアの整備ばかりが先行して、コンテンツが揃っているとはお世辞にも言えないストアもある。著作権とか、著者との取り分とか、取次の問題とか、色々難しい問題があるのはわかっている。でも、通常の本屋と同様、新刊発行されたら即、電子書籍も発行してほしい。それが普通にならないと、ユーザーは「どっちで買おうか」と悩むことになる。紙がいい人は紙で買えばいい。電子書籍で欲しい人にも同じタイミングで供給してほしい。


それが当たり前にならないと、電子書籍の市場は尻すぼみになってしまうと思う。出版各社の今後の取り組みに期待したい。

震災時の知的障害者の避難生活メモ

我が家の知的障害の娘とその家族が震災前後、どのように行動したか、メモしておきます。本来ならもっと早くまとめたかったのですが、仕事がバタバタしており、今になってしまいました。
今後の参考になれば幸いです。


スペック

私:会社員(システム系)
妻:会社員(経理
娘:13歳、自閉症療育手帳A
居住地:納豆の国


その時家族はバラバラでした

私:PTA副会長として卒業式に参列後、本社で打ち合わせ中に被災。停電のため、システム縮退、停止さらには復電後のシステム点検のため、そのまま2日間家に戻れませんでした。


妻:本社で勤務中に被災。私の車で娘を学童保育から引き取り帰宅。停電のため、そのまま妻、娘、祖母と3人で復電まで車中泊


娘:卒業式後、学童保育へ。そこで昼食後被災。妻の迎えで帰宅。停電のため、復電まで車中泊


まさか本当に使うことになるとは

今回、幸いにも家屋に大きな被害はありませんでした。それでも家の中は様々な物が倒壊し、足の踏み場もない状態でした。避難したのは、私が普段通勤に使用している車。これは軽のキャンピングカーで、3名が車中泊可能(子どもが2人なら、4名が可能)。購入は約3年前。娘を連れて避難所に入ることは難しい、と考え、自衛手段として購入しました。とはいえ、私も妻もキャンプは素人同然だったので、この3年間で少しずつ道具を揃え、実際にキャンプ場や高速道路のPA、道の駅などで車中泊デイキャンプをすることで、経験を積んできました。我が家が購入したのはこちら。決して安くは無かったが、今回のような経験をしてしまうと、高い買い物ではなかった、と確信できます。

http://www.whitehouse.co.jp/camper/newcar/kei/hobiomybox/

今回、実際に避難していたのは、3月11日夕方から12日夕方(復電するまで)の約24時間でした。


購入後、何度もキャンプ場で車中泊の練習を行い、そのたびに不足している機材を買い足してきました。ヒューズが抜けるなどのトラブルもありましたが、ディーラーさんに連絡することで直ぐに解決することができました。購入時から、災害の時の避難所として活用することは考えていましたが、まさか本当に使うハメになるとは、夢にも思っていなかった、というのが本音です。


実際の避難生活

私はその場に居なかったので、後で妻から聞いた話をまとめます。

  • トイレは排水口の側に穴を掘って自作。風呂の残り湯などを使ってしばらくは家の水洗トイレも使用できました
  • カーナビのTVで情報入手確認したところ、電源節約のために、TVはあまり見ていなかったようです。携帯が主な情報入手先だったとのことでした
  • 家の駐車場は少し斜めなので、レベラーで調整しました
  • 夜は全員寝袋。2Fは外と布1枚で1Fに比べて寒いが、-17度用の寝袋を2F用に買っておいたので、問題ありませんでした
  • 1Fはたまにエアヒーターをかけました。本当は常時点火しておきたかったのですが、車の燃料が不足していたため、自重しました。それでもあまり寒くは無かったようです
  • 食料は冷蔵庫内のものをガスコンロで加熱して食べました。幸い水の在庫がかなりあったので、煮炊きには不自由しませんでした。冬場なのも幸いしました
  • 寝るときは上に一枚羽織ればそのまま逃げられるような服装で寝ました。娘はパジャマを着たがったようですが、上にジャージを着させることで最終的には納得してくれたようです
  • 携帯等の充電は備え付けのインバーターから行いました。サブバッテリーが積んであったので、エンジンをかけなくても問題なく充電できました
  • 娘には「宿泊学習なので、いつもと違う」という説明をしました。最初は納得していなかったようですが、全く知らない場所ではないので、何とか宥めることができました
  • インターネットで動画を見るのが大好きな娘ですが、今回はさすがに長時間の避難で動画が見られず、イライラしていたようです


娘を車中泊に慣れさせるためにやったこと

購入後しばらくは、家の前でキャンパー仕様に変形させて、その中で娘を遊ばせておきました。幸い娘は、この車を「新しい遊び場」として認識してくれたようで、日々車に積み込まれる娘のおもちゃは増えていきました。とはいえ、2Fに上がるのは頑なに拒まれました。こうして2Fは私の寝場所と確定することに・・・。


購入後2ヶ月で初の車中泊を実施。場所は高速道路のPAでした。水平をとらなくてもいいこと、水回りがしっかりしていること、いざとなれば直ぐに帰宅できることから、PAを選びました。そこで初めて娘を車の中で一晩寝かせてみたわけです。夏休みの旅行ということで、夜中に家を出て、3時頃にPAに到着。深夜だったこともあり、騒ぐこともなくあっさり寝付いてくれました。


これで娘がこの車で寝ることが可能になったと判断、次は避難所生活で必要な炊事等の道具を揃えて、近くのキャンプ場に実際に宿泊してみました。キャンプ場では、特に娘を外に連れ出すことはせず、好きに過ごさせました。その結果、トイレ以外は殆ど外に出ない、という「引き篭もりキャンパー」となってしまったのは計算外でした。せっかくなので山歩きとかをさせたかったけど、無理に誘うことでキャンピングカー生活そのものを嫌がることになってはまずい、と思い、特に強制はしませんでした。


食事について

偏食の強い娘が食べることができるメニューは、正直なかなか難しく、今でも答えは出ていません。カップヌードルだったり、おにぎりだったり、その時の娘の気分でとんでもないモノを要求されます。アウトドア料理でありがちな焼肉とか、BBQはなかなか食べてくれません。それでも今回は、娘なりに異常事態であることを理解してくれたのか、おにぎりや納豆ご飯などを食べてくれました。


現段階でのまとめ

幸い、ライフラインが比較的早く復旧したため、我が家の避難生活は1日で終了することができました。とはいえ、今もまだ避難所生活を送っておられる多くの方がいらっしゃいます。TVでは何十万もの方が避難していること、原発の30キロ圏内の入院患者を退避させたこと、などが報道されています。しかし、私の地元も含め、知的障害者がどのように避難をしているのか、何に困っているのか、どういう支援を行えばいいのか、については、殆ど報道されていません。


もし拙文をお読みになった方で、被災した知的障害の身内がある方、知人がいらっしゃる方がいましたら、コメントに記入ください。遅ればせながら何かできることが無いか、できるかぎりの支援をしたいと思います。

障害は障害であって、障がいでも障碍でもない話


「障がい者」表記は障害者のイメージを向上させる?:ポジティブなイメージ変わるが、ネガティブなイメージ変わらず — 京都大学


このページを読んで思ったのは、現象・事象は同じなのだから、どんなに文字の表現を変えようとも、その本質は変わらないよね〜、ということだった。上記ページには、

障がい者」表記について、障害者に対するポジティブなイメージの変容は起こりうるが、ネガティブなイメージや交流への意欲に変化は見られなかったことを明らかにしています。そして、「「障がい者」表記の直接的な効果はイメージのレベルに留まり、障害者との関係性の改善には表記変更のみでは効果は薄い」と分析しています。

とある。要は「字面だけ変えても、意味ないんじゃね?」という分析で、しごく当然な結論だ。


害?がい??碍???

見出しが「氷河戦士ガイスラッガー」みたいなことになってるな・・・。


さて、PTA活動に足を突っ込んでまだ日が浅かった頃、資料に「障碍」という文字を見つけて、すごい違和感を覚えた。確かにPCで「しょうがい」と入力して変換しても直ぐに出てくるので、間違っていないのだろうけど、馴染みの無い文字であることに代わりはない。


Wikipedia障害の項目を見てみると、「「障害者」というときの「障害」」の項目には

1950年に施行された「身体障害者福祉法」において、「障害者」および「障害」の語が用いられたことから、それまで用いられていた「不具者」「癈疾者」といった語に代わって、「障害者」という新しい単語と、「障害」という語の新たな用法が一般に定着した。また、その後、「知的障害(者)」、「精神障害(者)」の分野においてもこれらの語が使われるようになった。
近年でこれらの語に関して、悪いイメージのある「害」の字を避け「障碍者」「障碍」、あるいは「障がい者」「障がい」と書くべきとする動きが、当事者およびその周辺から広まってきている。特に、東京都多摩市が2000年に交ぜ書きの「障がい者」「障がい」を採用して以降は地方自治体を中心に交ぜ書きが広まりつつあるが、本質的な差別の解消や待遇の改善に何らつながるものではないとして、当事者サイドの一部を含め、批判する向きもある。また、佐賀県知事古川康らによる交ぜ書きそのものが好ましくないとする批判もある。
2010年6月7日に文化審議会国語分科会より文部科学大臣に答申された改定常用漢字表では、2009年3月と11月の2回にわたり実施されたパブリックコメントで「碍」の追加を要望する意見が多数にのぼったものの審議の結果「碍」の追加を拒否する方針が決定された。但し、2009年12月に設置された内閣府障がい者制度改革推進本部で公文書における「障害」の表記見直しについて議論されている為、同本部に設置されている障がい者制度改革推進会議より文化審議会に対して特に「碍」の追加を求められた場合は、11月に予定されている内閣告示の前に改めて議論するものとされている。

とある。


「害」という文字は「そこなう 邪魔をする」という意味がある。一方、言い換えの対象であるの「碍」には「さまた-げる ささ-える」という意味がある。ただ、いずれにしても「身体上の機能が十分に働かないこと。「胃腸―」「言語―」」の意味である「障害」を説明しようとしている訳だから、私からには「どうでもいい」議論だ。


まして、「障がい」なんていう交ぜ書きは愚の骨頂だ。「障害」といいう用語は、「不具者」等の差別用語に代わる用語として誕生したものだ。その用語を構成している「害」という文字が漢字の意味的によろしくないから、ひらがなで表記しようというのは、思考の逃避でしかない。昨今流行のひらがな混じりの自治体名みたいだ。あれだって、合併協議会の時、モメないように、という理由でしょ。気の利いた自治体は住民から新名称を公募したけど、投票数トップの名称ではなく、無難なひらがな混じりの(場合によってはカタカナ混じりの)名称を選んでいるところも多い。漢字表記が論議を呼ぶなら、ひらがなでいいじゃん、という感じだ。


安易に交ぜ書きを使うのは、「思考停止」でしかない。明治以前の先人達が、知恵を絞って様々な単語を考案していった気概は、今の私たちにはまるで無い。カタカナにしてそれでお終い。「コンテンツ」だの「コンプレックス」だの「コンプライアンス」だの、年配者でなくてもうんざりだ。もっと分かりやすい「日本語表記」があっていいはずだが
、それが世に出ることは少ない。センスもどんどん悪くなっている。旧国鉄の「国電」がJRになった時、「E電」ってのが出てきたけど、世間の失笑を買い、スゴスゴと退場していったっけ。


変えるべきは表記じゃなくイメージでしょ

ずいぶん脱線してしまった。別に国語論だのを語ろうと思ったわけじゃない。本題に戻る。上記記事の最後には

ひらがな表記は、それ自体で障害者に対する偏見的なイメージや、障害者との交流を改善させる効果を持ちません。障害者を取り巻く環境の改善には、表記の変更のみでは不十分だと考えられます。そして、重要なことは、「障害者」「障がい者」表記の議論の背景にある、障害者に対する偏見や差別の存在を認識し、彼らを「障害者」たらしめている「障害」が改善される社会の実現に向けた取り組みを行うことだと考えます。

とある。本当にその通りで、いくら表記を変えたって、その根本にある差別や偏見の意識を変えることが本来やらねばならないことだろう。つまらない言葉遊びをしているヒマがあったら、どうすれば障害者に対する差別や偏見を減らせるか、知恵を絞るべきだ。


人間、誰しも「障害者」になる可能性がある。今は五体満足でも、ちょっとした不運で「障害」を負う可能性がある。現代の医学の進歩で、その可能性は以前より飛躍的に高まっている(別に医学の進歩を否定しているわけではない。念のため)。それは身体障害だけじゃない。ちょっと打ちどころが悪ければ、高次脳機能障害になる可能性だってある。


五体満足の人は、ちょっと想像してみてほしい。事故に遭って障害が残った自分の姿を。


思い出してほしい。何らかの理由で障害を負ってしまい、これまでの生活ができなくなった知人のことを。


その時「障害」か「障がい」か「障碍」か、なんて、どうでもいいと思わない? 障害者をごく自然に手助けしてあげる社会であれば、表記なんて何だっていいじゃない。

Kindle用のPDFを作る方法まとめ

8月末にKindleの新製品が発売されると聞いて、昨日は魂が抜けたようになっていましたが、気を取り直して、Kindle用のPDFを作る方法をまとめてみました。


軽くなったって、メモリの容量が増えたって、ページ読み込みが早くなったって、コントラストが上がったって、Wi-Fi版が出て安くなったって……べっ、別に……悔しくなんてないんだからねっ!


青空文庫でも連番画像でも何でもOK!

日本において、Kindleでもっとも手軽に文書を読めるファイルフォーマットは、PDFだ。一方、読みたいコンテンツのフォーマットは色々ある。JPEGだったり、ZIPに圧縮されていたり、青空文庫のテキストファイルだったり。


それらをすべてPDFに変換して、書き出してくれるのが、このChainLPだ。


画像は、青空文庫芥川龍之介の「ある阿呆の一生」をChainLPに読み込んだところ。


使い方はこちらを参考に。ここではIPad用の変換を例にしているが、この一覧の中にKindle2用の解像度も予め用意されている。青空文庫などテキストをPDFに変換する時は、「本文ボールド化」にチェックを入れないと、文字が薄くて、本文はともかく、ルビは全く読めない。


ChainLPから青空文庫を直接読み込む方法は、こちらを参考にすると良い。


とにかく、色々使えるので、自分にあった設定が見つかるまで、色々試行錯誤すること。


どのフォーマットに出力すればいいの?

ChainLPでは色々ばフォーマットに出力できるけど、そのうちKindleに対応しているのは、PDFとMobiだけだ。どちらも画像に変換するわけだが、同じ青空文庫のファイルをPDFとMobiに書き出してみたところ、PDFの方がファイル容量が小さかった。読み込むファイルにもよるだろうけど。正味1.5GしかないKindleの容量を考えると、PDFの方がよさげ。

将来別の電子ブックリーダーを手に入れた時の汎用性を考えてもPDFの方が無難だね。PCでも読めるし。