時間はさかのぼりますが、マルセイユの友人の家のニューイヤーパーティーに呼ばれていましたので、その様子をお届けします。
お家には、可愛らしいクリスマスの飾りと恒例のクレッシュが飾られています。
お手伝いしていたので、あまり料理の写真がありませんが、アペロディネトワというスタイルのパーティーで、伝統的なディナー形式ではなく、立食でフィンガフードを並べて、好きなものをとって食べるというカジュアルなパーティーです。
最近では、フランスでも、堅苦しいディナー形式は、用意する方も大変ということで、みんなでいろいろ持ち寄って、ビュッフェ形式で楽しむこのスタイルが人気です。
手前には、塩味のペイストリーということで、ソーセージロール、ベーコンとオリーブのねじりパイ、ソルシソンというサラミの盛り合わせ、それからチーズ、奥には野菜スティックなどなど。
今回の目玉はワインです。パーティーを主催した友人が、大のワイン好きで、ソムリエクラスも一部、受講したことがあるそうで、いろいろなワインを揃えてくれました。
こちらは、Chateau Bouscasseの赤ワイン。ブドウの種類(セパージュ)は、Tannatという品種だけを使って作られたワインですが、ブラックベリーやチョコレートの香りの豊かな赤ワインです。お値段もかなり良いです。
さらにこちらは、かなりのレアボトル。ApperationはPouilly Fumeで、ドメインはMichel Reddle et Fils、ワイン名はMajorumです。こんなレーベルのワインなので、それほどでもないのかと思いましたが、これで1本1万円近くするそうです。セパージュはSauvignonが100%。とても辛口でミネラル分の強いワインですが、レモンやりんごのようなさわやかな香り特徴的です。
お次はこちら。マルセイユの上、アクサンプロヴァンス地方で生産されたこちらのワイン。ドメインはChateau Simoneで、ブドウ品種は、Clairette。こちらも初体験です。
アプリコットやパイナップルなどのフルーティーな香りが特徴的で、味はとても深みがあって舌に長く残ります。あまり知られていないようですが、素晴らしいワインです。お値段は6千円くらい。
そしてこちらは、ブルゴーニュのCote de Beauneの白ワイン。有名なChassagne Montrachetの1級畑のワインです。1er Cruというのが1級という意味で、何もついていないものよりも、さらに良い土地で取れたワインということを表わしています。ほかにも特級Grands Cruという表記があり、これは1級よりもさらに上の畑という意味になります。ドメインはSylvain Morey.
こちらのワイン、口に含んだ瞬間にワーっとフルーツやミネラルの複雑な味が広がって、とても長く舌に残る最高級のワインです。香りもバニラ、洋ナシ、レモンなどのフルーティーな香りだけでなく、少しナッツやパンのような香りも混じっています。
1本、1万8千円くらいするらしいです。
こちらは、私たちが持ち寄ったワイン!!ブルゴーニュで買ったCote de Beauneの赤ワインです。ブドウ品種はPinot Noir100%。
かなりドライでミネラル分が強いワインですが、ラズベリーやブラックベリーなどの赤いフルーツ系の香りも楽しめるほどよい酸味のあるワインです。特にチーズとの相性は抜群でした。
他にも書き忘れましたが、アペリティフにはロゼシャンパンや、Montusというボルドートゥルーズの真ん中あたりにあるMadiran地方の白ワインだったり、ワインだけで7,8本空けたんじゃないでしょうか(笑)。もちろん大人7人ですが、それでも一人1本程度は飲んだことになります。
飲み比べをしているので、もちろんグラスも白と赤用に分けています。
さらに、こちらは空気を含ませるための装置。大きなデカンタからその装置を通してグラスに注ぐことで、さらに空気とワインが混じり合うんだそうです。
お料理の紹介も少ししましょう。こちらは、長ネギの生クリームソテーの上に、ホタテのグリル、そしてトリュフのトッピングがされたもの。とても美味しかったです。特にモンラッシェの白ワインとのマッチは最高でした。
そしてチーズ!!ナイフが突き刺さっているのがちょっと怖いですが、フランスでは別にマナー違反ではないそうです(笑
私たちが、購入してきたチーズも並べたので、チーズ屋さんか??というくらいのたくさんの種類のチーズの盛り合わせになりました。
デザートは、真ん中にパンデピスというドライフルーツとスパイスがたっぷり入った重めのケーキ、そして、カリッソンという南フランス特産のアーモンドパウダーで練ったお菓子、そしてナヴェットというこちらも南フランス特産のクッキー。オレンジフラワーやアニスなどのエッセンスが香るさっぱりとしたクッキーです。
そして、プチガトーとマカロンの盛り合わせ。幸せなニューイヤーパーティーでした。