準快の汚部屋

クソみたいな備忘録

流氷と氷山 : 冬のひがし北海道遠征その3

このブログは全5回中3回目です。ですが単体でも読めるように構成しています。

前回はこちら

最初からはこちら

再びしれとこ摩周号

まずは釧網本線で網走に向かいます。この時期は沿線でドカ雪が降ったり強風が吹きつけたりして終日運休になりやすく、旅行の数日前も運休していたので朝から旅程崩壊しないか心配していました。そんな心配とは裏腹にとてもいい天気でスタートです。釧網本線の始発は6時半ですが特に早起きしてまで網走へ行く理由もなかったので次の快速しれとこ摩周号に乗ります。釧路駅でサボの取り付けをして出発です。ダイヤ改正でキハ54からH100に変わったのでこのサボも見納めでした。

茅沼までは昨日と同じ光景でしたが、途中で急停車。とくに説明もなくすぐ発車します。おそらくエゾシカが線路上にいたと思われますが、衝突しない限りいちいち放送しないようです。それくらい乱入が多い路線です。

回転はできないタイプでした(リクライニングはできます)

そんな大自然を駆け抜けると標茶に到着。風景が急に住宅街に変わります。川上郡標茶町は富山・長野県出身の満州開拓団が戦後引き揚げる際に多数移住したとされています。人口は6900人ほど。

茅沼駅と同様に利用者が僅少な美留和

摩周や川湯温泉を通って斜里郡清里町の緑駅に到着。この駅名は住所に由来していますが、この地を緑と命名した理由は単純に「緑に囲まれているから」だそうです。あまりに安直ですが誰も止めなかったんですかねぇ...。

この時期の風景はまっしろ

まだあった流氷

そして知床斜里駅に到着すると内陸の車窓はここで終わり、いよいよオホーツク海が見えてきます。臨時列車の流氷物語号はちょうど一週間前に終了していたので、見ごろは過ぎたかなと思っていましたが、まだまだたくさんありました。天気に恵まれてとてもいい景色でした。

(動画切り抜きのため画質悪めです)

雪が眩しすぎる

なんかいろいろあった(小並感)

ほぼ時間通り網走に到着。釧網本線はこれで完乗です。ここから特急大雪3号に乗り換えできますが、一旦スルーして先発する普通列車遠軽行きに乗ります。キハ40が先頭で、後ろにキハ150でした。後ろの車両は北見切り離しだそうです。

先発の普通列車乗ります

網走ではこの光景はもう見れないみたいです

クマ

先ほどの釧網本線乗車中から薄々感じていたんですが、ずっと白い景色を眺めていて、だんだん目が痛くなってきました。特に旅行中はほとんどカラリと晴れていたので余計に目を刺激してしまいます。あとで気づいたことですが、特急列車はいわゆるUVカットガラスを使用しているので、先日の特急おおぞら4時間乗車では特に違和感を感じていませんでした。しかし、このへんの普通列車はただのガラスなため、もろに影響を受けて気分を悪化させてしまったのです(多分)。せっかく網走からもいい景色が見れるというのに...これ以上無理に見ようとすると列車の揺れも相まってリバースしてしまいそうだったので、キハ150のボックス席で横になりました。2両目はだれも乗ってこないので特に問題ないでしょう。

このシートすき

発車直前に特急大雪号が到着

特急 大雪で上川町へ

撮り方ミスって伊丹駅になってますがちゃんと北見駅です
カーリングで有名です

さて、北見からは先ほど網走で見かけた特急大雪に乗ります。特急おおぞら号として活躍していたキハ283系です。石北線への転用にあたって3両に短縮されてしまい、グリーン車もありません。

北見を出発して景色を眺めてみますが、やはり眩しくありません。快適です。特急なのでちゃんとカットされているようです(単純に曇り空になってきたというのもありそうですが)。

途中遠軽では進行方向が変わります。駅到着前に放送でその旨案内がありましたが、到着しても周りは回転する様子はなく...と思っていたら徐々にみんな動き始めました。回転させるとテーブルや網の荷物や切符が逆になるので取り間違いも起こりました。危ない危ない。

遠軽の次は丸瀬布に停まり、その次が、白滝シリーズでおなじみだった白滝駅です。この駅の前後に「白滝」の名を冠する駅名が複数ありましたが、今となっては当駅だけになってしまいました。

白滝駅の隣の駅は今回の目的地である上川駅です。両駅は駅間距離がとても長いことで知られています。距離にして37.7km、特急では約40分、普通列車では約50分かかります。

きれい

上川駅に到着すると、当駅で列車の行き違いと特急待避が行われます。1番線に特急大雪、2番線に遠軽から来たキハ40の旭川行き普通列車、3番線に旭川から来た特別快速きたみ号が並びます。そして私は2番線の普通列車に乗り換えます。なんと3両編成で、先頭は道東の恵み号でした。緑色のデザインがいいですね、目に優しいです(適当)。

跨線橋から見るとこんな感じ

あと1週間で役目を終える駅

撮り納めしてる人が多数

ギリギリ1両収まる

上川から2駅、愛山駅に到着です。この駅は前回のブログで紹介した滝ノ上駅と同じく、2024年3月のダイヤ改正を以て廃駅になりました。愛山駅は一部の普通列車まで通過してしまうため列車での訪問がちょっと大変ですが、偶然にも行程に組み込めたので降りてみることにしました。ホームは1両がギリギリ収まる程度で、後ろの車両は完全にはみ出ています。北海道ではありふれた光景です。ホーム上には駅名標と時刻表くらいしかない簡素な作りです。

旭川方向に踏切と階段があり、その先に待合室があります。さっき乗っていた列車から駅の様子を撮る人が何人もいましたが、実際に降りたのは私含め3名。見た感じ地元の人ではなさそうです。周りを見渡しても建物がわずかにある程度で、非常に閑散としています。駅前は線路と並行する国道39号線が通っていて、南の方に旭川紋別自動車道の愛山上川ICがあることもあり車通り自体はあります。

駅舎は物置小屋みたいなサイズで、まぁ最低限って感じですね。駅ノートがあったので一応書いておきました。1月くらいになってから訪問者が増えたようで書ききれなくなり、ノートが追加されていました。

待合室からホームを見る

ちなみに愛山という地名の由来ですが、この地に愛知と山形出身の開拓者が移り住んだことにちなんでつけられた合成地名だと言われています。駅からほど近いところに愛山小学校がありますが、調べたところすでに閉校しているようです。駅前のバス停は愛山小学校前となっており、閉校後も名前だけ残っている形です。

駅前のバス停

なんとなく周辺をブラブラしていると、突然踏切が鳴ります。時刻表上では特急も来ない時間なのになんだろうとカメラを構えてみると、やってきたのはDE10のラッセル車でした。残念ながら回送中ということで除雪のための板がしまった状態でしたが、動いているところが見られただけでもヨシとしよう。

もう一つの「氷」を目指す

下車した3名のうち一人は駅前にある愛山小学校前バス停から旭川駅行きの道北バスに乗って行きましたが、私は逆方向のバスに乗ります。ここを通る路線バスは旭川駅からほぼ石北本線と並行するように走り、上川駅前を通って大雪山国立公園の中にある層雲峡へ向かう比較的長距離な路線です。今回はこの路線の終点・層雲峡まで乗ります。

層雲峡には温泉、ロープウェー、二つの滝があります。ここに観光しにきた客のほとんどは周辺の温泉宿で泊まると思いますが、どれもいい値段で私にはそんな余裕がありません。したがって最終バスで旭川方面に戻ります。それまでの時間層雲峡でなにをするのかというと...

神社...なのか...?

こちら、氷瀑まつりです。先月さっぽろ雪まつりで似たようなものを見たではないか、と思いそうですが、ちょっと違います。氷でできた建物がいくつもあり、中に入ってくつろいだり写真を撮ったり...まぁめっちゃ寒いですけどね。時刻は17:40ごろ。暗くなってきたのでライトアップが始まり、いい感じに氷が照らされます。そしてちょうど雪、というか吹雪となり、めちゃくちゃ幻想的でした。さっぽろとはまた違った格別な体験となりました。そういえば、暖冬の影響なのか氷が融けてしまい一部が立ち入り禁止となっていました。こんなところにも影響か...

途中から吹雪でより幻想的に

バッチェ冷えてますよ

飲みかけボトルを置いただけですぐ冷えました

さて、こんな山の中ですがコンビニが2軒あります。セブンイレブンセイコーマートです。どちらも景観配慮ということで茶色いデザインです。セブンのほうは上川町出身の女子スキージャンプでおなじみT選手の父がオーナーだったそうですが、現在は違う人が営んでいるそうです。

結構レアな景観配慮型セイコーマート

残念ながらホットシェフはありません(さすがにね)

この日は夜8時くらいから花火が打ち上げられるとのことでしたが、そこまで待っているとバスに乗れないので諦めて帰ります。バス停までの道中で手袋を落としてしまい、探すのに苦労しましたがなんとか雪に埋もれそうなところを見つけました。しかしこのあと更にとんでもないものを落とすとはつゆ知らず...(後述)

運転手と二人きり

帰りの終バス(リアが凍っている)

最終バスは旭川駅まで行かず、上川駅前止まりとなります。どのみち上川駅からJRを使うのであまり関係ないですけどね。層雲峡に来るときは途中まで地元の方が乗っており、最終的には約3名の観光客が終点まで乗っていましたが、この最終バスに乗るのは私たったひとりのようです。もう19時前なので今から帰るくらいなら普通はここで宿泊するんでしょうね...

町の中心地に出るまでも途中いくつかバス停はありますが、どこも周りになにもない停留所ばかりで乗り降りする人いるのかなという感じです。こんな雪道でもバスを追い越す乗用車がいくつもありました。勇気あるなぁと免許取り立ての私は思いますが、道内じゃ当たり前なんでしょうね。結局だれも乗り降りすることなく駅前に到着。ここで注意点。このバス停は正確には「上川森のテラスバスタッチ(上川駅前)」です。一部の時刻表検索で上川駅前と入力してもヒットしないのでおかしいなと思っていましたが、この名前で登録されているようです。観光客にはわかりにくいので普通に「上川駅前」でいいと思いますけどね...

長いし分かりにくい

特急オホーツクで旭川

すっかり暗くなってしまった

上川から今回の宿がある旭川市内へ向かうため直近の特急オホーツク号に乗ります。といってもまだ時間があるので駅前のラーメン屋で一杯。地元の方が宴会(貸切?)していたようですが別の部屋で食べることができました。

駅前にあります

うまかったです

当駅で指定席券を取ろうと思っていましたが、なんと指定席券売機が設置されておらず、みどりの窓口はすでに閉まっているのでなにも買うことができません。ひがし北海道フリーパスは指定を取らなくても自由席には乗れるので問題ないですが、せっかくだからオホーツクと書かれた指定席券が欲しかったなと。

上川駅構内、どうやら100周年らしい

時刻は21時。すっかり暗くなっているのでもうなにも見えません。この区間普通列車の本数も多いのでまた乗ろうと思います。

クマ

これに乗ります

史上最悪のやらかし

旭川駅に到着。西改札口から出ると、駅スタンプがありましたがこのスタンプはハズレです。劣化が酷くて文字が読めません。同じ柄のスタンプが東改札口付近にあり、状態が良いのでこちらを推奨します。西改札口横にイオン旭川駅前店があるので軽く買い物してからバスに乗って快活CLUBを目指します。

バスに乗っている最中にあることに気づきます。ポケットに入れてあるはずのひがし北海道フリーパスがありません。落としたかなと椅子の周りを見てもありません。降りるバス停が近いのでとりあえず車内に落としていないことだけよく確認して降ります。快活でいったん受付して入室し、カバンをひっくり返してみますがやっぱりありません。完全に終わった....と思いました。

このとき自分の行動を振り返ります。旭川駅には自動改札機があるので、それにきっぷを通したのは間違いない、ということは目の前にあったスタンプ台で押しているときに落としたかも...と考えて旭川駅落とし物センターに電話してみます。駅員さんに説明して探してもらうも見つからないとのこと。スタンプ台ではないとしたら...旭川駅近くのバス停で待つ際にベンチに座っていました。そのときにするりとポケットから落ちたのかも...と考えて急いでそこに戻ってみることに。

バスはもう走っていない時間なので仕方ないですが、ちょうど通りがかったタクシーで旭川駅に向かいます。徒歩だと30分はかかるのでさすがにのんびりしていられません。痛い出費ですがこのきっぷがないと残り2日の日程が潰れてしまうので。結局、このバス停にも落ちておらず、誰かに拾われて交番に届けたか、あるいは悪用されたか...嫌な予感しかしませんが、とりあえずこのバス停から西改札口までの来た道をなぞるように戻ってみます。イオン店内に落としたかもな..と考えましたが、すでに閉店していて電話も出ないでしょう。

だんだん駅の入り口に近づき、もうダメか...と思ったら、視線の先に見覚えのある白い紙が。

あああああああああったあぁぁぁぁぁ!!!!

JR水戸支社ムコナくんのイラストが描かれたチケットケースがイオン入り口に落ちていました。中身を確認するとフリーパス含めすべてそろっています。全身から力が抜ける感じがしました。駅が目の前なのでそのまま改札に行き、さっき落とし物で電話したものですと告げると、電話で応対した駅員がおり、見つけたことを報告すると「良かったですね~!」と向こうも安堵した様子。東改札口の駅員も探しに周っていたようで、本当にご迷惑をおかけしました。そしてありがとうございました。

それ以降、きっぷは面倒でも都度カバンにしまうようにしました。なぜイオンの入り口で落としたのかは今でも分かりませんが、何かの拍子で飛び出てしまったのでしょうか。

何はともあれ、無事旅を続行することができてよかったです。次の日の行程が今回の旅の中でメインディッシュと言える最も大事なところへ行く予定だったので危うく中断となるところでした。今回のブログ分でちょうど行程が折り返しです。次回はそのメインディッシュに向かうおはなしです。

ただの銀世界湿原、それが面白い : 冬のひがし北海道遠征その2

このブログは前回の続きです。でもこのブログ単体で読んでも内容が理解できるように構成しています。

 

前回さんふらわあ号で苫小牧に到着し、新千歳空港駅に向かったところで終了しました。それでなぜ新千歳空港駅に来たのかというと...

こちら、「AIRDOひがし北海道フリーパス」です。今回の北海道遠征ではこのきっぷを使います。それでこのきっぷ、航空機で北海道に来ることを想定しているため、新千歳空港駅でしか購入できません。かつてはきっぷ購入にあたって、乗ってきた航空券を提示しないと購入できなかったのですが、現在はそういう制限がなくなったので私のようなフェリー利用者でも買えました。U25版を購入する場合は話せる券売機でオペレーターを呼び出す必要があります。(みどりの窓口では購入できません)

ここで買いました

千歳で一泊

こんな時間に空港行く人は皆無(逆方向は多い

出発便は残り僅か

ビックリするぐらい静かです

空港でフリーパスを調達したあとはもう夜9時を過ぎているのでさっさと宿泊地に向かいます。空港や南千歳周辺のホテルは値段が高いのでナシ。千歳駅に移動します。フリーパスは次の日から使うので、ここでは先月買ったばかりのKitacaを使用。千歳駅を降りて徒歩10分弱で到着。「遊悠館」という築2年くらい?の新しいホテルで、素泊まりシングルで4500円。次の日は朝の出発が早いのでこれくらい安くないと割に合わないかなと思って選びました。大手ビジネスホテル並みに快適だったのでオススメです。

今夜泊まるホテル

-10℃ 極寒の朝

朝7時過ぎの電車に乗る必要があるため、それに合わせて千歳駅に戻ってくると、駅前の温度計で-10℃と表示が。当たり前のように氷点下二桁数字ですね、寒い。それではここからひがし北海道パス使用開始です。特急に乗って釧路まで移動したいのですが、千歳は通過するのでまずは普通列車で移動します。やってきたのは737系2両!令和5年製造の新車です。てっきり721系が来るかと思っていたのですが、どうやらこの便のみ737系を使用していて、室蘭方面への送り込みを兼ねているっぽいです。

特急おおぞらで釧路へ

南千歳からは特急おおぞら1号で一気に釧路まで移動します。やってきたのはキハ261-1000です。二年前まではキハ283系が使用されていました。小さいころ図鑑でよく見たのはキハ283だったのでこっちに乗りたかったなぁと。まぁあとで乗るんですけどね。

釧路まで4時間近くかかるということで文字通り大移動です。本州ならだいだい都心から浜松くらいの距離感ですが、道内なのでそんなに遠い感じがしない...。

釧路までの間、少し見所さんを紹介します。まずは追分駅を過ぎて2駅目の滝ノ上駅。今回2024年のダイヤ改正で廃駅になる駅です。列車で直接訪問することを考えていましたが、普通列車が1日2.5往復しかないため行程が組みづらく断念。通過する車内から駅を見届けました。この駅は交換可能駅なので廃駅後も信号場として残っているようです。ちなみに、滝の上流にあるから滝ノ上って地名が付いたようです。そのまんまですね。

続いてお隣の新夕張駅。ここから炭鉱の街夕張につながる夕張支線が伸びていたことで知られていますが、いまでも線路跡はそのまま残っているようです。積雪でちょっと分かりにくかったですけどね。そして当駅から新得駅までは普通列車が一切存在しない区間となります。

占冠駅を過ぎると、根室本線と合流します。車内からその線路が見えるはずと思って窓に張り付いて目を凝らしてみましたがほんとに一瞬でしたね。それに向こうの線路は2016年以降災害のため一度も列車が走っておらず、まったく除雪されていないので意識して見ていないと見逃してしまいます。

南千歳を7時20分に出発して約2時間。帯広に到着です。国鉄時代はここから南に国鉄広尾線、北に国鉄士幌線が伸びていました。実は2月に北海道に行った際にここからバスに乗り換えて国鉄士幌線の有名な鉄道遺産であるタウシュベツ橋梁を見に行く、という計画を立てていたのですが、今年は暖冬のためかあまりにも水位低下(雪解け)が早く、橋梁を間近で見ることができなくなってしまったため今回は断念していました。

黒煙を上げて湿原へ

帯広を出て池田に止まると、次は終着釧路です。ここからSL冬の湿原号に乗ります。釧路駅11時5分発で、乗り換え時間は8分しかありません。ただ乗り換えるだけなら充分な時間ですが、乗る前に色々外観とか見たいじゃないですか。そうやって先頭から最後尾まで周っていると、もう発車時間です。今回の牽引機はC11 171号機で、最後尾に補機としてDE10 1660(くしろノロッコ塗装)が連結されていました。最近SLの調子がよくないらしく、万が一の事態に備えて連結しているようです。

補機が連結されています

車内のカウンターで特製コーヒーを購入していると、ちょうど発車しました。最初にSLの汽笛が鳴り、そのあとにDE10の汽笛が鳴ります。一度で二度おいしいですね(?)。発車してまもなく釧路川の橋梁を渡ります。平日ですが撮り鉄が多いですね。

SL冬の湿原号は5両編成で、3タイプの座席があります。このうち釧路川と並行するように配置されたカウンター席が一番の人気で、最も予約が取りにくいです。で私はこのカウンター席を10時打ちせずに運よく取ることができました。乗ってみた感想としては、車窓を見るうえで遮るものがなく、またちょうどいいクッションでとても快適でした。眺めていると時々エゾシカやニホントリテツが見えましたが、特に急ブレーキや急停止もなく定刻通りに運転していました。そういえば客車のクセに快速エアポートと同じくWi-Fiが飛んでいました。といってもさすがに湿原ど真ん中あたりでは通信死んでましたけどね。

SL連結側撮るのをわすれていた

数少ない平日運転のためか若干乗客は少ないです

私が座ったカウンター型の席

冬の湿原を眺められます

このSLは標茶まで運行されていますが、今回は終点まで乗りません。手前の茅沼駅で降りました。この駅は無人駅で、普段の利用客数は1日2人程度とかなり過疎っています。そのため廃駅が検討されていますが、当面は存続する見通しのようです。ではなぜこんな過疎駅にSLが停車するのか、それは、国の天然記念物「タンチョウ」の給餌が駅前で行われており、高確率で飛来するためです(多分)。駅員が常駐していた時代に餌付けを始めて以来、タンチョウがやってくるようになり、無人化した現在では地元の方が餌付けを行っているようです。SL到着時は1羽もいませんでしたが、しばらくすると2羽飛んできました。駅周辺は数軒の建物がありますが、おそらくほとんど住んでいないと感じるくらいには静かでした。あまりにも静かなので、音を立ててタンチョウを驚かせないよう慎重に撮影していました。駅舎は利用者数の割に(?)、立派な三角屋根のログハウスでできていて、とても風景に馴染んでいます。

茅沼で降りたのは多分私だけ(ほかの人は地元の人?)

ホーム上からタンチョウが見れます

ログハウスの駅舎です

特に快くも速くもないしれとこ摩周号

このあとは標茶からやってくる快速しれとこ摩周号で釧路に戻ります。実はSLで標茶まで行ってもこのしれとこ摩周号に乗れるので、おそらくSL乗車組と思われる人たちで車内は大混雑でした。快速を名乗っていますが、通過駅は原生花園と細岡のみ(上りは釧路湿原も通過)で、原生花園はシーズン時以外通年、細岡は冬季全列車通過なので事実上普通列車と変わりありません。快速要素がまるでないこの列車ですが、2024年のダイヤ改正でついに「快速」の名が外され、現在は(ただの)「しれとこ摩周号」として運行しているようです。

東釧路まで乗ります

地形が入り組んだ牡蠣の街

終点まで乗らず東釧路駅で下車。ここから花咲線に乗ります。時刻表通りならここですぐに花咲線に乗り換えできるはずなんですが、なぜか列車が来ていません。待つこと約10分、キハ40がやってきました。おそらく特急おおぞら号からの乗り換え客待ちで遅れてたっぽいです。

東釧路では10人くらいが乗り換えでしたが、見た感じほとんどが私と同じ観光客のようです。みなフリーパスを提示していました。ここから根室...には行かず、厚岸駅で下車します。

始発も設定されている厚岸駅で下車

この駅は花咲線の途中駅唯一の有人駅で、さらに駅構内に跨線橋を有する最東端駅でもあります。ここで下車した理由は単純で、「なんか地形がめっちゃ好み」と感じたからです。

改札横にある木製の地図

写真でよく見ていただきたいのですが厚岸町の中心街は一本の大橋の両岸に広がっており、一方は湖に、もう一方は太平洋につながるというとてもおもしろい地形をしていると思いませんか...?たぶん大半の人には伝わらないというか何言ってるんだコイツって思うでしょうがいいんです。とりあえず私はGoogleマップでこの地形を見てから絶対行きたいと考えていました。まずは駅近くの道の駅「コンキリエ」に向かいます。時刻はもう14時を過ぎて腹ペコなので先に昼食をとります。

駅横の階段を登ると道の駅です

 

厚岸町は牡蠣の町らしく、牡蠣料理のメニューがこれでもかと並んでいます。偏見ですが牡蠣は当たりやすいと聞くので生牡蠣は避けて、選んだのはカキコロバーガー。ポテト付きで650円(だった気がする)とそこそこリーズナブル。

牡蠣が見えてないけど入ってます

道の駅は展望台も兼ねていて、美しい港町を見ながらお食事することができます。このあと歩いて厚岸大橋を渡り、長い長い階段を登ってもう一つの展望台へ向かいます。道中ではエゾシカとばったり遭遇しました。刺激しないようゆっくり遠回りして避けました。海沿いかつ住宅街でも当たり前のようにいるんですね。

登ろうとしている階段の入り口に立ちはだかるエゾシカ

そうしてやってきたのはお供山展望台です。ここでは厚岸湖全景と厚岸大橋、厚岸駅などが見渡せます。

こちらが厚岸湖

湖に謎の神社?が(中央右の赤いやつ)

ここにたどり着くまでの階段があまりにも長すぎて心臓が破裂しそうな勢いでしたが、歩いてきた甲斐がありました。本当にいい景色。でも...めっちゃ寒い! 潮風が強く吹き付けてくるのでとんでもなく寒いです。ちなみに厚岸や根室など道東は比較的積雪が少ないことで知られ、道路わきに寄せられた雪が少ないなと感じていました。といってもさすがに海沿いは寒いです。

登頂記念にセコマの人気商品オレンジソーダで乾杯

いい景色ではありますが、ほとんどの観光客は根室に行ってしまうのでこんなところに観光客はまったくいません(平日というのもあるでしょうが)。と思っていたのですが、ここで二人の外国人がやってきました。

いきなり出川イングリッシュ

「コンニチワ~」海外ニキから日本語で話しかけられました。とりあえず挨拶を返すと、流れでいろいろお話する感じに。彼らはアメリカ人で、どうやら現在は北海道に在住しているとのこと。そのため片言ながらもある程度は日本語が使える模様。といっても気を遣ってもらってなんか申し訳ないので、こちらもなんとか英語を使ってみるも単語しか出てこない...。途中から英会話教室になってたかもしれません。10分くらい話した後、別れて駅に戻ります。

列車が来るまでまだ時間があるので、道中で見つけた海事記念館なる建物に入ってみました。時間的にあとちょっとで閉館でしたが、どうやら今日の来館者は私たった一人だけとのこと。まぁ平日だからね...。

厚岸町にまつわるちょっとした解説ですが、町の南側には2つの島があります。それぞれ大黒島、小島と呼ばれています。ここは日本郵便が「交通困難地」に指定していて、「特に交通困難、または経営上利益を得ることが困難であるため周年又は一定期間内通常の方法により郵便物を配達することができない地域として当社が別に定めるもの(郵便約款第79条)」としている住所になります。北海道では厚岸と礼文島の一部集落が指定されています。大黒島は現在許可なく立ち入ることはできず、小島は夏季のみ居住者がいるようです。

大黒島の模型です

厚岸は中心街以外険しい地形であることがわかります

厚岸町役場前にいたエゾシカ

時間が来たので厚岸駅に戻ります。有人駅ですが15時以降は無人のようで窓口が閉まっています。ホーム上で列車を待っていると、どこからか係員がやってきました。シカ衝突で15分くらい遅れているのでまだ待合室にいていいですよとのこと。列車が近づいたらまた放送しますとわざわざ伝えに来てくれました。窓口を閉めているといっても係員はいるんですね。

次は夏に来ます

遅れること約20分、キハ40がやってきました。東釧路から厚岸に来た時に乗ったヤツが戻ってきたようです。ここから約1時間かけて東釧路へ戻り、ここで下車。当駅で釧網線の網走行き(現在は川湯温泉止まり)に乗り換えることもできますが、日没で何も見えないので釧路で泊まることにします。

厚岸駅から釧路方を見る

はじめての快活泊

夜の東釧路

釧路駅より東釧路駅から歩いたほうが近いので終点の手前で降りました。この快活は日本最東端の店舗みたいです。ただ残念ながら鍵付完全個室はありません。ブースに泊まります。快活自体は初めてではないですが、宿泊目的での来店は初めてです。釧路周辺はなかなか安い宿がなかったので思い切って快活にしてみました。目の前にはイオン釧路店があるので食糧調達しやすいですね。

これが日本最東端の快活です

今回のブログはここで終わり。残り3回のブログ配信は1日ごとに区切りたいと思います。

次回→

semirapid003.hatenablog.com

 

さんふらわあ深夜便で北海道へ:冬のひがし北海道遠征その1

ちょうど1ヶ月前に飛行機で北海道行ったばかりなんですが(前ブログ参照)、やっぱり日帰りじゃ物足りないのでまた行くことにしました。

今回は長い旅なので5回に分けてブログ発信する予定です。

 

午前1:45、大洗発

さんふらわあ号(首都圏航路)には夕方便と深夜便があり、それぞれ19:45と1:45に大洗を出発します。大半の人が夕方便に乗るため船も夕方便のほうが設備が充実している一方で、深夜便は乗船前後の交通手段が乏しいこともありトラックドライバー向けの船となっています。

そこであえて今回は大洗を深夜に出るフェリーで北海道入りしてみることにしました。深夜便に徒歩で乗船する人はフェリーターミナルに22:30頃までに来る必要があります。逆算してその時間に間に合うように大洗港に来ましょう。

バスor鉄道

大洗までは鹿島臨海鉄道

今回私は水戸駅から大洗駅まで大洗鹿島線を利用し、大洗駅からは徒歩で向かいました。水戸駅北口から茨城交通で直接フェリーターミナルに向かうバスが出ていますのでそれを使ってもいいでしょう、ただ運賃は2倍なのでケチりたい人は大洗鹿島線一択です。でも駅からフェリーターミナルまでの道中が暗すぎて迷いそうになったのでバスで行くのが無難かもしれません(前言撤回)。

これから乗る「だいせつ」号

そうこうしながらフェリーターミナルに辿り着くもカウンターはガラガラ。トラックは頻繁にやってくるのでやはりトラックがメインのようです。まだ乗船できないということでロビーで待ってみると10人くらいの徒歩客がいました。少なからずいるようです。乗船開始までの間ロビーのテレビで映像の世紀(NHK)を見て暇つぶし。乗船開始のアナウンスが流れいよいよ乗船です。徒歩利用者は長い長い連絡通路を歩いて直接乗船します。そのあとエレベータか階段を使ってデッキに入ることができます。

受付

今回の等級はカジュアルルーム。というか深夜便はそれしかありません。コロナ禍前はワンランク上のデラックスルームがあったんですが、今のところずっと休止中です。客が立ち入れるデッキはAデッキBデッキと呼ばれ、カジュアルルームはすべてBデッキ設置されています。

いざ乗船

長い連絡通路の入り口


それではいざ自分の部屋へ。カジュアル席は1部屋に4つのベッドがあり、混雑時は相部屋の可能性がありますが、この時期は空いてることもあってか結局私1人で出航となりました。ベッドは寝台特急のB寝台のような感じですが二段ベッドではないのでZ軸方向にも広く使えます。寝巻きタオル等はなくシーツと掛け布団のみですが、暖房が効いているので寒くないです。

今回のベッド

受付時にカウンターでカードタイプのルームキーのようなものを渡されますが、カジュアルルームでは鍵として使いません。あくまでも切符のような扱いです。一応寝るときなど内側から鍵をかけることは可能ですが、売店やトイレへ行くなどで部屋を出るときに外から鍵をかけることができません。そのためか船内至る所に「貴重品の盗難注意!」といった張り紙があります。私は使いませんでしたが、コイン返却式のロッカーがあるのでそれを利用しましょう。

さて乗船したはいいものの、あまりやることがありません。食事と風呂は自宅で済ませてきたし、屋外のデッキに出ても夜なので何も見えないし。出港の1:45まで起きることも考えましたが、さんふらわあの後も旅行するので行程に影響が及ばないようにさっさと寝ることにします。酔い止めだけ服用して横になると、ちょっと揺れていることに気づきます。たぶんトラックが入ってくるときに振動するようです。

大洗港の景色 トラックがいっぱい

寝付けないかもなぁ、と思っていましたが、ふと目が覚めると午前6時すぎ。船の「ドドドド...」というエンジン音で目覚めました。現在位置を確認しようとスマホを見ると圏外表示。屋外に出たら電波拾えないかなぁと外に出てみるとギリギリ電波をキャッチ。どうやら宮城県牡鹿半島付近のようです。ちなみに後で気づいたことですが、今回宿泊した部屋は陸地と反対側だったために部屋内でスマホを使おうとすると圏外になりやすい、ということでした。まぁどのみち電波は弱いですけどね。

なにか朝食をいただくとしよう、ということでAデッキにあるラウンジにやってきました。夕方便と違い深夜便では友人のレストランなどはありません。あるのは自動販売機のみです。カップラーメンや冷凍食品があります。海だからということでここではシーフードヌードルを選択。値段は陸地とそんなに変わらないかな...気持ち高いかもですが。

なにして過ごす?

食べ終わった後はひたすら海を眺めてほかの船を探してみましたが、天気があまりよくなく、遠くまで見通せない感じだったので部屋に戻り一睡。寝ている間に苫小牧からのさんふらわあ夕方便「ふらの」とすれ違っていたようです。見れなかったのがちょっともったいないですね。

たまに雪がちらつく

金華山近くの青いアイコンが「だいせつ」

昼寝(というか二度寝か?)を挟んだこともありもう12時を過ぎていました。昼食をとるため再びラウンジへ。朝と違い何人かいました。といってもスマホいじったりPCでなにか入力していたりとそれぞれ。ある一区画を自分の荷物や酒つまみで占領するマナーのよくない客もいましたが全体的に空いているのであんまり気にならないです。で、昼食はこちらのカルボナーラを選択。専用の電子レンジで温めます。市販されているものと同じかわかりませんがとりあえず普通にうまかったです。

これを、

こうして、

こう


深夜便の苫小牧西港到着は19:45。到着まで意外と暇なんですよね。といっても屋外デッキから景色を眺めるには寒すぎて長居できないし。船内にはゲームコーナーがありますがそんなところで旅の資金を使うわけにいかないですし。まぁやることなくなったら自分のベッドに寝転がってぼーっとすることもできるのでね。ちなみにこのブログも船内で途中まで書いていました。

ゲームコーナー

救助ボート(たぶん)

展望ラウンジ

窓は汚れていてかなり見づらいです

お茶で一息

日が暮れてきた

途中から並走する八戸港発のシルバーティアラ

いよいよ入港

だんだん日が暮れてくるといよいよ苫小牧です。遠くからキラキラした街並みが見えてきました。入港直前に苫小牧発の太平洋フェリーいしかり号とすれ違い。苫小牧西港からは大洗港行きのほか、八戸行きシルバーフェリーや仙台経由名古屋行き太平洋フェリーも出ています。ここまでの乗船時間は約20時間と長かったとはえ、終わってみればあっという間です。岸に近づいてくると西港の灯台がお出迎えです。

もうすぐ苫小牧西港

苫小牧の街並みが見えてきた

接岸してもタラップの取り付けに時間がかかるのですぐには下船できません。放送で徒歩は19:50から下船できると案内があり、案内にしたがって階段を下りていくと車やトラックが並んだ階まで間違えて降りてきてしまいました。どうやら徒歩下船は途中で違うところを通る必要があるようです。これは気づかなかった。ほかにも私と同じく間違えた人がいて声をかけてなんとか下船しました。

なんとか下船 雪が積もっていますね

さんふらわあ深夜便はお勧めできる?

いったんここでまとめ。今回のさんふらわあ深夜便はB期間13600円(カジュアルルーム)ですが、当時茨城県民・北海道民限定で20%OFFキャンペーン実施中だったので10880円で乗船できました。時間がかかるとはいえ、移動費宿泊費込み1万ちょっとと考えると悪くない選択肢だと思います。ただ徒歩利用は普通に飛行機利用のほうが行程を組みやすいかなとも思います。車やバイク利用ならフェリー一択なので使わざるを得ないと思いますが。夕方便だとサンライズエクスプレスのノビノビ座席のような格安プランもあるので安さを極めたいならそちらもあり。

フェリーターミナルの出入口

船旅終了、なんですが個人的にさんふらわあ深夜便の懸念点はここからでした。実はここから公共交通手段がありません。バス路線が設定されていますが、深夜便で西港に到着した後の苫小牧駅方面に向かうバスが全くありません。どういうわけか土日祝日のみ20:35発の苫小牧駅行き道南バスがあるのですが、今日は平日なので運休です。歩いて駅に行くにも5km近くあるので1時間はかかります。でもそれしかないし、ということで歩くつもりだったんですが、同じく徒歩下船した方に話しかけられ、タクシーに相乗りできることになりました。結局1800円でしたが割り勘で900円。バスより高いですが初乗りに近い料金で済んで助かりました。相乗りした方はそのあと札幌へ行き、そこから夜行バスで道東の川湯温泉に行くそうです。楽しそう。で私はこの後どうするのかというと...新千歳空港駅に行きます。もう帰るのかよ、いいえこれからです。

とりあえずここで区切ります。次回はこちら

 

茨城から日帰りでさっぽろ雪まつり行ってみた

久しぶりの旅行記更新です。なんか北海道行きてぇ!って思ったことはありませんか?私は過去に1度だけ函館に訪問したことがありますが、それだけでは物足りず、以前から行きたいなぁと思っていました。理由?理由なんていらねぇだろ。己の本能が行きたいって言ってんだ。

 

急遽日帰りすることになった

そもそも思いつきの旅とはいえ宿泊を伴う形での旅程を考えていて、そこにちょうどSKYセールというスカイマークの航空券セールが開催され、茨城空港発のチケットだけあらかじめ確保していました。しかし日程の都合で難しくなり、航空券をキャンセルしようとしたのですがSKYセールで購入したチケットはキャンセル不可(※)ということでもったいないなぁ、と思い日帰りで行ってみるか、となったわけです。(※ただし、キャンセルした場合は旅客施設使用料のみ返金されます)

まずは茨城空港

茨城空港に行くには基本的にバスを使います。自家用車がある人は無料の駐車場が使えますが、そうでない人はいずれかの駅からバスとなります。今回は水戸駅南口から高速バスで向かいました。8:15のバスは関東鉄道が運行ですが、なんと同じ時間の同じ乗り場から同じく関鉄運行のTMライナー筑波大学行きが出発するため気を付けましょう、目の前で空港経由便だと思って間違えて乗った人がいました。(※そんな便はありません)

8:15発TMライナー筑波大学行き

運賃は1070円。関鉄運行便はICカードが使えますが、茨城交通運行便は使えません(VISAとかは使えるようです)。荷物の積み込みなどで発車が遅れましたが、定刻の8:55着から5分程度くらい遅れて空港に到着しました。

こちらも8:15発茨城空港行き

ちょうど神戸から飛行機が到着したところのようで、空港内は少し混雑していましたが、そんなに並ぶこともなく保安検査場を通ってスムーズに出発ロビーへ。旅慣れしてる感を装っていますが、実は飛行機に初めて乗るのでちょっと緊張していました。といっても保安検査場を通過すれば電車とそんなに変わらんですね。ただしこの日は関東で大雪が見込まれていたため、茨城を15:00時以降に発つ便に関しては条件付き運航ということで運賃にかかわらず払い戻し可となっていました。自分が乗る便も対象になっていたらその時点で旅行取りやめのつもりでした。

ガルパン引退

ご存じの通り(?)茨城空港では飛行機に搭乗する際地上を歩いて飛行機に横付けされた階段を上って搭乗します。そしてこの階段などが付いた空港車両にはガルパンの絵柄がラッピングされているのですが、なんと偶然にも搭乗翌日の2月6日から順次置き換えされるとのことで、おそらく自分にとっては最初で最後の機会となってしまいました。ガルパン自体すでに10年経っているのでそろそろなのかなぁという気はしますが、またコラボやってくれるといいですね。

ガルパン

SKY791便

この日の機体はB737-800でした。あんまり飛行機に詳しくないですが一般的な新幹線と同じくらいの大きさって印象ですね。予定どおり茨城空港を離陸し、空から見る茨城の景色を期待していたんですが、前述のとおり天気が悪くすぐに雲の中に入ってしまいなにも見えませんでした...。また乱気流のためしばらくベルト着用サインが消えず、ただ白い窓を見つめるだけの時間が30分ほど続きました。サインが消えてすぐにスカイマークおなじみのキットカットが配布されているとやっと雲が抜けて北海道が見えてきました。苫小牧に停泊するさんふらわぁを発見すればもうまもなく新千歳。そのまま降下していき10:57ごろ着陸、ほぼ定刻通りに到着し人生初のフライトが無事終わりました。

はじめての飛行機

北海道函館付近(多分)


飛行機振り替えで大混雑

本来なら降りてそのまま駅へ直行なのですが、いろいろありまして新千歳で手続きを済ませる必要があり、空港カウンターへ行かねばならなかったのですがこれが雪予報の影響なのか大混雑。長い列に並ぶ羽目になり、11時過ぎの快速エアポート号で札幌へ向かうはずが結局12:30の電車になってしまうという大誤算。日帰りでもともと滞在時間が短めなのに、しょっぱなから無駄に時間を消費してしまった。。。

積雪はあるものの澄んだ青空が広がる千歳


KitacaでGO!

全国の交通系ICカードを集めており、まだ未購入だったJR北海道発行のKitaca新千歳空港駅で購入。そのまま札幌までの乗車券として使用。乗ってみて感じたことは、快速でも時間がかかるなぁということ。今度のダイヤ改正快速エアポートの本数が増えるとのことですが、なんかのニュースで「増発するよりもっと速くしてほしい」って乗客からの声が取り上げられていたのを見てなるほどな、と感じました。でも空港から札幌駅まで46kmもあるのにこれ以上早くしろなんて無謀かなぁ、やっぱ北海道は距離感覚おかしいよ。

最初の列車

北海道がいかに広いか見せつける例の地図

雪まつりセイコーマート

南北線で移動

これかっこいいな

今回の目的は主に3つ。ひとつは表題にある通り、さっぽろ雪まつりを見ること。もう一つはそれに合わせて期間限定で運行される札幌市電の「雪ミク電車」に乗ること。最後に、セイコーマートで買い物です。

まずさっぽろ雪まつりですが、こちらは3会場に分かれています。雪像が並んだ大通会場、これがもっとも有名ですね。次にすすきの会場、こちらは氷像が並ぶエリアとなります。最後につどーむ会場、これは丘珠空港の近くにある公園で開かれる、雪の滑り台など体験型の施設が展開されるエリアです。つどーむ会場のみ札幌駅から離れており、内容も比較的子供向けのため今回はすすきの会場と大通会場に絞って見学することにしました。先にすすきの会場へ向かうため、札幌市営地下鉄南北線を利用してすすきのへ。電車を降りて地上に上がるとありました。

いきなりビール


一通り見た後雪ミク電車を探そうということでとりあえず来た市電に乗って探してみることに。するとすぐにお目当ての電車とすれ違い、運行中であることを確認。どうやら平日は内回り、土休日は外回りを循環しているようです。調べてみると時刻表が公開されてるんですね、てっきり非公開だと思ってとりあえず探そうとしていたので無駄に時間食うところでした。雪ミク電車の居場所が分かったところでいったん大通会場に移動します。するとかなりの人でごった返していました。あんまり長居できないので、事前に調べて見ておきたいと思っていた雪像をさっさと巡ろうと歩くと足を滑らせて転びそうに。ブーツを履いてきたとはいえ足元が悪いですね。

最初に見た市電

ブルアカやってないけど一応....(撮ってる人多かった

日立物流

雪ミク2024

会場を1往復する順路が敷かれていますが、基本的には片道歩くだけでおおむね見たい雪像は見れるようになっており、私は西11丁目あたりで会場から離脱。雪ミク電車が来るまで時間があるのでこの間にセイコーマートで買い物します。

東西線西11丁目駅

セイコーマートは北海道のコンビニとして知られていますが、埼玉と茨城にもあります。なんならさっきの茨城空港内にもあるのになぜわざわざここで買い物をするのか。理由は北海道でしか発売されない商品があるからです。今回のお目当て商品はこちら。

おにぎりの下が新商品ブラックラーメン

このブラックラーメンは北海道内のみ取り扱いということで関東では購入できないためこの機会にと思い購入しました。

そして雪ミク電車がやってきました。ところが乗ってみるととんでもない混雑。途中では積み残しが出るほどでした。それと車内は基本的にほかと同じですが、声優さんのサインがあったり広告があるようです。ただ前述の通りあまりの混雑で見るのは断念しました。乗れただけでも良しとしよう。

帰りの時間が迫るが、

駅に戻る途中でテレビ塔を見る(撮影時間が惜しい)

寒いけど澄んだ青空(と札幌駅南側)

帰りの飛行機は新千歳17:30発。50分前には空港に到着するべきと考えて16:00発の快速エアポートで札幌を後にします。立客が出るかどうかくらいの混雑で定刻に新千歳空港駅に到着。約4時間ぶりに戻ってきました。で空港に戻ってきて簡単にお土産を買って運航案内板を見上げてみると、

天 候 調 査 中

の表示が。まぁそれ自体は想定内だったんですがもともと乗ろうと考えていたAIRDO便がすべて欠航となり、振替えたANA便も結局条件付き運航ということでなんとも微妙な感じ。機材変更と出発時間20分延の通知が届きましたが、とりあえず羽田に着いてくれさえすれば問題ないので特に気にせず。ただそのあと常磐特急に間に合わないと帰れなくなり結局東京で一泊するハメになるのでそれだけは避けたい。

ANA74便に乗りたい

降雪の中着陸

結論から言うと約20分遅れながらも羽田に着陸できました。それにしても東京は想像以上の降雪でもはやどっちが北海道かわからんぞ(笑)。といってもこれで終わりではない。今回搭乗したのはB777-200で、行きのスカイマークB737と比べると、見るからに大型で座席数も多い。降りるのにかなり時間がかかりました。そして安い京急で品川に出るつもりが、どうやら線路凍結などで電車が詰まり気味との報を受け急遽モノレール空港快速で浜松町へ。モノレール自体初めて乗ったのですが、降雪時にだけ見られるレアな姿が見られました。

帰りはトリプルセブンでした

除雪用のブラシを付けて走る(たぶんかなりレア)

進まないひたち号

とても上野駅とは思えない光景

さて、上野21時ちょうど発の特急ひたち29号になんとか間に合ったものの、時刻を過ぎてもなかなか来ない。そしてやってくる電車たちは信じられないほど雪を被っていらっしゃる。ここは東京なのか、新千歳に戻ってきたのか。結局15分ほど遅れて到着したものの、前が詰まってるのか抑止表示。30分遅れて上野を出るもずっと低速走行を続け、ついに松戸駅運転停車。どうやら藤代~取手で踏切安全確認をやっているようで、場所が場所なので復旧に時間がかかっている様子。常磐線各駅停車に何本も抜かれる屈辱的な時間が過ぎていき、1時間くらい経ってようやく運転再開。最終的に2時間ほど遅れて到着したため、特急券は払い戻しに。寝台特急を除いて初めて電車内で日を跨ぐことになりましたとさ。

天気が良ければ日帰りもいいかも

思い立ったが吉日、とは言いますがよくまぁこんな無茶な日帰り旅行を直前に計画して決行したな、と後になって思いました。でも関東・北海道ともに荒れた天気でなければ日帰りさっぽろ雪まつりも悪くないです。そうつまり全部雪のせいだ。(JR SKI SKI)

さっぽろ雪まつりは見たいものを事前にある程度決めておけばそんなに時間はかからなかったので、あとは天候と混雑次第でしょうかね。ちなみに見てのとおり札幌はカラッカラに晴れていましたが、それでも雪が降る東京より寒かったです。今年は暖冬でしたがそれでも寒さ対策はしっかりしましょう。ところで札幌滞在時間は想定が4時間強だったのに対して実際には3時間弱という結果でした。目標は達成できたとはいえもう少し滞在したかったな。

こんな旅を真似する人がいるのかわかりませんが、北海道に行きたい!という衝動に駆られて本能のままに行きたい・行こうとしてる方の参考になれば幸いです。ちなみに私はまた年内に北海道に行く気がします。

事故廃車が決まったキハ40を車内から

 

TMライナーに乗ってみた・TX延伸の代替手段となり得るか

つくばセンター水戸駅とを結ぶTMライナーという高速バスをご存じですか?最近茨城県つくばエクスプレス(以下、TX)を茨城空港や水戸に延伸させようと様々な取り組みをしているようですが、ならば並行路線となるTMライナーの使い勝手はどうなのだろうと思いこのたび乗車してきました。大まかな結論としては、TMライナーで充分だろ、といった感じです。

 

TX開業より前からある

TXと接続するイメージが強いTMライナーですが、実はTX開業前の1998年ごろから走っています。需要があるのかないのか、増便したり減便したり、運行会社が関東鉄道だったり子会社が担当したりと変更を繰り返してきたようです。2019年からは社会実験及び利用促進として茨城県の協力?で増便したり筑波大学に乗り入れるようになりました。現在は実証実験を終了しており、平日9往復、土休日4往復となっています。

水戸駅南口からいざ乗車

水戸駅南口からスタート

今回は土休日ダイヤのTMライナー つくばセンター行きに乗りました。平日は本数が多いだけでなく偕楽園始発便があったり県庁経由ですが、土休日は県庁を経由しない代わり赤塚駅を通ります。南口は4番乗り場から発車します。

八角形みたいなバス乗り場です

ただいまの時刻は8:15です。TMライナーは8:25発ですがもういるではないですか。と思ったら茨城空港行きでした。

仕切りなおしてやってきたのはこちらのバス。あまりバスの形式とか詳しくないですが、日野セレガ・2TG-RU1ASDAだそうです。2018年製です。

これに乗ります


まぁ簡単に言えば新しめのよくある高速バスですね。関鉄HPでは高速バスに「乗るときに」ICカードをタッチ、と書いてありますが今回は運転手さんから「降りるときに」タッチするよう案内されました。

時刻通りに出発。この時点で客は私含め2名。案外少ないな、と思いましたが平日だともう少し多いかもしれません。水戸駅をぐるっと回って常磐線を越えて水戸駅北口に到着、ここは平日と土休日で乗り場が違うので注意が必要です。なお北口から乗る人はいませんでしたが、途中赤塚駅までのあいだに数名乗車し10名ほどでつくばへ向かうようです。

常磐線を越えていく

水戸駅を出て約8分ですがまた水戸駅に戻ってきた

フリーWi-Fiはクソ雑魚すぎる

簡単にバス設備を紹介しておきます。使用車両によって多少異なるかもしれませんが、今回乗車したバスでは各席にコンセントがあるもののテーブルはありません。リクライニングは充分に席を倒すことができます。使用しませんでしたが車両後方にトイレがあります。

見た目通りちょうどいいフカフカさでした


そして肝心の(?)関鉄フリーWi-Fiですが、正直かなり厳しいです。TwitterのTL更新をするとテキストは読み込まれるものの画像表示がかなり遅れます。満員のバスでみんながWi-Fiに接続しているならともかく運転手含めても3人ほどでこの遅さなのであまり期待しないほうがいいです。

1Mbpsいかない

余談ですが、この日はWBC準決勝日本VSメキシコの試合が8:00ごろから行われていて、つくばまでの道中にprimevideoで中継配信を見るつもりでした。画質を最低に設定してもロードが長い長い。やっっとつながったけどパラパラアニメみたいな見づらさで、しかもちょうどメキシコに先制3ランを打たれるところを見てしまいました。あぁ...これは負けたなとそっ閉じしてあとは風景を眺めるのみでした。まさかこのあと劇的なサヨナラ勝ちするとは思いもせず。侍JAPAN優勝おめでとう!

わざわざタブレット持ってきたのにただのお荷物と化した

高速に乗れば早い

水戸市内のバス停をすべて通過すると水戸ICから常磐道を走ります。水戸市内のICなので名前に偽りはないですが郊外に位置しているため周辺に市街地のような雰囲気はありません。

水戸IC9:03通過


そのまま南下すると石岡高速バス停に停車。石岡小美玉スマートICと千代田石岡ICの間にバス停があり、ここでは乗車降車どちらも可能になっています。今回は降車はなく乗車が1名でした。東京方面行きの高速バスも当バス停に止まりますが、つくばまでのバスでもそれなりに需要があるようです。

石岡BS 9:20着


時刻通り発車し渋滞にはまることなく桜土浦ICで高速を降ります。

桜土浦IC 9:35通過


国道354号をすこし南下して県道55号学園東通りを西に進み、JAXAの横を通過するとまもなく終点です。

なにかと話題なJAXA 写真には写ってないですがロケットも見えます


つくば市内は終点までの間にいくつかバス停がありますが今回は誰も降りませんでした。つくばセンター9:49着、ほぼ時間通りでした。渋滞無しで定刻通りでしたので渋滞にはまると確実に遅れそうです。所要時間は85分、休憩SAなしで走り抜けますがこれくらいならお尻が痛くなることもなさそう。

お疲れさまでした

TMライナー常磐線どっちがいい?

さて肝心のライバル路線、常磐線と比較するとどちらが安いのか、早いのか、気になると思います。まず前提条件として水戸駅つくばセンターを行き来するとします。常磐線つくばセンターを通らないので関東鉄道バスで土浦ーつくばを移動します。すると以下のようになります。

運賃と乗り換えなしの面ではTMライナーに軍配があがりそうです。電車のほうが早めに到着できるとはいえそこまで大差がなく、例えばつくばから水戸ではなくその先の日立高萩いわき方面が目的地となる場合を除けばTMライナーで充分だと思います。

TX延伸の代わりとなれるか

最近茨城県はTXをさらに北に延伸させようと躍起になっているようです。しかし延伸するには高架線か地下鉄のどちらかの方式で建設する必要があり、どちらも建設費がかなり嵩むのは誰の目にも明らかです。そして人口減少社会を迎えつつある今、田畑しかないところに線路を通して一体誰が利用するのでしょうか。確かに小美玉茨城町など鉄道空白地帯ではラッシュ時とても混雑しますが、昼の需要なんてたかが知れています。つまり突然茨城にお金が降ってきたりなんらかの拍子に人口が爆増しない限りTMライナーで事足りると思います。そもそも現状平日9往復で積み残しを聞かない程度の利用者ならそれで充分ですよ。茨城県TMライナーの宣伝に力を入れるべきですね。TXに夢を見過ぎです。

ただ、東京から水戸に行くというシチュエーションでTMライナーを使うという選択肢は出てこないと思います。JRだけでなく高速バスみと号がありますからね。そう考えるとTMライナーは水戸とつくば両都市に住む人にしか需要も恩恵もないということなります。その観点で言えばTMライナーをTX延伸の代わりと呼ぶには微妙な立ち位置ですが、所詮はその程度の経済規模なんですよね。ただTX延伸よりは現実的で将来性があると感じます。

終わりに

TMライナーに乗る前は、TXの延伸までのつなぎのような役目を背負わされたバスかなと思っていましたが、結局はよくある都市間バスだなという印象を持ちました。正直なところ水戸市民とつくば市民以外移動手段の選択肢に出てこないようなニッチな高速バスですが、機会があったら乗車の検討を加速してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

おまけ

欲望の塊

 

ダイヤ改正概要が発表される前日に651系「草津」グリーンに乗ってみた話


※注意 この記録は2022年12月15日(木)の旅行について述べています。今更すぎてすいません。

 

2022年12月16日金曜日に発表されたJRグループダイヤ改正にて高崎・吾妻線の特急列車「草津」に充当されている651系をE257系に置き換えることが発表されました。ただ、185系「踊り子」引退時みたいに明確に651系が引退するとは書いてなかったのが個人的に引っかかっています。とはいえデビューから30年が経過し明らかにボロボロになっている現状をみると引退なのかなと思います。185系頑丈すぎだろ

 

そんなわけで、651系の引退が近づくいま(2月3月)になってお別れ乗車をしようとすれば間違いなく葬式鉄で溢れてゲンナリするだろうと考えた私は、12月の平日に乗ろうではないか!と思い立ったわけです。ちなみに651系自体は2020年3月13日にいわき富岡でのラストランに乗りにいってたのですが、ずっと心残りがありました。それは…

1+2列グリーン車に乗りたい!(乗ったことがなかった)

常磐特急時代はそもそも乗る機会がなく、かといって大宮に転属したあとも乗りに行く機会もなく、E657系グリーンは普通車と同じ2+2配列だし、そもそも気軽に乗れる2+1列グリーン車が今やかなり少数派となってしまいました。サフィール踊り子は高すぎるから論外 そんななかでの引退の噂。暇なので葬式鉄が湧いて混雑する前なら今しかないなと思ったわけです。ではいつ乗るかと考えた時、日程候補が水曜日から日曜日まであり、土日は確実に観光客で混むと考え、金曜も泊まり込み温泉客で混むだろうとなった時、水曜日はきっぷを確保して木曜日なら一番空いているだろう!と。この時は知りませんでしたが、偶然にも651系の今後が載ったダイヤ改正概要が発表される前日に乗りに行くことになりました。

金欠なので分割でケチる

そんなわけで、選ばれたのは「綾鷹 草津3号」上野12時10分の発車です。回送での入線で、たしか12時ちょうどごろだったと思います。

この発車標も趣ありますよね

表示の仕方はたぶん3通りでした。

 

長野原草津口の英語表記、かなり無理があります。

上野駅ならではのアングル。常磐特急時代を思い出します。

そして今回使用するきっぷはこちら。



おや、B自由席特急券ではないですか。そう、残念ながら金銭的余裕がないので分割してみました。どうやら赤羽から新前橋の営業キロが99.1kmでギリギリ100km圏内に収まりグリーン代1300円となるわけです。ただせっかくなので上野から乗りたいと思い別途上野~大宮のB特急券を購入しました。上野からグリーン1枚よりは安いし、そして座り比べもできるので一石二鳥かなと。ところでなんで赤羽で分割しなかったのか?いやとくに意味はないですなんとなく。

あぁ^~651の音ォ~

わかりますかこの音。動画撮ってなかったので検索で見つけた適当なYouTube動画を載せておきますが、「フィーーーーーーーーン」と聞こえてくるこの感じ。やっぱ651系だなぁって思います。

youtu.be

あぁ^~たまらねぇぜ。651系の普通車ってバブルのあおりを受けてか結構フカフカですよね。なんか包み込まれる感じ。廃車になったら1席譲ってくれないかなぁ。

3年前の写真で代用。

普通車でこれならグリーン車はどんな感じだろうと。あっという間に赤羽を通り過ぎたので席を移動します。

もちろんC席、一人席を選びました。ぼっちに最適だね ちなみに混雑度ですが3割くらい埋まってた感じで意外と利用されてるんだなと思いました。混んでるというほどではないです。

あれ、なんか硬くない...?

座ってみた最初の感想がこれです。いや、たしかに柔らかいんですよ。ただ、ヘッドレスト、頭をもたれるところがなんか硬くね?と感じたのです。実は私の後頭部にコブのようなちょっとした出っ張りがあって、それがグリーン席のヘッドレストにうまくフィットしてくれなかったんですよね。なので微妙な不快感が残ってしまいました。。。といっても、さすがはグリーン席。普通席以上にリクライニングできるし、靴を脱いで足を置けるフットレストがある。床はカーペットが敷いてあってモコモコした感じ。

暖色がいい感じ

ちょっとした軽食 最近ジュースも値段高いね

窓もちょっと大きい気がします

ところで、車内検札があるもんだと思ってきっぷをずっと見せびらかすように 出してたんですが新前橋で下車するまでだれも来ませんでした。今は省略してるんですかね。

新前橋駅で発見

時間はあっという間に過ぎ、約一時間半で新前橋駅で下車。ちなみに長野原草津口まで行きたかったですがお金ないし帰るのが遅くなっちゃうのでね。しょうがない。

新前橋駅で2つの懐かしいものを見つけたので紹介します。まずこれ↓

懐かしいね


よくみたらSってありますね。スーパーひたち時代からの停車目標がいまだに使われているんですね。これもそろそろ見納めかな。

久しぶりに会った

そして2つめはこれ。常磐線でも何度か見かけたことはあっていつか乗りたいな、と思ってる間に廃車になってしまいました。なんと485系最後の編成だそうです。このあと年末にKY送りにされ、現在はがれきの山となったようです。乗りたかったなぁ。

スーパー普通車

最後に、事実上のお別れ乗車をしてきた感想ですが、651系の普通車めっちゃよくね?ってなりました。いやいや念願のグリーン車が目当てだったんじゃねぇのかよって思うでしょうが、そもそも普通車が良すぎるんですよね。マジで。あれに乗るとE653やE657がボッタクリに感じてしまうほどで、ほんとになくなってしまうのが惜しいです。グリーン車も、今回座った席がたまたまハズレなだけだったかもしれないので普通にオススメします。となりに席がない1列席を堪能するだけでも十分価値あると思います。執筆時点ではまだ走っていますが、もうすでに葬式鉄が湧き始めているようなのでこれからのかたはくれぐれもお気を付けください。おすすめはスワローあかぎですが、平日限定だし朝夕のみなので人によってはハードル高いかもしれません。

こんなところで今回の旅行記を締めくくります。いやー久しぶりに書いたなぁ。

651系、お疲れさまでした。

第8回CSLフォトコンテストに出た感想と今後への課題

8回目のCSLフォトコンテストが無事終わりました。私は今回で2回目の参加でしたが1次審査落ちということで...反省とかは後述しますがともかく素晴らしい作品揃いでしたのでまだ見てないよって方は作品群を見てみてください。

csl-contest.net

 

 

 

気になる?例の作品の作り方

Twitterエゴサ?みたいなことをしていたら約2名の方が作り方に関して気になるという趣旨のツイートをされていたのでせっかくですので共有したいと思います。まぁ私はこの技は2度と使わないかなと思います(もはやトラウマなので)。

正直、文で表すよりオフショットを見てもらったほうが早いかなと思いますが足りないところは適宜文章で説明していきます。

まずコンセプトとして廃駅が決まった駅をいろんな向きから4回撮影してみた!という風になっています。左上から秋→冬→春→夏という並びにしています。春が営業最終日で夏が廃駅後解体というイメージ。

下の春と夏はそのままいつものように地面に直置きしていますが、問題は秋と冬です。このゲームは地形を細かく調整するのが難しいので、ただ土を盛るだけだと安定しないし下の春夏に干渉してしまうと。そこで活躍してくれたのがPO(Procedural Objects)君です。当方まだまだmod初心者で使い方がよく分からず前回第7回ではほとんど出番がなかったツールでしたが、CSL Contestのサイト( https://csl-contest.net/archives/1660 )で解説されていたのを参考に応用させていただきました。本当に助かりました。自作した地面用プロップ(プロッパボウというらしい?)をPO化して引き延ばしてその上に草木やPO化した駅を置いています。冬の地面も自作で、フリー素材として転がっていたシマシマ模様のテクスチャをノーマルマップにしてプロップに反映させています。私は雪国の人ではないのでもしかしたら雪の雰囲気に違和感を感じる方がいるかもしれませんがどうでしょうか....。そして一番手前側に置いてある一番の目玉プロップ、そう「額縁プロップ」というネーミングセンスのない仮称で紹介していますが、こちらも自作で、もともとは以下の写真のようにスクショの外側にも枠がありました。しかしいざ撮影しようと影描写をONにしてみたところ、枠の影が不自然にスクショの中に映り込んでしまうではないですか。

低スペPCで遊んでいるので負荷軽減のため制作中は影描写OFFにしていたのが今回ばかりは仇となってしまいました。なので急遽、縁を消すことになったということです。そもそもデフォルトの太陽の位置だと春と夏が思い切り影に隠れるのでかなり低い角度まで下げています。完成作品の春に映り込むオレンジの列車がやけに反射しているのはこれが理由だったんですね。とまぁ4分割のカラクリはある程度分かってもらえたかと思います。以下にオフショ画像と簡単な解説を載せます。

枠外はなにもないのがわかりますね

反対側からみた写真。つなぎ目の汚いところが枠の裏側に隠れるよう調整しています。

夏・解体中のエリア。わかりにくいですが駅名標が取り外されて棒だけになっています。

雪プロップを調整する前

 

 

敗因、反省点

グランプリに輝いたTomoさんの作品などを見ればわかりますが、私のは草木の表現が雑だったなと反省しています。まぁ4分割作業にとらわれすぎて時間がなくなったせいなんですけどね。  言い訳してもしょうがないのですがそういうところが勝利への決め手になるのかなと感じました。中途半端は良くないね!そして、写真の説明文はちゃんと説明に使おうね!という話です。(小泉構文)自分の中ではポスターのキャッチコピーにありそうな文を書けば心打たれるかな、みたいなことを考えて差別化のためにもそうしていたのです。しかしそれが仇となってしまいました。結果発表のあと、フォトコン後夜祭にお邪魔して講評等いただいたときに言われたのが、

不正かと思った

です。説明文に「POで枠を手前に置きました!」とかひとこと簡単な説明でもあったら投票していたかも、という意見がありました。あぁ........................................って感じでしたねぇ。。。応募するときのルールに、スクショした画像をトリミング以外で加工をしてはならない、とあるんですね。それで今回の作品が別々に撮った4枚の画像をあとで1枚に貼り合わせた不正作品と思われていたようで...。事務局のかたに確認されることもなくスクショが掲載されていたので、そういう凝った作品だと思って投票してもらって一次審査通過してあわよくば入賞...と考えていただけに一次落ちが分かったときは内心とてもショックでした。メンヘラ気質な性格なので「もう2度と参加しねぇよぉ!」と半泣きな気持ちでいたのですが、後夜祭で種明かしするとみなさんの反応がかなりよく、とても励みになりました。コメント本当にありがとうございました。時間があれば次回も参加したいと思います。というわけで今回の最大の反省点は、

説明文ではちゃんと説明しろ!

です。応募時の説明文の下にある工夫点の欄にはカラクリを書いていたんですが、それは審査員しか見れないのでね...今後私みたいな不正を疑われそうな挑戦的な作品を作るかたがいたら充分ご注意ください。せっかくの苦労が台無しになります。

 

次回は「懐かしい 新しい」

今度のテーマは対極になる2つのワードということで、どちらか片方のみの要素でスクショを作ってもいいし、私みたいに画面を区切って両方を取り込むのもありかもしれません。ちなみに私は次回もし参加できそうな場合、今回のような画面を区切る作品は作らないと決めていますのでご安心ください(?)。もともと画面を4分割にしたのは完全に見た目のインパクト欲しさが目的でしたので。前回第7回で初参加したときは一次通過こそしたものの入賞争いには全く入れなかったので反省として絵面のインパクトでいこう、という考えで生まれたのが今回の作品でした。次回はわかりやすさ・伝わりやすさを最優先して今度こそ一次通過、あわよくば入賞も狙っていきたいと思っていますので対戦よろしくお願いします!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

2回目の(?)はじめまして

こんにちは、そしてはじめまして、準快速と申します。

読み方についてですが、そのまま「じゅんかいそく」でもいいですが、「せみらぴ」と読んでくれても構いませんというか後者のほうが親しみやすいかな、なんて。まぁどっちでもいいです分かれば同じなので。

 

さて、以前noteのほうでブログみたいなことやってたんですが諸事情により消え去りました。しばらくやってなかったんですがとある方に触発されてなにか書きたくなってしまったので再度開設してみました。普段Twitterで発信していますが、文字数制限のせいで伝えきれないことが多々ありましたのでそういった書ききれないようなことをここに納めていこうと思ってます。ジャンルはかなり雑多になると思われますので興味のあるジャンルだけ見ていくだけでも構いません。ほとんど自己満かつ不定期更新になると思われますがよろしくお願いします。

 

それでは