ぐうたら育児ドクトリン

私のあだ名は軍曹です、ここは育児雑記や書評のブログです

泣きっ面に蜂のおっぱいトラブル発生!:横浜市の出張専門「小さき花母乳育児相談室」利用レポート

おっぱいが、いてえ (真顔)

哺乳ストライキがひと段落し、息をつく間もなく乳の痛みが襲ってまいりました。
というか、「哺乳ストライキ中も痛かったけど、そんなの気にしている場合じゃなかった」が正確なところ。

そうこうしている間に哺乳ストライキ開始から3日経ち、痛みはドンドコ激しくなるばかり。
特に息子が何故か嫌がって飲まない左乳が、エグいほど痛い。
そして左乳を触ってみると、しこりっぽいものがある……気がする。
怖い、乳腺炎とかなりそうで、怖い!

あまりに怖いので、母乳マッサージ初体験しちゃおうと決意しました。
旦那にはナイショです。(訳:いちいち相談する間も惜しい)
だって、息子の食料が危機一髪!
これはもう仕方ないよね、グッバイ、私の諭吉さん……。

港北区の母乳相談室、満員御礼(圧倒的不足感)

この時点で私の知っている母乳育児相談室は2つ。
ひとつは桶谷式で検索した際に出てきた、隣町の「上條母乳育児相談室」。
もうひとつは「地域子育て支援拠点」で教えてもらった、綱島にある「たけうち母乳育児相談室」。
どちらの相談室も水曜日はお休みのようでしたので、痛みに悶えながら一晩過ごしました。
もうすぐ、もうすぐやで……。

で、明けて木曜日の午前中。
以前から桶谷式に興味があったので、まず「上條母乳育児相談室」にお電話しました。
受付の方「予約は早くて1ヶ月後になります」
私「そうですか……。実は、おっぱいがすごく痛くてですね……」(急患ワンチャン狙い)
受付の方「今日明日の予約いっぱいですね」
私「ありがとうございます。急ぎなので、他をあたってみますね」
はい、撃沈!

次にあたったのは「たけうち母乳育児相談室」です。
が、何回か電話するも、まったく繋がらず。
8月だし夏休みを取られているのか、もしくは廃業したのか。
留守電にも繋がらなかったので、さっぱりわからず。
ほい、撃沈!

しかし、桶谷式は1ヶ月待ちって、凄いな。
桶谷式でおっぱいメンテして欲しいって考えている方は、出産前から予約しておくのもアリかもですね。
私はもう、いいです。(1ヶ月待ちとか、面倒臭い)

出張の母乳育児相談室を探せ

頼みの綱が2本とも、アッサリちょん切られてしまい、この時点で心が折れました。
もう、なんでもいいから、誰でもいいから助けて……。

ということで、割高だろうと避けていた、出張で来てくれるタイプの相談室に、手当たり次第に特攻しようと決意。

まずは保土ヶ谷にある「小さき花 母乳育児相談室」に特攻。
助産師さん「ちょうど今日は午後が空いているので、行きますよ。ご飯食べてからでもいいかな?」
一発で大当たり、出た。

母乳マッサージ、はじめて物語

電話から2時間程度で、助産師さん到着。
助産師さん「あら〜、貫禄ある赤ちゃんね〜」
ありがとうございます、お待ちしてました。
えらいデカい荷物抱えていらっしゃったので、なんだと思ったら、赤ちゃんの体重計(最新型)でした。

簡単なあいさつの後、「おっぱい、イタイ、イタイ、おっぱい」と焦る私を宥めつつ、丁寧にカウンセリングしてくださる助産師さん。
いやほんと、痛みで焦ってスンマセン……。
体重計で息子の体重を計っていただいたり、おっぱいの状態をチェックしていただいたり。
右乳は問題なしとのことで、「しこり」発生中の左乳を重点的にマッサージしていただくことに相成りました。

で、がっつり1時間以上マッサージ、本当にありがたい。
よく聞く「母乳マッサージが激痛で辛い問題」ですが、こちらの助産師さんは「個人的には」痛くなかったです。
たとえるなら、足裏マッサージみたいな刺激で、「ツボに効いてます!」って感覚です。
マッサージ後は、足裏マッサージよろしく、本当に心晴れやかに。
乳が軽い! 乳が痛くない!
うおおおおお、楽チン〜!!!

せっかくなので、助産師さんに質問したよ

マッサージ中、「私は」暇なのでおしゃべりタイムに。
うるさい患者でスンマセン。

夜間授乳は絶対続けよう

私「今回の『しこり』の原因は、やっぱり哺乳ストライキで乳を満足に飲んでくれなかった時間が長かった……ですかね」
助産師さん「そうねぇ、それだと思うわね」
助産師さん「ところで夜間授乳はしてる?」
私「あ、ハイ。毎日夜中2、3回」
助産師さん「ずっと続けてね! 夜間授乳が一番大事だから! 量も安定するし、コンディション整うから。乳腺炎になる人は、夜間授乳してないことが多いのよ〜」

助産師さん、夜間授乳激推しでした。

おっぱいの味は、哺乳ストライキに関係ない

私「おっぱいの味が悪くなったとか、そういうのもありますかね」
助産師さん「おっぱいの味ね、気にしなくて大丈夫よ」
私「ここの所ご飯作る気力なくて、菓子パンばっか食べてたので、それも原因かと思ってたんです」
助産師さん「食べ物でおっぱいの味が変わるとか、いう人いるわよね。けど、それだけで赤ちゃんが飲むの嫌がることはないわよ」

私「溜り乳でおっぱいが古くなって、まずいとか」
助産師さん「大丈夫、そうそう変わらないわよ〜! まあ、乳腺炎になったら、おっぱいにナトリウムが入るからしょっぱくなるけどね。そこまで酷くならない限り、大丈夫よ」

おっぱいがマズくて赤ちゃんが嫌がる疑惑、完全否定。
これで安心して菓子パン食えます!
(後日談:この後安心して菓子パンむさぼり食ったおかげで、2週間で2kg肥えました。すみません、調子こきました、もうしません)

港北区、赤ちゃん多い問題

私「港北区って、ホント赤ちゃん多いですよね……」
助産師さん「多いわね〜。港北区から呼ばれること、結構あるわよ」

もうね、本当に多いらしいんで。
保育園に入るのも、マジで大変らしいんで。

アフターフォローのお時間だよ

助産師さん「また何かあったら、メールしてね。簡単なことなら、メールでお話しできるから」
私「ありがとうございます!」
助産師さん「(息子を見ながら)かわい〜、クマさんみたい〜。またね〜!」
私「ぜひ〜!(息子を褒められて上機嫌)」

乳がエマージェンシーになったら、またご連絡させていただきます!

出張母乳育児相談室、気になるお値段

初診もろもろ込みで6,400円でした。
安いか高いかは個人の感覚になると思いますが、私にとっては完全に安い。
「上條母乳育児相談室」で予約が取れた場合は、隣町までタクシーで行こうと考えていたので、その値段を考えたら、はるかに安くつきます。
さらに「たけうち母乳育児相談室」は初診7,000円でしたので、むしろ普通に安い。

つうか、ここまで来たら数千円の違いより、すぐ来てくれるかどうかの方が、はるかに重要ですわ。
すぐ来てくれて、本当にありがたかった。

急なおっぱいトラブルは、出張母乳相談室をオススメします

自宅に来てくれるサービス、予想以上に楽でした。
いうほど高くないし、出張タイプの育児相談室は本当にオススメです。
タイミングとかもあると思うので、お目当の相談室がダメでも、他の相談室にあたってみればいいと思います。

あと、港北区は赤ちゃん桁違いに多いらしいので、近所がダメなら他区の母乳育児相談室にあたってみるといいです、間違いない。
港北区の赤子の多さ、舐めてかかっちゃイカンですよ。

0歳3ヶ月で突然のおっぱい拒否! 哺乳ストライキの原因はまさかの◯◯でした

お医者さん「お母さん、ハナクソ詰まってますよ」

あまりに衝撃的すぎたので、結論を一番最初に書いてしまうスタイルでお伝えします。
ええ、ええ。息子、おっぱい飲まないなと思ったら、ハナクソ詰まってました。

診断後にお医者さん、モリモリ鼻水吸い出してくれましたよね。
(息子、ギャン泣きしましたよね)
耳鼻科から帰ったら息子、おっぱいガツガツ飲みましたよね。
早く教えてよ、「ハナクソ」だって……!!

そんな訳で、順を追ってお話しします。

息子、39度近くの高熱を出す

あれは忘れもしない先週の月曜日。
おちんちんを小児科の先生に診てもらったその日の午後、いきなり息子が発熱しました。
抱いていて分かるくらいの熱さで「なんじゃこりゃ」と、急いで小児科にリターン。
すぐに診てもらいました。
で、小児科の先生に
「この月齢の場合、熱が出たから風邪と簡単に診断できない。
 明日になっても熱が下がらないようなら、大きい病院に行った方が安心だよ」
と言われ、一人ガクブル震える新米オカン。
夜中じゅう泣き叫び続ける息子をあやしながら、まんじりともせず一晩過ごしました。

翌朝、けろっと熱が引く息子。
「よかった!」と安堵するも、今度は自分が39度近い熱を出す。
これが世にいう家庭内パンデミック……!
体験するのはもっと後かと思っていたのですが。辛い。

そして、その時はじめて自分のおっぱいが妙に張っていることに気がつきました。
昨日は息子の発熱に気を取られていましたが、
そういえば息子、最後におっぱい飲んだの……いつだ?

決死のおっぱいセールス&原因究明開始

ケラケラ笑っていたと思えば、突然泣き叫び出す情緒不安定な息子。
どう考えても腹が減っている……はず。
おっぱいを差し出すも、1口2口飲んだかと思うと、すぐにやめてギャン泣き。
特に左の乳は全く飲まず。
……なんだ、コレ。

産院にて「この子はソルジャーです」と、助産師さんからよく分からんお墨付きをもらうほどのおっぱい星人である息子が、まったくおっぱいを飲まない。
完全な異常事態発生。
焦る私、ありえないほどに張ってくる乳。
飲まない息子が心配でたまらず、そしておっぱいは痛く、軽くパニックになってきます。

で、まあ、本当におっぱい飲まないし、必死でグーグル先生にお伺いを立てたんですよ。
その時にグーグル先生が教えてくれた理由は、だいたいこんな感じでした。

  • 乳頭混乱 (哺乳瓶とおっぱい、どちらも使って赤ちゃんが混乱している)
  • おっぱいがまずい (溜り乳で古い, 甘いもの食べすぎ)

……おっかしいよね、実際。
今検索してみると、すぐに出てくるんですけどね、「鼻づまり」って。
その時は全く見えなかったというか、赤ちゃんの内的要因ではなく、母親が及ぼす外的要因しか目に入らず。
とにかく「私の何がいけなかったんだ(何かやらかしたに違いない)」みたいな目線で検索していたんでしょうね。
あと、主に見ていたのが母乳育児推進系のサイトだったので、おそらくコレも原因の一つ。
嫌いじゃないんですけどね、基本的にあの一派は超体育会系ですからね。
「おめえら、赤ちゃん様のために、今日もいい乳出してっか!? コメ食えよ! 根菜サイコウ! 揚げ物甘いもの、もってのほかやぞ!」
ってノリですからね。いやまあ、このノリ嫌いじゃないですけど。

哺乳ストライキ3日目、やっと息子の体調不良に思い至る

おっぱい拒否開始から3日目。
寝込みを襲って授乳し、少しは飲んでいただけましたが、生命維持的にギリギリラインというか、もうライン超えているはず。
むしろ脱水症状とか現れるほどに、全く飲まない。
果たして「乳まずいっちゅーねん!」の抗議のために、赤子がここまでするものなのだろうか……。

と、ここに至ってようやっと、「おかしい」と気付きました。
これだけ飲まないのは、息子の体に何か異変が起きたのでは、と。
そうですね、完全にテンパってましたね。今度は悲観的すぎる。
で、再度グーグル先生にお伺いを立てました所、

  • それって中耳炎じゃないですか?

とのご返答が。
それを見つけた瞬間、即準備してダッシュで息子抱えて行きました、最寄りの耳鼻咽喉科に。

解決編:中耳炎でもなかったです

とてつもなくラッキーなことに、その日は驚異の待ち人数の少なさで、瞬く間に診察を受けることができました。
(後でわかったことですが、この耳鼻咽喉科、普段は200分待ちとかザラ)

「中耳炎じゃないかと……」
と、悲壮な声で息子の耳を差し出すも、結局ハナクソだったというのは、前述の通りです。
鼻水取られている間はギャン泣きでしたが、終了後
「あれ、なんか違う。俺、なんか楽なんすけど?」
みたいなキョトンとした顔を見た瞬間、本当にホッとしました。

「お鼻のお薬、シロップでだしておきますね〜。
 それと、可能であれば鼻水吸ってあげてください。鼻水吸引機、薬局に売ってますから」
と、ミッションインポッシブルな課題を2つも出され、どちらも達成できなかったのは、苦い思い出です。

うちの息子、乳以外飲まないんですよね。
シロップ、もちろん全部吐き出すよね……。
それと、ママ鼻水トッテ、めっちゃ難しくないですか?
ギャン泣きされるわ鼻水とれないわ、散々でございましたよ……。

発熱後の授乳拒否は、耳鼻咽喉科に相談してみよう

とりあえず今回の教訓は、こちら。

  • テンパった時、お前の検索能力は地に落ちる
    グーグル先生を過信するな
  • おかしいなと思ったら、病院行け

自分を過信しない、ネットも過信しない。
まあ、おそらくお医者さんも過信しすぎはアカンでしょうけど、テンパった時の自分よりは信用できる存在です。

夢見る頃を過ぎても:『人生で大切なことはオカルトとプロレスが教えてくれた』の感想

オビの煽りに偽りあり、題名に偽りなし

一世を風靡するも今は見る影もなく、無事サブカルに軟着陸を果たした「オカルト」と「プロレス」を通し、大槻ケンヂさんと山口敏太郎さんが「人生において大切なこと」を語る、在りし日のオカルトファンにとっては夢のような一冊です。

「とにかく笑える!昭和あるある。」とオビにデカデカと書かれていますが、笑える類の本ではありません。
お二方ともいたって真面目に語っておられますし、なんなら読んでいるこちらも大真面目です。
表紙のセンスはいいのに、オビのセンスはやや悪い。……うん、そのバランスは嫌いじゃないです。

オカルトとのほどよい距離感

「あれ? オカルトって嘘っぱちじゃね?」「プロレスってヤラセじゃん?」と斜に構えてしまう以前、私たちオカルト好きには「ビリーバー」だった瞬間、夢中の人だった頃が確かにあった。
そしてビリーバーだった子ども時代は、本当に世界が面白かった。

ただ、ある時期からオカルトに「期待」をすることができなくなり、それが90年代のしらけた空気とあいまって、アンチオカルトが蔓延し、やがてぼんやりとオカルトの時代は霧散していった。

けどまた今、オカルトはプロレスと同様の文脈で「エンターテイメント」として自分の中に定着し始めている。
ああ、これが成熟ということか。オッサンになるのって素晴らしい、壮年万歳!

……という趣旨のことを、かつてのサブカル小僧どもに向けてお話ししてくださっているというのが、大方の筋です。
それ以外でもそれ以下でもありません。
本の構成も、必要十分で美しい。

  • 第1章 僕たちの子供時代は怪しいものだらけで輝いていたんです
     =少年時代:ただただ楽しかったビリーバーの頃
  • 第2章 90年代は混沌とアンチオカルトの時代になりました
     =青年時代:世界のトリックに気づき、オカルトに幻滅したアンチの頃
  • 第3章 いま僕たちはいい感じでオカルトと付き合えています!
     =壮年時代:信じる信じないではない、全てを楽しむ趣味人の頃

この変遷こそが、人生においてとっても大切なことだと。
少なくとも私のようなオタクの人間からすると、賛同以外に他はないお話です。

好きモノは黙って買う、そうでない人は見向きもしない本

大槻ケンヂさんか山口敏太郎さんのファンで、表紙にビビっときたら読めばいいと思います。
だいたい買って後悔しません。

私は「3年も前にこんな本が出てたなんて……気づいてなかった、早く教えてよ、もぅ〜」と言いながら、即ポチした人間です。
他の気づいていない同好の士に少しでも拡散するため、広いWEBにちょっとした1ページの記事を残しておきました。
さあ、気づいていなかった人は即ポチすればいい。

あ、オカルト・プロレスに興味もなく、大槻ケンヂさんか山口敏太郎さんのファンでもない人は、買わなくていいです。
人生の大切なことは、他の人から教えてもらってください。
好きでのめり込んでいたからこそ、ココから教えてもらえる、これはそういう類の本です。

【次の一冊】『ムー 2018年9月号』(ムー編集部)

みんな大好き「ムー」の最新号です。
今号のトピックは「ホピの終末予言と失われたムー大陸の謎」「奇跡のバナナ」「緊急警告!!仮想通貨の大陰謀 ナスカ異人類のクリスタル・ピラミッド」「人体蘇生の再生医療 タコは地球外生命体だった!!」です。どれもこれもセンセーショナルな話題ばかりですね。
そう、ムーは、あの頃から何も変わらずそこにいる。
常に移ろいゆくのは、私たちの立ち位置だけです。
ところで連載の「辛酸なめ子の魂活巡業」って、辛酸なめ子さん何してるんすかね?

「ムー」を買うまではいかないけど、懐かしさで読んでみたい方は、Kindle Unlimitedの30日間無料体験をどうぞ。
私は貧乏性なので、読む本が尽きた時にKindle Unlimitedを始める予定です。

それでも大事なおちんちんの話をしよう 〜息子0歳3ヶ月、小児科にて包茎を宣告される

はじめようか、おちんちんのお話を

ブログ開始早々こんな話をするのもアレかなとも思いますが、母乳育児(=おっぱいむき出し原始人生活)の弊害として、羞恥心ラインが確実に下方修正されるとともに、息子のこととなると感情の振れ幅が非常にデカくなっておりまして。
とりあえず小児科で衝撃を受けたので、早く誰かに聞いてほしい、ってな訳ですよ。
夫にも話したけど、もっと多くの人に聞いてほしい、書き留めておきたくて仕方がない。

そう、赤ちゃんの包茎の話を。

赤ちゃんはすべからく包茎である

はじまりは何気なく訪れた3ヶ月健診でした。
私は里帰り出産でしたので、健診のチケットが余っており(※1)、「もったいないし3ヶ月くらいに一度おいでよ」と、2ヶ月頃に受けた予防接種の際、小児科のおじいちゃん先生に誘われていたのですね。
で、「そうだよね、無駄になるくらいなら使っちゃえ」と、適当に受診したのですよ。

そうして迎えた3ヶ月健診の当日、おじいちゃん先生は実にサクサクと手際よく全身チェックをしてくださいました。
頭がでかすぎるのか「首はまだまだすわらないっぽいね」と言われた事に若干落胆していたところ、先生の手が息子の局部にかかりまして。
おお、ブニブニ触っていらっしゃるなぁ、その部分、私は怖くてソフトに洗うことしかできないんだなぁと思った矢先、
「包茎だね」
と、爽やかな告知。
「はあ、包茎……」
「まあ、赤ちゃんはみんな包茎なんだけどね。ただ、この子の皮はキツイね」
「はあ、キツイ……」
「お母さん、剥こうか」
「む……?」
「はい、簡単簡単、こうやってね」
と、むきむき実演してくださるおじいちゃん先生。
その場では言えませんでしたが、今なら言える。
「いやいや、ぜんっぜん簡単じゃねえ!」
……と。

(※1:横浜市は乳児健診を市外で受けた際、払い戻ししたりなんて優しいことはしてくれません。全て自費です、辛い。)

おちんちん、はじまりの猛特訓

そんな訳で、1週間後に再診が決定しました。(*2)
処方された塗り薬を握りしめ、途方に暮れる母38歳。
ふと、我が子の顔を見ると、今日も笑顔がプリチー族。(親の欲目)
守りたい、この笑顔。
……やるしか、ない。
気分はもう戦争です。

ええ、ビビりながらも頑張りました。
朝風呂の後と、夜寝る前の1日2回。
ちょろっとではありますが、先っぽが見えるあたりまでひっぱって、素早く塗り薬をオン・ザ・おちんちん!
これでいいのか悩みつつも続けました。
うん、1週間頑張ったけど、まあ、全く慣れませんよね。

(※2:冷静に考えると、金にもならん包茎ごときの経過観察をしっかりしてくれる先生、すごく良い人です。
「息子さんの将来のためだしね。清潔にしてあげた方がいいからね」って、どう考えても名医。)

特訓の成果を見よ

1週間後、再度の受診日。
看護婦さんに「お母さん、今日は何の御用?」と聞かれ、
「あ、おちんちんです」と恥ずかしがりながらもナチュラルに答えている自分に若干愕然としつつ、いざおじいちゃん先生の元へ。

診察室にておじいちゃん先生、息子の局部をフニフニ触りながら、
「うん、ちょっと先っぽ見えてきたね」と、お褒めの言葉。
我が事のように、ちょっぴりグレードアップしたおちんちんを誇らしげに思い、鼻高々になっていたその時。
「よし! じゃあ、今日からはこれくらい行っちゃおうか」と、ぐいーんと引っ張るおじいちゃん先生。
(ふぉーーーー!!)←言葉にならない叫び
私がよほど取り乱した顔をしていたのか、手を消毒しながら「大丈夫大丈夫」と、笑いかけてくださるおじいちゃん先生。
「皮が戻らなくなったらすぐに来てね。おちんちんダメになるから」
「ふぁっ!?」←声出た
「今のうちにこうやって処置しておいてあげると、将来手術しなくて済むからね」
(……お、おう。なら致し方なし)←納得
次回の診察は先生の夏休み明け、約2週間後です。

そして診察後、息子に服を着せていたのですが、私の狼狽っぷりを心配してくださったのか、看護師さん2人が話しかけてくださいまして。
「私も息子にやったわよ! お母さん、ぐいっといっちゃって!」
「同性だから旦那にやってもらおうと思っても無理よ! この事に関してはね、旦那は本当にあてにならないからね。『痛みがわかるから無理』とか何とか言って、全く戦力にならないのよ!」
「ウチもそうだったわ〜! 旦那は『お前は鬼か、そんな可哀想なことよくできるな』だって。ちゃんとしてあげないと、その方が可哀想なのにね〜!」
「そうそう、皮が戻らなくなったら絶対来てね! ウチが休みの時は他の小児科か泌尿器科に行ってね!」
今にして思えば看護師さん、心配からではなく、「おちんちん」というホットな話題に乗りたかっただけだったのでは……とも思える盛り上がりっぷりではありましたが。
何にせよ、とっても和みました。いい看護師さんに囲まれて、母はちょっと落ち着きました。

実は反対でした、親が手出しをすること

個人的には、あまり好きではなかったんですよね。
「なんやねん、『むきむき体操』って。親のエゴかよ」と、カッコ悪く斜に構えてまして。
別に包茎くらい、年頃になったら自分で何とかしろよ、と。
主義主張抜きにしても、下手に触ってばい菌入ったりしたら怖いな、とも思っておりましたし。
まあ正直なところ、自分にない器官なので、おっかなびっくりなお付き合いをしていたってのもあります。(正直)

ただ今回、玄人の第三者(=かかりつけのお医者さん)から「やった方がいい」とジャッジされたので、なればやらない理由はないなと。
やり方を目の前で教えてもらい、適切なお薬も出してもらえ、さらには経過観察も行なっていただける……息子はいいお医者さんに出会えてよかったです。

余談:夫の反応

私「小児科の先生がいい先生でね、息子のおちんちんまでしっかり診てくれて。ちゃんと剥いてあげてくださいね〜ってやり方教えてくれてん」
夫「最近の流行りなんやろうなぁ。清潔な方がいいもんな。うん、やったげて」

だいたい、看護師さんの、いうとおり。
(好意的ではあった)

こちらの記事の、使用上の注意

おちんちん問題に関しては、素人判断は行わず、医師の判断にお任せするのが一番かと存じます。
「うちの子は大丈夫かしら」といった疑問点は、全てかかりつけの小児科医にご相談するのがモアベターかと。
私の子は剥いていますが、貴方のお子様に剥く必要あるかどうかは別問題だと思います。
剥かなくていい子もいるでしょうし、むしろ下手に触っちゃいけない子もいるでしょうし。

こんなブログ書いておきながら言うことでもないかもですが、情報過多のこの世の中だからこそ、ネットの情報に頼り切らない方がいいですよね。
どうせ0歳児なら診察は(おそらく)無料ですし、お医者さんまでお気軽に!

結局はてなを選びました。

ブログ書こうと思いつつ、重すぎる尻が災いして長らく腰がビクとも上がらず過ごして参りましたが、本日ようやっと一歩踏み出せました。
大体、さっきから30分ほどおとなしく昼寝してくれている息子のおかげです。
あと、息子の夜泣きがハイパーすぎて落ち着かず、「ご飯……当分おウチで作らなくて良いよ……」とギブした夫のおかげでもあります。

で、どこでブログ開設しようかほんわり悩んだのですが、結局「はてな」を選びました。
子育てクラスタの主婦なら「アメブロ」かな、とか。
小銭を稼ぐなら「WordPress」かな、とか。
色々浅はかな考えを巡らせてみましたが、肌感覚で住人と相性の良さそうな「はてな」にしてみました。

なんていいますか、住人の皆さんの傾向、感覚なんですけどね。

  • アメブロ=キラキラ
  • WordPress=ギラギラ
  • はてな=ダラダラ

って感じがしたので。
オラ、基本的にダウナーな人間じゃけえ。

そんなわけで「はてな」のみなさま、よろしくお願いいたします。