3泊4日で旅に出る会社員の旅ブログ

会社員でも旅に出たいをテーマに、サラリーマンの吉川が、駐在するメキシコを中心に旅した記録をつづります。チアパス州の奥地にあるエバーグリーン牧場を舞台に繰り広げられる人や動物との出会いが第1作目です。

出版記念トークイベント 満員御礼! ありがとうございました!

いやあーー。感動しました。

あいにく前日からしんしんとノンストップで雪が降り続け、イベント当日の朝から除雪車や雪かきの人で通りはざわついていました。

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凍る寒さの中、ストーブで毛矢珈琲の室内を温めながら、マスターと僕の準備はああでもない、こうでもないと進みます。

途中、PCとプロジェクターの接続がうまくいかないとか、本当にこんな積雪25センチの足元の悪い中人は来るのかと心配してしまうシーンが何度もありましたが、何とか30分遅れで開演。

2000円の入場料にはフード・ドリンククーポンが3枚つき、メキシコのビールカクテル「ミチェラダ」やテキーラ、メスカル各種、タコスなどが選べます。当日僕がスーツケースで運び込んだ酒や食材をふんだんに取り入れ、マスターが研究して作り上げたシークワーサー入りサングリータと言うチェイサーも、セットでテキーラショットにはつくというこだわりぶりです。

マスターにドリンクをもらう来場者。国籍は日本、メキシコ、アメリカの3か国でした。

トークは、メキシコのトリビアに始まり、「ライフステージにより旅の姿は変わる」「不便な旅が流行っている」「旅の名言や本」、それに山と電波とラブレターの読者レビューを一部ですが、紹介しました。

最後に、エバーグリーン牧場のオーナー、サムエルが今回のイベントのためにわざわざ作ってくれたビデオクリップを流しました。テクノロジーを嫌う彼がどんな思いでいろいろなシーンを切り抜いて、娘と一緒に編集してくれのたかと思いをはせながら見ていると、ステージで熱いものがこみあげてきました。

天井からPapel Picadoというメキシコでよく使われる切り絵を飾りました。

二階のギャラリースペースで、急づくりの民芸品セレクトショップをこしらえました。ペソ高のため、ほぼ原価です。とにかく雰囲気を味わってもらえればいいなと考えたのと、時間がなさすぎて一部ヤケクソになっていたのも加わってそうなりました。プロレスやフリーダカーロ、死者の日関連の笑うガイコツグッズなども並べました。

超ミニコーヒーカップは、テキーラグラスほどの大きさです。

タコスは料理を研究されている地元の方が、カルニータなどの具を作り、カフェのスタッフがその場でトルティージャを焼くというライブ感がほとばしる厨房でした。

タコスは早々に完売。

というわけで、ライブトークの後はそのまま懇親会的な飲み会が始まりました。

みなさん参加者はアーティスト、カフェやバーのオーナー、不動産の営業マンなど様々です。

ほぼ徹夜で準備したり、70Kg の荷物を持ち込んだり、羽田からの飛行機に乗り遅れて、小松空港から福井に鈍行で着いたら吹雪で、と大変でしたが、こんな経験はもうできないだろなあ、と思いながら来場してくれたみなさんとワイワイ話をしながら夜がふけました。

ところで福井は雪国なので、幹線道路の地表からは雪を溶かす水が噴水みたいに出ているんですね。初めて見ました。

いやあ、楽しかったし、感動しました。本を買ってくれたみなさん、すでに買ったうえで読んでから来場してくれたみなさん、本当にありがとうございました。サインするのはいつになっても恥ずかしいけど、頼まれれば必ずすることにしましたよ。

この雪の中、神奈川県から泊りがけできていただいた方もいて、こんな体験できるなら、もう1冊本書こうかな。

 

「山と電波とラブレター」出版記念イベント 12月22日(金)開催です。

福井駅から徒歩15分。

毛矢という場所にある、「毛矢珈琲」という席数15席の小さなカフェがあります。

マスターからお誘いを受けて、出版記念パーティを開催してもらうことになりました。

 

告知の必要がないぐらい、準備段階で参加希望者が集まってしまいました。

 

でも、このブログはまだ僕がどうやって何をしたら本が出るのか、一人でも多くの人に伝えられるのかと試行錯誤していた時に始めたものです。その初期から応援してくれている人がこのイベントを知らないというのは、道義的にいかんなあ、と考えて告知させてもらいます。

 

イベントの告知チラシ

 

ただし、場所は福井県です。年末の忙しい時期に、近隣にお住まいでない限りなかなか来れる場所ではないかなあと思います。

それから、すでに元から毛矢カフェ自体のファンの方20名から予約申し込みが入って、すでに残席現在ゼロで受付ストップしているそうです。でも、無理を言って著者特別枠で1席だけ確保してもらいました。もしご希望の方がいればコメントなり、メッセージなりでお知らせください。

 

立ち見であればもう少し入ってもらってもよいみたいです。

 

12月22日(金)18時~19時に、僕が登壇して、本の一部を読みながらライフステージに従って変わる長い旅、短い旅をテーマに、メキシコのこと、メキシコから見た日本のことを話そうと考えています。

 

ちなみに毛矢珈琲のマスターも、メキシコで留学した経験があるので登壇し僕と旅やメキシコについて話をすることになりました。当日はメキシカンナイトにしていただけるようです。飾りつけ、タコス、テキーラ、メスカル、チョコラテなども楽しんでもらいます。

 

料金は2000円。

 

メキシコに住んでいる僕が、こんな風に日本でトークイベントに参加するのはなかなかできることではないので、もしかしたらこれが最初で最後かもしれないです。すでに日本では手に入らないメスカルや、福井で手に入る食材でタコスがどこまでできるか、めちゃくちゃ器用なマスターが、相当に工夫を凝らして企画を進めてくれています。

 

先日打合せをしたのですが、どうやら手作り感満載のあったかーーいイベントになりそうですよ。

 

毛矢カフェのインスタグラムをリンクしておきますね。

https://www.instagram.com/keya_coffee/

 

では、また!

とうとう出ました英語版。どうやってできたか思い出しながら解説します。

出版社が用意してくれた宣伝用画像

 

とうとう、初めて英語で出版しました。

洋題(?)は、「山と電波とラブレター」をずばりそのまま直訳して、

 

Mountains, Radio Waves and a Love Letter

 

です。

 

ちょうど、日本語で出版して1年経って、そろそろ何か次のチャレンジをと思っていたところで、内容からして欧米人とか英語圏の人の方が合ってるかもしれないと思い始めました。

 

英語出版に欠かせない必殺翻訳プログラム

そこで登場するのが、DeepLです。

ドイツのAIを活用した翻訳プログラムを開発している会社のサイトで、日本語のテキストを英語に訳しました。

 

実はこのソフト、Google翻訳と違って、精度がものすごく高いのです。日本語対応だし。

 

原稿は200ページですが、ものの5分で英語になりました。ちなみに有料版のお試し期間だったので、結局無料でした。

しめしめというわけで、英語で35000単語(英語では文字数ではなくて単語数で計算するんですよね)、きっちり訳してもらいました。

 

でもやはりそこはAIですので、意味の取り違えがあったり、AIが自信がない(オプションがいくつか考えられる)表現は、ダブって違う文を並べてくれたりします。

それを自分でざっと見つけました。これは多少英語の知識はいるかもしれません。

 

そして、だいたい意味が通ったなと思ったところで、娘の英語の家庭教師をしているイギリス人先生に読んでもらい、よかったらアルバイトで文章の校正手伝ってとお願いしました。

 

やはり欠かせないネイティブチェック

 

そしたら、ちょっとやってみようかとなり、たぶん8回ぐらいビデオ会議で「これはどんな状況だ?」「この彼って誰だ?」「ちょっとスパイスが足りないから、加えといた」「これ、英語圏の人には、ケチってとられるから削ったよ」とか、話し合いました。楽しかったです。とにかく。

 

そして先生は「これ、名作だ」「映画のプロットになる。主役はブラットピットだな」とかお世辞もいただき、完成したのが今回の原稿です。

 

英語圏の出版希望者愛用のReedsy

そして、先生に紹介してもらったReedsyというサイトが次に登場します。

英語圏に限っては、著者と出版社、編集者、表紙デザイナー、マーケッターをつなげるコミュニティサイトがあります。

 

そこで、旅行記の原稿を送れそうな出版社を探して、応募しまくりました。その数23件。出版社に直接というパターンもあれば、エージェントに送るパターンもあります。

いわゆる代理人のことですが、特に大きめの出版社はまだデビューする前の人の原稿は、プロの代理人が推薦しない限り、読みもしないわけです。行ってみればメジャーリーグに入りたいと、いきなり草野球の社会人がいくらうまくても交渉もできないのと同じですね。

 

で、だいたいの待ち時間が5週間から半年。

待っても、大抵返事はありません。壁は高いのです。彼らも商売なので、1日に100件以上送られてくる原稿にいちいち目は通せません。

 

共同出版のオファーが

私の場合は、なんか勘違いしてインドの会社にも何件か送ったんですね。欧米トラベラーを対象にしたかったのですが。でも、その会社から審査に通りましたと通知がありました。最初はなんかの詐欺かと、ネットで評判を見たのですが、そもそもReedsyで紹介されている中堅出版社なので、最終的には問題ないと判断し、日本円で30万円ほどの契約をしました。共同出版ということでした。

 

初版200部。これも日本の自費出版の経験から妥当です。さらに電子書籍もついて、インドの書店20店、インド、アメリカ、イギリスのAmazonでペーパーバックと、両方販売されます。アメリカのAmazon経由ですが、日本、メキシコ、カナダ、ブラジル、オーストラリア、イタリアなんかでもAmazonで購入可能になりました。

 

そもそも、誰の本か分からないものは売れないと、最初からハードルを低く設定しているので、私はここまでしていただいて、ありがとうございますというのが正直な感想です。編集者もついて、表紙もオリジナルデザイン、印刷前のサンプルも送られてきました。そして、どうなるか分からないけど今、スペイン語版の出版ができそうな出版社を探してくれています。

マーケティングチームというのもあって、分業制でサポートしてくれるのですが、宣伝用に本の3D画像を用意してくれたり、レビュー記事を掲載してくれるメディアを探したりしてくれます。僕はがつがつしない方なのですが、それでも自分のサイトは作ってくれと頼まれ、ドメイン取得してオリジナルサイトを作りました。ブログもということで英語でもブログ書いています。

 

https://www.shinjiyoshikawa.com/

 

それから、出版社のページに著者紹介を載せてくれます。

いろいろとインタビューというか、アンケートがあって、必死で好きな映画やら、愛読書やら、自分のヒーローやら、尊敬する生きている人やら書きましたよ。

 

https://www.leadstartcorp.com/authors/shinji-yoshikawa/

 

結論から言うと、AI恐るべし、でも最後は人の力の味付けがやっぱり大切、そして自分の作品以上のことを期待しない(売れなくてもいいぐらいの心持ち)、というのがいいのかなと思っております。

 

何を目指して出版するか

余談ですが、今回の英語版、イギリス人の手にかかって、ちょっとシニカルなユーモアが追加されて、原作より面白くなっています。

下記のサイトで絶賛発売中! 日本語版の電子書籍は800円台で安いです。

ちなみに価格は市場の状況から出版社がつけるので、私は出るまで知りませんでした。

それから、在庫は出版社のものなので、僕は著者割引の3割引きで購入するという方法でしか手に入りません。

個人的には本で儲ける気はなくて、日本語でも英語でも本が出たということが、今後の自信になって、学びになったこと、それからいろいろな人に支えられていることがあらためて実感できたのがよかったです。50歳台って、少し時間もお金も余裕ができるので、チャレンジするチャンスかもなと思いました。

 

ペーパーバック

インド国内

Amazon

https://www.amazon.in/dp/9356672695?ref=myi_title_dp

Flipkart

https://www.flipkart.com/mountains-radio-waves-love-letter/p/itm5f892aa1fa442?pid=9789356672697

Leadstart社(今回お願いした出版社)の直売サイト

https://www.leadstartcorp.com/product/mountains-radio-waves-and-a-love-letter/


インド国外(Amazon

アメリ

https://www.amazon.com/dp/9356672695

イギリス

https://www.amazon.co.uk/dp/9356672695

ドイツ

https://www.amazon.de/dp/9356672695

フランス

https://www.amazon.fr/dp/9356672695

スペイン

https://www.amazon.es/dp/9356672695

イタリア

https://www.amazon.it/dp/9356672695

オランダ

https://www.amazon.nl/dp/9356672695

ポーランド

https://www.amazon.pl/dp/9356672695

スウェーデン

https://www.amazon.se/dp/9356672695

日本

https://www.amazon.co.jp/dp/9356672695

カナダ

https://www.amazon.ca/dp/9356672695

オーストラリア

https://www.amazon.com.au/dp/9356672695


eBook :

インド

https://www.amazon.in/dp/B0BW84KD7T

アメリ

https://www.amazon.com/dp/B0BW84KD7T

イギリス

https://www.amazon.co.uk/dp/B0BW84KD7T

ドイツ

https://www.amazon.de/dp/B0BW84KD7T

フランス

https://www.amazon.fr/dp/B0BW84KD7T

スペイン

https://www.amazon.es/dp/B0BW84KD7T

イタリア

https://www.amazon.it/dp/B0BW84KD7T

オランダ

https://www.amazon.nl/dp/B0BW84KD7T

日本

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BW84KD7T

ブラジル

https://www.amazon.com.br/dp/B0BW84KD7T

カナダ

https://www.amazon.ca/dp/B0BW84KD7T

メキシコ

https://www.amazon.com.mx/dp/B0BW84KD7T

オーストラリア

https://www.amazon.com.au/dp/B0BW84KD7T

 

Google 

https://play.google.com/store/books/details/Shinji_Yoshikawa_Mountains_Radio_Waves_and_a_Love?id=q-GuEAAAQBAJ

Storytel

https://www.storytel.com/in/en/books/mountains-radio-waves-and-a-love-letter-2188641

Smashwords

https://www.smashwords.com/books/view/1345309

 

 

いよいよ発売日(仮)決定。 インドの書店20か所とAmazon で2月販売開始。

Mountains, Radio Waves and a Love letter

 

私のデビュー作「山と電波とラブレター」の英語版が2月10日発売開始予定で準備が進んでいます。

 

上の画像は出版社が販促用に用意してくれたものです。

流通先はインドの書店20か所と、インドのAmazonおよびアメリカのAmazonみたいです。実は詳しいことはそれ以上分かっていません。

 

今回の翻訳にあたっては、イギリス人の英語の先生が全面的に協力してくれたおかげで、原作より文章はエレガントかつ、ウィットやひねりに富んでいて、時にアイロニックです。

 

それと何と言ってもDeepL。これがなければ何も始まりません。すごい。

日本でも手に入るはずですので、ぜひ手に取ってほしいなあ。

 

不便だから人気のランプの宿 

最近YouTubeのおすすめで、日本の秘境に外国人が集まってくる宿をテレビ取材した動画に行き当たり、見入ってしまいました。

 

ドイツやアメリカ、オーストラリアなどから、青森の山奥の雪の中、電気もない、電波も届かない、インターネットもない宿に人が集まっています。

 

東京から乗り継いで一般車が入れない雪山にある宿。

 

中の照明はランプ。ほの暗い中、宿泊客同士がなんとなく仲良くなる。

これ、なんか私が本に書いたのと同じだなと思いました。

 

携帯電話もつながらないから、知らず知らずのうちに画面をいじることがない。

テレビもないから、逆にくつろげる。

もともと、一昔前はネットも携帯もなかったんですからね。

 

英語版の本が出たら置いてもらえないか聞いてみよ。

 

記事はこちら。

電気・電波なし“退屈な宿” 外国人客が殺到 秘密は…不便だからこそ“特別な時間”

 

動画はこちら。

www.youtube.com

山と電波とラブレター 英語版共同出版について

2023年1月に、とうとう英語版が出版される予定です。

翻訳からイギリス人による英語スピーカー向けリライト、英語圏出版社への応募まで、長かったけれど、やったかいがありました。

結局返事があったのはインドのリードスタートという中堅出版社です。

ネット上での評価はいろいろでしたが、思い切ってお願いしてよかったというのが今の正直な感想です。

まず、プロジェクトマネージャーが有能で、レスが早いです。これが一番助かる。

それに表紙のデザインもオリジナルで、質も高い。テンプレートを利用して安くあげるのとは大違いで、納得いくまで議論できました。面倒くさがらない対応も非常に好感が持てます。

 

英語圏Amazonでの販売と電子書籍化もセットでやってくれます。

費用は当然無料に越したことはないですが、少しかかります。今回本を出してみて賞も取ったことがない、無名の著者の作品は日本でもそうですが、まず出版社の持ち出しで世に出ることはないと今回いろいろ調べて感じました。ビジネス書は別ですが。(個人的にはもう30年もビジネスの世界にいるので、ビジネス書出版のような時代が変わると忘れられる本は残念ながら興味がまったくありません。)

 

まだ出版されていないので何とも言えませんが、自分の日本語の作品が英語になって世に出るというのは、夢があって楽しいですよね。

 

それから、これとは別に今まで紙のみだった本が、同じく1月に電子書籍化されます。こちらも合わせて、出たらお知らせしますね。

エリック・ワイナー作 The Geography of Bliss(世界しあわせ紀行)を読んだ

エリック・ワイナーの渾身の旅行記

 

いやあ、面白かったのです。

自分が旅行記を出版したのをきっかけに、世界でトラベルライターなる職業が存在することを知り、いろいろと調べているうちに行き当たったのがこの本です。

 

もう忘れたけど、世界の旅行記を紹介しているサイトに、面白い旅行記がランキング形式で並んでいました。

日本語で「世界しあわせ紀行」とあったのですが、もともとの英文タイトルは

The Geography of Bliss(直訳:至福の地理学)

なので、ちょっとニュアンスが違うのです。ただ日本の出版社が「世界しあわせ紀行」って悩んだ末につけたんでしょうね。この方が分かりやすいし。

 

僕は普段それほど英語で本を読まないけれど、今回に限っては原文をKindleで読もうと決めました。そこで発見したのは、全然苦にならずよめるということでした。もともと文章が難解ではないのと、エリックの旅のいきさつが最初からめちゃくちゃ興味をそそるのです。

そして何より、kindleだと、分からない単語を指で押さえると勝手に意味を辞書から引っ張ってきて表示してくれるのです。これは今回初めて知って電子書籍ならではの読み方だなあと思いました。

 

ネタバレするといけないので詳しくは言いませんが、これが旅行作家の真骨頂かとうなりました。

アメリカのラジオ局の特派員だったエリックは、とにかく世知辛いニュースばかりをNPRというラジオ局の特派員としてレポートしていました。そんな精神的にまいる仕事に疲れた彼は、いや幸せな場所のことを知りたいと思い立ち、旅に出ます。

 

訪れた国はブータン、スイス、インド、モルドバカタールアイスランド、タイ、イギリスなど。そして祖国アメリカに戻ります。幸せの形は国によって違うことを、人づてに知り合った現地の人との話の中で見つけ出します。それにしても、幸せな場所を探す旅なのに結構不思議な国の選択です。幸せな国ランキングで上位に位置する国はアイスランドぐらいですね。

 

でもエリックはそれぞれの国で必死に答えを探します。

人とのつながり、近隣に経済的に豊かな国があるかなど、幸せと感じる指標の結論らしきものを導き出します。詳しくは本書をみてください。

 

僕は世界20か国で翻訳されたこの本を、相当に気に入ってしまい、期待もせずに感想をエリック•ワイナーのホームページ問合せ欄から送りました。するとなんと、返事がきたのです。

 

「まいど! 日本にも特派員でいたことがあるエリックだよ」

みたいな気軽なノリでした。

 

いや、たぶん著者って誰でも読者からの感想をもらうとれしいんだな。そう思いました。ちなみに「まいど」はちゃんとMaidoって日本語で書かれていました。

 

エリックの本が紹介されているページは下記から。

The Geography of Bliss - Eric Weiner