30代での看護学校受験–きっかけ④
看護師。。。
まず最初に思ったことは、看護師ってなれれば一生仕事には困らないよね、ということ。
でも、ただそれだけじゃなくて、長く人と関わる仕事をしてきた自分に、何か引っかかるものがありました。
またやりがいが見つけられるかもしれない。
食いっぱぐれない上に、自分が好きな分野である、人と関われる仕事なんだったら、何も悪いことがない。
そう思ったら、彼からの提案を否定できませんでした。
そしてなぜ彼が看護師と言ったのか、聞いてみたら、彼が看護師になりたかったらしいのです。
それは、特に年齢を重ねてから感じたらしいのですが、何となく、人として生まれた以上、本当に人のためになることをするべきなのではないかという使命感のようなものだとのことでした。
正直自分にはその感覚は崇高すぎてよくわかりませんでしたが、看護師という職業に気持ちが引っかかったことで、そこを目指してもいいかもという気持ちが生まれてきました。
ただ、そうするにしてもまた別の不安が。。。
看護師になるには数年間学校に通わないといけない。
そしたらその間の生活はどうするの?
看護学校なんて、若い女の子ばかりじゃない?
この歳でそんな学校に通えるのか?
看護師の仕事は確かに食いっぱぐれないかもしれないけど、決して楽ではないというのは知っている。そこについていけるのか?
などなど。。。
ちょっと考えただけでもかなりの不安が出てきて、前向きに目指そうとはなかなか思えませんでした。
そしてその不安を、彼にも伝えました。
彼は、自分がなりたかったという想いが強いからか、熱心に、僕が前向きになれるような意見を言ってくれていました。
そしていろいろ考え、悩むこと数日。
看護師を目指してみよう。
自分の気持ちが固まりました。
もうここまで落ちたんだから、それを無かったことにするには新しいことをするしかない。
万が一、ダメだったとしても、今と何も変わらない。
であれば、やってみればいいじゃん。
それが全てでした。
そして、人生をやり直すチャンスがもらえるなんて、自分は幸せだな。
とも思いました。
そう考えたら、気持ちが少しずつ前向きになっていきました。
そして、看護師になるための具体的な道筋を考え始めました。
30代での看護学校受験−きっかけ➂
その時点で2017年2月頃。
最後の仕事を辞めてから約3ヶ月が経とうとしていた時。
声も治っていないのに、今後の不安が大きくて、ネットの求人サイトで求人見たり、たまに応募してみたり。
安心感が欲しかったんだと思います。
応募して、いい返事があれば、自分もまだ大丈夫なんだ、だから、まだ焦らなくてもいいんだっていう、安心感が。
でも、そんなにうまくいくはずもなく。。。
まぁ、応募してる目的が、『安心感を求めて』だから、うまくいくはずないですよね。。。
って、今なら思うんですけど、当時の自分はそう思えなかったんですよね。
期待している安心感が得られず、応募してはお祈りメール(企業がほぼ定型で送ってくる「今後の貴方のご活躍をお祈り申し上げます」的なメール)を何通も受け取っては落ち込むの繰り返し。
こうなったら悪循環。
ストレスかもしれないと言われ、数ヶ月休んで仕事のストレスはないはずなのに声は治らない、仕事も見つからないかもしれない、自分はどうなるんだろうという不安。。。
たぶん、今までの人生で一番落ち込んだ時期でした。
何もする気がせず、ただ重い気持ちを抱えたまま、時間だけが過ぎていく毎日。
唯一、彼が家にいる時間はそんなに考えることかなかったから精神的にも楽だったけど、声が治ってないのに仕事探して落ち込んでる、なんて言ったら絶対また怒られるので、それは言えない。
そして一人になるとまたどんより。
飼っている犬ももう歳なので、老犬とのんびり、というよりは、老犬と廃人の暗い部屋って感じでした。
一人になるのが本当に嫌だった。
でも、幸か不幸か、自分はそんな暗い気持ちにいつまででも耐えられる強さは持っていなかった。
もうこれ以上、一人で抱えたらたぶん本当に精神的におかしくなりそうたったので、ある日彼に相談しました。
今後、どうすればいいかな。。。
仕事はしないといけない。
でも、自分にはもうやりたいことがない。
そして、今の自分に仕事が見つかる気もしない。
だったら、もうやりたいこと、とか考えずに、割り切って何でもいいから仕事をするしかないよね。
でも仮に今、何か仕事が見つかっても、やりたくないことをずっと続けられるのかな。
そしてまた辞めることになったら。。。
食いっぱぐれるしかないよね。
こんなことを言った気がします。
声が治るまでまだ時間がかかりそうだし、何か食いっぱぐれない資格でも取れば?って言ってくれたけど、
やりたいことがないのに何の資格を取ればいいのか。
そもそも、やる気がないのに、勉強なんてできない。
じゃあ、一人でいる時間が多くて考えてしまうなら、気楽にバイトでもしながら、自分探ししてみれば?って言ってくれたけど、
これ以上職歴増やしたらますます仕事が見つからなくなるんじゃないか。
こんな感じで、ことごとく彼が提案してくれることを拒否してしまっていました。
何かしたいのに、何もしたくないという矛盾。。。
相談したくて話してるのに、人の意見を全く聞けない自分って何なんだろう、、、と、ますます自分が嫌になりました。
そして彼も相当困ったはずだけど、そこでもう一つ、提案してくれました。
じゃあ、看護師はどう?
30代での看護学校受験−きっかけ➁
バタバタしてしまっていてだいぶ間が空いてしまいましたが、久しぶりに更新します。。。
声が出なくなり、勤めていた会社を退職してから。ー
それまでの声が出にくい日々の中で、もう人と話すことが苦痛になっていました。
仕事で、だけではなくて、プライベートでも。
接客を長くやってきて、人と話すのがあれだけ好きだったのに、声を出すことに必死にならないといけなくて、会話を楽しんでいる余裕なんて全くない。
声が出ないことを相手に悟られたくない。
人と話すことが楽しめてない自分を認めなくないけど、話すと認めざるを得ない現実。
だから、仕事をやめてからは、話さないといけないというプレッシャーから開放されて、とても気持ちが楽になりました。
ありがたいことに、パートナーの彼も、近くに住む彼のご両親も気遣ってくれて、ちょうど良い距離感で接してくれていました。
飼っている犬と散歩したり、極力何もしない、ただのんびりする日々。
でもそんな日々を過ごして一カ月ぐらい経ったあたりから、あの心配が出てきました。。。
ーこれからどうしよう。。。
彼からは、ストレスもあったかもしれないし、とにかく声が良くなるまでは仕事のことは考えるな、と言われていました。
でも、34歳。
社会では35歳転職限界説なんて言われています。
ましてや自分は職歴が汚れまくっている。。。
転職は明らかに厳しい状況。
選ばなければ、何かしら仕事はあるじゃないか。
確かにそうだ。
だから今は何も考えない方がいい。
でも、もし仕事が見つからなかったらどうしよう。
彼は、自分が働いてるんだからまだ何とかなると言ってくれる。
でも、もし彼が居なくなったら、自分はどうなるんだ。。。
その時、自分は何とかなるのか。
そんなことを毎日考えるようになりました。
もちろん、彼に相談したら怒られました。。。
声が出ない状況で仕事のことなんて考えてる場合じゃないって。
でも、声が出にくいこと以外はほんと何も問題ないのが問題、といってもよかった。
身体は動く。
趣味のジョギングも水泳もいつも通りできる。
食欲もある。
寝れる。
いたって健康。
声以外。
だから、いろいろと考えてしまう。
もしかしたら、毎日無理矢理話ししたら声も治るんじゃないか。
仕事で毎日あんなに無理矢理話して苦痛で、ひどくなる一方だったのに、ちょっと時間が経ったらそんなことを考えてました。
でも、仕事がしたいけど、自分がやりたい、一番自信があった声の仕事はもうできない。
いや、治ればできるのかもしれない。
またなったとしても全く出ないわけじゃないし。
ただ、声が全ての仕事はたぶんもうしない方がいい。
また声がでにくくなったら、同じことを繰り返してしまうだけだから。
じゃあ自分には何ができるのか?
やっぱり事務なのかなぁ。
あんまり話さなくてもいいし。
でも、そもそも34の男に正社員で事務の仕事なんてないよ、きっと。
ただ仕事を見つければいいってわけじゃない。
この歳になったらもう一生の仕事を考えないといけない。
でも、やりたいことがない。。。
唯一、やりたかった仕事を取り上げられたから。
これからどうしよう。。。。
30代での看護学校受験−きっかけ①
高校卒業後、ツーリズム系の専門学校を経て語学留学し、一旦ホテルに就職したものの、人間関係に悩み4ヶ月で退職。
その後コールセンターで勤め、一度の転職はあったものの、29歳ぐらいまでの約8年間ほど、コールセンターで働いていました。
でも、この時点で正社員経験はなく、主に契約社員とアルバイト。
当時は実家暮らしで考え方も甘く、それでもなんとかなるわーと思っていたんですよね。
私は関西生まれで、29の時に当時勤めていたコールセンターを辞めて、関東に引っ越してきました。
今、一緒に暮らしているパートナーが居るんですが、彼と一緒に暮らすためでした。
(なんだかさらっとカミングアウトしてしまいました。。。不快だったらすみません。。。)
そして、仕事。
20代をずっと過ごしたコールセンターは、人と話すのは好きなんですけど、30過ぎにもなると先のことも考えますよね。
流石にずっとオペレーターとかはないだろうし。
でもマネージャーとかもめんどくさそうだし、ちょっと落ち着いて働きたいという気持ちもあって、事務をやることにしました。
でもこの時点で、30歳の男。
事務未経験で正社員なんて、とてもじゃないけどないので、まずは経験ということで派遣をやりました。
そこでExcelを身につけて、その間にある会社の契約社員の事務の募集に応募したら採用。
IT系企業の経理と営業事務の間みたいなポジションで、それなりにやりがいもあったし、楽しったです。
そして、契約社員として3ヶ月の使用期間が終わったと同時に、評価していただき、正社員にしてもらいました。
うれしかったです。
なにせ30過ぎてから初めての正社員。
ボーナスももらえるし、安心感もあるし、それで仕事にも前向きになれるし。
なんだか、人としてやっと一人前になれた気がしました。
そんなこんなで正社員として2年程が過ぎたとき、なんとなく、なんか仕事に物足りなさを感じてきました。
事務って、イメージ通りかもしれないですけど、ほんと黙々と作業してることが多いんです。
もちろん周囲の人と雑談したり、仕事のことで話すことはあるけど、基本は自分の中でどう処理するか考えて、それをこなすという作業。
そのうちに、事務は向いていると思うし、好きだけど、もっと人と関わりたいと思うようになりました。
たぶん、人のために何かをするってことが好きで、ホテルやらコールセンターやらやってきたんですけど、事務では自分が誰かのためにこの仕事をしているっていう実感が得にくかったんだと思います。
そんなときにちょうど、ある求人サイトで、とある国際航空貨物会社のコールセンターの人員募集を目にしました。
しかも自社採用で正社員。
飛びつきました。。。
飛行機乗るのも好きだったし、おまけに経験のあるコールセンターで正社員なんて、そんないい条件の仕事はなかったですから。。。
早速応募したら、トントン拍子で採用が決まり、お世話になった事務の会社を退職し、転職。
そして34歳、また一から新しい会社での日々が始まりました。
コールセンターで経験があるとはいえ、航空貨物という業種は初めて。
しかも、覚えることが山ほどあり、かなりレベル高い仕事でしたが、これができるようになったら自信つくなーっていう思いで取り組んでいました。
そして数ヶ月の研修を経て、ようやく一人で対応できるようになってきて迎えた3連休。
思いっきり遊んで、休み明けに出社して、対応し始めたら、なんか声が出にくい。。。
休み明けって、基本的にテンション上がらないですよね。
ダルいなーって思うし気持ちがあったりして。
私もその時はそういう感じだったので、その気持ちのせいだと思っていたんです。
けど、それにしても喉に力が入らない。
喉が閉まらなくて、空気が大量に漏れている感じの声。
さすがにおかしいと思って、上司に相談して、喉を休ませてもらったりしたんですけど、あまり変わらず。
さらにおかしかったのは、電話の時以外は声が出るんです。
電話になると出ない。
わけがわかりませんでした。
声が出ないと仕事にならないわけですし。。。
とにかく、その日は、一時的なものかもしれないと思って過ごしたのですが、次の日もその次の日も同じ感じ。
全く出ないわけじゃないけど、明らかに声が通りにくいのでお客さんにも聞き返されたりする。
それでまた焦って声が出にくくなる。
話す内容よりも声が出ないことが気になって、誤案内しそうになる。
悪循環。。。
そして、いよいよ喉を診てもらいに耳鼻科に行きましたが、喉の異常はなし。
何とかっていう珍しい喉の病気があるらしいんですけど、断定もできない。
ストレスかも、って言われて、診療内科を勧められ、某有名大学病院の精神科に行ったら、失声症というストレスから声が出なくなる病気だと思います、と言われました。
でも、これもたぶん。。。
でも、そうだとしても根本的な治療はなく、とにかく休息すること、と言われ。。。
でも、仕事は声が出ないと始まらない。
それ以外の仕事はあそこにはない。
いつ治るかもわからない。
一週間ほどは仕事を休んだり、出社しても電話に出なくてもいいような仕事があればやらせてもらっていたけど、いつまでもそんなことをしているわけにはいかない。
上司にも相談したんですが、外資系の会社だったので、その会社では部署異動という概念はなく、部署を異動したければ、ある程度実績を残して、社内の空きポストに応募する、という方法しかない。
要は、当時の私の立場としては、声が出ないのであれば、その部署での役割が果たせない。
休むか、辞めるか、しかなかったのです。
絶望的でした。。。
休むにしても、いつ治るのかわからない。
医者からは、長いと一年とかも言われました。
かといって、この歳で、そしてまだ転職して半年なのに辞めるなんて、リスクが高すぎる。
毎日毎日、どうすればいいのかわからず、考えていましたが答えが出ず。。。
そしてそうこうしているうちに、仕事以外の時間でも、声が出にくくなってきました。
さすがにもう無理だと思いました。
このままでは、普通の生活すらできなくなる。
仕事という気がかりを無くして、もう何もかも一旦クリアにして、とにかく休むしかない。
パートナーにも相談して、仕事は辞めることにしました。。。
34歳にして、もう何度目の退職でしょうか。
しかも最後の会社の在籍は7ヶ月。
次の仕事があるのかないのか、不安でしたが、声が出ないことには何も始まらない。
とにかく声が出るようになるように、その時はそれが第一優先でした。
30代での看護学校受験。
はじめまして。
私は現在35歳の男性です。
私は去年から今年にかけて、看護師になるべく看護学校を受験しました。
厳密に言えば、まだ一校だけ試験が残っているので、終わってはいないんですけど。。。
でも、現時点で一校合格をいただいたので、4月から学校に通うことは決まりました。
それはそうと、このブログを書こうと思ったのは、私のように30歳を過ぎてから看護師になろうと思い、これから頑張ろうとしている人や、今頑張っている人の、前に進むための後押しになれたらいいなと思ったからです。
入試の学科や面接に対するアドバイスとか、そういうのは正直一切できません。。。
ただ、それなりの年齢で看護学校を受験する、というのはやはり大変で、不安になったり諦めそうになったりします。
でも、頑張らないといけない。。。
そんな不安定な気持ちになったときに、自分と同じ境遇の人ができたんだから、という事実を知るだけでも、前に進む気持ちが湧いてくるものです。
私もそうだったから。
でも、30代の男性で、看護師を目指すって、明らかに少数派だし、その中でもブログ書いている人なんてあんまりいないんですよね。。。
だから、私と同じ境遇で、頑張っている人たちが、ちょっと弱気になったときの心の拠り所になれたらいいなと思って、自分の受験までの日々を書いてみようと思います。
男、職歴も大したことない、しかも30代。
後がないから頑張るしかない。。。
でも不安だ。。。
受からなかったらどうしよう。。。
また来年になるのかな。。。
いろいろ考えてしまいますが、私でもできました。
なので、きっと大丈夫だと思ってください。
これは最初に言っておきたいことでした。
では、これから、看護師をめざすことになった経緯や、受験のことなど、つらつらと書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。