Let's note CF-LV7のACアダプターをGaN急速充電器で軽量化する

Let's note CF-LV7のACアダプターや、スマホ用の充電器がかさばるので、GaN(窒化ガリウム)が使われている小型の急速充電器に置き換えてみました。

 

用意したもの

選んだ充電器はUGREENのNexode Pro 100Wです。GaN充電器でUSB Type-Cポートが2つ、Type-Aポートが1つある製品です。

内容物は充電器本体と、USB Type-Cのケーブルが1本、説明書が入っていました。

コンセントのプラグ部分は折り畳めるタイプです。持ってみると中身が詰まっている重さを感じます。

1.5mのケーブルが入っていました。

Let's note CF-LV7のThunderbolt3ポートは、USB PDでの充電に対応しているため、この充電器から充電できます。

重さを測定

普段持ち歩いていたACアダプター類の重さを測定しました。

CF-LV7、MacBookProのACアダプター、スマホ用の充電器にしているAnker PowerPort I PD(1 PD & 4 PowerIQ)の3つをあわせて907gでした。

UGREEN Nexode Pro 100Wが240gなので、かなり軽量化できました。

中古のHP ProDesk 600 G2 SFFとTrueNAS SCALEを使ってNASを構築する

古いMacProの筐体を利用して自宅用NASとして利用していたのですが、消費電力を測定したところ150W程度利用しているとわかりました。
長年使った内蔵HDDの経年劣化も心配されるので、中古PCを活用してより低消費電力な自宅用NASを再構築することにしました。

用意したもの

HP ProDesk 600 G2 SFF

最寄のHARD OFFで中古PCとして販売されていたHP ProDesk 600 G2 SFFを購入しました。
この機種にしたのは、OS用のSSDとデータ用HDD2つのあわせて3つのSATAバイスを搭載できる構造になっているためです。

HARD OFFの店頭にはいくつか並んでいましたが、中古PCなのでCPUやメモリの搭載量に違いがありました。それらの中からTrueNAS SCALEの推奨メモリ容量の16GBを満たしていたものを選びました。

中古のビジネス用PCでは4GBのものが多いため、16GB搭載した状態で販売されているのは珍しいと思います。

その他にはCPUはCore i3 6100、256GBの2.5インチSSDが内蔵されていました。こちらはNASに利用する際にOSインストール用SSDとして活用します。

値段は8,800円でしたが、メモリやSSDが付属したことを考えるとお得だった気がします。

Western Digital Blue HDD / WD80EAZZ

今回はRAID1のミラーリングで利用するため、8TBのHDDを2つ用意しました。

ProDesk用3.5インチHDD用ネジ

中古で購入したHP ProDesk 600 G2 SFFには、内蔵の3.5インチベイが2つ、2.5インチベイが1つありました。HDD固定には自作PCで利用するネジではなく、専用のネジだったためAmazonで注文しました。

OSインストール用USBメモリ

OSをインストールするために、USBメモリを1つ準備しました。
NAS用OSといっても、windowsLinuxなどのOSと同じようにUSBメモリをインストールメディアとして利用します。

NAS用のOS選び

NAS用のOSとして、今回はTrueNAS SCALEを選びました。Linuxをベースにしているので扱いやすそうだったことと、導入事例などの情報を調べやすそうだったことを重視しました。

www.truenas.com

 

TrueNAS SCALEのインストール後のスクリーンショットです。
WebUIから内蔵したストレージの設定をしたり、NASのステータスを確認できました。

構築前後の消費電力の比較

これまで使っていたMacProを流用したストレージとの消費電力の比較です。
MacProでは定常状態で153Wでしたが、HP ProDesk 600 G2 SFFでは22Wまで省電力化できました。

Mini ITXサイズの小型PCのGPUをGeForce RTX 3050 StormX 6GBに交換する

2024年2月にGeforce RTX 3050 6GBを使った製品が各GPUメーカーから発売されました。消費電力が70Wで補助電源コネクターなしのタイプです。
Mini ITXサイズの小型PCに取り付けているASUS ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMINGと交換して、省電力化してみることにしました。

 

GPUを交換する小型PCを組み立てた際の備忘録はこちらです。


用意したGPU

Palit GeForce RTX 3050 StormX 6GB

今回はPalitGeforce RTX 3050 StormX 6GBにしてみました。ファンレスモデルのKalmXも気になりましたが、MiniITXサイズのケースに組み込んだ時の冷却と価格差から選択しました。

www.palit.com

www.palit.com

 

Palitの製品は、ドスパラが国内販売代理店です。公式通販で購入しました。

www.dospara.co.jp

 

交換した様子

2スロット厚のシングルファンモデルです。

MiniITXのマザーボードに取り付けると、全長162mmのサイズ感がぴったりです。
大型のGPUに比べて、底面からのエアフローを遮らなくなり、補助電源のケーブルもなくなりました。

消費電力の変化

GPU交換前後でfolding@homeの演算をしてみて、その際の消費電力をワットモニターで測定しました。GPU交換前(ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING)が272W、交換後(RTX 3050 StormX 6GB)が155Wになりました。

およそ100~120W程度の省電力化ができました。

ベンチマーク

3DMark

3DMarkで交換前後のスコアを比較してみました。RTX2070とRTX3050(6GB)では元々の性能差があるため、Graphics TestでのFPSの差は順当のように思いました。

カードサイズが小さくなってPCケース内のエアフローが改善したためか、CPUの平均温度が74℃から67℃に改善していました。

Geekbench6

Geekbench6のCompute(OpenCL Score)で比較してみました。
交換前後のスコア比で約60%程度になりました。