赤ん坊みたいに泣きたい
高い空の上まで
辿り着けない楽園を
見破ったまま想いに耽る
瞑った目
誰の目も見えていない逸らした目
弓なりに視線は飛ぶ
窓だけが沢山浮かぶ
忘れてるわけじゃないけど
出来なくなって思い出せない
何時か僕は笑い方だって
忘れる日がくるんだろうか
赤ん坊みたいに泣きたい
高い空の上まで
ただただ青い空の上まで
遠くも近くも無くなった
楽園へ癇癪みたいにさ
あみだくじを辿るように
最初の君を探しに行く
忘れきれない温もりとか悲しさを
今も握っている掌は開かない
手放したい後悔と
戻らないもどかしさの中で
身体と心は別じゃない
そんな解っている事に
「本当に?」って繰り返す
昔のボクが今も言う
周り一面何もない
眩しさだけの世界に浸かる
固く瞑った目で見通したら
見えるものも見えないまま
そんな事も捉われて判らない
日常は淡々と過ぎていった
はっきりとした境界線
ボクは離され自由になった
望む望まないにかかわらず
小舟は滑り出していく
手足の重さを感じながら
涙の海原に心もとなく漂い
遠くの場所を
また独り辿りなおすみたいに