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SACDに特化した偏屈ブログ

「Definition Series DIGITAL era」第1弾~テンシュテットのワーグナー、ブルックナー、シューマン&メンデルスゾーン

タワーレコード・オリジナル企画盤 WARNER x TOWER RECORDS デジタル録音の新SACD化企画始動!
テンシュテット&ベルリン・フィルロンドン・フィルとの旧EMI名盤3タイトルを復刻
最新「Definition Series DIGITAL era」 第1弾

 

今回の発売のために、本国のデジタルマスターから新規でSACD化。SACD層、CD層別々にマスタリング(1978年録音のシューマン交響曲第3番他のみ本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでハイレゾ化したマスター音源を使用)
マスタリング・エンジニア:藤田 厚生氏
マルチケース仕様、鈴木 敦史氏による各新規解説付
オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)

 

ブルックナー: 交響曲第4番&第8番<2024年マスタリング><タワーレコード限定>
クラウス・テンシュテットベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

タワーレコード

 

ワーグナー: 管弦楽曲集<2024年マスタリング><タワーレコード限定>
クラウス・テンシュテットベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

タワーレコード

 

シューマン: 交響曲第3番「ライン」、4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック、交響曲第4番、メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」<2024年マスタリング><タワーレコード限定>
クラウス・テンシュテットベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

タワーレコード

 

<今回の制作に関しまして>
これまでタワーレコードによる当Definition SeriesのSACD企画は、アナログ録音で収録された本国のアナログ・マスターテープを使用して最新でハイレゾ化を行ったマスターを元に復刻を行ってきました。例え過去にSACD化されたことがある音源でも、マスタリング含む工程を最新で行うことにより、従来を超える音質や鮮度を獲得してきたことはご存知の通りです。
しかしながら、1970年代後半から徐々にスタンダードとなったデジタル録音時期、特に巨匠と呼ばれた指揮者や演奏者がまだ多く存在していた最盛期にも多くの名盤が存在します。特に晩年の最高のパフォーマンス時期に収録された盤が、ちょうどデジタル録音の最初期に当たっていたというケースは多く、過渡期のデジタル録音の音質を残念に思うケースも多いのではないでしょうか。録音史的には最盛期とも言えるこの時期の録音スペックは、現在では物足りない(捉えきれていない)のではという指摘があることは確かです。その時期の音源を再生するにはCDスペックが相応しい、もしくは十分であると考える方も少なくありません。
一方、ハイスペックで聴くことができないその"失われた時代"の音質を何とかして向上できないか、という試みもこれまでマスタリングや物理的なCDプレス過程等では多く行われてきました。しかし、元々収録されたスペックや録音状態からアナログ音源を最新で復刻した時と比較すると、アナログ録音の最新復刻のような劇的な改善とまでは至らなかったとも言えます。
そのような中、他社レーベルで“画期的なハイレゾ・アップコンバート技術”の実用化を行っていたことがわかりました。CDへの応用はほぼない状況でしたが、2020年から一部試験的にタワーレコード企画盤で実装化を行い、本格的に2022年からデジタル音源のSACDハイブリッド化企画をスタートするに至りました。その後別のレーベルでの音源でも同企画をスタートさせ市場での好意的な反応も得ることができました。そして旧EMI音源でもさらなる検証とテストを行った結果、元の録音状態にもちろん左右されるものの、概ねハイレゾに耐えうる可能性があることも確認し、このDefinition Seriesでも本国のマスター音源を使用してデジタル録音の高音質化を行い最新のマスタリングを施した上で、満を持してSACDハイブリッド化企画を開始することにしました。
今回のデジタル初期音源復刻では、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度も高まりました。また、程度の差こそあれステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも最新マスタリングを反映させていますので、その効果を確認できると思います。音質差は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。レコード史的にもひとつの最盛期にあたる1980年代初期から約20年間分のデジタル録音期にスポットを当てたSACD化新規企画として、新シリーズ名は「Definition Series DIGITAL era」としました。
これにより初期デジタル録音をより良い音でお届けできることになったと思います。"失われた時代"の名盤を失われた音楽に決してさせない、むしろ音楽的に恵まれた時代の音源を積極的に復刻するひとつの重要な方法として今後も様々なチャレンジを図りつつ、豊かな時代の素晴らしい音源をリスナーの元へお届けして行く所存です。
北村 晋(Tower Records Japan Inc.)

 

 

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