第2回 ものまね鳥をまねる会の続き
最後、時間がなくて解けなかった問題について解いてみました。
3-7 セビリアの理髪師
まず、5人の集合を引数に持つ述語を次のように定義する。
がかつらをかぶる。
また、理髪師をとする。
どの2人も同時にかつらをかぶらない日が存在するというのは
次に事実1~5を論理式で記述する。
Fact1 :
Fact2 :
Fact3 :
Fact4 :
Fact5 :
このFact1~5を用いて理髪師が誰かを決定するわけです。
STEP1 を示す。
Fact4より
STEP2 を示す。
Fact2より
STEP3 を示す。
STEP2とFact5より
STEP4 を示す。
STEP1とSTEP3の結果より
これと(*)より
第2回 ものまね鳥をまねる会
第2回ものまね鳥をまねる会 で手こずった問題を改めて解きました。
3-3 一日理髪師
を に対し、公認理髪師 を紐づける写像とする。
また、 を に対し、が公認理髪師のときに最初にひげをそる人 を紐づける写像とする。
さらに を「 日に が のひげをそる。」という述語として定義する。
このとき、最初の条件は
2つ目の条件は
となる。
(1)、(2)を合わせて
一方求めるべき式はだが、これはとすると(3)に他ならない。
3-6 排他的クラブ
この問題は翻訳に翻訳に誤りがありました。
「AであるのはBの場合に限る。」とあるのですが、解答から逆算すると、「AであるのはBの場合であり、かつその場合に限る。」としないと解けません。
記号で説明すると、を前提として解くべき問題を、としたため誤った問題となったわけです。
「~ if and only if ~」をわかりやすく翻訳しようとして失敗したんでしょうか?
誤解なくわかりやすく記述しようとするなら、まず数式か論理式でシンプルな形に記述してみるのがお勧めです。
次回からは原著も準備しよう。