ウィルチェアファミリーチャンネル

当ブログにご訪問ありがとうございます! 【wheelchair family channel 】ウィルチェアファミリーチャンネルです。 車椅子ユーザーでも臆せずパパママになれる社会にむけての情報をメインに発信しております。当たり前ですが、車椅子ユーザーでも家庭を持って子育てができます。 少しの工夫をみんなで共有して大きな愛のある生活を手に入れませんか?

次男入園で実感した、障害の社会モデル

 

こんばんは。のりちゃんです。

 

この春、次男が入園しました。

その中で社会の仕組みがもたらす障壁を身をもって実感しましたので

本日はそのお話をさせていただきます。

 

障害の社会モデルとは

障害は社会のルールや仕組みなどと個人の持つ能力の相互的作用により作られるもので

個人が持つ属性では無いという考え方です。障害は人ではなく社会にある。

そのため、社会にはそれを取り除く社会的責務があるというのが障害の社会モデルの基本的な考え方です。

 

約10年前長男がまだ未満児だった頃、私は困っていました。

できるだけ送迎を車椅子ユーザーの夫に任せず、自分がしなければ、

先生にご迷惑をお掛けしてしまう!とプレッシャーを感じていたからです。

 

ですが、コロナ禍を経てシステムに変更が出たことで

随分生きやすくなったと感じました。

 

それは一体、どんな点だったのでしょうか?

 

 

 

コロナ前の送迎スタイルとその困難は?

長男が2歳だった頃、まだ新型コロナウィルスが蔓延するなんて未来を

予測する人はいませんでした。

 

当時長男の園の未満児クラスでは、

保護者が子どものお支度を全て整えるスタイルでした。

 

お部屋まで一緒に入り、外靴を所定の場所に入れて

お布団がある日は押し入れにお布団を入れ、

手を洗い、コップとタオルはフックにかけ

トイレにおむつを補充し、連絡帳をかごに提出、

ロッカーに鞄をかけて、お着替えを補充、集金の類は先生に手渡し。

 

そのすべてを子どもと一緒にすべての保護者が行うため、

お部屋は混乱し、

車椅子では段差があり混乱したお部屋の中でお支度をさせるのは難しく、

先生方と考えた結果、車椅子ユーザーの夫が送迎する際には

入り口で引き渡しとなりました。

 

「いいんですよー。ケースバイケースなんで私たち、やれることはやります。

お熱の親御さんの時は車まで行きますし同じことですから。」

 

先生たちにそう仰っていただいても、

なかなか、「そうですか!お願いしまーす!」と気楽には言えず、

なんとか夫が送迎しなくて済むように、自分で調整を付けるクセがついてしまい

それが私の中で小さなプレッシャーになっていました。

 

 

コロナ後の送迎スタイルによる変化は?

コロナ禍を経て次男の入園となり

初日の送迎、入ろうとすると

「おうちの方はここまでで大丈夫ですよ。」

と先生。

 

はて?

「コロナで変わったんですか?!」

「そうなんですよ。今は保護者の方はここまでで大丈夫なんです。」

 

そのまま次男と鞄を先生にお願いし、私は手を振り園を後にしました。

 

 

これまでは、申し出て特別に配慮をお願いして、

申し訳なさを感じながらお願いしてきた対応が

コロナ禍を経て、すべての家庭に等しくその対応になったことで

障壁となるものが消えたではありませんか。

 

夫に送迎を任せることが、苦ではなくなったのです。

(転職したため時間的に難しいですが)

 

 

でもそれ、先生が大変じゃないの?!実はいいことだらけ?

でもその対応では先生たちも大変なのでは?

と周りを見渡してみました。

 

 

これまで保護者がお部屋に入り、朝やお迎えラッシュの時間帯は大混乱でした。

 

わからないことを保護者がその辺にいる先生を掴まえて聞くことで、

泣いてる子や喧嘩を始めた子への対応が遅れたり、

あちこちで保護者同士が話し出したり、

置き場がよくわからない保護者が違う場所に違うものを置いてしまったり、

たまにパパやおばあちゃんが送迎に来るとわからなくて

また先生の手がとられ…

季節物の持ち物があれば、その置き場や支度で保護者も先生もわちゃわちゃ…

そうするうちに鍵を閉め忘れた保護者がいたりして

園児がちょこちょこ廊下に出てしまうこともあったりなかったりと大混乱。

 

それが

園児の引き受け/引渡し/支度/保護者対応を1人の先生がガッツリと担うことで

他の先生はクラス全体に目が行き届き、保育室の混乱もなくなり、保護者対応に追われることもなくなり

 

保護者も聞きたいことを誰に聞けばいいかがわかりやすくなり

引渡しやお迎えがスムーズになり

 

子どもたちも安心して先生の目の届く中で遊べるようになっていました。

 

この変化は先生も保護者も子どもたちにもメリットがあったように感じられました。

きっと、保護者が間違ってものを違う場所に入れてしまうことなどでの

業務のストレスも大幅に改善したのでは無いでしょうか?

 

保育室に入らないから、普段の様子や

仲良しの子が誰か、どの子が何ちゃんなのか、どの子がどなたのお子さんか、

なかなかわかりづらいですが

行事に行けばおいおいとわかることだし、子どもたちが安全安心ならOKです。

 

何より、私はすごく心が軽くなりました。

 

仕組みが変われば障壁は障壁ではなくなる

 

今回、私にとって障壁となっていたのは、

「ひとと違うやり方をお願いしなければならない仕組み」でした。

他の人たちにはそれで支障がなかったため、そうなっていました。

 

自分たちだけ違うやり方で、ひとの手を煩わせなければならない。

お願いしなければならない。

そのことは大変プレッシャーで私にとっての心理的障壁となり

立ちはだかっていました。

 

時にはそれは夫婦関係にも影響を与えました。

 

ですがコロナ禍を経て

システム自体が変わり、私たちにもできる方法が標準化されたことで

あのプレッシャーから解放されたのです。

 

壁として目の前に立ちはだかっていたものが、立っている私の足元がグッと底上げされた瞬間、

いとも簡単に壁ではなくなっていった様に、

 

私は驚くと同時に、感謝と、そして

「なんだ、こんな簡単なことなのに、こんなに苦しまなきゃいけなかったのか…」

と、下唇を噛みました。

 

ルールや仕組み、社会システムが自分たちに合わない。

ただそれだけのことなのに、

少し時代が違う、ただそれだけのことなのに、

障壁は生まれ、誰かが悲しんだり苦しんだりするのだなと考えさせられました。

 

そしてこの変更が、私たちにはポジティブだったとしても

別の誰かにとってはネガティブなものである可能性も

頭の隅に入れておきたいなと、思うのでした。

 

みなさんは実生活の中で、社会システムとの齟齬により

障壁を感じた場面はありますか?またそれが解消されたことはありますか?

 

もしよければ公式LINEにて教えてください。

 

 

liff.line.me

 

wheelchair-family.org

wcfwcf.thebase.in

suzuri.jp

 

 

 

この記事を書いた人:

 

この記事を書いた人

 

専業主婦からワーママになって半年、仕事について語ってみる。

こんにちは、みっちゃんです。

ウィルチェアファミリーの活動を初めて、早数年。(え?何年?5年かあ)

実働メンバーが増え、それぞれの力を合わせてチームが成り立ち、活動が続いています。リーダーも、他のメンバーの皆さんも、いつもありがとう。

 

時間が経つにつれて、子どもの進級だけでなく、自分自身のライフスタイルやワークスタイルも始めた当初とはだいぶ変わったなーと振り返って思います。

半年前から再々就職し、フルタイムでの在宅勤務となり、やったことのない広報というポジションであっぷあっぷしながら仕事してきました。

そのあいだ、ほぼほぼウィルチェアファミリーの活動に力を注ぐことができず心苦しかったのですが、最近になってやっと少しずつ行動する余裕ができてきました。

 

ウィルチェアファミリーの実績の一つとして、手にできるものを形にするを目標に動こう!と思います。

 

“仕事”とは何か?を考えた時に、生活費を稼ぐこととか、収入を得ること、と考えがちなんですが、仕事の基本にあるのは「人や社会の役に立つこと」「自分の価値を提供すること」なんですよね。

ってことは、専業主婦のときだって、めっちゃ仕事してるじゃないか!と気づきました。
掃除して洗濯して家族のためにご飯作って子供を育てて・・・。これ全部、仕事ですよね!そうなると、私ってめっちゃ仕事好きなんかな!!笑!!!


でも、当時はそんな自分に価値を見出せませんでした。
子ども以外なんの役に立ってるんかな私、と、自己肯定感がめちゃめちゃ低かったです。障がいがあるからできないことが多いと、そんなことばかりに目がいってました。

活動の裏には、誰かの役に立ちたいという気持ちが強かったのかもしれません。

あと、言いたいのは世の主婦の皆様自信もってください。

私たち立派な仕事してます。

 

障がいがあっても、車椅子ユーザーでも、また主婦でも。自分の可能性を最大限活かせる環境を誰もが持てるようになればいいと思います。(なおかつ収入に繋げられるともっといいんですけどね!!)

 

私が勤務している障がい者に特化したキャリアスクールD-Biz Collegeでは、色々な障がいを持つ方が、なりたい未来に向けて切磋琢磨しながら自分の道を切り開いていっています。
そういった職場にいるので、私も立ち止まってられない!と、常に背中を押されているようです。

 

就労とは違う活動をするのに大切なのは、自分の体験を価値にしたいと思うのと同時に、誰かの役に立ちたいと思う利他の気持ちです。

それがあるから、私たちは活動を続けられているのだろうと思うし、これからも未来の車椅子パパママの希望に少しでもなれるよう活動していきたいと思います。

 

カッコつけたこと書きましたけど、これを実現するためにこれから動くんですけどね!

頑張りましょい。

いよいよ開始!合理的配慮義務化!

新年度がスタートし、新たなスタートを切られた方もたくさんいらっしゃることと思います。

お子さんが新入園・新入学を迎えられる皆様、おめでとうございます。

育休を終えられたみなさま、お疲れ様です。

 

もうご存知の方も多いことかと思いますが、

合理的配慮の義務化がスタートしました。

 

この4月1日から、

民間事業者に対しても合理的配慮が努力義務から、義務へと変わりました。

 

早速、自動車学校のチラシに

「合理的配慮義務化を知っていますか?障害のある方、海外からこられた方、まずはご相談ください!」

と書かれているのを見つけ、時代の変化に心躍りました。

 

この義務化の先に何があるのか、

これはあくまでも私個人の見解なのですが、

障害の社会モデルが深く広くジワジワと世の中に浸透していくのではないかと思います。

 

法律が変わり、

子どもたちはEテレで、学校で

障害の有無も含め、みんながそれぞれに違っていること、

そこには様々な理由があり、様々な方法があることを学んでいます。

 

確実に、社会の当たり前が変化してきています。

 

 

合理的配慮って何?

合理的配慮とは、

障害のある人から社会的障壁を取り除いて欲しいという意思表示があった場合に、

過度な負担とならない範囲で障壁を取り除くために必要な合理的な対応をすることです。

 

これは障害の社会モデルという考え方に基づいています。

障害の社会モデルとは、障害は個人の能力によるもの(医学モデル)ではなく

社会がその人にあった形になっていないために、その人が障害を被っているという考え方です。

社会の偏見や、建物や街が障害を持つ人の利用を想定していない作りや制度になっているなど

障害を持っていることにより社会的に排除されてしまっているために

生活に不自由さが生じていると捉えます。

 

例えば階段があったとして、

医学モデルにおいては階段を登れるようトレーニングやリハビリテーションを行い、

障害のある人の能力を改善しようとしますが、

社会モデルにおいてはユニバーサルデザインバリアフリーにより、能力に違いがあっても目的達成できる環境整備を目指します。

 

合理的配慮はこの環境整備をする上で、

双方の意見のすり合わせのために必要になります。

 

https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

 

https://www.gov-online.go.jp/article/202402/entry-5611.html

 

(医学モデル・社会モデル、どちらか一方だけが正しい、片方だけに偏っていいというわけではないと思っています。)

 

 

義務化されるとどうなるの?

 

はてなのイラスト

 

私たちに関係あるの?と思われるかもしれませんが

合理的配慮義務化は障害のある人のみならず、

全ての人の生きやすさに関わってくる問題となるのではないでしょうか?

 

特にこのブログを見てくださっている、

障害のある親御さんたちがお子さんを育てていく上では、

合理的配慮は切っても切れないものなのではないでしょうか。

 

私たちもこれまで、

温泉問題、遊園地問題、保育園どうしよう問題など

障害があるがゆえに他の保護者のようにはいかず、

子どもたちに悲しい思いをさせたり、自信が残念な思いをしたり、

周りの方に図らずご迷惑をお掛けせざるをえなかったりと

 

社会で生きる上で難しい様々な問題と対峙してきましたが

合理的配慮の義務化により、事業者は障害者から要望があれば

合理的配慮を実施するための対話に望み、

双方の意見をすり合わせる義務が生じました。

 

障害のある人が

「こういうやり方を認めてもらえれば使えます。」

「これはできないので、こうしてもいいですか?」

「こうしていただけると使えるんですが、こうすることは可能ですか?」

と提案した場合、事業者は可能な範囲で応じなければなりません。

 

 

例えばこんな時…

 

例)室内遊園地で車椅子の入室を拒まれた

 

相談するイラスト

 

責任者

外で使うものですし、小さなお子さんもおられますから

車椅子のままのご利用はご遠慮下さい。

他のお子さんにも車椅子を利用されるご本人様にも危険があるのでは?

 

車椅子の親

衛生面を考慮してタイヤを拭きます。

他のお子さんにはケガのないよう細心の注意をはらいます。

 

責任者

拭いただけですと不衛生ですので、

施設にある車椅子に乗り移っていただいて

最新の注意を払っていただければ、ご利用いただけます。

 

車椅子の親

車椅子ならなんでも良いというわけではないので、施設の車椅子では難しいです。

かえって転倒のリスクや、自由に動けないことで事故に繋がる可能性があります。

自分の車椅子は自分の足のようなものです。

他のお子さんがケガをしないよう、注意します。

タイヤにタイヤカバーを付ければどうでしょう?

 

責任者

そうなんですね、それは存じ上げませんでした。

タイヤカバーを付けていただけるなら、そのままご自身の車椅子で大丈夫です。

他のお子さんもいらっしゃいますので、くれぐれも事故に注意してください。

タイヤカバーをつける際、お声かけいただければお手伝いします。

 

車椅子の親

ありがとうございます。事故のないよう気をつけて利用させていただきます。

 

合意のイラスト

 

 

あくまでもこれはひとつの例ですが

施設の責任者の考え方や人員など、親御さんの障害の程度や状態など、

お子さんの性質によっても、適した方法は変わってきます。

 

車椅子から降りていざって移動できる親御さんもおられれば、

どうしても車椅子を入れられない施設もあるかもしれません。

お子さんがやんちゃなタイプや動き回るタイプとなると状況も変わるかもしれませんし、

ヘルパーの同伴についてすり合わせが必要な場合もあるかもしれません。

 

それをその状況やその人に応じて、対話により解決していくことが

今回の合理的配慮義務化により望まれる点なのではないでしょうか?

 

※今回の合理的配慮の義務化は民間事業者に対するものであり、

公的な施設等ではすでに義務化されています。

 

 

 

○ポイント

①対話によるすり合わせの義務であるという点をおさえておく

  1. 必要とされる範囲で本来の業務に付随するものに限られること。
  2. 障害のない人との比較において、同等の機会の提供を受けるためのものであること。
  3. 事務・事業の目的・内容・機能の本質的な変更には及ばないこと。

②建設的な対話により解決することが求められる点をおさえておく

 

③過度な負担となる場合は断られる場合もある点をおさえておく

(上記の例であれば、車椅子の保護者の代わりにスタッフに子どもを見て欲しい!との申し出があり、対応困難の場合等)

 

 

 

ポイントをおさえて、しっかり対話とすり合わせをすることで

各所で大小様々な形で社会包摂が巻き起こり、

いつか障害が障害ではなくなっていく未来が来るかもしれませんね。

 

 

 

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車椅子ユーザーの死後手続き

あやちゃんです。月日が流れるのは早いもので、先日夫の死後3年を迎えました。

 

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死別を経験して、死後手続きの多さや、葬儀社との打ち合わせの多さを知りました。

車椅子イスユーザーの死後手続きを残したいと思います。

葬儀社との打ち合わせや、死亡届提出、埋葬許可書の受け取り、葬儀や火葬の日時決定や、新聞のお悔やみ欄掲載有無を決める等は同じ流れです。

銀行口座の解約、生命保険の手続きで死亡診断書のコピーを使いました。提出前に数枚コピーしておく事をお勧めします。

(葬儀社との打ち合わせがめちゃくちゃ多くてキツかった記憶しかない…)

 

夫の死後手続きで+‪αとなったのが

障害者手帳返還

市役所の障害福祉係へ返還しました

顔写真の部分が欲しくて、持ち帰っていいか尋ねたら、それはできませんと言われ諦めました…。

○障害者医療費受給者証の返還

○障害等用駐車区画利用証の返還

(住んでる地域は駐車場利用許可が出ているのがわかるよう、車内へ引っ掛けて下げるタイプの利用証でした)

障害年金を遺族年金へ変更する手続き

 

死後の手続きは、夫が生きていた証を消していく作業のように感じて、行く先々で涙していました。

生と死はいつでも隣り合わせ。

それを目の当たりにして、死の話は避けるものではなく、もっと気軽に話せるようになったらいいなと思いました。

エンディングノートを書いたり、葬儀にかかる費用を貯める意識をしたり、不必要な物は持たないよう断捨離したり、生活が変わった気がします。

 

~お知らせ~

今までウィルチェアファミリーメンバーとして活動させて頂いていましたが、4月より訪問看護の立ち上げに携わり多忙となる事、5月に結婚を控えている事からウィルチェアファミリーを卒業することを決めました。

夫と結婚してから今まで、ウィルチェアファミリーメンバーや、Xで知り合った車椅子ユーザーの方々、車椅子ユーザーの妻の方々に沢山支えられてきました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 

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車椅子ママがラクになる!子どもの習慣5選

こんにちは。

車椅子ママのみっちゃんです。

先日、いちばん下の息子が幼児園を卒園しました。

自分のことはだんだんと自分でできるようになってきました。親離れももうすぐかなあ。(まだ早い?)

 

ということで、幼児のうちからこれを身につけると、車椅子ママが格段にラクだ!と実感した、生活の中の5コマをご紹介します。

 

習慣にしてくれてありがとう!車椅子ママがラクになった子どもの習慣

  1. 就寝と起床

    絵本を読んでほしいとか(読んであげたいとか)、一緒に寝るときには、車椅子親も添い寝することになりますよね。

    布団やベッドに移乗するので、どうしてもそのまま一緒に寝てしまいたくなるじゃないですか。 夜はただでさえ体力が底なんです。寝たい欲求に打ち勝つためには精神力がえらく必要な時間帯だと思います。 子どもと一緒に寝落ちしてしまい、やりたいことがやれなかった!となるくらいなら、子どもに「1人で寝て、1人で起きる」を身につけてもらうと、寝かしたり起こしたりがなくなるので、それだけでラクになりました。 私が絵本を読んであげたいときには、あまり制限つけずにたくさん読んであげます(サービスデイ。笑)

  2. 朝ごはん

    自慢じゃないと言えばウソになりますが、息子は自分の朝ごはんとお弁当を自分でこさえます。最近は私が手を出すと怒られるようになりました。なんて自立心の強い子なの。

    といっても、卵焼きやウィンナーを焼いたり、キャベツを切って炒めたり、ブロッコリーや枝豆を解凍してお弁当に添える、といった簡単なものです。

    朝ごはんはそれぞれ好きなものを準備してくれるとラクです。他の家族と朝ごはんを食べる時間帯が違うときは、ずーっとキッチンで子ども達の要求を聞いていたので地味にストレスでした。ちょっとは動いてよ!と思ってました。 動いてくれるようになったのは、上のお姉ちゃん2人ではなく、一番下の息子でした。今では次女に息子が卵焼きのやり方をレクチャーするくらい、卵焼きを焼くのがうまくなりました。

    朝ごはんくらいだったら自分でちゃちゃっと作れるようになってくれると、そのあいだママは他のことができたりするのでだいぶラクです。

  3. リビング学習

    なぜ、リビング学習か?というと。

    子どもの自室にこもられると、そこで何をやっているか、いちいち確認しに行かなければならないからです。子ども部屋が2階にあったり、いつも自分がいる場所から少し離れた部屋にあったりするだけで、行ったり来たりするのは少し面倒です。大した面倒ではないのですが、1日のうちに何回も呼ばれたり、読んだりするのって、数が重なるとちょっとイライラしたりしませんか? だったら、最初からリビングで。それぞれのご家庭の事情があるので、一概にリビングがいい!とは言えませんが、だいたい目の見える範囲にいてくれるだけで、大きい声で呼びかけなくて済むし、行ったり来たりもないのでラクだなと思っています。この習慣がついてよかったなと思うもののひとつです。

  4. ベッドメイクと布団敷き・たたみ

    車椅子ユーザー、座ったまま布団を敷いたりたたんだりすることが、どえらい大変です。結構体力使うなーって毎度思います。ベッドなら畳まなくてもいいんですが、時々ボックスシーツを洗ったり、かけ布団カバーを洗ったりもするじゃないですか。あれのセッティングも、座ったままやるのってかなり骨が折れます。やりますけどね・・・やっぱり人に手伝ってもらえたほうがラクなわけです。 ベッドメイクや、布団を敷いたりたたんだりするのを習慣づけてくれると、ありがたいなって思います。

    ちなみにうちは言えば手伝ってくれますが、あまり率先してはやってくれません笑。もう少し仕込まねば。

  5. かわいい子どもには旅をさせよ
    これはどういうことかというと、小学生にもなればお姉ちゃん、もしくはひとりでも、新幹線に乗っておばあちゃんの家に行ったりしてもいいなと思うのです。そのためには、お泊まりの体験をさせておくと、親から少し離れても大丈夫、っていう気持ちが育ってくれます。息子の通っていた幼児園は、年少の頃から夏と冬に合宿があり、長い時は3泊4日も親元から離れ過ごす機会がありました。行きたくないと泣くこともあるのですが(年長でも泣いてた)行ったら行ったで「楽しかった!」と帰って話してくれます。かわいい子には旅をさせよ、です。 これなら長期休暇に親が同行できなくても新幹線に乗って子どもたちだけで行き来できると思います。

おわりに

他にも、こんなことを早いうちに習慣づけてくれるとラクだ、って思うことはたくさんあるかと思いますが、これも人それぞれ意見が違うと思います。

私が子どもに願うのは、子どもらしさも大切にしつつ、自分のことは自分でできる子になってほしいなと思います。親の負担が減るっていう単純な話ではなくて、そのほうが本人のためだと思うから、寄り添いつつも見守り、手は出さなくともしっかり愛情を注いでいます。 まだまだ膝の上に乗ってくるし、ハグしてくるし、スキンシップの激しい息子ですが、いつかこの距離感はなくなってしまう。それもわりとあっという間に。

いまの子どもらしさを愛でながらも、身につけることはしっかり身につけてもらえば、ママも余裕ができて、親と子、お互い良い関係性でいられるかもしれませんね。

 

ps.あと、欲張りかもしれませんが、本を読んでくれるようになったらいいな〜と思います。遊び相手がいなかったりゲームがないと「ヒマ!」っていうのやめてほしい。

お知らせとご報告

 

 

みなさまこんばんは。

お子様のご卒業、受験合格などお迎えのみなさま

おめでとうございます。

 

入園入学準備に追われている方々、お疲れ様です。

 

 

本日は下記についてお知らせ、ご報告をさせていただきます。

 

 

 

 

 

【ご報告】2/22無料個別相談会を開催しました

 

今回のご相談は、

妊活中の方より、お金にまつわる制度や支援についてのご相談をお受けし、

精神保健福祉士 けーが回答させていただきました。

ご参加いただきありがとうございました。

【お知らせ】メンバーとブログについて

6年目を迎えるウィルチェアファミリーですが、少しずつ体制の見直しをしていく予定で、

新年度より下記の2点が大きく変わります。

・4月からのメンバー変更

    メンバーが1名、都合により卒業となります。

・4月からブログの体制の変更

    4月からこのブログの更新頻度が変わります。

    毎週金曜日⇒隔週金曜となります。

 

 

    その分、他の活動に注力していきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

それではみなさま、

寒暖差や花粉など何かと体調を崩しやすい時期ではありますが、

どうぞご自愛ください。

 

 

【楽しみにしてくださっていた方へ】

 

いつもこのブログを楽しみにしていただきありがとうございます。

更新頻度が減ることで、さみしいと感じられたなら申し訳ございません。

 

このブログを始めたのは、

それぞれに状況もライフスタイルも活動できる時間もなかなか合わない中で

私たちにできることはなんだろう?

と考え、

 

車椅子ユーザーとその家族の置かれた現状や実際を、知っていただこう!

できることからはじめよう!

という思いからでした。

 

ワンオペ育児に仕事、リハビリ入所中だった夫を支える隙間時間で活動してきたえりちゃん。

 

3人の育児に、他の活動も精力的に主催しているみっちゃん。

 

仕事にYouTubeに勉強と多忙なさんちゃん。

 

夫を亡くし、突然はじまったひとり親育児にフルタイムの仕事をこなすあやちゃん。

 

いつ通院になるかわからない状況の不妊治療に、上の子育児、難病の検査や通院と走り回るのりちゃん。

 

時間が合わない。

オンラインイベントの日程を決めても

その日出れる確証はない。

子どもは容赦なく熱を出す。

障害のあるパートナーも容赦なく体調を崩す。

子どもを預ける頼り先も皆多くはなく、

無いないづくしのなかで

 

できることをできる人が

できる形でやって行こう!

 

と始めたブログでした。

 

 

 

6年の歳月が経ち、

それぞれのライフスタイルや家族にも変化があり

 

子どもたちも気づけば物理的な手よりも、他の部分でのサポートがより手厚く必要になる歳になってきました。

 

ライフスタイルの変化や新メンバーの加入により、

できることにも変化が現れ

このタイミングで、注力するところを

少し変えて行こうと思っています。

 

具体的には、

交流が持てるオンラインイベントの機会を増やすこと、

現在進行中の脊髄損傷男性のセクシュアリティに関するプロジェクト、

座って育児できるベビーベッドプロジェクトに注力していく所存です。

 

これまで応援いただいたみなさまありがとうございます。

少しみなさまにここでお会いする機会は減ってしまいますが、

また別の場所で対面でお会いできれば幸いです。

 

メンバーそれぞれにXやInstagramのアカウントを持っていますので、

些細なことでもリプライやメンションしてお声掛けいただければと存じます。

 

そして完全無償ボランティアという形にも関わらず、活動を続けてくれるメンバー、回答団のみなさま、

相談や質問に真摯に応じて下さり、

交流の輪をつくっつくださっているオープンチャット参加者のみなさま、

その他、お力添え下さったみなさま、ありがとうございます。新年度もよろしくお願いいたします。

 

 

さようなら、バリアフリーなお風呂

仕事に追われ、お久しぶりなあやちゃんです。

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夫の死後もうすぐ3年を迎えようとしています。

バリアフリーハウスを建てて4年、わたしが1番苦労したのがお風呂でした。

手入れが1番大変だったお風呂をバリアフリーから標準設備の浴室に戻す工事を行いました。

夫と過ごした短い時間、そのお風呂をリフォームするのは薄情なのではないか……悩みましたが自分の負担が減ることを考えて実行しました。

 

バリアフリー浴室何が大変?

じゃーん

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我が家のお風呂は床上げして、移乗時にお尻を擦ったり褥瘡ができないような柔らかいバスマットのような物がついたのを乗せてます。

これ、月に1回全部バラしてカビキラーをシューしてブラシでこすり洗いしてました。

水はけが悪くてすぐ赤カビができるのと、重いのが難点。

バスリフトはお譲りしましたが、バスリフトもまた作りが細かくて洗うの大変でした。

 

福祉用具は安全面を考えたらお手入れ楽々!みたいに作るのは難しいんだと思いますが、手入れする側の負担も減ったらいいなと思います。

 

 

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いざ工事したものの、通常なお風呂に慣れるのも時間を要したのであった 笑

 

ちなみに、解体費用は30万程で助成金等の該当はありませんでした。

バリアフリーにする時だけではなく、不要になった時の支援もあればありがたいなと感じたのでした。