由紀かほる「憂国記」

日記もどき 最新作の情報等ゝ

早朝、JRに乗る、気温5℃―あまりに寒いのでドアを閉めておいた―間もなく、参拾代と思しきスーツ姿のアンちゃん、前のシートに坐ったら、すぐに立上がってドアを全開にした

 皇紀弐阡八百六拾参年五月七日

 五時半起床。ヨガ。

《ペイルブルーに染まって Ⅲ》執筆―公判に突入―此処までは、シチュエーションはオリジナル版とほぼ同じだが、其の中身、濡場は総てリライトを行っている―今更ではあるけれど、オリジナル版を念頭に置いて読めば、違和感もあろふ―此処は別の作品と考えて貰いたい―其れが敢えて、タイトルを変更し、またヒロインの名前も変更した所以である―

 五月朔日、例によって巫さまの御宅へ参拝に―快晴に近いものの、早朝は未だ寒かった―気温、五、六℃と云った処か、冷たい風も勁い―

 JRは古い車両で、進行方向に向って二席ずつ、両側に並んでいて、電車のデッキ部分とは手動で開閉するドアで遮るタイプになっている―参年ほど前から、コロナ茶番以来《換気のためにドアは開放しています》等と貼紙がしてある―もう参年になるのだ―未だ、其のまま貼ってある―駅員もマスクゾンビである―

 当日、着席する前に、気温、五、六℃と云った処か、冷たい風も勁い―

 JRは古い車両で、進行方向に向って二席ずつ、両側に並んでいて、電車のデッキ部分とは手動で開閉するドアで遮るタイプになっている―参年ほど前から、コロナ茶番以来《歓喜のためにドアは開放しています》等と貼紙がしてある―もう参年になるのだ―未だ、其のまま貼ってある―駅員もマスクゾンビである―

 当日、着席する前に、あまりに寒いのでドアを閉めておいた―間もなく、参拾代と思しきスーツ姿のアンちゃん、前のシートに坐ったら、すぐに立上がってドアを全開にした―

 其の日、帰宅するまでに、買物等もしたが、ざっと参割はマスクゾンビだった―つまり、ショット済と云う印であろふ―さぞ、マスクは呼吸がしずらかろふ―気温が五℃でも、公共交通機関に乗ったら窓を開けずにはいられないのだろふ―我慢勁いのかもしれないが、其れだって辛かろふ―でも、心配無用だ―何れ、そう遠くない時期に、副作用であの世へ送って貰える―其れもタダだったんだから、文句はあるまい―出来れば、シェディングが迷惑だから、成るべく出歩かないで貰いたい―其れだけだ―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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もうミラーを原文で、と云ふ気持ちは湧かない―壱拾代だったら、弐拾代だったら、いや参拾代だったら、と思ふが、若さとは無駄遣いされるから若さなのだろふ―

 皇紀弐阡八百六拾参年四月弐拾九日

 五時半起床。ヨガ。

《ペイルブルーに染まって Ⅲ》引続き執筆―

 其の合間に《ゴッホ書簡集 Ⅱ》を讀む―

【僕に色彩に対する一種の勘のあること、其の勘が一層身について行くだろふと云ふこと、絵具で描くことが僕の骨の髄に入り込んでいること、此れだけは確かだ。君が誠意を込めて、しかも実質的に援助してくれることの値打ちを、僕は倍にも何倍にも感謝している―】

 弟以外、誰からも評価されない中での此の自負心―其れがなければ、創作なんて出来るものじゃない―

 其の合間に、ヘンリー・ミラーの他の訳がないかと検索していたら、アマゾン等彼方此方のレビューが眼に入る―有難ひことに、アマゾンでは外国でのレビューも簡単に翻訳して讀める―面白いのは、此処でも、そして此の弐拾壱世紀に於いても、評価は極端に二分されている点だろふ―既に発表されてから七、八拾年経過している今でもだ―

 絶賛するレビューがあるかと思えば、ミラーは時間と金の無駄遣いと云ふ者も少なくない―其の現状が昨年から新潮社版の全集を讀み、俟た再読した身からすれば、よく判る―

 元来、読者の感想は人夫ゝであって、どれが正解かは容易に判断は出来ない―逆に、多くの匿名で投稿された感想は、当の読者のレベルのバロメーターになる、とも云えるのだが―

 此方が讀んだのは総て翻訳ものであって、原文に当っていないことを鑑みれば、其れだけでも割引かなければならない―

 以前、ジョイスヘミングウェイ等を原文でいくつか讀んだが、拙い英語力でも翻訳との感興の違ひ位は判る―残念ながら、もうミラーを原文で、と云ふ気持ちは湧かない―其れだけの余裕がないのは、実にどうすることも出来ない現実である―

 壱拾代だったら、弐拾代だったら、いや参拾代だったら、と思ふが、若さとは無駄遣いされるから若さなのだろふ―

 ミラーに関して今云える事は、多くの欠点がありながら、其処に度ゝ、うんざりさせられながら、何度となく投げ出そうとしながら、尚、惹きつけて已まない、ある不思議な魅力がある、と云ふ事である―此れは抑、既存の文學の有り様、作品の成立ち、鑑賞の仕方等を総てひっくり返した処に成立したものである―と云ふ、巷間流布されている評価が、此処でも尚有効なのだろふ―

 《北回帰線》が出たのがミラー四拾参歳だった、しかもパリで―遅咲きだったのは、其の文体、作品の形態と無縁ではない―が、何れにせよ、今、此の弐拾壱世紀になっても、其の作品が紙や電子書籍で世界中で発売されていると云ふ事実である―扨、再ゝゝゝ讀は何時になるだろふ―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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《ファン・ゴッホ書簡集 Ⅱ》愈、素描時代から水彩画へと手を廣げる炎の画家―社会不適合者、創作への情熱等ゝ、其のジャンルや質は異なれど、非道く身近に実感される手紙である

 皇紀弐阡八百六拾参年四月弐拾七日

 五時半起床。ヨガ。 

《ペイルブルーに染まって Ⅲ》引続き執筆―移動中の車のシーンから、テレビ局内でのシーンへ―

《ファン・ゴッホ書簡集 Ⅱ》愈、素描時代から水彩画へと手を廣げる炎の画家―相変わらず、生活は極貧―しかも、ケーに振られた後に、今度は子連れで妊娠中の女の面倒を見始める―周囲からの冷ややかな眼差し―其れがより一層ゴッホを意地にさせたのだろふか―其の女との繋りも、ケーとの失恋の反動と云ふことになるのだろふ―そして、ついに自らも精神的な疾患により入院―暫く絵筆(素描)すら握れない日ゝが続く―いや、其れが却って、絵画への已み難い情熱を再認識させることに―そして、ようやく水彩に取り掛ることで、新たな領域へと踏出す―当人は活き活きとするものの、其の結果は―

 社会不適合者、創作への情熱等ゝ、其のジャンルや質は異なれど、非道く身近に実感される手紙である―

 本日、予報通り気温が上昇―書斎の窓も今年初めて開けて執筆―午後は散歩がてらに、此方も今年初めての夏紬で買物へ―昨年の五月、壱拾月にお伊勢参りに行ったときに着ていた長着である―壱拾月の際には、近鉄の中で珈琲を襟に零し―既に書いたので、詳細は省略―

 名古屋の呉服屋で、クリーニングとほつれの補修、さらに着丈を壱センチ短くして貰った―と云ふ、曰く付きの長着だけに、外を歩きながら、彼是と脳裡を過ぎる―来月、今年初めてのお伊勢参り、矢張り此の長着が活躍しそうである―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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朝食を珈琲とパンに変更、以前に戻した―替りに夜に玄米と味噌汁納豆の和食に―理由は敢えて挙げれば、朝の支度にナカナカ手間と時間が掛るからである

 皇紀弐阡八百六拾参年四月弐拾六日

 五時半起床。ヨガ。

 自家製パン朝食。

 昨日から朝食を珈琲とパンに変更、以前に戻した―替りに夜に玄米と味噌汁納豆の和食に―理由は敢えて挙げれば、朝の支度にナカナカ手間と時間が掛るからである―どうでもよい噺―

《ペイルブルーに染まって Ⅱ》配信―今回は予約にしなかったが、其の理由―当初は四月末日辺りと思って、一昨日に配信の手続きを行った―すると、既に最短で弐拾八日とある―が、仏滅である―翌日が大安だが、出来ればゴールデンウィークの前が望ましい―等と考え、予約は諦め、コンテンツを提出―大体、レビューが終るのが二日だから、金曜日か土曜日辺りだろふと踏んでいたのだが、弐拾四時間で、配信開始のメールがアマゾン・キンドルより届いた―さらに、《Ⅱ》のコンテンツを提出する際、《Ⅰ》の詳細情報を一部コピペした―と、《Ⅰ》が何故かブロックされてしまい、配信をし直した―現在は《Ⅰ》《Ⅱ》共に読めるが、ちょいとしたドタバタ劇になってしまった―

 引続き《Ⅲ》の執筆を続ける―冒頭は《Ⅱ》の続き、恩地vs未久里、真人vs未久里―続いて、舞台は裁判所の前から移動の車内、そしてオフィスへと続く―

 本日、久しぶりの快晴、気温弐拾壱℃―莫迦に暖かく感じられる―書斎の窓を僅かに開けてみる―午後、買物へ車で出掛ける―もう木綿の長着、下は半襦袢にステテコでイケる―桜が開花している―車内も気温が上っている―明日はさらに気温が上るらしいが、来週になると、再び壱拾五℃前後の予報である―気持ちよく花見とは、ナカナカ出来ない北の國なのだ―

 本日も執筆出来たことに感謝

 惟神霊幸倍坐世

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発売開始です!《ペイルブルーに染まって Ⅱ》 由紀かほるベスト・セレクション第28弾

本日配信開始となりました。
尚《ペイルブルーに染まって Ⅰ》は現在、再発売のため審査中になっています。