なにでもない

なんでもない話を永遠に綴るだけ

好きなもので染まる話

 


シナモロールが好きだ。

 


白くて可愛い仔犬のおとこのこ。

 


高校二年生の時に彼の可愛さに落ちた。

元からサンリオさんのキャラクターはとても好きだったのだが、何故か急にシナモロールというかわいい子犬の男の子に、心酔してしまった。修学旅行で東京土産とは全く関係の無いシナモロールのマグカップを買った。幸福である。


そして大学生になった今。

バイトも始め、自由に使えるお金が手に入った今、私は彼のグッズで周りが染まってきている。

シャーペンとかそういう細々としたものはハマってから彼が描かれているものにしたが、最近は財布にクリアファイルに化粧ポーチに筆箱に靴下に……と、見事に彼に染められている。そして今回日傘とバッグを買った。バイトの金をじゃぶじゃぶサンリオに注ぎ込んでいる。最高。


周りをシナモロールで、好きなキャラクターで染めることには大きな利点がある。それは『毎日繰り返す動作のちょっとしたことが幸福になる』こと。

 

 

だって財布取り出すだけでにこにこしちゃうし、辛いバイトだって自分の今日の靴下が推しというだけで、彼がついているだけで頑張ろうと思える。微笑む彼の姿を見るだけで、心が元気になるのだ。財布取り出して、靴下見るだけで幸せになれるってコスパ最高すぎやしないか?


どうせシナモン可愛い〜♡ってしてる自分が可愛いんだろ?みたいな今の時代誰も口にはしないであろうテンプレ悪口がふと頭にすぎることもあるが、んなわけあるかとしか言えない。

 


だって私がTwitterやインスタに彼のグッズの写真を撮ってあげるのは、可愛さの共有でしかないんだから。


可愛いだろ。いいだろ。可愛いだろう。見てくれ、私の好きなキャラクターはこんなにも可愛いんだ。


持ち主なんてどうでもいい、ただ彼のグッズがこんなにも可愛いことを皆に共有したいんだ。
見てくれ、キャラ物のグッズってどうなの?となるかもしれないがワンポイントだけ入っててオシャレなやつだってあるんだ。見てくれ。女児感溢れるものから大人なモノまで。サンリオさんありがとう。

 

そんなこんなで、今日も私はサンリオオンラインショップでシナモンロールのグッズをみてにこにこしている。彼の瞳と同じ水色が映える季節が近づいてきているから、来月のバイト代はほとんど彼に溶かさないように気をつけろよ、という脳内警報を無視しながら。