BSアニメ夜話第5弾

ほしのこえ
少女革命ウテナ劇場版・アデゥレセンス黙示録」
うる星やつら
 3回ともまとまっていた気がする。「漫画夜話」と違って収録なぶん無難なのかな・・(では「CCさくら」の回は(^_^;))ただ、「アニメマエストロ」のコーナーが薄くなってしまったような。このコーナーでは、普段知らないようなアニメの技術についてもっと教えてほしい。解釈論なんかはスタジオトークにまかせちゃっていいから。解釈といえば、「ウテナ」の回は脚本家・榎戸洋司氏がゲストだったせいでそのような話が沢山聞けて興味深かったけれど、私としては、その答えをある程度知っているであろう脚本家や監督に「アニメ夜話」で話を聞きたいとは思わない。
 それよりアニメーターとかの話が聞きたいんだよな〜脚本家や監督、そして声優は関連本でインタビューもあるだろうし、もっと普段見られないような人が!見たいのですよ。そういう意味では、「うる星やつら」も、千葉繁氏登場は嬉しいけれど、そのせいでかなりメガネ寄り(声優寄り)トークになってしまったのは残念・・まあキャスト・スタッフの暴走という点はよく説明されていたのかな。公開収録はいらない。人気投票なんか必要あったのか?
 と色々思いつつも、観たいと思って観ていなかった「ほしのこえ」も「ウテナ」も観たくなったし、楽しめました。NHKは「漫画夜話」はやめて「アニメ夜話」にシフトなのか?どちらも観たいんだけどなあ。

第三十六回 源平無常

 こちらも久々の『義経』感想です。『義経』は、もともとビジュアル的にはかなり個人的好感度が高かったので(特に平家)、今週の総集編チック編集は見入ってしまった。そもそも『新選組!』が終わってがっくりきていたのを持ち直したのが『義経』のプレマップ予告だったし。実際の本編内容は、予告以上には楽しめず、流し見も多くなってしまったけれど。ダイジェストで観ると本当に面白いな〜!!
 先週の壇ノ浦は、それなりに楽しめた。特に平家女性陣&安徳天皇(本当は親王)が入水するシーンは哀れで美しすぎた。それぞれの表情の違いがまたいい!!今日の徳子・明子・輔子も髪が整っていない姿ながら、キッと見据える姿がたまらなく素敵だった。領子(かとうかずこ)は助からなかったのか・・夫はあんななのに・・結構助けられた人が多い中で時子が浮かばなかったのは、彼女の執念を感じる。松坂慶子は、話すと思ったより下手だという印象なのだが、ここ一番の見せ場!という清盛死後の嘘演説、そして入水前の微笑はたまらなく最高によかった。
 今週はそれ以外にも、ダメダメ宗盛が母が死んだと聞いて涙するシーン、義経と能子*1の語らい等、ひきこまれる部分が多くあった。もう最近すっかり鎌倉側は出てこないな。今までの段階で、もっともっと平家側を掘り下げてくれれば*2、もっともっともっと感動できたのにな・・そもそも必要な登場人物が多すぎる上に、さばききれてないんだよな。正直、鎌倉側には気になる人が梶原景季*3以外にいないので、観る意欲が少し減退しそう。登場人物がしぼられて見所が増えることを期待しよう。

*1:アイドル三人衆の中でいちばん端役の後藤真希が、結果的にはいちばん好印象の役柄になったのは皮肉

*2:そうしたらますます義経郎党&鎌倉側が印象薄くなるか・・

*3:小栗旬が意外と好演していて目に入ってきた

鍛える予感

 久々のヒビキ感想です。ネットで噂は聞いていたモノの・・本当にプロデューサー交代しちゃいましたね。。番組の「色」を統一する東映のプロデューサーが代わるというのは、昨年のメインライター交代以上に大きな出来事のように思います。
 そんなにひどかったのかな〜ヒビキ。確かに、当初より面白さが下がっていったことは否めないし、戦闘シーンははじめからかっこよくないし、説教臭さがただよってきて、私自身のテンションも下がってたのは事実。でも責任とらされるほどの失敗だったかな〜ヒビキはこういう作品だ、とわりきれば、それなりにどの作品でもありえる程度の欠点だったように思うのだけれど。納期遅れとか、トップかスポンサーとの対立とか、そういう問題なのかな。

 断っておくけれど、私は一時期はかなり白倉伸一郎P・井上敏樹脚本のファンだった。『鳥人戦隊ジェットマン』からはじまり、『超光戦士シャンゼリオン』、『五星戦隊ダイレンジャー』の魔拳士ジン編はかなりはまってたし、平成ライダーのアギト、555の世界観も好きだ。でもいいかげん食傷気味。今日の転入生に代表されるようなわかりやすい自信過剰で本当は弱い人間*1はもう沢山だ〜と思ってしまう。また戦隊とか別のカテゴリーでやってくれればまた面白いかもしれないけど、もうライダーはいいよ。東映は彼ら以外に人材がいないのかな?せめて脚本家だけでも違う組み合わせならまだ新鮮味があるだろうに・・
 少なくとも、白倉P−井上脚本ラインは、今までの高寺P路線とは全く違う価値観を持っているように見受けられるので、今日から『仮面ライダー響鬼2』がはじまるといっていいだろう。せっかく細川茂樹というメジャー俳優を起用し、少年の成長譚(だよね?)という要素を持った響鬼の良さを生かした形で、面白くなっていけばいいなあと期待しておきます。

*1:アギトの北條透、555の草加雅人など

1年突破

 ブログを開始して1年経っていたワケで。しかも開始1年にあたる7月に1日も書かなかったってどうよ(涙)
 はじめたときは新鮮で楽しくて毎日書いてたな〜それがどんどん減っていき。そもそもブログをはじめたのは、HPは欲しいと思っていたけれど技術的に難しそう、そこに簡単なブログ登場、更に日々書きたいこと=「新選組!」に満ち溢れていたのでやってみたのであった。でもいざ書いてみると、自分の頭脳&文章力の足りなさに悲しくなり、溢れ出る情熱を傾けるモノがなくなり・・ 
 だけどその日その時感じていたことを書いて、後に残るということはなかなか貴重なことだと思うので、これからも自分ペースで続けたいと思う。今は兎に角はまれるものがほしい!!私にとってオタクパワーは偉大だ(笑)
 

BSアニメ夜話スペシャル・まるごと!機動戦士ガンダム

 去る金曜夜19:30〜翌朝5:00まで9時間半にわたるBS2でのガンダム特集!NHKは受信料対策として、確実にお金を落とすであろうオタク層を狙っているのでしょうか・・?というぐらい豪華な特集だと思います。CSなら兎も角BSだしね。しかもNHKなのでCMがない!嬉しいけど観ている方は息をつく暇がありません。録画も大変です。でもこれで反響が多ければ、またオタク企画が充実してくれるんでしょうか。受信料払うのでお願いします(笑)

 第一部は、アムロ役の古谷徹も登場して、各界ゲストのお気に入りガンダムシーントーク。でも全体的にぬるくて、活弁士(山崎バニラ)とかもいかにもNHKってかんじでひく。ガンダム好きのアナウンサーで十分なのに、知らないという友近まで司会というのも中途半端だし、あの二足歩行のロボット中継もいらない!どうせだったら初心者向けのガイドとかにすればいいのに、初心者向けにもオタク向けにもなっていなかった。
 第二部の富野監督のインタビューは面白かった!私はそこまでマニアではないので知らない話ばかりだったし。アニメに対してコンプレックスがある人なんだなあと思った。監督の言うところの「世間」は具体的にどこなんだろう。アニメ史において、ガンダムの果たした役割がとてつもなく大きいということは素直に認めていただいてよいと思うけれど、確かにガンダムはアニメファンのものという認識が強く、対して宮崎アニメなんかは一般に受け入れられているという気がするなあ。この差はなんだろう。オフレコと言っていたコメントを2箇所も流してしまって、わざとだなNHK!

 通常アニメ夜話っぽい第三部はモビルスーツ談義。江川達也はうるさいだけでいらなかった。板野一郎土田晃之の話をもっと聞きたかったなあ。短い時間なのに、本当の宇宙開発に携わっている人とかも呼んでしまって詰め込みすぎな気がしたけど、そこまでMSに興味のない私でも面白く、そんなにこだわって作られていたのか!と感激した。確かに連邦とジオンじゃ全然系統も違うし、そこには戦略の違いもあるわけで、デザインだけでそれを表せるって素晴らしい。ガンプラが今に至るまで売れるわけだよなあ。

 で、何年かぶりに観た劇場版。改めて観ると、やっぱりよくできてる・・すっげえ面白い。ホント、ロボット物じゃなくて戦争物なんだなあ。ホワイトベースが少年兵ばかりで転戦させられていくのも自然に見えるし、あの手この手で迫るジオン軍、圧倒的な強さを誇るシャア(特にⅠ)に緊張する。印象深いキャラクターや名台詞オンパレードのドラマ部分も、戦闘シーンもかっこいい!!
 ただ、ずっとぶっ通しで観ているとわかるけど、やっぱり「映画」じゃなくて「総集編」だよね。一本の中に山場がなくて、ずっとイベントがぶっ通しで起き続けるから気が抜けなくて、面白いんだけど観ていて疲れてくる。しかも1本2時間以上だし。でも正直言って、Ζの劇場版と比べ物にならないぐらい出来はいいと思いました。これは元の物語の差なのか、それ以外の要素があるのか・・

 ファーストガンダムってすごい!!という認識を新たにした9時間半でした。

近況

 7月はそもそも忙しく、また、感想を書き続けていた2つの番組にも当初ほどの熱意が失われ・・すっかり途絶えてしまいました。大した質でも量でもないのに、継続って難しい。
 最近のドラマでは、『お見合い放浪記』(BS2再放送月〜木)、『女王の教室』(日テレ土)、やや落ちて『電車男』(フジ木)が面白いかな〜というかんじです。『義経』もよくなってきましたが。『響鬼』よりは『マジレンジャー』のほうが楽しみになってきました。

オビ=ワン・ケノービ

 今とても気になっているのが『スターウォーズ』のオビ=ワン・ケノービ!昔だったら絶対にアナキン(特にEP3)のように、美形で危険で悲劇性の高いキャラを好きになるはずなのに、自分の嗜好が変化してきたなあと思います(笑)『オペラ座の怪人』もファントムよりラウルだしね。強引にくくってしまえば、真面目で報われないキャラに同情、というか考えてしまいます。
 オビ=ワンは、後にダース=ベイダーとなるアナキン=スカイウォーカーの師であり兄であり友のような存在なのですが、ダークサイドに落ちるアナキンを救うことができず、遺児ルーク(EP4からの主役)の成長を陰ながら見守ることになります。そして時が来て、運命はルークを戦いに導き、オビ=ワンはそれを助けることになりますが、ベイダーの手により・・
 旧3部作のときは、EP4であっけなく死んでしまって、「これは絶対生きてるだろ!」と思っていたら本当に死んでいて驚いた、といった印象でしかないのですが。。今回の新3部作を見て、EP1で師のクワイ=ガン・ジンを失い、そしてEP3でアナキンを失い・・才能は明らかに弟子のアナキンに劣るとはいえ(でも強いときは強い)、卑屈にならず彼を愛し、人の良さがにじみ出ていて、ちょっぴりお茶目で・・これがEP4の「変人」オビ=ワンになり、アナキンに殺されてしまうなんて可哀想すぎる。EP3の後、ずっと自分を責め続け、修行に明け暮れる毎日だったのかと推察すると余計に・・
 というわけで、EP4以降がまた見たくなってしまったのでした。EP3は、パドメが弱くなってしまい、アナキン−パドメの見所は減ってしまったような気がするのですが、アナキン−オビ=ワンの見所は多かった気がします。『スターウォーズ』は、筋は王道で、人間ドラマの描写としては弱いなあと思うところは多々あるものの、足りないところを想像力で補ってあまりあるような魅力にあふれているなあと思うのであります。ちなみに私はリアルタイム世代ではありません。話として好きなのはEP5です。