@kyanny's blog

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スキリージ 一回目

クローン病治療に変化があった。

エンタイビオを始めて数年、慢性的な腹痛や下痢などの自覚症状はほとんどなく、容体は極めて安定している。しかし CRP は常態的に 0.9 くらいあり、先日の大腸内視鏡検査でも大腸を手術で切って繋いだ吻合部に潰瘍が確認できた。小腸と繋がる穴の周りほぼ全てに白い潰瘍がぐるりと囲っていた。

医師の見立てではエンタイビオの治療効果は十分とはいえず、長期的に考えると吻合部の潰瘍をそのままにしておいて狭窄が進むリスクがある。最悪、再手術となる可能性もあり(数年は先のことだとは思うが)、手遅れにならないうちに手を打っておくべき、という考えのようだった。

このような背景から、前回の診察時に新しい治療薬を提案された。候補は二つ。スキリージとステラーラ。ステラーラは聞いたことがあったがスキリージは初耳だった。医師はスキリージのほうが患者負担が軽いのでおすすめ、という話ぶりだった。パンフレットをもらい、自宅で読み、多少ネットで検索もした結果、スキリージのほうが良さそうと結論づけ、今日胃カメラの後に一回目を投与した。

クローン病でスキリージ®を使用される患者さんへ

スキリージは初回は点滴、その後二回四週間隔で投与したのち、八週間隔での投与になる。レミケードやエンタイビオと同じスケジュール。そして導入期間以後は点滴ではなく、オートドーザーという器具を使ってお腹のあたりに針を刺して投与するらしい。痛そうでちょっと怖いが、点滴不要で所要時間も短く済む。

初回は一時間かけて点滴、その後生理食塩水でラインの中の薬も流し切って、投与後30分は安静にして様子見ということで、連休明けで病院がとても混んでいたのでいつものリクライニングシートではなく処置室の最奥にあるベッドに寝ての処置となった。点滴後、トイレに行きたいと申し出て戻って来たらもう30分のタイマーが鳴ったので帰宅してよろしいとのことで、投与中も投与後も特に体調の変化も違和感もなく、初回はあっさりと終わった。

二回目と三回目はスケジュール通りきっちり四週後に投与する予定で、これまでエンタイビオのときは金曜を通院日としていたが、火曜日に変わった。落ち着いてきたらまた金曜に変えることもできるだろう。とりあえず、アレルギー反応などが出なくてよかった。あとは効果がちゃんと出るかどうか。

胃カメラ

金沢に来てから初めて胃カメラを飲んだ。二年ぶりか三年ぶりか。

三月に受けた健康診断で胃のバリウム検査を受けるつもりが、IBD 患者にバリウムはおすすめしないとのことで現地で中止になり、かわりにいつもの病院で胃カメラを受けてくださいという話に。それがきっかけだったか、どっちが先だったか忘れたが、今の病院でも胃カメラはまだだったので一度見ておきましょうということに。

鎮静剤は使ってくださいと予約時から何度も念を押し、いざ本番。今回はあっけにとられるくらいよく効いた。武蔵野日赤でも鎮静剤を入れて一度か二度は受けたはずで(検査後に別室のベッドの上で一時間寝て休む、を二度はやった)、しかしそのときは一部始終を一応ちゃんと覚えており、喉の辛さも鎮静無しに比べたらはるかにマシだったもののしっかり苦しみは味わった。

それが今回、検査用の薬(液体)を二種類飲み、喉の麻酔ゼリーを注射器で喉に注いで10秒待ってから飲み込み、ベッドに横になってベルトを外し(ジーンズのボタンも外した)、検査用のマスクをつけながら注射担当の医師が来るのを待ち、医師が来て検査用のマウスピースを口に咥え、例によって左手はラインが取りにくい話を検査技師が医師に説明し、「でも左腕このへんとれそうですけどね、正中は確かに…」などと話し声が聞こえ、三分の一(だけ麻酔を入れる、という意味か)という声が聞こえて針が刺さる痛み、医師が針を抜き、技師の「いまから薬効いてきますからね」、すこしぼーっとしてきたな、と思った次の瞬間、気づいたらカーレンで隔離された安静スペースの椅子に座っていた。一瞬何が起こったかよくわからず、まだ検査前かと思いかけたが、カーテンの裏にかけてあった時計は 10:45 くらいをさしており、「11:15 まで安静」と書かれたボードが隣にあり、検査は終わっていつのまにかここへ移動してきたことを悟った。そしてまたすぐうとうと→目が覚めると 11:15 ごろで、看護師がやってきて様子を聞かれ、眠ろうと思えばまだ眠れそうな気分ではあったものの立ち上がることはでき(少しだけふらついた)、後回しにした採血のためその場を後にした。

車椅子に乗って来たらしいが、何も覚えていない。うっすらと、ゲップを我慢してとか、もう少しで終わりますよという声を聞いたような気もするが、情景、視覚情報は何一つ覚えていない。これまでの胃カメラはカメラが映すリアルタイム映像すらモニターとの位置関係によっては見ながら検査を受けていたくらいなので、まるで違う体験だった。ここまではっきり鎮静剤が効いたのは大腸の手術のとき以来だった。今になって軽く喉の痛みを感じ、それが本当に胃カメラを飲んだ唯一の証拠といえるが、苦しみの時間は一秒たりとも経験しなかった。これは楽だ、楽すぎる。これなら胃カメラ何回受けたって構わない。猛烈な嘔吐反射で苦しみ、検査の数日前から憂鬱で不機嫌になっていた日々が馬鹿馬鹿しくなる。

検査結果について説明を受けた。少し逆流性食道炎の跡があり、なんとかヘルニア(前も言われた)もあり、胃から食道を見上げる形の写真でカメラの管の横に空間が写っていた。このせいで胃液が逆流しやすい、が、普段自覚症状がなければ等に対処不要、何か症状が出てくるようなら内服で対処。肝心のクローン病については、一言も触れられず。潰瘍も怪しい部分も皆無だったということだろう。これも初回の胃カメラ以来ずっと同じ。

2014 J3 第13節 ⚽️ツエーゲン金沢🆚ガイナーレ鳥取 #zweigen

3-3 で引き分け。先制してリードし続けたが、追いつかれてしまった。守備の脆さがでた。

鳥取はとても良かった。ボール回しは素早く、動きも良かった。失点後のキックオフ時もキャプテンが「気持ちを盛り上げていこう!」とジェスチャーしたりして、勝つ気でプレーしていることが伝わってきた。サポーターも声がよく出ていて、ホームゴール裏までよく届いて聞こえた。

金沢は序盤立て続けに2得点して有利になったかと思いきや、ゴール前でクリアしたボールが相手選手に当たって別の相手選手の目の前に。フリーで打たれて1失点。アンラッキーもあった。しかし MF 梶浦が突き放す3点目を決めたにも関わらず前半アディショナルタイムにもう1失点し、ここで勢いが切れてしまった感があった。後半は鳥取ペースで、どうにか1失点でしのぎ切った、という感じ。前半にリードしてる状態で FW マリソンや FW 大谷がゴールエリア内でGK と対峙するチャンスを決め切れなかったのが痛かった。

DF 庄司の1点目は、コーナーキックからのヘディング(誰だったんだろう)、こぼれ球に反応した大谷のあれはループシュート気味のコースが力無くすっぽ抜けたのかちゃんとパスだったのかわからなかったが、ともかく全員でねじ込んだゴールという感じでとても良い形だった。DF 井上の2点目のロングシュートはびっくりした。あんな位置からあんなタイミングで入るとは。際どいコースだったし。際どいといえば MF 梶浦の3点目もギリギリのコースで、DF 小島がワンタッチで前へ送ったパスは梶浦が走る方向からみて背中側だったもののよく反応して戻って受けたし、シュートの前の動きから通して素晴らしかった。この試合は MF 塚元のホームデビュー戦だった。得点やアシストはなかったものの、大谷へのパス(大谷のシュートはゴール上にそれた)など、魅せるプレーはあった。

ゴースタ満員プロジェクトと銘打って大々的に集客した一戦で、来場者数は8,000人を超えた。屈辱のオープニングマッチ以来。赤のコラボTシャツを8,000枚配ったり大盤振る舞いで、その甲斐あってかスタジアムは結構な入りだった。スタジアム到着がそこまで早くなく(キックオフ一時間ちょっと前)、家族連れのための企画で来ていた「はたらくくるま」の一角にあった自衛隊の車両を見たりしてたらゴール裏のかなり端の方しか空いてなくて、観客の入り具合をよく見れる場所から見てなくてイマイチ実感が得られなかった。ゴール裏の声量も普段より大きかったはずだが、自分の位置からだとそれもイマイチ感じ切れなかった。

ファンクラブ会員向け特典のひとつ、来場回数5回でもらえるリボンマグネットを、今日は車に貼って来場してみた。さりげなくアピール。

今節は開幕以来無敗だった大宮が松本に負け、開幕以来勝利無しだった讃岐が初勝利をあげるなど、動きが大きかった。やはり常勝ということはないし、先は長い。金沢は勝ち点1を取ったものの順位は8位に下がり、プレーオフ圏外に落ちてしまったが、地道にやっていくしかないだろう。

今週末は天皇杯の予選、に勝ち進むための試合があり、リーグ戦はまたしばしの休み。次節長野戦、その次八戸戦とアウェイが続き、次のホーム戦はその時点でも首位が確定している大宮と。新幹線で一本だし、松本山雅を超える来場はあるのか。この目で確かめるためにも、またゴースタへ足を運ぶ予定。

2014 J3 第12節 ⚽️いわてグルージャ盛岡🆚ツエーゲン金沢 #zweigen

2-0 で金沢の勝利。Lemino で録画を観戦。SNS でうっかり結果を知ってしまったが、結果と速報だけではわからないこともあって、観てよかった。

岩手は前節で福島に 0-9 で大敗したが、今節の前半の動きは良く、9 点取られるチームには見えなかった。前線からアグレッシブにプレスをかけてきて、外されてボールを前に運ばれたら中盤の選手が二の手のプレスをかけてくるなど連動した動きで、金沢はなかなか攻めの形を作れなかった。攻撃面でも、ワンタッチでテンポよく繋ぐ素早いカウンターで一気に金沢ゴールに迫ってきた。ゴールポストに阻まれたシュートが実質一点、ポスト左に逸れた一本目とこれも僅かに左に逸れたフリーキックも入っててもおかしくないコースだった。

岩手は守備から入るチームで、前からプレスをかけてくるスタイルで、しかし前節はプレスをかけずに引いて守る形だったので中央に縦パスを差し込んでくる福島のスタイルと相性が悪い戦い方になってしまい、失点を重ねた、というレビューを読んだ。そういう事情があり、今日の岩手とはおそらくかなり出来の違うチームだったのだろう、とはいえ前節の福島に岩手が 9 点取られたのであれば、第3節あたりの金沢が前節の福島と戦っていたら 15 点くらい取られて負けてたんじゃないだろうか、などと思った。

風向きが変わったのは前半 38 分?だったか、MF 大山のフィードを敵エリア内で MF 石原が受け、左に流して MF 島田が流し込み一度は得点とされたものの、直後に石原がトラップしたシーンでファウルがあったと認められて取り消しになった幻のゴール。あれで金沢の選手に火がついたのか、取り消されたとはいえゴールにボールを入れたことで勢いづいたのか、徐々に金沢の攻めが形になってきた。前半は金沢のフィードの精度が低く、これは風が強くてボールが流されていたのかもしれないが、風が少しおさまってきたのも効いていたのかもしれない。

後半は岩手のプレスの圧力がはっきりと落ち、それによって金沢は組み立てやすくなったし前にパスを通しやすくなって、だんだん一方的に攻め続ける展開になっていった。特に一回目の選手交代の前までの数分間は、岩手が跳ね返したボールを金沢が拾ってはまた次の攻撃という波状攻撃で、これはいつ得点してもおかしくないという感じだった。そこで決めきれずにムードが悪くなるかと思いきや、気持ちが落ちずに前への推力を保ち続けられるのがここ数試合の金沢の強さの源泉だと思う。

この試合、金沢はキャンプ中の怪我で開幕から戦線離脱していた MF 塚元が初のベンチ入りを果たしており、一回目の選手交代でビッチにも立つという、金沢にとっては大きなポジティブな出来事があった。塚元は 2022 シーズンにも金沢に在籍していたが大怪我をして出場機会がないまま移籍しており、前回の在籍時から通算しても今日が金沢でのリーグ戦初出場だったそうだ。その塚元のプレーは、怪我をしないかとヒヤヒヤしながら見始めたが、なかなか良いパスを出したりしていて期待が持てた。

今日は大山の技術の高さがよくわかった。幻の一点目の起点となったフィードも精度が高かったし(受けた石原のトラップも上手かったが)、二点目を決めた MF 梶浦へのアシストとなったパスも、エリア内で前に運びながら顔と上半身を前方やや右に向けてドリブル突破の姿勢をとるふりをしてそれはフェイントで左にパスを出していたし、一点目の土信田がヘディングで合わせたフリーキックのキッカーもそういえば大山だったか?浮き玉のトラップなども綺麗に足元に収めていたし、パスもバリエーションが多くて攻撃が多彩だった。

金沢の不安材料、とまではいかないがウィークポイントの一つに、大山不在時の攻撃の多彩さがあると思う。大山が交代で下がると右シャドーが定位置になりつつある梶浦が一段下がってボランチの位置に入るが、そうなると攻撃力が下がる。塚元の復帰はこの問題への解答の一つになりうると思う。ボランチに下がった梶浦の代わりに塚元がシャドーの位置に入ることで前線での攻撃の展開力を維持できる見込みが出てきた。梶浦といえば、今日は右サイドからの攻撃のシーンで DF 櫻井との連携ミスが何度かみられた。

塚元と同じく後半の遅い時間から入った DF 小島は短い出場時間ながらも今日も良く、エリア外からいいコースにシュートを打って、キーパーが触る→後ろに逸れたボールがポストに当たって惜しくも得点ならず、というシーンがあった。小島が自ら積極的に行くシーンは何試合かで見られ、以前はそういうタイプではなかったという評も見たことがあり、副キャプテンになったことがポジティブな影響を与えているのかもな、などと思った。

今日も金沢のサポーターの声援はよく聞こえた。岩手サポーターの声援も負けじとよく聞こえ、熱心さが伝わってきた。塚元が交代出場したときのコールが一際大きくて、復帰を待ち望んでいた気持ちの大きさを感じさせた。

金沢は追加点はならずも無失点に抑え勝ち点 3。今節終了時点でプレーオフ圏内の 6 位に浮上した。勝ち点は 18。勝ち点差 3 の間に J2 自動昇格圏内の 2 位からプレーオフ圏外の 7 位までがひしめく混戦模様。ぶっちぎりでトップを走る大宮に追いつくのは厳しい差とはいえど、昇格圏内も射程範囲に入ってきた。まだシーズンの三分の一なので先は長いけど、好調を維持して勝ち点を重ね、6 月のホーム大宮戦で良い試合をして勝ち点をもぎ取りたいところ。そのためには次節ホーム鳥取戦で今シーズン初の連勝を飾り、さらに勢いをつけたい。ゴールデンウィーク最終日、天気はぐずつく予報なものの、またまたスタジアムで観戦予定。

Assist Lesson

一年ぶり二回目の女性トレーナーと。「前に会ったことあるわね?」ええ、ずいぶん前に。「ちょっと確認させてね、まあ去年の5月が一回目だったのね!あなたとはゴールデンウィークに会えるってことね笑。次は来年のゴールデンウィークかしら?冗談よ、明日会えることを楽しみにしてるわ」と、最後のも冗談だろう。これは締めの言葉だった。

雑談で終わったけど、面白かった。一年ぶりなので「どんな一年だった?」に対して、仕事は忙しくて大変だったけど、車を買ったよ。からの、東京在住と思われてたのか、「東京の人たちは通勤で車を使わないのに、高い駐車場料金を払って車を持つんでしょう?不思議でならないの」ええ、なので東京在住の時は買う気はなかったんですけど、金沢に引っ越したら車は必需品 necessity になったので。東京では公共交通機関が発達しているし、車通勤を認めない会社も多いからね。安全のためと、あとは駐車場を用意できない。マニラの交通渋滞の話。ナンバープレートの番号によって運転できる曜日が変わるシステム(何年か前にビズメイツのトレーナーから聞いたことがある)が導入されたけど、人々は二台目の車を買って、番号が違うから運転できる曜日が増える。で、結果的に渋滞は悪化した、という話が興味深かった。車を買う時の税金も増やされたりして、対策は取られているものの。そこから休暇の話、自分は休みの中日に休暇は取らなかったんだ。「生徒さんと話してると、会社の休日になってたり、会社から有給を取ることを推奨されてて休みにしたという人も多いわ」ああ、何年か前に法律ができて、日本の会社は従業員に年5日有給を取らせないといけなくなったから、それ絡みかもね。と mandate という単語を使って「政府が会社に義務付けているのだ」と言ったら、「休暇を取るかどうかは従業員の意思・裁量で決めるべきことなのに、政府が介入・命令するの?それってどう思う?」と笑いながらびっくりしていた。その視点 = 個人の意思決定を政府が上書きしようとしてるというのは頭になくて、なるほどそういう解釈もあるのかととても興味深かった。日本人は和を重視するから、有給をとって周りの人の負担が増えることを避けようとして休暇を取らない。会社や上司も、建前では有給取得を奨励するけど、本心では休みなど取らないでくれと思ってる。それで有給取得率が低いから、法律を作った。政府が従業員に強く推奨したとしても結局空気を読んで「休まない」という行動に出るのがわかっているから、会社に対して「従業員に休暇を取らせなければならない」というシステムにした。彼女の理解の範疇を越えつつあるような話だったようす。あと Level 4 の Communitalian vs Individualist のレッスンの話に触れて「文化の違いがあるのはとても面白い、つまり個人の主義主張よりもコミュニティの意思を尊重するということなのよね?」ええ、その通りです。などなど、教材とは関係なくとも Level 4 の良い復習というか、奇しくもテーマに沿った会話になった。最後は「教材がなくてもとてもよく話せてる」と褒められた。

一年ぶりだから前回の印象はもちろん残ってないけど、今日の印象では、なかなか話しやすい。意見を割とよく述べる、長めに話すタイプだし、どんどん展開・脱線していくところがあるのは、話が広がってこちらとしてもやりやすい。次は一年もあけずに、短いスパンで再予約したい。

Car is a necessity in our place.

number plate coding system

It is not sincerely encouraged.

By law, we have the freedom to decide but by practice, most people don't do it.