ruru³

ruruさんじょうなのです?

ruruです はてなに片足お引越ししました

wordpressで今年の6月からブログを書き始めて半年目にはいりました。

こちらがそのブログです。

 

猫とCANDYとワンピース
猫とCANDYとワンピース


 

最初はブログがどんなものかもよくわからずに

とにかく思いついたことをどんどん書いていました。

途中、使っているテーマのカスタマイズに夢中になったり

思いもよらずたくさんの方に見ていただいたり

とにかく楽しくブログを書いています。

 

100記事を超えたくらいから、記事のテーマがバラバラすぎて収集がつかなくなりました。

一応メニューに無理やり押し込みましたけど、え?その記事そこなの?てきなものもあってもやもやしていたのです。

そこでとうとう今回、プライベイト系の記事をこちらに移転して、今後も情報系の記事はもとの第一ブログで、プライベイト系はこちらで書くことにしました。

 

これを機に、はてなブログのみなさんよろしくお願いしまーす。

 

 

 

 

 

え?!おばあちゃん警察につかまったの?!

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ruruです。こんばんは。

前回書いたザ・レジェンドと呼ばれた男の子がびっくりするくらい好評で、たくさんのアクセスを頂きありがとうございます。

自分の書いた文章をたくさんの人に見てもらえるというのはとてもうれしいです。Twitterなどで直接お話しできない方にはお礼も言えませんので、この場を借りてお礼を申し上げます(ちゃんとしてるアピール)。

ところで表題のおばあちゃんですが、実はおばあちゃんと呼ぶと叱られます。

 

おばあちゃんという名前ではありません

 

わたしは小学校に上がるころ初めて祖母にあったのですが、その時の会話を紹介して本日の導入にしたいと思います。

 

小1わたし「ぉばあちゃん こんにちは」

おばあちゃん「小さな声だね」

わたし「おばあああちゃん!こおおんにちはあああ”」

おばあちゃん「はいこんにちは ところでお名前は?」

 

この時点で普通ではありません。わかりますよね。普通自分の孫に名前を聞くでしょうか。そりゃあ自分から名乗るのが筋ですけれど。子供心になんだこの人とちょっと思ったのを覚えています。

 

わたし「ruruちゃん」

おばあちゃん「ruruさん 自分にちゃんはつけなくていいのよ」

わたし「わかった おばあちゃん」

おばあちゃん「それからね 私の名前はおばあちゃんじゃありません。夕子です。」

わたし「ゆうこおばあちゃん」

おばあちゃん「夕子です」

わたし「ゆうこさん」

夕子「はい なあに ruruさん」

 

おかしいですよね?おかしくないですか?

少なくとも、そのときのわたしはおかしいと感じました。

まあおかしいというか、ほかの大人と違う、これは要注意だ、と刷り込まれました。

old phote

 

夕子留学する

 

夕子さんは昭和8年生まれですから。今年82才ですね。

わたしが大学の合格発表を見に行って、家に帰ってくると夕子さんがいました。

あ、ちなみに夕子さんはおじいちゃんの敏夫さんと二人で、わたしたちとは別に住んでいました。

わあ 合格祝いにあつまってくれたんだ!

これ普通の発想ですよね。うん

親戚も何人か集まってくれていて、居間には大きな模造紙に

Congratulations on passing! YUUKO! RURU!

って書いてあります。

わーみんなありがとー うれし・・・・

YUUKO? おばあちゃん? え?

それまでにも、夕子さんのせいで何度かこういう精神状態に追い込まれたことがあって慣れていたはずですが、さすがに何が起こっているかわかりませんでした。

なにがなんだかわからずに、助けを求めるように母のほうを見ると、母は笑いながら

ruruちゃんは春から大学生ね。夕子さん(母にとっては義理の母ですが、もちろん夕子さんと呼ぶことを強要されています)も大学生になるのよ。」

なーんだ夕子さんも大学生かー。

え?ええ?えええええええ?

「これ 夕子さんの合格通知」と手渡された紙に、英語でこう始まっていました。

Dear Dr.Yuuko 〇〇

Letter of Acceptance ・・・・・・

ふむふむ 夕子博士へ ・・・・への受講許可証。

なるほど・・・・

え?ええ?えええええええ?

あ その前に突っ込みどころですね。はい。

夕子さんですが、もともと看護師なのですが、いくつだったかは定かではありませんが、だいぶ年を取ってからお年を召してから看護学を大学院で学んで博士になっています。 なのでDr.YUUKOですね(笑)

笑う所ではないとおもうけれど、なんかもう笑っちゃいますよね。

でもその時は、それ以上の衝撃で、自分が大学に合格したことなんか吹っ飛んでしまったのです。

一年間の受講許可ですね。ニューヨークの大学院で研究してくることとか、ニューヨークでお芝居を見てみたかったのとか、それはもう大はしゃぎでみんなに話している夕子。

あのー わたしも結構頑張って大学受かったんですけどー。

そういう人となりが分かるエピソードです。

そして、最近のエピソードが表題の

 

old phote

 

え?!おばあちゃん警察につかまったの?

です。

 

母からの電話「あ ruruちゃん 今日は早く帰れるのかしら?」

わたし「どうしたの?」

母「なんだか 夕子さんがすごく怒ってるのよ」

わたし「えーやだなー なにしたのー?」

母「わたしじゃなくて 警察がね」

わたし「え?警察?」

母「そう 夕子さんをスピード違反で捕まえちゃったらしいのよ」

わたし「え?!おばあちゃん警察につかまったの?」

母「そうなの 怒ってるの」

わたし「え?スピード違反?え?」

母「そう スピード違反」

・・・

・・・

 

夕子さんは今年82才ですが車を運転します。

確か60才近くで免許を取ったと思いますが、わたしよりはうまいです運転。

でも・・・・・

スピード違反って・・・

いやちょっとまって、母も母です。

母は夕子さんとは全く正反対で、すごくほわんとした人です。

それにしても、捕まえちゃったってなんですか。

普通は「警察に捕まっちゃった」です。

まるで警察が悪いことしたみたいじゃないですか。

なんかこう、この家の人はおかしい。

 

わたし「な な 何キロだしてたのかしら」

母「それがねー 高速道路でね」

わたし「はぁあああああ?!

 

この時たぶんわたし、和田アキ子さんみたいな声出したと思います。

夕子さんがよく使う高速は通常100キロ制限なので、もし捕まるとすれば120キロは出してたはずです。

くわしいことはよくわからないですけど、15キロオーバーじゃないと捕まえないみたいなことを前にタクシーの運転手さんに聞いたことがあります。

ほんとかどうかわかりませんけど。

とにかくそういう人なんです。夕子さん。

 

まとめ

 

まあそういう人なので数々のエピソードがあります。

もちろんこういうのばっかりじゃなくて、ためになることも教えてくれてます。

 

たとえばこのあいだtweetしたこれ

夕子の教え1

 

これもですね

夕子の教え2

 

これもおばあちゃんの受け売りです

夕子の教え3

 

 

自分の物差しについて

夕子の教え4

 

 

こんな感じでちゃんとしたこと(だぶん)も教えてくれる夕子さんです。

これから少しずつ紹介できそうなものを選んでこのブログで書いていこうと思います。

 

 

普通にしましょうと通知表にかかれておしっこ漏らしちゃった話

泣き虫こんにちはー♪

「明日できることは今日やるな」のおじいちゃんの教えをたまに破ってるruruでーす♪

突然ですが、男の人は知らないかもですけど、女の子の中にはおしっこを限界まで我慢して一気にするのが気持ち良くて癖になっちゃってる子はけっこういます。

だからといってこういうこと言われても、きm なにこいつきm ってなるので言わないでください。

きもい回答

 

 

急にこんなことお話したのは、わたしに性的な関心を持ってほしいからではなく、「普通」っていうことを考えていたら小学校の時のことを思い出したからです。

 

普通にしましょうと書かれた通知表

ここで、いわゆる普通の意味ですが、

普通(ふつう)とは、特筆すべき属性を持たない状態のこと。「特別」「専門」と対比される概念である。類義語として、「尋常」「並み」「人並み」「十人並み」「月並み」「凡」「平凡」「平々凡々」「凡庸」「類型」など。 (出典:wikipedia

だそうです。

わたしは小学校低学年の時、通知表に毎回毎回「普通にしましょう」とかなり大きめの字で書かれていました。

学校生活ではなるべく普通に普通にと呪文のように頭の中で繰り返して過ごしていました。

ある時休み時間にお友達とおしゃべりに夢中になりすごて、おトイレにいくのを忘れ、授業中にものすごくおトイレに行きたくなりました。

そのときなぜかわたしの頭の中にまた呪文が。

我慢しよう。授業中におトイレなんて普通じゃないきっと。

なかなか過ぎない時間。どんどん膨れてくる尿意。もじもじ。モジモジ。

その時です。後ろの席の小林君がわたしの肩をドンッって。

「ドンッ!消しゴムかしてくれよーruruちゃーん」

気づいた時は出てました。

小学校低学年で授業中にお漏らしをした場合、その後の成り行きはみなさんが想像する通りです。

だいたい5年生になるくらいまで、おもらしruru、もらし姫、などとうてい宮崎アニメや平日の帯アニメには出てこないようなあだ名で呼ばれました。

それ以来わたしは、普通なんてきらい。普通なんタヒねばいいのに。普通って何さ!などと反社会的なことを思って生きています。

harf girl

 

また中学生になるかならないかのころ、お友達とゲームセンターでアブノーマルチェックっていうのをやって95万人に1人という結果が出たのでやっぱり普通になるのは難しかったようです。

普通とは平均?

すこし真面目に考えてみました。

普通とはいったいなんなのか。

さきほどのWikipediaからみて、ざっくり言って「平均」ということなのでしょう。

真ん中へんというか飛び出てないというか。

個別の事柄でいえば、

普通のテストの成績=70点くらい

普通の50m走のタイム=9秒くらい(女子)

普通の体重=52.9キロ(女性)

普通の年収=406万円(サラリーマン)

普通の入浴時間=23分(しずかちゃんを除く)

普通の副業収入=4万円(アフィリエイターを除く)

普通のファーストキス=17歳(///)

普通の告白された回数=男性1.8人、女性4.5人(おかしい)

もういいですか、はい。

個別の事柄ではそれぞれ当てはまることはあるでしょうが、これを普通の人間に置き換えると、かなりきついですね。

いやもうあらゆる目線から見て普通と思われるのは不可能です。

人に言えない普通じゃないこともあるでしょうしね。

つまり普通とはありとあらゆる世の中の事柄にあるけれど、それをすべて実現しているいわゆる普通の人間にはなりたくてもなれない。

ということです。

もしかしたらもっと科学がすすんでこのあたりのことが解明され、普通が数字で表されるようになるかもしれません。

そもそも平均ですから数字です。たぶんそうなりますね。

 

ぱるる
ぱるるかわいい💛

 

普通なんかなかった

ここまで考えてきて一定の結論が出たようです。

つまり普通の人間なんていなかった。普通の人間になんかなれないっていうことです。

ではなぜ、先生はあのとき執拗なまでに3年間毎学期のように「普通にしましょう」とわたしに呪文をかけたのでしょうか。

大人になった今ならわかります。

普通の生徒ばかりなら、先生が楽だから。

先生が楽だから。

二回繰り返して言いました。

もちろん先生がわるいとかそういうことではありません。

先生だけでなく大人にそういわれたことは数限りないからです。(家族を除く)

一方でわたしたちが小学校のころは、学校も世の中も「個性」を大事にとプラカードを掲げていました。

心のプラカードではなく全面的に。

その言いようのない混沌とした雰囲気に戸惑いつつ成長した子供たちが普通になる訳がありません(わたし基準)

 

普通なんかないから普通でいようとすると苦しい

小学生の時のわたしは、先生も好きだったし、普通にしろよといってくる上級生のお兄さんも好きだったし、同じようにいってくる親戚のおじさんも好きだったから、なんとか彼らの期待に応えようと普通を目指していました。

その結果どうなったかって?どうもこうもこのざまよ。

失礼しました。

その結果、上記のような授業中の事件の当事者になったのです。

普通の子は授業中におトイレに行かない。

と思うあまり、普通ではない事態を引き起こしてしまったのです。

普通という基準はあるにしても、普通の人という人はいないから、普通でいようとすると苦しい。

自分の本能を押し殺して普通でいようとするから苦しい。

よくわからない苦しみだから、解決の糸口さえなくて辛さが倍増します。

そうなると訳も分からずピアスを空けてみたり。

ちょっと不良って言われる大学生に恋してみたり。

でもそれが本質的な解決ではないから心はいつまでも晴れずにもやもやする。

でたらめ

 

 

憧れるのは普通ではない人々

子供の頃も含めて、わたしが憧れる人はみんな普通ではありません。

自分にはできないことをやすやすとやってのけているように見える人。

ものすごい才能と努力の結果、普通ではないことを成し遂げようとしている、あるいは成し遂げた人。

以前記事にしたレジェンド平野くんもそうだし、わたしのおばあちゃん両親もとても普通とはいえません。

おそらく世の中の人が憧れたり魅力的に感じてしまう人たちというのは普通ではないでしょう。

普通ではない人、普通じゃないカテゴリーに突き抜けようとする人には、それこそ普通ではない頑張りが必要です。

普通だと自分で思いこんでいる人々は、人より抜きんでた才能を示す人や、人よりも卓越した実績を上げようとする人にむかってある行動をとります。

特にそれが子供だとなおさらです。

おまえにはできない。世の中そんなに甘くない。

ああ もう何万回も聞きました。

抜きん出た才能を示したり、実績をあげようとする、あるいは特別なことを成し遂げようとするときに、まずぶつかるのが世間という魔物です。

本来の目指すべき目標にむかうエネルギーより、心無い中傷や、足を引っ張られたりすることと戦うことにエネルギーを割かなければならないのです。

おかしな話ですがそこらへんにゴロゴロしている話です。

普通のまとめ

 

普通という言葉と同じくらい信用できない言葉があります。

みんな言っている。の時の「みんな」です。

これも主観的であやふやな言葉です。

ほかにもあやふやで都合よく使われている言葉はたくさんありますが。

わたしが今いちばん気をつけようと思っているのはこの二つの言葉です。

まあそんなこと普通ならみんなブログに書いたりしないかもね (^_-)-☆

 

 

ザ・レジェンドと呼ばれた男の子 確かに彼はそこにいた

紅茶と本

 

わたしはたまに同級生のやっている喫茶店でお昼を食べることがあります。

いつも食べるのは「新作:まだ名前はないシェフの気まぐれサラダ付き」です。

このランチの名前を聞くたびにわたしが彼に言うのは

「気まぐれとかいって許されるのシェフだけだよ」です。

そっかなーって わかっていないようです。

もうね、文字に起こすまでもないと思いますけど

例えば、外科医の気まぐれ手術に季節のウイルスを添えてとか

有名塾講師が送るこの夏限定きまぐれ入試解説とか

石原良〇のきまぐれ天気予報に季節の台風を添えてとか

あなたにぴったりのお相手を探すきまぐれ結婚相談とか

あげたらきりがないけど、まあだいたい叱られちゃいます。

あまりの気まぐれシェフに対する怒りで、いきなり関係ない話が長くなっちゃいましたが、そのシェフと話してるときに「平野君」の話になったんです。

知ってますよね平野君。

あーそうですか、じゃあちょっと平野君のことを話しますね。

女の子の漫画

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カリスマ漫画家 レジェンド平野

 

平野君はすごく漫画を描くのが上手で、子供のころから絵が苦手なわたしはものすごく平野君のことを尊敬していました。

彼の書く漫画は、なんていうか今から考えると全然子供らしくない、大人タッチの絵でした。

彼は教科書とかにも落書きをしたりしてたんですけど、たまにホッチキスで綴じた自作の漫画本を学校にもってきていました。

けっこう厚いやつで、たしか100ページくらいはあったと思います。

で、その本は一冊ずつ「地球最後の日シリーズ」とか「平野家の人々」とかテーマが決まっていて、何話かにわかれているんです。

かなり完成度は高くて、そのホッチキスどめの本を5冊くらい作ってきて、仲の良い子たちに配るんです。

そしてわたしたちはそれを回し読みします。

 

平野マーケティング

 

そうすると平野君は学校が終わるころ、アンケート用紙をもってきて、面白かったとか面白くなかったとか、今度書いてほしいモノとかを記入させてアンケート用紙を持って帰ります。するとまた何週間か経つと新しい本ができあがってくるという流れです。

製作→マーケティング→製作という流れですね。

今考えると、とんでもない小学生です。

いまのわたしがブログでもできないことを彼は普通に小5でやっていたんです。

マーケティングを重ねていきますから、当然人気がうなぎのぼりです。

一気に平野君の漫画は顧客の心をわしづかみにし、コアなファンを産んでいきます。

平野漫画禁断症を発症する同級生もでてきます。

平野漫画を読んでないと落ち着かない。平野漫画を読んでからじゃないと給食を食べ始められない。

平野君の漫画を待ち望みすぎて平野君のお家に押し掛ける平野ヲタも出始めます。

本を読む女性

 

翼を折られたレジェンド平野

 

そのうち平野BOOKSのことは先生の知る所となり、頭の固いお年を召した担任の女性教師は、平野漫画禁止令を出します。

というのも、平野君の漫画がわたしたち5年生の1クラスだけではなく、学校中の生徒おおよそ800名に待ち望まれ、回し読みが回し読みを呼び授業中にも読んじゃう子とかが出てきたからです。

当然生徒たちの間には不満がたまります。

先生たちはなぜ漫画を弾圧するのか。教師による言論弾圧だなどと6年生の頭のいい生徒たちがわたしたちにはよくわからない言葉で職員室で騒いでいたのを覚えています。

先生たちによる平野弾圧は加速し平野漫画狩りが始まります。

平野漫画を持っている人はすみやかに担任教師に提出するよう求められました。

拒否する戦士生徒も少数いましたが、そこはまあ小学生なので言うことを聞いて泣く泣く提出します。

教師たちは戦利品のように教壇に平野漫画を積み上げ、平野漫画ひいては世の中の漫画の悪について語ります。

レジェンド平野はペンを折られたのです。

猫

 

焚書弾圧への抵抗

 

先生方も集めるだけでやめておけばよかったのです。

いったん静まりかけた平野漫画への待望熱と生徒たちの不満が爆発してしまう事件が起きます。

学校中から集めた平野漫画は、おそらく100冊を超える量だったと思います。

それを屈強な敵の歩兵体育教師が、あろうことか焼却炉で焼き始めたのです。

焚書です。秦の始皇帝に始まり中世ヨーロッパ、ナチスドイツ、GHQと時の政治家たちが民衆を恐れるあまり行った愚行が、現代の小学校で起こったのです。

これを6年生の活動家達生徒会役員が目撃し、最初は生徒会長以下数名が焼却炉と体育教師を囲んでやめろとか未開人とか騒いでいました。

数名だった生徒たちの周りに、最初は6年生たちが、そして徐々に人数が増えていき、なんだかわからないまま騒ぎにつられて出てきた1.2年生たちまで裏庭に集まる騒ぎとなります。

生徒たちは口々に平野漫画を取り戻せ!平野を守れ!俺たちの平野!などもう混乱の極みです。

先生方はなんとか騒ぎを納めようと必死に怒ったり優しく言い聞かせたりしますが、まったく生徒たちは聞く耳を持ちません。

後の同窓会で、当時の学年主任だった先生がこの時のことを悪夢だったといいました。

あまり思い出したくないようでした。

隊長たち

 

レジェンド平野の飛翔

 

この騒ぎが、レジェンド平野をレジェンド平野たらしめる場面の序章だとはだれも気づいていませんでした。

先生方もおさめようのない騒ぎの中、一人の生徒が一段高い物置の屋根の上に現れます。

彼こそが、のちのレジェンド平野である。

彼は叫びます。

「ぼくたちはもう十分戦った!ぼくたちの気持ちは先生方に十分伝わった!クラスに帰ろう!これ以上は悲しくて見ていられない!クラスに帰ろう!」

一瞬で静まり返る生徒たち。

チャンスと見た先生方は生徒を引率してクラスへ引き上げます。

わたしも校舎へ入りながら、焼却炉のほうへ目をやると、数名の先生方が平野BOOKSをレジェンドに渡しているのが見えました。

書きながら当時のことをいろいろと思い出してきましたが、どうしてもその直後のことがあまり思い出せません。

冒頭の気まぐれシェフも同じようにその直後のことが思い出せませんでした。

ただレジェンド平野のあの時のかっこいい姿は網膜に焼き付いて離れません。

彼は翌年の生徒会選挙で生徒会長に圧倒的多数で推薦ののち当選します。

最後まで彼は立候補を固辞していたようですが、対立候補がでないだけでなく先生までも彼に立候補を頼む状況となり、しぶしぶ立候補したようです。

ヒーロー

 

 

まとめ

 

レジェンド平野のその後ですが、どういうわけかわたしと大学も同じでしたが、学部がまったく違ったのであまり接点はありませんでした。

大学では医学を志したようでしたが、卒業するとどこか外国にいっちゃったというのがシェフからの情報でした。(シェフは医学部を中退してコックさんになった人です。こっちもちょっと軽くレジェンドな気がしてきました。)

今思い出すと、ほかにも夏でも白のカッパを着て登校していたホワイトレインコート・レジェンドとか、小学生なのに毎日きっちり巻き髪で登校していたカーリーレジェンドとかいましたが、レジェンド平野の前では霞んでしまいます。

彼はレジェンドたちの中のレジェンド、ザ・レジェンドなのです。

みなさんの子供のころにもきっといたはずです。

今夜はレジェンドたちに思いを馳せてワインを一口すすりましょう。

レジェンド平野のその後が知りたい方はこちら

twitterとか気軽に絡んでもらえるとよろこびまーす♪

緊急ミッション!カップルを救い出せ!

その電話がかかってきたのは夜7時をすこしすぎた時間でした。

大学にはいってからできたお友達からです。

部屋にお泊りにきたりしてけっこう仲良くしていました。

ここでは呼びやすいように名前をサマンサとしておきます。

他意はありません。

 

驚く猫

サマンサからの突然の電話

「あのねruruちゃん 悪いんだけど3000円貸してほしいの。」

「サマンサー どうしたの~?」

当然の返しですよね。

「いいの 貸してくれれば。」

ちょっと意味が分かりません。

「いいけど、わたし出かけちゃうよー?」

「あ どこ?」

どこに行くか教えなければいけないようです。

「ビデオ返しにいかなくちゃ。」

「あ じゃあついででいいからお金持って来てー。」

サマンサ・アプローチ

わたしはちょっと人と変わっているかもしれませんが、

それなりの人付き合いのルールというか、

礼儀はわかっているし、距離感みたいなのも大事だと思っています。

Big Sister サマンサは一気にいろいろなものを飛び越えてきました。

普通こういうときは、もしかしたら断るのかもしれません。

わたしはちょっとコミュ障なので、

彼女に対して人にお金を借りるときの会話の進め方のコツとか、

気分よくお金を貸してもらえる10の方法とか、

どこかのブログに書いてあるようなことを説明する能力と攻撃力を持っていなかったので

つい言ってしまいました。

「どこにいるのー?」

偉そうな猫

サマンサの攻撃力

「家の近くのデニーズにいるから。」

いるから・・・・・。

わたしの通っていた大学は2年生までと3年生からで校舎が変わります。

当時私は大学3年で、学校に通いやすい大森というところで1人暮らしをしていました。

Big Hottie サマンサは2年生までが通いやすい武蔵小杉というところから引っ越さずにいました。

関東以外の人にはわかりにくいかもしれませんが、

大森から武蔵小杉は2回乗り換えてうまくいって30分かかります。

めんどくさい。

「え?なにーきこえなーい。じゃあ待ってるねー。」

「うん。わかったー。」

・・・・・

・・・・・

コミュ障なので。

サマンサ・アタック

30分ちょっとかけてデニーズに到着しました。

Big Cutie-pie サマンサをさがすと

いました。

たぶんピザとグラタンとパスタを食べたお皿を前にパフェを食べてました。

そして彼女の隣にはサマンサの彼氏。

ここでは彼氏をマルフォイとしておきましょう。

他意はありません。

わたしが違和感を感じたのは、サマンサの隣にマルフォイが座っていることでした。

普通カップルでもテーブル席に座るときは合い向かいですよね。

まあいいですけど。

ハートが割れた形のピザ

サマンサは攻めの姿勢

実はサマンサとマルフォイはまだこの時は

ちゃんとしたお付き合いではなかったと思います。

この1週間前に学内の発表会みたいなものがありました。

そこで泊りがけで準備したりしているときに

以前からサマンサがかっこいいって言っていたマルフォイがいたのです。

Big Boo サマンサは他にお付き合いしていた男性がいたのですが

お乗り換えを決めたようで

発表会中にマルフォイの部屋に泊まりに行ったりしていました。

ですから彼女はその時、時間軸が交差したままのアタック中だったのです。

「隣にいたほうが話ししやすいよねー。ここに座るねー。」

です。

サマンサ・ロジック

コミュ障のわたしでもさすがにこれは一言モノ申さなければと思い

「お金ないのに食べちゃったの?」

と勇気をふりしぼっていいました。

ええ いいましたとも。

「それがさーお互いどっちかが持ってると思ったんだよねー。同じこと考えてるとか相性よくない?」

・・・

・・・

わたしは黙って3000円を手渡しました。

どうやら彼女たちはここでご飯を食べる前にスロットをしてきたようで

「マルフォイの顔見ながらやってたら集中できなくて負けちゃったー。」

「へー。」

「マルフォイもわたしのことが気になって負けちゃったんだってー。」

「へー。」

もともとスロットで勝ったはなしとか今まで聞いたことありませんでしたけど、

わたしはちゃんとした会話をする気力をすっかり無くしていました。

「ありがとねーruruちゃん。」

「うん。いいよー。」

「気をつけて帰りなー。」

「うん。じゃあねー。」

そっちがな!とはいいませんでした。

幸せとは・・・

その後のサマンサとマルフォイ

Big sweetie pieサマンサは、某デパートに就職が内定していたのですが、

1つ単位を落として本来ならもう一年なのですが、

内定しているということもあり学校の配慮で半年遅れて卒業しました。

そのころわたしはもう働いていましたので、電話などのやり取りは合っても

お互いの時間が合わずにあまり会うことはなくなりました。

彼女が卒業してお仕事をようやくはじめて2カ月たったころ電話がありました。

ruruちゃん久しぶりー。」

「久しぶりだねー。」

「あのねー わたし結婚するのー。」

「え?そうなの?おめでとー。」

ピザの赤ちゃんと夫婦

サマンサ母になる

「ありがとー。お母さんになるからねー。お仕事もやめちゃったー。」

「え?あの会社卒業するの待っててくれたんじゃないの?」

「そうだけど仕方ないよー。お母さんになるからー。」

内定を出してほかの就活生を落とし彼女を半年待って入社させた会社が気の毒になりました。

「お おめでとう。」

「マルフォイさんはどうしてるの?」

「あーいまねー資格の勉強してる。」

「え?仕事は?」

「勉強しなきゃいけないからしてないよー。」

「そ そうなんだ。生活とか・・・」

「二人の実家から仕送りもらってるからけっこう金持ちだようちら。えへへ。」

そうなんだ。とにかくおめでとう。

「ありがとーダブルめでたいでしょー。うける。 Facebookみてー 写真のってるから。」

友達申請はしませんでした。

 

わたしの父を愛した女たち [リエさん]

恋人同士のハグ

 

こんにちは~。ruruです♪

どうやらわたしの父は、そこそこモテるみたいです。

普通のお父さんは娘に女性遍歴など話さないようですが、わたしの父はある一件があってから、家族に包み隠さず話すことにしたようです。

現在進行形も含めて。

まずはその一件からお話しします。

 

ある朝の食卓で読まれたリエさんからの手紙

 

4人家族のある朝の食卓でのことでした。

父が食卓に腰かけていただきますを言った後、おもむろに母が一通の手紙を手にしました。

「〇〇市のリエさんからお手紙が来ています」

まるでFMラジオのDJのように爽やかな声で話し始めた母の手には水色のかわいい便箋が。

父がボフッと音を立ててコーヒーを吹きだしました。

そして母は読み始めます。

「あなたと会ったあの夏の日のことを私は今でもはっきりと覚えています。」

陳腐な書き出しで始まった手紙。

「あなたがあの時わたしにくれた微笑みは私の一生の宝物です。」

子供心にこれはただ事ではないぞと思いました。

 

レターセット

 

一方的ではなかったリエさんの恋

わたしの父は研究職のような仕事をしていますが、月に2日ほどお酒を飲むところでピアノを弾いています。

リエさんはそこのお客様のようです。

母は家族への手紙を勝手に開けて読む人ではありませんが、父のプレイヤー名あてに来た手紙はマネジメントとして開封します。

リエさんのように手紙をくれるファンの方は少しですが他にもいらっしゃいます。

どのお手紙も父の演奏に対するお手紙なのですが、リエさんのお手紙は違っていたようです。

母が話す内容には、父と二人でお食事をしたこと。

ピアノのレッスンをしたこと。

その時二人の身体が触れ合ったこと。

港が見える公園のベンチでお話したこと。

わたしと弟は耳まで真っ赤にしてドキドキして聞いていました。

父はというと母をじっと見つめています。

母の意外な一言

子供心に、これは大変な修羅場がくるのではないか。

もしお父さんとお母さんのどちらか選ぶならお母さんにしよう。

とか、弟と離れ離れになるのはつらいけど生きていればいつでも会える。

などと目まぐるしく妄想が加速します。

娘のわたしから言うのは少しおかしいですが、父は背格好がすらっとしていますし、顔つきはたぶん十人並みですが手がきれいです。

いわゆるピアニストの指で、すっと伸びていて長めです。

わたしも父の手で頭をなでられると幸せな気持ちになる良い手です。

なによりも素敵なのは笑顔です。

小学校の父兄参観のあと担任の女性教諭から「お父様の笑顔はちょっと魅力的すぎてドキドキしちゃうわね」といわれたときに確信しました。

この人はその気になれば稀代の女たらしになれる人だと。

母が手紙を読み終えて、父のほうを見ます。

父は母を見ます。

その時のわたしたち姉弟の顔は><ってなってました。

そして母の口から発せられた意外な言葉。

「この方を愛していますか」

ええええええええええええええええ

もう一回

ええええええええええええええええ

ピアニストの指

 

 

不思議な夫婦

 

本当にびっくりしました。こんなことを言う母だったとは思ってなかったからです。

でもわたしがもっと驚いたのはそれに答えた父の言葉です。

「家族がいなければ愛していたかな」

ええええええええええええええええ

もうなんか「え」で罫線が引けそうです。

そしてとどめの母の言葉。

「それなら問題ないですね。家族がいますから。」

心からの笑顔で不思議な言葉を発する母。

「うん。そうだよ。家族がいるから。なにより君がいるから。」

当然のように答える父。

わたしが思ったのはただ一つ。

これが普通なのかしら。これが夫婦なのかしら。自分にできるのかしら。

 

母の回想

わたしが大人になってからこの時のことを母に聞いたことがあります。

そもそもどうしてあの手紙を食卓で読んだのか。

「いつもとは違うファンの方からの手紙だったし。ちょっと意地悪もしたかったのもあるけれど、一番はあなたたちに私たちのことをわかっていてほしかったからよ。」

「わたしたちのこと?」

「あの前の日にあなたが由美子ちゃん(わたしのお友達)のご両親の話をしていたでしょ。」

「ゆみちゃんのお父さんが出ていっちゃった話?」

「そう。それでね。お父さんはあんな風だからもしかしてあなたたちが不安になったり、勝手にいろんなことを想像したりしては困ると思ったの。」

確かにわたしの父はあんな風だから、不安になっていたかもしれません。

「人にいろんな人がいるように、夫婦にもいろんな夫婦がいるのよ。みんな同じじゃないの。同じじゃなくちゃいけない理由もありません。」

「それと、もしもわたしと子供達よりも大切に思う人がいるのなら、それは仕方のないことなのよ。」

「たとえ夫婦でも心を鎖でしばりつけてはおけないもの。それはわたしもそう。」

「だからお父さんは私にとって大切な人でい続ける努力をするし、私もその努力を惜しまないわ。」

「責任は大切だけれど、責任で人生をがんじがらめにするのはいいことだと思っていないの。」

「出会った時は、それまで二人がもっていた栄養で芽を出すけど、それからは二人で光を浴びながら愛を育てていくものなの。」

「つまり、結婚はゴールではないの。だから恋し続けられるのよ。」

 

カップrの脚

まとめ

それまでわたしは母がそんなことを考えているとは思ってもみなかったので正直おどろきました。

でもその話を聞いて、妙に納得したのです。

だからお父さんとお母さんは、いつも生き生きしているんだ。

だからいつもあんなにお互いを思いやっているんだ。

夫婦の形にはいろいろあると思うし正解はないのでしょうけれど、わたしはこの両親でよかったと思います。

父の女性関係、というか父を愛した女の人はわたしが知っているだけでも10人ほどいます。

でもその話はまた今度。

あ もちろん母を愛した男の人のお話も。