ロメオとジュリエットは突っ込み要素満載だと思う。
昨日(日付変わったから一昨日か)、フランス・オペラ「ロメオとジュリエット」を観てきまして。
「ロミオ」じゃないの?
と思っていたら、「ロメオ」はイタリア語読みなんだそうです。
「ロメオとジュリエット(以下 ロメジュリ)」はシェイクスピアの作品として有名ですが、シェイクスピアは既存の物語をベースに戯曲を書いているので、ロメジュリの元のお話(種本というんだそう)というのがあるようで、それも色んな人が書いているのでストーリーが少しずつ違うんだとか。
今回見たのは、ルイジ・ダ・ボルトという人が書いた物語。
これがもうねー…突っ込み満載なのですよ。
それを書いていきますが、注意点がいくつか。
その1.超ジェットコースタードラマ
出会って結婚して闘いがあって逃亡して仮死状態になって自殺して目覚めて自殺して…
と、めまぐるしいストーリーのロメジュリですが、何とこの話、たった5日間の出来事なんです。
5日間ですよ!短かっ!
ざっくりストーリーを追うと。
1日目。
出会ったその日にバルコニーで愛を語り合う。
(有名なアレ)
2日目。
早朝に教会に行き結婚。(親にはモチロン内緒)
その帰りにロメオは闘いで友を殺され、仇を討ちジュリエットのいとこを殺害。追放を言い渡される。
3日目。
朝、ロメオ逃亡。
ジュリエットは親の決めた相手との結婚を言い渡され、結婚を取り仕切ってくれた神父に仮死状態になる毒薬をもらう。
4日目。
5日目。
喜んで逃げようとしたところでロメオの飲んだ毒が効いてロメオ斃れる。
ジュリエットもロメオの毒を飲もうとするけど、ロメオが毒を全部飲んじゃったもんだから飲めず「うそーん!」
で、そばにあった短剣で自殺。ロメオ「うそーん!」
2人とも死亡。
まさに超ジェットコースタードラマ。
でもね、次の突っ込み要素で少し納得するのです。
その2.若すぎる2人
2人の年齢は、ロメオ16歳、ジュリエット14歳。
今で言えば高校1年と中学2年ですよ。
若っ!
でも当時の法律上の結婚年齢は、男性14歳、女性12歳なので、一応、問題はないワケです。
「私があなたの年齢にはもう結婚していたわ」
というものがあります。
それにしても若いわ…でもこの年齢を聞くと5日間の出来事というのも少し納得するのです。
まさに若さ故の過ち。
その3.ロメオェ…(´Д`)
ロメオは序盤から突っ込み要素ありありなんですが。
まず、ジュリエットと出会う前、ロメオには別に好きな人がいるのです。
片思いで恋わずらい状態。
だけど、気晴らしに忍び込んだ(←)仮面舞踏会でジュリエットを一目見てアッサリ恋に落ちてしまう。
工エェェ(´Д`;)ェェエ工!
いやいや、恋わずらっちゃうほど片思いしてましたやん…。
あとね。
逃亡する日の朝。
その前夜からジュリエットと一緒にイチャコラしてるわけですが、ヒバリの声を聞いて
「朝だ!行かなくては!」
って言うんだけど、ジュリエットに
「あれはヒバリじゃないわ!まだ夜よ!行かないで!」
と言われ、アッサリ行くのやめちゃう。
で、ちょっとイチャコラした後、結局、ジュリエットが
「いいえ、やっぱり朝が来たのよ…行って!」
と言われたのに
「いや、朝は来てない!ヒバリも鳴いてない!」
と拒否るロメオ。
いやいやいや、ヒバリが鳴いたって言い出したのあなたですやん…。
他にも「争うのはやめろ!」と友を止めてる割には結構バッサバッサ人を斬ってたり、
書ききれないほど突っ込み要素を沢山持つ男、ロメオ。
その4.ジュリエットェ…(´Д`)
さて、そんなロメオに惚れちゃったジュリエット。
こちらはマトモかと思いきやこの人も大概です。
まぁ、14歳なんで、恋に恋しちゃってる〜とかは別にいいんです。
そういうお年頃ですもんね。
彼女への突っ込みどころは後半。
親が決めた婚約者との結婚を拒否るために、神父からもらった仮死状態になる毒薬を飲む場面。
最初は
「これを飲めば、明日にはロメオと遠くに逃げて幸せになれる…!よし飲むわ!」
って飲む気満々なのですが。
「ああ…でも怖いわ、死ぬのってどんなかしら」
と飲むのを躊躇。
あー、うん。
わかるわ〜。怖いわな。
ここからジュリエット、ネガティヴモード発動。
「もしロメオが来る前に目覚めたら?」
「霊廟にはイトコの血塗れの遺体があるのよね…」
「ああ…でも飲まなくては!」
「でも怖いわ!目覚めなかったら〜…」
…早よ飲めやぁぁぁ!( ゚Д ゚)
あとは、ロメオが斃れた後に
「あなたが飲み干しちゃったから毒飲めないわ!プンプン!」
ってなったり、
ロメオほどではないですがこの人もちょっとアレだな…と思わせる人ではあります。
***
そんな突っ込みどころ満載のロメジュリオペラ、これで興味がわく人…がいるのか分かりませんが、もし万が一、興味がわきましたら是非一度観てみてください。
きっと突っ込みを入れたくなる…はず。
新婚フィルター、かけて見てませんか。
何から書こうか悩んで、あっという間に約1ヶ月が経とうとしてました。
先が思いやられるこのブログ(笑)
とりあえず、自己紹介的なネタで書いてみます。
ワタクシ、昨年結婚しまして。
いわゆる新婚ってヤツです。
で、結婚してから周りからよく言われるのが
「結婚してから笑顔が輝いてるね!」
「幸せがにじみ出てるね!」
…ということ。
こういうことを言われてるたびに、
「そうかなぁ…?」
と首を傾げていました。
結婚は確かにしました。
苗字が変わったり、実家を出たので住所も変わったりしましたが、
大きな変化ってそれくらいで。
変わらず仕事はしてるし、
習い事も続けてるし、
音楽活動もホソボソとやっていて、
この辺りはあまり変わってないんです。
平常通り。
だから、あまり変わってない部分の私を見てる人は独身時とそんなに変わらないはずなんですが。
にもかかわらず、上記のようなことを言われるワケです。
何故。
…で、考えたんですけど。
こういうことを言う人達というのは人が「結婚した」というニュースを聴くと、途端にその結婚した人のことを新婚フィルターをかけて見ているのではないかと。
あ、新婚フィルターって、今勝手に作った造語です(笑)
何かこう…淡いピンクゴールドのセロハンみたいなものを目の前にかざして見てるんじゃないかなぁ…と。
別にね、嫌とかじゃないんですよ。
多分、自分が独身の時も結婚した友達のことを新婚フィルター越しに見てたんだと思うし。
ただ。
「結婚した」という要素が加わるだけでこの新婚フィルターをかけて見てしまうって何だか面白いなぁ〜と思うのです。
だから人って面白いなぁ、というお話でした。