日々、好日。

うつわや日本の手仕事、日々のことを綴っています。

松本2015

クラフトフェアまつもとでの出会い。

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うつわの下にひいたのが、麻のライナー。

京都の青土(あおに)というお店です。

染織は人工だとのことですが、

いろんな色があってとてもキレイでした。

紺地が青鈍(あおにぶ)、

黄地が青朽葉(あおくちば)という色。

日本ならではの色名にウットリ。

手洗いできます。

http://www.aoni.jp/japanese/index.html


黒の漆のお椀。

鎌倉で鎌倉彫をされている、塗師の後藤信治さんの作品です。

少し小ぶりな感もありましたが、

180ccは入りますよ〜との太鼓判あり、

また小鉢として、おかずを盛り付けてもいいかな〜と思いました。


持ったときに手にフィットするかんじ、

艶消しのマットなかんじがお気に入りです。

赤の弁柄と迷いましたが、

今回は黒にしました。


奥様は藤沢市で薬膳ごはんのお店を経営されています。

後藤さんの漆のうつわもお店でだしているそうです。

素敵なご夫婦でした^ ^


染付は蕎麦猪口、平皿ともに須藤拓也さん。


染付のものは和っぽい印象が強くて、

あまり手を出していなかったのですが、

蕎麦猪口のシカさんとトリさんに一目惚れしてしまったのです!

おかずを盛ると見えなくなってしまうのですが、

食べてるうちに姿を現してくれるのを見るのも楽しそうです。

堅苦しくない、かといってカジュアルすぎないかんじが使いやすそうだと思いました。


それに黄色と紺の組み合わせが

私の今年の好きな色NO1なので

いただかないわけにはいかなかったのです。

(なんのことやら(ー ー;)

http://www.sudoutakuya.com


一番下の角皿は安藤良輔さん。

ベースは磁器で、銀彩が施されています。

木目は本物のうづくりを型取りし、さらにいくつかのパターンを組み合わせている、手の込んだ作品です。


木目が本物みたいで、

樹?って思うほど。

すごくきれいなんです。


銀彩は扱いが特殊で

硫化は避けられないので、

黒ずみが気になってきたら

重曹と水を練ったものを指で擦るといいそうです。

銀なので油などのあっついものも色が変化してしまうのでダメだとのこと。


でも、

私はちょっとしたお茶菓子や

家飲みのときに乾き物を乗せるのにいいかな〜と思っているので

問題無し。

ハレのときにテーブルを華やかにしてくれそうです。

銀彩の経年変化で変わっていくだろう色も見ものです。

http://ryosukeando.weebly.com


春はイベントづくしで、

食器棚がぱんぱんになってきました…。

整理しなくちゃっ。

クラフトフェア松本へ

先日、クラフトフェアまつもとへ行ってきました。

10年前から行きたくて思い焦がれていたイベントです!

長野県松本は、民藝の町です。

フェアには、陶芸、染織、木工・漆、ガラス、革小物などなど、様々なジャンルの作家さんたちが全国から集まって、作品を展示されているのです。

 

東京からあずさで3時間、高速バスで3時間半。

帰りはバスだったのですが、松本市内で道路が混んでて、新宿まで4時間ちょっとはかかりました。(ー ー;)

 

会場はあがたの森公園です。

松本駅からシャトルバスが出ていて、ちょうど出発するところに乗り込みました。

歩いても20分くらいらしいです。

 

公園入り口に着いたのが12時半前くらいでしょうか。

すごい人、人、人…。

 

ガイドブックが公園中央にある案内所で売っているというので、人をかき分けて進みます。

(ガイドブックは有料、300円)

休日の渋谷並みです。

案内所あたりにきたところで、

視界が開けました!

遠くに山が見えてきれい〜。

長野に来たんだわ〜って、改めて実感。笑

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会場は、思った程広くはなくて、滞在4時間くらいで3〜4週はできました。

 

フェアには誰でも出店できるわけではなく応募して選出されるためか、

正直なところ、レベル高って思いました。

様々なジャンルがあるので、

歩いていても楽しい♪

 

いろいろ欲しくなっちゃったので

ぐるぐるしながら、お財布と相談。

そのなかで、素敵な出会いも。^ ^

また後日、ご報告します。

 

日帰り弾丸旅だったので、

フェア一筋で町中は行けなかったのですが、

気になるお店もちらほらあることを知り、

次回は泊まりでゆっくり町歩きもしたいと思いました。

大量生産と一品生産

今日は、弾丸日帰りで松本へ行ってきます。

いま新幹線で向かっているところでの考え事。

 

仕事でめいっぱい忙しかった頃、

洋服や雑貨をなんとなく買っていました。

家からそんなに遠くなくて、

お気に入りのお店で。

もちろんそのときの気持ちに素直に、

気に入ったものを。

 

でも、好きだな、というお店は

いまはけっこう、どこにでもあったりする。

新宿や渋谷、池袋、吉祥寺、郊外のショッピングモール。

どこにいても同じものが買える。

とても便利ではあるけど、

もちろん好きなものではあるけど、

ふと、それだけの消費活動は味気ないな、と思った。

 

あれ、私が求めているのはこういう生活だっけ?ってなんとなく考えるようになりました。

 

洋服は

たくさんあるなかでも

好き嫌い、似合う似合わない、など

いろいろと厳選して、これ、というのを選び出す。

一品ものは高くて手が出せないし、

作家の好みが強く出すぎて

着こなせなかったりする。

だったら、

大量生産だとしても、いい素材でいい仕立てで買えばいいのかも。

少々値が張っても、10年着ることを考えれば安い。

そう考えている人たちも多いと思う。

 

雑貨や日用品はどうなんだろう。

100均一でも売っている。

それでも充分用を足すし、なにより経済的。

食器も同じ。

シンプルな大量生産品がいろんなお店で安く売られている。

 

忙しいときは

洗い物を溜めちゃったり、

食器洗浄機の恩恵を受けたいもの。

 

そういうときのために

そういう人のために

大量生産品も必要なのです。

 

でも、やっぱり

手仕事によるものに愛着が湧くのは、

作り手の顔が見えたり、

かたちの意図がわかったり、

なにより丁寧な仕事が伝わってくるから。

使うと、そのひとときがとても充実した愉しい時間になる。

心に余裕がある、とはそのときのことをいうのかもしれない。

 

たくさんあると壊れたりなくなっても、また買えばいいや、っていう気持ちが働いて、ものを大事にしなくなる。

世界でひとつだけのものは、

壊れたら直して使いたくなるし、

ゴミも減らせてとてもエコ。

 

大量生産は一時的なもの、一品生産は一生もの。

ものに溢れるなかで生活している私たちは、

両方を使い分けて、取捨選択して生きていくのかな。

 

ちなみに、つい先日、

旦那様の従兄弟が家を建て替えたいというので、

半分遊びで間取りを考えてみました。

家って、手仕事が集合した究極の一品生産なんだなーと改めて思いました。

 

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祖父の遺品

祖父が遺した、うつわがあります。

前に祖父母の家を整理した時に、

叔母から譲ってもらったものです。

 

ひとつは、玉露の茶器。萩焼だと思われます。

f:id:acco_ymmt:20150525153638j:plain玉露は低温で淹れるため、 急須に手で持つところの柄がないんです。

珍しいですよね。

茶碗は普通の湯飲みよりかなり小ぶり。

玉露はたくさん飲むものではないからですね。

茶碗はほうじ茶や日本茶を飲むときに使用しているのですが、

高温で淹れたお茶でも、手で持ったときにそんなに熱さを感じません。

すごく軽くて薄いのに、とても不思議です。

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並べてみて気づいたのですが、

よく使っている茶碗ひとつだけ、色艶が変わっているのです。

 茶渋がついたとか、染みになったわけではなく、

ベースの赤土がより濃く現れてきたという感じ。

艶もほかのよりずっと増しています。

ああ、これがうつわを育てる、ということなのかなと思い、

さらに愛着が湧いてきました。

 

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もうひとつは徳利とお猪口。

どこで作られたものなんだろう、と思い

裏の青龍窯という刻印から調べてみると、山形の平清水焼ということがわかりました。

白化粧が掛けられ、鉄分を含む陶土を焼成することで現れる

梨のような斑点とやわらかい青味が特徴で「梨青磁」と呼ばれているそう。(参考:民藝の教科書①うつわ)

この青みがかった白と、自然な斑点がなんとも上品で素敵だなあと魅かれたところ。

 

祖父は私が7歳のときに亡くなりましたが、

熱燗が好きで、お正月や皆が集まると祖母や母が徳利を温めていたのを思い出します。

そして、30年以上も前に祖父が購入した茶器や酒器がここにあることを不思議に感じたりします。

いま祖父が生きていたら

うつわの魅力を聞きたいし、話ができるのにな、と思います。

緑の野菜3種×うつわ

付け合わせのサラダに飽きて、

ついスーパーで買ってしまった緑の野菜たち。

アボカドはワサビ醤油、

そら豆は塩茹でしてそのまま、

ブロッコリーはマヨネーズで。

 

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真ん中のうつわは、

沖縄の陶房・火風水さん。

おかずを多めに作った時盛り付けると絵になります。

 

数年前雑誌でみかけて、見惚れてしまいました。

それ以来ずーっと欲しくて、

去年沖縄に行った時に訪問し購入。

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沖縄らしい柄なんだけど、

繊細で手描きの風合いがとても素敵なんです。

沖縄の海を思い出させる、

そんなうつわです。

藤野ぐるっと陶器市へ

藤野は、神奈川県相模原市にある小さな町です。

芸術家が集まって活動している町で有名だそう。

ここで毎年陶器市が開かれていると聞き、早速行ってきました。

 

神奈川なので、住まいから近いし…と思いきや、かなり山の奥。

我が家から車で1時間半くらいかかったかな。

相模湖のそばなのですが、そこから道はどんどん狭くなり…。

陶器市も数カ所でやっており、

それぞれ車でないと行けない遠さ。

さらに車で対向車もすれ違えないくらいの細い道もあり、

運転に慣れない私は冷や汗しっぱなしでした。

 

運転時間は長かったものの、

周りは緑が多くて、どこかほっとします。

 

2日目のお昼から行ったためか

作品の数は少なくなっていたかも。

さらにさらに山奥にある会場もあって

時間の都合上、今回は断念したところもあります。

若干不完全燃焼。

 

次回はもう少し早めに行って

じっくり回りたいなと思いました。

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バターチキンカレー×うつわ

昨日は久々に食べたくなって、

バターチキンカレーにしました。

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トマト缶と豆乳、カレー粉を使って。

サフランライスもルクルーゼで炊きました。

意外と家でも簡単に美味しくできるんだなーと。

 

プレートは阿部慎太朗さん。

前はパスタプレートにライスとカレーを盛り付けていたけど、

このプレートがあるおかげで

また違った雰囲気になりました。

この長皿、使えます。